モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書(尾原 和啓)
2019年7月21日 読書評価☆★★★★
最近の若者がよく分からないと嘆く管理職必読!従来の価値が崩壊した現代において、いかに若者にやる気を出させ職場を盛り上げていくかの方法論を記した書。
という触れ込みだったが、まあ読む価値が無い。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
◯アメリカの心理学者マーティン・セリグマンは幸せの5形態として以下を挙げている。「与えられた目標をクリアする=達成」「ドーパミンが放出される=快楽」「良好な人間関係」「自分の行動の意義を実感できる=意味合い」「自分の行動に基準を設け、その中で成長し続ける=没頭」
昔の人は「達成」「快楽」の順位が高く、与えられた仕事で結果を出すことが他の3つも満足させていた。しかし価値観が多様化しワーク・ライフ・バランスが叫ばれる現代の若者は後者3つを優先させる傾向にある。しかし、職場のルールが変わらないのに働き手の欲求が変わってしまったため、若者はその乖離に悩んでいるのが現状。
◯ところで、AIが発達し機械への置き換えが進む中、これからは機械に置き換えられない要素が重要になる。それは「嗜好性」。「偏愛」とも言えるこの感情こそが機械化されない人間の聖域となる。
◯メディアアーティストの落合陽一は「現在4つの革命が起きている」と語った。
「国境線を超えて競争・コラボレーションが起きる=グローバル革命」「発信にかかる時間と距離をゼロにした=インターネット革命」「ロボットが効率よく仕事を行う=人工知能革命」「デジタルなものがアナログなものを侵食する=実世界指向革命(Vtuber(アイドル)、E-ink(紙の本)」
◯イノベーションが絶えず起きる時代では有効な手段が変化し続ける。それに対応するには4番打者を9人揃えるより、特色のあるメンバーを揃えた「ゴレンジャー」が有用。
◯日本は「他人に迷惑をかけるな」を教えるが、インドでは「お前も迷惑をかけるのだから他人の迷惑も受け入れろ」と教える。お互いに迷惑をかけない集団は1人の集まりだが、互いに迷惑を掛け合いながら(フォローし合う)集団は真に集団として機能する。
◯そのために必要なのは「信頼」。異なる価値観を認め合い、理解し、「任せる」こと。そして任せられた相手が道を踏み外さないように「組織の目標」と「個人の興味」をきちんとすり合わせることが大事。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
とまあ、ありきたりなことしか言ってないのに度々挿入される著者の自慢で苛立ちが加速する。自分はこういう鼻持ちならない相手を見るたび、「偉そうに言ってるが俺がお前をぶん殴ったらお前は泣いて許しを請うぞ」ってマウントを取ることにしてる。結局、暴力こそ最も価値があるものなんだよね、剣より強いペンなど無い。
最近の若者がよく分からないと嘆く管理職必読!従来の価値が崩壊した現代において、いかに若者にやる気を出させ職場を盛り上げていくかの方法論を記した書。
という触れ込みだったが、まあ読む価値が無い。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
◯アメリカの心理学者マーティン・セリグマンは幸せの5形態として以下を挙げている。「与えられた目標をクリアする=達成」「ドーパミンが放出される=快楽」「良好な人間関係」「自分の行動の意義を実感できる=意味合い」「自分の行動に基準を設け、その中で成長し続ける=没頭」
昔の人は「達成」「快楽」の順位が高く、与えられた仕事で結果を出すことが他の3つも満足させていた。しかし価値観が多様化しワーク・ライフ・バランスが叫ばれる現代の若者は後者3つを優先させる傾向にある。しかし、職場のルールが変わらないのに働き手の欲求が変わってしまったため、若者はその乖離に悩んでいるのが現状。
◯ところで、AIが発達し機械への置き換えが進む中、これからは機械に置き換えられない要素が重要になる。それは「嗜好性」。「偏愛」とも言えるこの感情こそが機械化されない人間の聖域となる。
◯メディアアーティストの落合陽一は「現在4つの革命が起きている」と語った。
「国境線を超えて競争・コラボレーションが起きる=グローバル革命」「発信にかかる時間と距離をゼロにした=インターネット革命」「ロボットが効率よく仕事を行う=人工知能革命」「デジタルなものがアナログなものを侵食する=実世界指向革命(Vtuber(アイドル)、E-ink(紙の本)」
◯イノベーションが絶えず起きる時代では有効な手段が変化し続ける。それに対応するには4番打者を9人揃えるより、特色のあるメンバーを揃えた「ゴレンジャー」が有用。
◯日本は「他人に迷惑をかけるな」を教えるが、インドでは「お前も迷惑をかけるのだから他人の迷惑も受け入れろ」と教える。お互いに迷惑をかけない集団は1人の集まりだが、互いに迷惑を掛け合いながら(フォローし合う)集団は真に集団として機能する。
◯そのために必要なのは「信頼」。異なる価値観を認め合い、理解し、「任せる」こと。そして任せられた相手が道を踏み外さないように「組織の目標」と「個人の興味」をきちんとすり合わせることが大事。
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とまあ、ありきたりなことしか言ってないのに度々挿入される著者の自慢で苛立ちが加速する。自分はこういう鼻持ちならない相手を見るたび、「偉そうに言ってるが俺がお前をぶん殴ったらお前は泣いて許しを請うぞ」ってマウントを取ることにしてる。結局、暴力こそ最も価値があるものなんだよね、剣より強いペンなど無い。
喰ったらヤバいいきもの(平坂 寛)
2019年7月20日 読書面白そうではあるが写真付きの本だろうし、6本脚系は避けなきゃなと思って、まずは目次を確認。水中の生き物が多くて、昆虫は蟻のみ。それならどんな生物でも怖くないわ。
内容は旅行記(捕獲記)+調理法とその感想といったもの。カラー写真も豊富。シビレエイの発電器官はアルミホイルを噛んだような食感、オニヒトデを煮ると黄褐色の泡が大量に吹き出し、オウムガイをつぼ焼きにして濃厚な肝を味わう。
フィリピンのマングローブ林でフナクイムシを踊り食いしたり、アマゾンでデンキウナギの電撃に体の自由を奪われ、ヨツメウオを採りに行ったガイアナ共和国では強盗に襲われ血まみれになる。
沖縄で野生化したグリーンイグアナを待ち伏せし、横浜で1年に渡ってアリゲーターガーを追い求め、メタンガスが泡立つ香港のドブで巨大ナマズと格闘する。
フリックするたび好奇心を軽めに刺激され、上機嫌のまま読んでいるとそのページが飛び込んできた。
オオゲジ。
いや、ゲジゲジはまあ、そりゃ出来れば見たくないけど、バッタとかクワガタとか書くのもおぞましいあれに比べたら可愛いもんですよ。でも、ページの大部分を占めるカラー写真で、警戒色でギラギラな顔より大きいサイズのゲジゲジが顔にへばりついてるアップがいきなり目に飛び込んできたらヒッてなるでしょ。ショックでしょ。熱を加えたら脚を折りたたんで縮んだとか、ポロポロ取れる脚は食感が悪いとか、身は里芋っぽくてイケるとか、そんなコト言われても困るでしょ。
エッセーとしても軽妙な文章でテンポ良く読めるから、暇つぶしにはちょうどよかった。どうでもいいけど著者の顔が市川ユウキに似ててじわじわ来る。
内容は旅行記(捕獲記)+調理法とその感想といったもの。カラー写真も豊富。シビレエイの発電器官はアルミホイルを噛んだような食感、オニヒトデを煮ると黄褐色の泡が大量に吹き出し、オウムガイをつぼ焼きにして濃厚な肝を味わう。
フィリピンのマングローブ林でフナクイムシを踊り食いしたり、アマゾンでデンキウナギの電撃に体の自由を奪われ、ヨツメウオを採りに行ったガイアナ共和国では強盗に襲われ血まみれになる。
沖縄で野生化したグリーンイグアナを待ち伏せし、横浜で1年に渡ってアリゲーターガーを追い求め、メタンガスが泡立つ香港のドブで巨大ナマズと格闘する。
フリックするたび好奇心を軽めに刺激され、上機嫌のまま読んでいるとそのページが飛び込んできた。
オオゲジ。
いや、ゲジゲジはまあ、そりゃ出来れば見たくないけど、バッタとかクワガタとか書くのもおぞましいあれに比べたら可愛いもんですよ。でも、ページの大部分を占めるカラー写真で、警戒色でギラギラな顔より大きいサイズのゲジゲジが顔にへばりついてるアップがいきなり目に飛び込んできたらヒッてなるでしょ。ショックでしょ。熱を加えたら脚を折りたたんで縮んだとか、ポロポロ取れる脚は食感が悪いとか、身は里芋っぽくてイケるとか、そんなコト言われても困るでしょ。
エッセーとしても軽妙な文章でテンポ良く読めるから、暇つぶしにはちょうどよかった。どうでもいいけど著者の顔が市川ユウキに似ててじわじわ来る。
心配事の9割は起こらない 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」(枡野 俊明)
2019年7月13日 読書説教臭い語りだなと思ったら坊さんだった。
◯あれが欲しい、これが欲しい、他人が羨ましい、自分は駄目だという思いはすべて妄想。その原因は物事を対立構造で捉えてしまうこと。「美・醜」「勝・負」「損・得」……どちらかが優れていてどちらかは忌避すべきものとしている。しかし比較に意味があるのか。
道元禅師は「他は是れ吾にあらず」という言葉を残している。どんな人も他とは比べようのない「絶対」の存在としている。
重箱の隅だけど仏教の教えって「諸法無我」を旨としてるんじゃないの。諸行無常で塞翁が馬だから、時々の状態に拘って一喜一憂するのがアホらしい、ってのは分かるけど、「絶対の存在」というのは違和感があるな。「他人なんてフワフワしたものと比べても意味が無い」ってんなら腑に落ちる。
◯情報の”暴飲暴食”はやめる。どんなにたくさん情報を集めても、自分の「したいこと」も「生き方」も見つからない。これらは自分と向き合って自分の内に見出す他ないから。むしろ情報は”迷い”の元になる。情報がありすぎるから心の置き場所が分からなくなって身動きがとれない、外部の情報と自分を比べて不安になる。今の仕事でいいのか結婚しなくていいのかという迷いが昔の人には無かった。臨済義玄禅師も「随処に主となれば、立処みな真なり」(どこであっても「いま」「そこで」出来ることに打ち込んでいれば自分が人生の主役になれる)と言っている。
人口6,000人の町から出たことがなかった小学生の時は楽しかったけど、中学になって隣の市まで出かけたらコンビニがあったりデパートがあったりして、自分が惨めになった。高校に入って東京を知ると、山手線が走っていない地方に住んでいる自分が恥ずかしくなった。仏教的には本当に駄目な人生観だ。情報の”暴飲暴食”という表現は面白いから覚えておこう。
◯瞑想とは、無心でいることとは何も考えないことではない。浮かんでくる様々をそのままにしておくこと。どんな高僧でも煩悩は浮かんでくる。その時の不安、心配、怒り、感情を浮かぶに任せて放っておくとそのうち消える。「動かされないぞ」「気にしないぞ」と構える必要はない。「昼間のあの客、嫌なヤツだったな!」と思っても、「明日の課題どうしよう」と思っても、そのままにしておく。すると自分を外側から見ている自分にいつか気づくだろう。それが瞑想だ。
◯どんな仕事も「おかげさま」で成り立っている。自分がまとめた契約でも、サポートしてくれる人が居たはず。客先からの電話取次ぎ、お茶くみ、雑事など、多くの人の支えがあってあなたがいる。
自分が滞りなく仕事できるのは部下が頑張ってくれるから――と思えればいいんだがね、期待した成果を残せない部下を見てるともっと頑張れよ俺が若い頃は休日も出勤して勉強したもんだぞ、それくらいの根性が無いからお前は駄目なんだと言いたくなる。子供の頃にドラマで見た嫌味上司の典型的なパターンに、まさが自分が陥るとは。
◯逆境に置かれたとき、どんなに悔やんでも愚痴っても環境が好転することは無い。地方に左遷されたとしてもそこで幅広い人脈を作れるかもしれない。意に反して経理を任されてもコスト意識が身につくかもしれない。松下幸之助も「逆境もよし、順境もよし、要はその与えられた境遇を素直に生き抜くことである」と残している。
一休さんも「人生なんてもんは生まれてから死ぬまでの一休みなんだから、雨が降ってもそのままに、風が吹いてもそのままに」って言ってたね。ちょっと意味が違うけど。あるいは渡辺和子の「置かれた場所で咲きなさい」か。
◯十人十色で価値観は人それぞれ。あなたは仕事に一生懸命かもしれないけど、マイホーム課長は家庭が大事かもしれない。部下は仕事終わりのカフェが大事かもしれない。上司や部下への不平不満の根っこに自分の人生観の押しつけがないか。お互いの人生観・得手や不得手を認めることが大事。
耳が痛い。諸行無常の考え方からすれば今はプロとして仕事第一、現場第一だと考えてる自分も、管理部門に行けばコスト優先になるかもしれないし、子供ができれば定時でサッと帰るかもしれない。細かい計算を何回もやるようになるかもしれない。全く知らない部門に行けば役立たず扱いされるかもしれない(馬鹿にされれば奮起してその分野に長ずる自信はあるが)。そう考えると細かいことに拘る部下、杓子定規なことを言って相手を怒らせる部下のことも少しは……その域にはまだまだ達せそうにない。
◯禅には「調身・調息・調心」という言葉がある。姿勢を整え、呼吸を整えれば心が整うという三位一体を表す言葉だ。頭にカッと血が登ったらまずは背筋を伸ばして丹田に力を入れ、息を吐ききってみること(腹式呼吸)。すると肩の力が自然と抜けて怒りも収まっているだろう。板橋興宗禅師は「怒りの感情は頭に上げるな」と言っていた。腹に収めておけば要らんことを言わなくて済むと。それに加えて心の中で「ありがとさん、ありがとさん、ありがとさん」と3回唱えることで穏やかな気持になる、と。みなさんも自分なりの「呪文」を持ってみてはいかが?
腹が立ったら10数えよ、は実践したいけど実際には「ここで手を出したらチンピラっぽくてカッコいいな、よしやるか!」で脚が出ちゃうからなあ。立場的にそろそろ治さないといけないんだけど。
◯「少欲知足」という言葉がある。「足るを知る人は地べたに寝ていても安楽だが、足るを知らぬ人は宮殿に住んでもなお満足を感じない。どれだけ裕福であっても心はいかにも貧しい」という意味だ。実際、「これで十分だ、ありがたい」と思って生きれば心は満たされる。もっともっと、さらにさらにと思っているうちはどれだけ贅を尽くそうとも心が渇く一方だろう。日本にも「起きて半畳寝て一畳、天下とっても二合半」という言葉がある。どれだけ偉くなっても一度に食べられるのはせいぜい二合半に過ぎないというものだ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
最近は仏教にハマってるから色々読んでるけど、仏陀はマジ良いこと言うじゃん!って素直に思えるものの、禅になると急に説教っぽく聞こえて、浄土宗・浄土真宗あたりになるとそうか何言ってんだお前になる。今度は図書館で「超訳 仏陀の言葉」を借りてこようかしら。
◯あれが欲しい、これが欲しい、他人が羨ましい、自分は駄目だという思いはすべて妄想。その原因は物事を対立構造で捉えてしまうこと。「美・醜」「勝・負」「損・得」……どちらかが優れていてどちらかは忌避すべきものとしている。しかし比較に意味があるのか。
道元禅師は「他は是れ吾にあらず」という言葉を残している。どんな人も他とは比べようのない「絶対」の存在としている。
重箱の隅だけど仏教の教えって「諸法無我」を旨としてるんじゃないの。諸行無常で塞翁が馬だから、時々の状態に拘って一喜一憂するのがアホらしい、ってのは分かるけど、「絶対の存在」というのは違和感があるな。「他人なんてフワフワしたものと比べても意味が無い」ってんなら腑に落ちる。
◯情報の”暴飲暴食”はやめる。どんなにたくさん情報を集めても、自分の「したいこと」も「生き方」も見つからない。これらは自分と向き合って自分の内に見出す他ないから。むしろ情報は”迷い”の元になる。情報がありすぎるから心の置き場所が分からなくなって身動きがとれない、外部の情報と自分を比べて不安になる。今の仕事でいいのか結婚しなくていいのかという迷いが昔の人には無かった。臨済義玄禅師も「随処に主となれば、立処みな真なり」(どこであっても「いま」「そこで」出来ることに打ち込んでいれば自分が人生の主役になれる)と言っている。
人口6,000人の町から出たことがなかった小学生の時は楽しかったけど、中学になって隣の市まで出かけたらコンビニがあったりデパートがあったりして、自分が惨めになった。高校に入って東京を知ると、山手線が走っていない地方に住んでいる自分が恥ずかしくなった。仏教的には本当に駄目な人生観だ。情報の”暴飲暴食”という表現は面白いから覚えておこう。
◯瞑想とは、無心でいることとは何も考えないことではない。浮かんでくる様々をそのままにしておくこと。どんな高僧でも煩悩は浮かんでくる。その時の不安、心配、怒り、感情を浮かぶに任せて放っておくとそのうち消える。「動かされないぞ」「気にしないぞ」と構える必要はない。「昼間のあの客、嫌なヤツだったな!」と思っても、「明日の課題どうしよう」と思っても、そのままにしておく。すると自分を外側から見ている自分にいつか気づくだろう。それが瞑想だ。
◯どんな仕事も「おかげさま」で成り立っている。自分がまとめた契約でも、サポートしてくれる人が居たはず。客先からの電話取次ぎ、お茶くみ、雑事など、多くの人の支えがあってあなたがいる。
自分が滞りなく仕事できるのは部下が頑張ってくれるから――と思えればいいんだがね、期待した成果を残せない部下を見てるともっと頑張れよ俺が若い頃は休日も出勤して勉強したもんだぞ、それくらいの根性が無いからお前は駄目なんだと言いたくなる。子供の頃にドラマで見た嫌味上司の典型的なパターンに、まさが自分が陥るとは。
◯逆境に置かれたとき、どんなに悔やんでも愚痴っても環境が好転することは無い。地方に左遷されたとしてもそこで幅広い人脈を作れるかもしれない。意に反して経理を任されてもコスト意識が身につくかもしれない。松下幸之助も「逆境もよし、順境もよし、要はその与えられた境遇を素直に生き抜くことである」と残している。
一休さんも「人生なんてもんは生まれてから死ぬまでの一休みなんだから、雨が降ってもそのままに、風が吹いてもそのままに」って言ってたね。ちょっと意味が違うけど。あるいは渡辺和子の「置かれた場所で咲きなさい」か。
◯十人十色で価値観は人それぞれ。あなたは仕事に一生懸命かもしれないけど、マイホーム課長は家庭が大事かもしれない。部下は仕事終わりのカフェが大事かもしれない。上司や部下への不平不満の根っこに自分の人生観の押しつけがないか。お互いの人生観・得手や不得手を認めることが大事。
耳が痛い。諸行無常の考え方からすれば今はプロとして仕事第一、現場第一だと考えてる自分も、管理部門に行けばコスト優先になるかもしれないし、子供ができれば定時でサッと帰るかもしれない。細かい計算を何回もやるようになるかもしれない。全く知らない部門に行けば役立たず扱いされるかもしれない(馬鹿にされれば奮起してその分野に長ずる自信はあるが)。そう考えると細かいことに拘る部下、杓子定規なことを言って相手を怒らせる部下のことも少しは……その域にはまだまだ達せそうにない。
◯禅には「調身・調息・調心」という言葉がある。姿勢を整え、呼吸を整えれば心が整うという三位一体を表す言葉だ。頭にカッと血が登ったらまずは背筋を伸ばして丹田に力を入れ、息を吐ききってみること(腹式呼吸)。すると肩の力が自然と抜けて怒りも収まっているだろう。板橋興宗禅師は「怒りの感情は頭に上げるな」と言っていた。腹に収めておけば要らんことを言わなくて済むと。それに加えて心の中で「ありがとさん、ありがとさん、ありがとさん」と3回唱えることで穏やかな気持になる、と。みなさんも自分なりの「呪文」を持ってみてはいかが?
腹が立ったら10数えよ、は実践したいけど実際には「ここで手を出したらチンピラっぽくてカッコいいな、よしやるか!」で脚が出ちゃうからなあ。立場的にそろそろ治さないといけないんだけど。
◯「少欲知足」という言葉がある。「足るを知る人は地べたに寝ていても安楽だが、足るを知らぬ人は宮殿に住んでもなお満足を感じない。どれだけ裕福であっても心はいかにも貧しい」という意味だ。実際、「これで十分だ、ありがたい」と思って生きれば心は満たされる。もっともっと、さらにさらにと思っているうちはどれだけ贅を尽くそうとも心が渇く一方だろう。日本にも「起きて半畳寝て一畳、天下とっても二合半」という言葉がある。どれだけ偉くなっても一度に食べられるのはせいぜい二合半に過ぎないというものだ。
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最近は仏教にハマってるから色々読んでるけど、仏陀はマジ良いこと言うじゃん!って素直に思えるものの、禅になると急に説教っぽく聞こえて、浄土宗・浄土真宗あたりになるとそうか何言ってんだお前になる。今度は図書館で「超訳 仏陀の言葉」を借りてこようかしら。
その悩み、哲学者がすでに答えを出しています(小林 昌平)
2019年7月11日 読書Kindle Unlimitedが3ヶ月で99円だったので、登録して色々読んでみよう。で、内容の定着と再読の助けになるようメモを残しておこう。
というのも「大陸から伝わった新しい価値観=仏教に対する受け入れか否定かで蘇我氏と物部氏が政治的に対立してた。基本的に古代の日本史は仏教派と神道派の主導権シーソーで動いてる」って話題がふと頭に浮かんで、どこで読んだんだったかなー読み返したいなーと手持ちの本を漁ったけど見つからない。実はUnlimitedで借りた本(「ここが変わった! 日本史の定説」)に載ってたのでしたというガッカリがあったので、面倒でもメモはしておいた方がいいなと。
ただ、日記を書いてるDiaryNoteでやるといかにも「わたし頑張ってます」感が出てしまって恥ずかしいから読書メーター使おうと思って登録してみたら、あれ255文字までしか感想入れらんないのかな。足りんわ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
様々な悩みに対して思想家が辿り着いた答えを簡潔にエッセンスのみ抜き出して紹介。
◯孤独が怖い→ショーペンハウアー
孤独が怖いからって他人といても碌な事がない。だって他人は自分じゃないから完全な共感なんて望めないし。誰かと一緒にいたい・理解されたい衝動は人間必ず持っているが、必ず裏切られる。
孤独に慣れ、愛することができればそれは人生の金鉱を得たも同様。
この辺の考え方は他者への執着・依存を戒めた仏陀に通ずるものがある。
◯承認欲求が満たされない→ジャック=ラカン
人間は小文字の他者(一般的な他者の目)に認められても満足できない。有名な声優と関係に及んでもそこが無人島だったならきっと満足できない。他者に自慢してはじめて承認欲求が報われ、しかもそれは膨らむ一方で決して満足することがない。
大文字の他者(目に見えないもの、神様や後世の評価)を意識してはじめて承認欲求は満たされる。そのためには一意専心して自分が打ち込めるものに打ち込むべき。
◯日々の漠然とした不安→道元
日々の雑務やなんでもないことに対し真剣に取り組むことが悟りへと至る修行。自分が消え、対象物と一体になる程の集中=忘我=フロー体験=幸せ=悟り。
◯優柔不断で決定できない→カーネマン
100%の300万円ゲットと80%の400万円ゲットでは前者を選択する人が多く、100%の300万ロスと80%の400万ロスでは後者を選ぶ人が多い。期待値的に合理的な選択ではないのに。
アメリカでは未熟児の中絶は両親が決めるが、フランスでは医者が決める。アメリカ人は後々まで自分の選択に苦しむがフランス人は「ああするしかなかった」と割り切る。つまりできるだけ選択しない人生を選べば苦しみは減る。
人は選ばなかった可能性をより評価するとも聞くし、自由とは無条件の幸せではないのだね。有休のたび「今日も何もしなかった……」と落ち込む身としては、そういうときこそ自分を忘れるほど単純作業に没入した方が悟りに近づけるんだろうか。
というのも「大陸から伝わった新しい価値観=仏教に対する受け入れか否定かで蘇我氏と物部氏が政治的に対立してた。基本的に古代の日本史は仏教派と神道派の主導権シーソーで動いてる」って話題がふと頭に浮かんで、どこで読んだんだったかなー読み返したいなーと手持ちの本を漁ったけど見つからない。実はUnlimitedで借りた本(「ここが変わった! 日本史の定説」)に載ってたのでしたというガッカリがあったので、面倒でもメモはしておいた方がいいなと。
ただ、日記を書いてるDiaryNoteでやるといかにも「わたし頑張ってます」感が出てしまって恥ずかしいから読書メーター使おうと思って登録してみたら、あれ255文字までしか感想入れらんないのかな。足りんわ。
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様々な悩みに対して思想家が辿り着いた答えを簡潔にエッセンスのみ抜き出して紹介。
◯孤独が怖い→ショーペンハウアー
孤独が怖いからって他人といても碌な事がない。だって他人は自分じゃないから完全な共感なんて望めないし。誰かと一緒にいたい・理解されたい衝動は人間必ず持っているが、必ず裏切られる。
孤独に慣れ、愛することができればそれは人生の金鉱を得たも同様。
この辺の考え方は他者への執着・依存を戒めた仏陀に通ずるものがある。
◯承認欲求が満たされない→ジャック=ラカン
人間は小文字の他者(一般的な他者の目)に認められても満足できない。有名な声優と関係に及んでもそこが無人島だったならきっと満足できない。他者に自慢してはじめて承認欲求が報われ、しかもそれは膨らむ一方で決して満足することがない。
大文字の他者(目に見えないもの、神様や後世の評価)を意識してはじめて承認欲求は満たされる。そのためには一意専心して自分が打ち込めるものに打ち込むべき。
◯日々の漠然とした不安→道元
日々の雑務やなんでもないことに対し真剣に取り組むことが悟りへと至る修行。自分が消え、対象物と一体になる程の集中=忘我=フロー体験=幸せ=悟り。
◯優柔不断で決定できない→カーネマン
100%の300万円ゲットと80%の400万円ゲットでは前者を選択する人が多く、100%の300万ロスと80%の400万ロスでは後者を選ぶ人が多い。期待値的に合理的な選択ではないのに。
アメリカでは未熟児の中絶は両親が決めるが、フランスでは医者が決める。アメリカ人は後々まで自分の選択に苦しむがフランス人は「ああするしかなかった」と割り切る。つまりできるだけ選択しない人生を選べば苦しみは減る。
人は選ばなかった可能性をより評価するとも聞くし、自由とは無条件の幸せではないのだね。有休のたび「今日も何もしなかった……」と落ち込む身としては、そういうときこそ自分を忘れるほど単純作業に没入した方が悟りに近づけるんだろうか。
新たな余暇の過ごし方
2019年6月22日 日常
色々あった。
<色々1>
MtGをやめた。
世界大会で活躍する日本人が主催側にハメられて失格になった挙げ句、不自然な裁定を指摘しても向こうはだんまりで一方的に殿堂剥奪および追放処分を下されたから。そもそも大会の主催・運営を一つのプロチームが行ってて、そのプロチーム所属の選手や審判も活動してるんだからいずれ問題は起きるよね。差別的で偏狭なコンテンツと無関係になれて本当に清々しい気分だ。潰れろWotC。
<色々2>
アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズをやめた。
理由は以下。勘違いしてほしくないけどアイドルマスターミリオンライブ!が好きだという気持ちには全く変わりない。
・「親愛度が10,000に達したアイドルが50人」の実績解除のため、親愛度の低いアイドルだけでプレイし続けるのが苦痛だった。これで飽きるのは完全に自分のせいだ。ごめんアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ。
・私服がダサい。これはアイドルマスターミリオンライブ!のNカードの頃から思ってたけど3Dになって動きがつくと本当にダサい。
・動きのパターンが少ない。ただ、双海亜美・真美の誕生日は本当にびっくりした。やればできるじゃん!と大興奮。
・最近好きな曲が無い。ピンとこなかったり、曲はいいんだけどこのアイドルの声が合ってない!と嘆くものもあったり。
・根本たるリズムゲームの部分で曲を好きになるきっかけが奪われている。新曲をイベントで40回50回とプレイすることでフルバージョンを聴く前に飽きてしまう。また、譜面が難しかったりすると二度と聴きたくない状態に。花盛りWeekendはMVさえ目に入れたくないからオートプレイかつサイレントで画面を伏せてたし、なんならユニットに参加してたアイドルたちへの好感度がかなり、かなーり落ちた。既存曲さえ、Happy Daring!やGrowing Storm!、Dreaming!あたりは耳にするだけで嫌な気分になるから聴けない。
・投票企画による出番格差。全員を均等に好きでいたい、同じだけ見せ場が欲しいのに、周防桃子は3作連続で選出されている。「役にあったアイドルを選ぼう」という企画なのに「担当アイドルにあった役を選ぼう」というすり替えが起きていた。この傾向が特に酷かったTCではアプリ内イベント中に抗議の意思表示としてログインしないつもりだったから、まあ休止は遅かれ早かれの話ではあった。
・アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズで追加されたアイドルをどうしても好きになれなかった。
・アイドルは商品でプロデューサーは管理者である筈なのに、アイドルがその垣根を越えたい、プライベートで仲良くなりたい、関係をその先へ進めたいという意思を覗かせるコンテンツのデザインが受け入れられない。これはアイマス世界のPとアイドルってそういうものだから思考停止しろと言われればその通りなんだろう。ただ、Pとアイドルの関係はせいぜいお互いに信頼しあえる仕事仲間くらいであってほしい。その点でジュリアはよかったが、少し口調がフランクすぎた。
というか普通のプレイヤーは担当に好かれたい!いちゃいちゃしたい!EDでは結婚したい!と思ってプレイしてるの?違うとは思うんだけど、本当にこの辺りの感覚は分からない。
・イベントストーリーを見る際、ボイスOFF、演出OFF、テキスト一括表示が出来ない。じゃあ見んなよと言われそうだけど、事実、イベントはほとんど読んでなかった。担当が出たイベントさえ半分も見てない。おかしなことを、と言われるかもしれないけどテキストを読むペースは自分で決めたいし、声も声優の演技がイメージと食い違うのは困る。
・SR以下は多くのカードが過去の流用で描き下ろしが少なく、イベントさえ月に1回はアイドルマスターミリオンライブ!時代のものを再利用していた。懐かしいなと思う一方、アイドルマスターミリオンライブ!を軟着陸させるための延長戦という印象がずっと拭えないままだ。
・演者が歳をとった。もう若手声優ではない。
・ライブに行きたくなくなった。このタイミングで観客全員がサイリウムを振る、回す、声を出す、という統制行為が許容できない。特に嫌なのがいわゆる警報なんだけど、声優以外の現場でこんなのやってる奴はいねえよらしいとも聞くね。
そんなところか。金曜日の仕事中に鬱々と考えてた頃は不満点が湧き出し続けたもんだけど、ゲーム部分もライブ演出も好きだし、そのうち再インストールするかも。演者が嫌いになったわけではないからLVには足を運ぶかも。でも、しばらくは休職だな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
以前は余暇の割合が、
30% MtG
20% シアターデイズ
10% アニメ
40% 匿名掲示板
だったので、ポッカリと孔が空いてしまったような日々。
そんな心の隙間を埋めてくれたのが、以下の色々。
<色々α>
ガンプラ。
仕事が辛くなると目に見える成果、何かを成し遂げたという達成感が欲しくて手を出しちゃうんだよね。というわけで今年もGW明けにパチパチやりだした。HGをニッパーとデザインナイフと粗目の紙ヤスリで組んでガンダムマーカーで部分塗装してスミ入れしてつや消しトップコート吹くだけの簡単仕上げで驚きのカッコよさ。ジム寒冷地仕様(通算3機目)とドムを組んで、ハイゴッグとケンプファーとガンダムキュリオスを積んでる。また精神的に危うくなったらお世話になるだろう。
<色々β>
本。
仕事が辛くなると目に見える成果、何かを成し遂げたという達成感が欲しくて手を出しちゃうんだよね(繰り返し)。というわけでDr.STONEとぼくたちは勉強ができない、を購入。Dr.STONEの方は話の展開がアイシールド21を彷彿とさせる部分はあるけど、盛り上げ方に関しては流石の稲垣理一郎先生。3,700年も人口が増えもせず減りもせずは無理だろとか発展しなさすぎだろうとか、そもそもあの状態から安定的な人口増殖は無理だとか(ジャレド・ダイヤモンド的に)ツッコミどころは山程あるんだけど、細かいことはうっちゃれるだけのパワーがある話だ。
ぼくたちは勉強ができないは、アニメの1話を見てTVアニメーション「人生」を思い出したり、僕は友達が少ないを思い出したり、どうせ芳文社か一迅社かラノベ原作のクソアニメだと思ってました。仕方ないよね、文系・理系・体育の天才少女に二つ名が付いてる学園アニメなんだから。クラスメイトを「白銀の漆黒人魚姫」なんて呼ぶ高校生がいるものか。
でもね、2話から加速度的に面白さが増していくの。出てくる女の子がみんな可愛い!シチュエーションが王道で心地良い!お気に入りは関城紗和子さん。複数ヒロインもので人気が出る攻略不能キャラの典型って感じだ。
<色々γ>
ラングリッサーモバイル。
ラングリッサー自体は2のSFC移植版であるデア・ラングリッサーを途中で投げて、借りた3をなんとかクリアした程度のプレイ歴。自分の影響ではじめた弟が1~5とグローランサーまで全部クリアするほどハマってたので後ろから眺めてはいたけども。
ただ、プレイ記録以上に記憶に残る作品というか、性的なコンテンツに全く触れてこなかった男子中学生には刺激が強すぎたんだよね。説明書のイラストからして主人公がヒロイン抱きかかえてるのに手の位置がおかしいだろ!と指摘したくて仕方なかった。そしてパッケージに付属してきた、ヒロイン揃い踏みのプラ素材カード。これを机の引き出しに入れてチラチラ覗いてはドキドキしてた日を思い出す。
あとは高校生のときになぜか生徒会メンバーの殆どがラング3やってて、しかもみんなルナをヒロインにしてた思い出が。そりゃまあ戦力的にはルナが一番使えたけど、心はソフィア推しだったから。
そんな多感な時期を彩ったあの名作がスマートフォンで蘇る!歴代の英雄たちを召喚せよ!育て方は無限大!君だけの最強パーティーで戦おう!勝敗の鍵を握るのは戦略だ!スマホ用本格シミュレーションRPG「ラングリッサーモバイル」大好評配信中!
みたいな頭を一切使わない売り文句がほぼそのまま当てはまるのも珍しい。レア度が高い強キャラはいるんだけど、それに頼らずとも攻め方次第でどうにかなったり、対人戦だと一手のミスが響いて戦力的には格下の相手にズルズル負けたりが珍しくない。
カンスト間近までレベリングしないとエンドコンテンツまで開放されなかったり情報が細かくてi phone7だと目が疲れてプレイできないとか敷居は高いんだけど、今のところかなり楽しめてる。フルボイスじゃないのも個人的には嬉しい。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
だいたい、声優イベントに行く予定が今年度はもう全く無いから、今までとは全然違った年になりそうだ。お金が多少は貯まるかな。
<色々1>
MtGをやめた。
世界大会で活躍する日本人が主催側にハメられて失格になった挙げ句、不自然な裁定を指摘しても向こうはだんまりで一方的に殿堂剥奪および追放処分を下されたから。そもそも大会の主催・運営を一つのプロチームが行ってて、そのプロチーム所属の選手や審判も活動してるんだからいずれ問題は起きるよね。差別的で偏狭なコンテンツと無関係になれて本当に清々しい気分だ。潰れろWotC。
<色々2>
アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズをやめた。
理由は以下。勘違いしてほしくないけどアイドルマスターミリオンライブ!が好きだという気持ちには全く変わりない。
・「親愛度が10,000に達したアイドルが50人」の実績解除のため、親愛度の低いアイドルだけでプレイし続けるのが苦痛だった。これで飽きるのは完全に自分のせいだ。ごめんアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ。
・私服がダサい。これはアイドルマスターミリオンライブ!のNカードの頃から思ってたけど3Dになって動きがつくと本当にダサい。
・動きのパターンが少ない。ただ、双海亜美・真美の誕生日は本当にびっくりした。やればできるじゃん!と大興奮。
・最近好きな曲が無い。ピンとこなかったり、曲はいいんだけどこのアイドルの声が合ってない!と嘆くものもあったり。
・根本たるリズムゲームの部分で曲を好きになるきっかけが奪われている。新曲をイベントで40回50回とプレイすることでフルバージョンを聴く前に飽きてしまう。また、譜面が難しかったりすると二度と聴きたくない状態に。花盛りWeekendはMVさえ目に入れたくないからオートプレイかつサイレントで画面を伏せてたし、なんならユニットに参加してたアイドルたちへの好感度がかなり、かなーり落ちた。既存曲さえ、Happy Daring!やGrowing Storm!、Dreaming!あたりは耳にするだけで嫌な気分になるから聴けない。
・投票企画による出番格差。全員を均等に好きでいたい、同じだけ見せ場が欲しいのに、周防桃子は3作連続で選出されている。「役にあったアイドルを選ぼう」という企画なのに「担当アイドルにあった役を選ぼう」というすり替えが起きていた。この傾向が特に酷かったTCではアプリ内イベント中に抗議の意思表示としてログインしないつもりだったから、まあ休止は遅かれ早かれの話ではあった。
・アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズで追加されたアイドルをどうしても好きになれなかった。
・アイドルは商品でプロデューサーは管理者である筈なのに、アイドルがその垣根を越えたい、プライベートで仲良くなりたい、関係をその先へ進めたいという意思を覗かせるコンテンツのデザインが受け入れられない。これはアイマス世界のPとアイドルってそういうものだから思考停止しろと言われればその通りなんだろう。ただ、Pとアイドルの関係はせいぜいお互いに信頼しあえる仕事仲間くらいであってほしい。その点でジュリアはよかったが、少し口調がフランクすぎた。
というか普通のプレイヤーは担当に好かれたい!いちゃいちゃしたい!EDでは結婚したい!と思ってプレイしてるの?違うとは思うんだけど、本当にこの辺りの感覚は分からない。
・イベントストーリーを見る際、ボイスOFF、演出OFF、テキスト一括表示が出来ない。じゃあ見んなよと言われそうだけど、事実、イベントはほとんど読んでなかった。担当が出たイベントさえ半分も見てない。おかしなことを、と言われるかもしれないけどテキストを読むペースは自分で決めたいし、声も声優の演技がイメージと食い違うのは困る。
・SR以下は多くのカードが過去の流用で描き下ろしが少なく、イベントさえ月に1回はアイドルマスターミリオンライブ!時代のものを再利用していた。懐かしいなと思う一方、アイドルマスターミリオンライブ!を軟着陸させるための延長戦という印象がずっと拭えないままだ。
・演者が歳をとった。もう若手声優ではない。
・ライブに行きたくなくなった。このタイミングで観客全員がサイリウムを振る、回す、声を出す、という統制行為が許容できない。特に嫌なのがいわゆる警報なんだけど、声優以外の現場でこんなのやってる奴はいねえよらしいとも聞くね。
そんなところか。金曜日の仕事中に鬱々と考えてた頃は不満点が湧き出し続けたもんだけど、ゲーム部分もライブ演出も好きだし、そのうち再インストールするかも。演者が嫌いになったわけではないからLVには足を運ぶかも。でも、しばらくは休職だな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
以前は余暇の割合が、
30% MtG
20% シアターデイズ
10% アニメ
40% 匿名掲示板
だったので、ポッカリと孔が空いてしまったような日々。
そんな心の隙間を埋めてくれたのが、以下の色々。
<色々α>
ガンプラ。
仕事が辛くなると目に見える成果、何かを成し遂げたという達成感が欲しくて手を出しちゃうんだよね。というわけで今年もGW明けにパチパチやりだした。HGをニッパーとデザインナイフと粗目の紙ヤスリで組んでガンダムマーカーで部分塗装してスミ入れしてつや消しトップコート吹くだけの簡単仕上げで驚きのカッコよさ。ジム寒冷地仕様(通算3機目)とドムを組んで、ハイゴッグとケンプファーとガンダムキュリオスを積んでる。また精神的に危うくなったらお世話になるだろう。
<色々β>
本。
仕事が辛くなると目に見える成果、何かを成し遂げたという達成感が欲しくて手を出しちゃうんだよね(繰り返し)。というわけでDr.STONEとぼくたちは勉強ができない、を購入。Dr.STONEの方は話の展開がアイシールド21を彷彿とさせる部分はあるけど、盛り上げ方に関しては流石の稲垣理一郎先生。3,700年も人口が増えもせず減りもせずは無理だろとか発展しなさすぎだろうとか、そもそもあの状態から安定的な人口増殖は無理だとか(ジャレド・ダイヤモンド的に)ツッコミどころは山程あるんだけど、細かいことはうっちゃれるだけのパワーがある話だ。
ぼくたちは勉強ができないは、アニメの1話を見てTVアニメーション「人生」を思い出したり、僕は友達が少ないを思い出したり、どうせ芳文社か一迅社かラノベ原作のクソアニメだと思ってました。仕方ないよね、文系・理系・体育の天才少女に二つ名が付いてる学園アニメなんだから。クラスメイトを「白銀の漆黒人魚姫」なんて呼ぶ高校生がいるものか。
でもね、2話から加速度的に面白さが増していくの。出てくる女の子がみんな可愛い!シチュエーションが王道で心地良い!お気に入りは関城紗和子さん。複数ヒロインもので人気が出る攻略不能キャラの典型って感じだ。
<色々γ>
ラングリッサーモバイル。
ラングリッサー自体は2のSFC移植版であるデア・ラングリッサーを途中で投げて、借りた3をなんとかクリアした程度のプレイ歴。自分の影響ではじめた弟が1~5とグローランサーまで全部クリアするほどハマってたので後ろから眺めてはいたけども。
ただ、プレイ記録以上に記憶に残る作品というか、性的なコンテンツに全く触れてこなかった男子中学生には刺激が強すぎたんだよね。説明書のイラストからして主人公がヒロイン抱きかかえてるのに手の位置がおかしいだろ!と指摘したくて仕方なかった。そしてパッケージに付属してきた、ヒロイン揃い踏みのプラ素材カード。これを机の引き出しに入れてチラチラ覗いてはドキドキしてた日を思い出す。
あとは高校生のときになぜか生徒会メンバーの殆どがラング3やってて、しかもみんなルナをヒロインにしてた思い出が。そりゃまあ戦力的にはルナが一番使えたけど、心はソフィア推しだったから。
そんな多感な時期を彩ったあの名作がスマートフォンで蘇る!歴代の英雄たちを召喚せよ!育て方は無限大!君だけの最強パーティーで戦おう!勝敗の鍵を握るのは戦略だ!スマホ用本格シミュレーションRPG「ラングリッサーモバイル」大好評配信中!
みたいな頭を一切使わない売り文句がほぼそのまま当てはまるのも珍しい。レア度が高い強キャラはいるんだけど、それに頼らずとも攻め方次第でどうにかなったり、対人戦だと一手のミスが響いて戦力的には格下の相手にズルズル負けたりが珍しくない。
カンスト間近までレベリングしないとエンドコンテンツまで開放されなかったり情報が細かくてi phone7だと目が疲れてプレイできないとか敷居は高いんだけど、今のところかなり楽しめてる。フルボイスじゃないのも個人的には嬉しい。
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だいたい、声優イベントに行く予定が今年度はもう全く無いから、今までとは全然違った年になりそうだ。お金が多少は貯まるかな。
GAME MUSIC ALL TIME BEST 100 by mario
2019年4月27日 日常
※2月に2万字ほど書いてUPしようとしたら画像ファイルが.pdfだったからエラーになって、戻るボタン押したら文章が綺麗さっぱり無くなってたという悲劇を経験したので、もう控えめに。というか3月はWUGのことを日記に書くので精一杯で、4月は仕事がそれどころじゃなかったからGWにやっとこカタチになった。温め過ぎで腐りかけてるわこのネタ。
※日記をローカル保存してる都合上、ローマ数字のナンバリングも英数字にしてます。読み返したとき文字化けするのでね。
※音楽の素養が無いせいで表現がいつも以上にフワッフワだから、間違ってても許してほしい。でも修正しておきたいのでこっそり教えてほしい。マイナーコードって悲しい曲のことでしょ、位の知識だよ(これもたぶん正確ではない)。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
去年の7月くらいからはじめて11月までかけて好きなゲーム音楽100選を完成させたものの、特に誰かに見せるでもなく自分で温めてました。ただ、1月に「あそぶ!ゲーム展(さいたまSkipシティ)」へ出かけた際、数人にお見せする機会があって、自分の備忘録としてDiarynoteにも残しておこうかなって。
そもそもそんなことをやろうと思ったきっかけは、去年の5月に小旅行に出かけた人たちが、車中バカ犬P持参のゲームBGM集でたいそう盛り上がったと聞いたからなんですよね。ゲームBGMに一家言ある身としては話に加わりたかった!ただ誘われても仕事だったし!というわけで自分を慰めるために100曲セレクトしてみた、という。
とはいえ単に好きな曲・凄いと思う曲を並べると定番曲が多くなって面白みがないから以下のルールを定めた。
1.同じゲームからは3曲まで
そうしないとイースとか聖剣伝説で酷いことになるからね。
まあエストポリス伝記2からは結局4曲選んでるんだけど。「最終決戦」は他でも良かったなー。「未来へ」にしておけばよかった(結局エストポリス)。いやこのED無茶苦茶いいんですよ。世界は救った我が子は守った、けど主人公もヒロインも死んで、それでも人々は平和な日々を過ごしながら英雄の帰還を待ち続けるという。そして敗北者ムーブを繰り返してた幼馴染が……ああ、この頃はクリスタニアでもレイルズがサイアじゃなくてマリスとくっついてましたっけ。いいよね敗北者。
完全に話が逸れた。
2.同じシリーズから選びすぎないようにしよう
いきなり数値目標じゃなくなってて恐縮ですが。
まあこの辺自重しないとロックマンとかドラキュラが何曲入れるんだよって感じになりかねないので。
3.有名所だけじゃなくマイナーなやつも入れよう
そうじゃないとmario Selectionの意味が無いし。たとえばソルスティスのOPとかシルバーサーファーのBGM1は外したよ。10年前ならいざしらず、今は有名になりすぎたものね。
4.プレイしたことのないやつはできるだけ外そう
とはいえ、10曲くらいは入ってますけど。
5.いろんなハード、ジャンルから満遍なく選ぼう
駄目でした。自分のゲーム遍歴からしてRPGが増えるのは分かってたから気をつけてはいたけど、73/100がRPG(ARPG・SRPG含む)。
そんなわけで好きな曲上位100個ってワケじゃないです。こんな曲知らないでしょ、でもいい曲なんだよ!って自己満足目的で挙げたのもいくつかあります。選んでる最中はかなり悩んだし、振り返ってみると選び直したいものも結構あるけど、それも含めて面白い試みだった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
……の前に、めっちゃいいと思うけど惜しくも選外にしたゲームの名曲を。
・「鮮烈のリュウ」忍者龍剣伝(FC)
・「月面ステージ」わんぱくダック夢冒険(FC)
・「Mute City」F-ZERO(SFC)
・「タルタル山脈」ゼルダの伝説夢をみる島(GB)
・「レインボーリゾート」星のカービィ 夢の泉の物語(FC)
・「ボンバーキングのテーマ」ボンバーキング(FC)
・「Title(曲名不明)」rAf world(FC)
・「BGM #02(曲名不明)」独眼竜正宗(FC)
・「メインテーマ(曲名不明)」キングコング2 怒りのメガトンパンチ
・「行け!月風魔」月風魔伝(FC)
・「Village」Simcity(SFC)
・「時の回廊」クロノ・トリガー(SFC)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
・METAL MAX 2
「流れ者の歌」「スクラップタウン」
どっちも哀しく虚しい、力が支配する世界の復讐譚っていうMM2のテーマにピッタリの曲。「流れ者の歌」は怪物のために家族も自分の半生も失った老人が復讐を果たしたあと抜け殻になってしまった場所や、死後AIとなって世界を支配している狂気の科学者の亡霊が愛人と平和にテニスを楽しんでいる場所で流れる曲。「スクラップタウン」は作中で聴く機会が5秒で突破できる関所2箇所くらいしかないんだけど、荒涼とした未踏の荒野ってイメージに合致してる。
「お尋ね者の闘い」はこの手の企画だと必ず顔を出すんだけど、個人的にはそこまで。MM2のボス戦って大火力で一気に押し切るか蹂躙されるかのどっちかになりやすくて、長々とBGM聴かないんだよね。「Dr.ミンチに会いましょう」も名曲だけど外した。スローテンポになったり和風になったり、毎回アレンジに幅があるのは面白い。
・Mother
「Bein’ Friends」
「Pollyanna」「Eight Melodies」「Snow man」ではなくこれ。ニンテン1人だと喘息で酷い目に遭うケースが多かったけど、3人揃えば何も怖くない!って高揚した気持ちがよく表現できてる。次点は「easter」だけど、これ1ループ30秒しか無いんだよね。どことなく悲しくて不穏で、好きなんだけど。
・SaGa2 秘宝伝説
「エンディングテーマ1」「死闘の果てに」「Never give up」
「Never give up」はダンジョンの曲なのにこんなノリノリでいいの!?って度肝を抜かれた。おどろおどろしい曲ばっかりってイメージを完全に覆してきたね。「死闘の果てに」はアポロン戦で序盤はイベントから曲の切り替え無しで戦うことになるのに、一定ターンが過ぎるや「きたぞ きたぞ!」と変身して、「ではそろそろいくか!」でマサムネ一閃、味方が1人死亡ってインパクトが強すぎる。
次点は「Save the World」。イントロの緊張感はラスボス最終形態に相応しい。
・THUNDER FORCE V
「Legendary Wing」
ステージ1の名曲。絶対にセガサターン版で聴いてほしい。曲もそうだけど、ステージ演出が最高で、編隊から離れて海上を進むガントレット(自機)が海中を探索し、やがて海面から飛び出すや後ろからはミサイルの弾幕が迫り、それを振り切るとボスが浮上してくるまできっちり1ループ。STGは曲の構成とステージ構成を製作者の意図した通りに楽しめるのがいいね。
・Windepth
「メインテーマ」
正式な曲名が分からない。Windows以前から活動してるBio_100%ってゲーム制作集団がいて……ってこの辺の話はうっかりするとガチで詳しい人が出てきそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=NMxqHkfqoY0
Youtubeを探したらアレンジばっかり引っかかったので、これですよってものを貼っておく。いずれ消えるかもしれないけど自分の記憶にはしっかり刻まれてるから安心。
勇壮な曲だけど2ループ目の途中から転調して更にヒロイックになるのが最高。
・悪魔城ドラキュラ
「Vampire Killer」「Moon Fight」「Bloody Tears」「乾坤の血族」
「Vampire Killer」「Bloody Tears」「Beginning」でドラキュラ三大名曲とか言うらしいけど、個人的にはこれに「乾坤の血族」と「シモン・ベルモンドのテーマ」も加えたい。「Moon Fight」はX68000版限定の曲らしいんだけど、ドラキュラっぽくない洒落た曲で印象に残る。
次点としては「Heart of Fire」がカッコいいけど、そもそもドラキュラは曲の平均点が高くていいね。主人公の挙動っていうかジャンプの軌道とノックバックをどうにかしてくれればゲームの方も……。
・イース
「First Step towards Wars」「Ice Ridge of NOLTIA」「To Make the End of Battle」「フィールド」
好きなゲーム音楽をまともに100曲挙げたらイースからいくつ入るか見当もつかない。「Ruins of MOONDRIA」「Palace of SALMON」「Holders of Power」「Theme of ADOL」「Theme of ADOL 1993」(以上すべてPC-E版)「Mother Earth ALTAGO」「Smashing through the Mountain Path」「セルセタの樹海」「翼を持った少年」とまあざっと浮かぶだけでもこれだけ。ただイースは1・2以外クリアしてないので内容に関しては縮こまってるしかないんだなあ。アクション音痴ゆえ已む無しか、1なんてピクティモスで何回死んだか思い出したくもない。
ただ、はじめからファルコムはすげえなって思いを持ってたワケじゃなく、初イースはFC(ビクター音楽産業)だしそれからSFCのワンダラーズフロムイース(トンキンハウス)と渡ったので、長らくファルコム=ぽっぷるメイルの会社というイメージだった。
・イストワール
「主という名の壁」
RPGツクール2000の超名作RPG。天空の城に繋がる細い階段を、敵を避けつつダッシュで駆け上がるというテンション上がるシチュエーションの名曲なんだけど、あまりにもYsなので聴いたことない人は是非聴いて大笑いしてほしい。
イストワールは音楽担当のARAがハイレベルに纏めてきてて、「決別との再会」も好きな人は絶対に好きという感じの曲。
・ヴィオラートのアトリエ
「疾風」
ゲーム未プレイ。前半もカッコいいけど転調してピアノソロになってからの盛り上がりがいい。メタル具合とかエレキギターの使い方とか、戦闘曲のサウンドクリエイターだと阿知波大輔が一番好きまである。ただ、マナケミアとか黒い瞳のノアとか、手がけたゲームは何一つやってないんだよな。
・英雄伝説6空の軌跡
「空を見上げて」「Sophisticated Fight」「銀の意志」
これも名曲が多いタイトルだけど、「空を見上げて」はゆったり心落ち着けるBGMとしては出色の出来で、目覚ましのアラームにしてた。「銀の意志」は同作中にSuper Arrange Ver.もあるけど無印の方が戦闘BGMとして良くできてる(前奏がある曲がそんなに好きではないから、好みの問題)。「Sophisticated Fight」は主旋律をピアノが担当するというお洒落っぷりで、戦闘BGMの常識を覆された。
「The Fate of The Fairies」「虚ろなる光の封土」「Overdosing Heavenly Bliss」「夢と喧騒の聖地」と壮大だったりストレートにカッコいい曲も多いんだけど、胸焼けしてくるんだよjdkのサウンドは。
・かまいたちの夜
「遠い日の幻影」
初プレイで辿り着く率が驚異の50%超えを記録(俺調べ)したBad Endの曲。でも調べたらPS版はちょっと演出が違うっぽい?ので、このゲームが持つ恐怖と悲壮感はやっぱSFC版じゃないと味わえないね(原理主義者)。
主人公が致命傷を負うところでイントロに入り、徐々に大きくなりながらリフレインを繰り返すBGMをバックにテキストを読み進めると、血で真っ赤な画面から暗転して夜の闇にうっすら浮かぶ木々と真っ白な吹雪という背景で力強くも物悲しい主旋律がはじまる。中学生のときは恐怖と衝撃で1分以上立ち上がれなかったなあ。
静かで落ち着いた「Introduction」、壮大でドラマティックな(ただし冗長で聴き疲れる)「失くしたものは・・・」、ファミマガで場面だけ公開されたときはどんなシーンなのか予想ができずにワクワクしっぱなし、イントロも印象的な「雪の中の追跡」、充実感あふれる「LOVER」と名曲は枚挙に暇がない。「闘い」はどう聴いてもドラクエのボス戦で笑えるのでオススメ。
・グラディウス
「Challenger 1985」
1面がはじまり、真っ暗な宇宙空間で単純なパターンの敵編隊を相手にしてると「Beginning of the History」のBGMが小さくなっていき、そして……色鮮やかな惑星で個性的な敵が襲ってくるゲーム的な急展開をアッパーなこの曲がぐいぐい引っ張る。やっぱSTGはステージとBGMの構成をリンクさせやすいからか、ちゃんと進めれば気持ちいい体験が多い。ちゃんと進めずに死ぬ。
・サガ スカーレットグレイス
「火を与える者~ファイアブリンガー組曲1~」「翔遼乱承!~レオナルドバトル」「花びらを踏みしめて~ウルピナバトル」
一般的にはイトケン節炸裂の「火を生みし者~ファイアブリンガー組曲3~」とか「星神・守護者たち」が人気ありそう。ただ個人的にはラスボス戦3部作のなかでもイントロが最高にシャレオツでかっこいい「1」を推しておく。こんなラスボス戦BGMアリなのか!って感じ。レオナルドとウルピナはどっちも好きなんだけど聴いてるとたまにどっちがどっちか分からなくなる。「臨戦態勢!」も名曲で、戦闘開始前の長めなロード時間を盛り上げてくれる。この曲があるから30秒以上かかるロードも許せるね。
・沙羅曼蛇
「STARFIELD」
またSTGだよ。沙羅曼蛇(FC版)は、狭い通路に当たり判定が詐欺っぽい牙、耐久の高い触手と再生壁とまあ1面がとにかく難易度高くて、BGMも「Power of Anger」「Poison of Snake」と重苦しく緊張を強いる曲でしんどい。
それがどうだ。2面がスタートして縦スクロールに切り替わった瞬間の浮遊感は。1ループが短いのだけが玉に瑕。
沙羅曼蛇は「Planet RATIS」「Thunderbolt」もいいよね。というか思い出補正まで入ってるこの頃のコナミサウンドで大ハズレを探す方が難しいわ。
・スーパーロボット大戦J
「Revenger」
カルヴィナの前期テーマ。スパロボのオリジナル曲って主人公にあてがわれることが多いからヒロイックになりがちだし戦闘BGMだから基本的にはカッコよさに振ってるせいでどれも好きになっちゃいがち。「Dancing Blue」「Dark Knight」「疾風!熱風!サイバスター(OG1版)」「流星、夜を切り裂いて」「流星、夜を切り裂いて(Ver.H)」他諸々。ただ、マップBGMの「はるけき彼方で(SS版)」は荒漠たる宇宙を感じられるから頭抜けて名曲。僅差の戦闘BGMよりこっち挙げればよかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
50音順に語れるものだけレビューしはじめてこのへんで、うわまだこんなに残ってんのかよ、と気づいたのでここからは巻きで。1回消えてるから「この話題書いたことあるな」って既視感がすごくて既に飽きてきてるし。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・聖剣伝説
「果てしなき戦場」「聖剣を求めて」「戦闘2」「危機」「子午線の祀り」「愛に時間を」「Swivel」
みんな「聖剣を求めて」は大好きでしょ。イシュの街での一連のイベント「チョコボでさえあなたが平和を取り戻す最後の希望だと感じてる……」からボガードとの和解を経て外に出るとフィールドBGM変更。宿敵に勝利、からの黒幕に敗北してすべてを失って、再び立ち上がった後半戦のスタートがこれで盛り上がらない筈がない。ほかは「Rising Sun」とか「マナの神殿」「最後の決戦」と繰り返しプレイしたせいで好きな曲が多いね聖剣1は。
2だと「危機」は転調がすごくいい(語彙)。「愛に時間を」は後ろでピロピロ鳴ってるのが好きだ。
・世界樹の迷宮
「翠緑の樹海」「桜ノ立橋」
素直に「鉄華 討ち果て朽ち果て」にしておけばよかった。ただ「桜ノ立橋」は桜の花びら舞い散る迷宮に和風のBGMってインパクトが凄くて。「翠緑の樹海」も今までにない(世界樹はWizともちょっと違う)ゲーム体験がはじまったな!と期待を煽るのに十分な最初の迷宮BGMだった。
曲の好みだと「木偶ノ文庫」なんかは好き。ただこの辺は仕事が立て込んでたせいで、Aボタン固定のオートレベルアップを使って無理やりクリアした苦い記憶しかないのが辛い。
・大航海時代
「アンデス文化圏」「アフリカ」
大航海時代シリーズといえば2までは菅野よう子が作曲してたから評価が高い曲も多い。好きなのはOPの「WIND AHEAD」とか「集落(曲名不明)」とか。でも、個人的に大航海時代と言えば3なんだよね。
単にインドに到達しても名もなき船乗りの行為が流布されることはなくて、ちゃんとスポンサーに航路をプレゼンした上で達成しないと功績が知れ渡らないこと。そして海路じゃなくキャラバンを組んで無理やり陸路でカリカットを目指してもいいこと(イスラム圏を抜けることになるから補給や戦闘面で地獄)。異なる文化圏には通訳を連れて行くか自分で年月をかけて現地語を覚えなければコミュニケーションも取れない。ただし現地の言葉や文字をマスターすれば図書館で文献を漁って珍しい発見も……?自分の能力や年齢には限界があるから結婚・引退でJr.に夢を託すのも面白い。ゲーム的な目標はムー大陸の発見だけど軍隊を引き連れてアフリカに乱立する泡沫王朝を潰して回ったり北京を陥落させたりという無茶だって出来る。
BGMの話からだいぶ逸れたけど3の「アンデス文化圏」はいわゆるフォルクローレ(「コンドルは飛んでいく」みたいなやつ)で、哀愁漂うケーナの音色にギターのリズムが心地よい。Onlineでもこの地方の曲の方向性は同じで、このジャンルの曲そのものが好きなんだなと実感する。Onlineからはみんな大好き「アフリカ」を。夕陽を背にアフリカ大陸沿岸を航海するときの高揚感とヨーロッパを離れて実感する世界の雄大さを感じることが出来る名曲だ。もちろん聴きすぎて常に幻聴が聴こえるレベルだった「リスボン」「イベリアの街」なんかも好きだね。なんだか書いてたらまたやりたくなってきたぞ。KOEIさん後生ですからオフライン版を出してください。
・ダウンタウン熱血行進曲それゆけ大運動会
「駆け抜ける青春」
玉割り担当BGM。このゲームの曲の話だとだいたいデフォルトでクロスカントリーと勝ち抜き格闘に割り振られてる曲の話になる(聴く機会が多いからしょうがない)けど、疾走感と悲哀の混じった魅力ある曲だと思うよ。
・タクティクス・オウガ
「Catastrophe」
別名「怖いのは最初だけよ」。なぜかこのゲームの曲は正式な曲名とサウンドテストの曲名が異なってて、サウンドテストだとおふざけしてるんだよね。そういえばサウンドテストの裏技って聴かなくなったね、そもそも裏技って言葉も……バグとか不具合って表現で片付けられちゃうのは寂しいな。
OPムービーの曲なんだけど、おどろおどろしい前半は深夜の港町で行われた虐殺の模様を、疾走感のある部分に合わせるように青空のもと草原を馬でひた走る青年の様子、そして管楽器が盛り上げる曲の終盤に主人公の育ての親が当局に連行されたシーンを持ってくるという構成で、ムービーの流れにマッチしてるのが非常に良い。
TOだと他には「Limitation(明るさの限界を突破)」「Fight it out!(飲酒運転)」あたりが有名でかっこいい曲。人によってはトレーニングのBGMである「Hervest Dance(王宮のダンス)」を聴き込んだ人もいそうだ。俺はゴミだよ。クリザローでヒーリング買って部隊を即Lv50にしたゴミだ。
・天地を喰らうⅡ諸葛孔明伝
「攻城戦」
「袁術戦」と並んでFCを代表するレベルのいい曲だから選出するのはどっちでもいいんだけど、ループ終わりの物悲しさが好きだから「攻城戦」の方を。確か作曲者はロックマン3の方。ロックマンシリーズだと3の曲が個人的な平均点高いから納得。
・東方永夜抄
「懐かしき東方の血」
ピアノが好きだから。もともと東方はピアノ曲が少なくないし、中でも永夜抄は夜に展開されるお話の雰囲気に合ってるからか多め。「ヴォヤージュ1970」とか「シンデレラケージ」とかね。ゲームBGMにしては目立ち過ぎだしループも雑な東方曲を100曲に入れていいものか迷ったけど、イースも同傾向っていうかループ無視問題は向こうの方がはるかに酷いからいいでしょう。
挙げようか迷ったのは「亡き王女の為のセプテット」「月時計~ルナ・ダイアル」「紅楼~eastern dream」「フォールオブフォール~秋めく滝」あたり。一番好きなのは「G Free」だけどあれゲームの曲じゃないからね。
・ドラえもん
「魔境編2」「最終ステージ」
キャラゲーはクソという風潮に「それはバンダイだけの話だぜ」と待ったをかけるのはハドソンとエポック社によるドラゲー。魔境編はエリアごとにBGMが切り替わる豪華仕様で、中でも「2」と「3」は評価する声が多そう。ゲームそのものの難易度が高いから「BGMが変わった!」って喜びのテンションで高評価を付けてる可能性もあるけど。
対決ひみつ道具!!の方は最終ステージ(とエンディングでも使われてる)この曲だけクオリティが高すぎて、小学生ながら感動した。SFC版でもアレンジが使われてたから人気あったんだろうね。
・ドラゴンクエスト
「遙かなる旅路」「Love Song探して」「冒険の旅」「勇者の挑戦」「栄光の戦い~生か死か」「ジプシーダンス」「勇者の故郷」「序曲」
流石にドラクエは多い。はじめてプレイしたのは3で、当時は「冒険の旅」をハミングしながら裏山でドラクエごっこして遊んでたね。ひのきのぼう(落ちてる枝)は可愛いものだったけど、どうのつるぎって木製の模造刀を持って来た友人はやりすぎ。
次にプレイしたのは2。賑やかなPTと勇壮なフィールド曲な3に対して2の「遙かなる旅路」はたった一人でハーゴンに立ち向かうローレシアの王子の厳しい運命を予感させるようで、文句なく名曲。ふっかつのじゅもん入力画面の「Love Song探して」もヴォーカルアレンジされるくらい有名曲だけど大好き。
「栄光の戦い~生か死か」はドラクエの戦闘曲の中では技巧的に一番凝ってるかな。途中で拍子が変わるところでぐぐっと溜めてからのサビ、盛り上がるよね。
5以降はあんまり印象に残らない……というよりもういい歳だったから。子供の頃の良質なRPG体験の方が心に深く刻まれたんだろう。
・ドラゴンスピリット
「PALEOZOIC ERA」
STGはステージ1に名曲多すぎ問題。ドラスピの場合、正確にはステージ0があるけども、ブルードラゴン変身デモを挟んでの実質ファーストステージだからね古生代。ドラスピはこれ以外にもステージ3の曲も人気だし、内容もSF色が強いSTG界にあって異色のファンタジー系、しかも縦シューなのに横シュー並に地形避けの要素が強いという面白珍しいゲームだった。FC版はSTGでほぼ唯一ノーミスクリアできるまでやったな。
・ファイナルファンタジー
「悠久の風」「ドーガとウネの館」「闇のクリスタル」「バトル1」「はるかなる故郷」「仲間を求めて」
友達の家で3のBGMアレンジアルバム「悠久の風伝説」を聴いて、ゲーム内容も知らないのにどうしても欲しくなって誕生日に買ってもらったのが、はじめて手に入れたCDだった。このCDに収録されてるボーカル曲がなぜか時を越えて6のCMで使われてたのは今でも謎。
FF3はとにかく捨て曲の無いゲームで、ドラクエのようなユーモラスさの無いモンスターのデザインも含めて非常に惹かれた。けど、子供の頃は敢えて「色々ゲームやったけど、やっぱりドラクエがいいね」ってて言っておくのが通っぽいという価値観があったのでFF3本編をクリアしたのは25歳になってからだった。
FF5はビッグブリッヂそんなに好きじゃない。「新しい世界」はかなり迷ったけど、あの曲は飛空艇のプロペラ音が入って完成だと思ってるから。
6から「仲間を求めて」を挙げるのは安易かと思わなくもないが、挙げないのは嘘だからね。他には哀愁漂う「ティナのテーマ」がいい。アルテマウェポン戦の「死闘」も好き。「妖星乱舞」は長すぎる。
・ヘラクレスの栄光Ⅱタイタンの滅亡
「戦闘」
ループ短いけど、悲しい旋律のこの曲、ゲームの戦闘BGMで一番好きと言い切ってしまおう。友達の家ではじめて聴いたときは夕方になっても家に帰らず友達のプレイを眺めてる迷惑な子供だった。
・ムーンクリスタル
「Stage1」
ソルスティスは有名だけどこっちはまだまだマイナーかな。FC末期らしい無茶技術。弟が文房具屋のワゴンでから発掘してきたときはまだFCにこんなゲームがあるのか!と驚いた。同じ店にサマーカーニバル’92烈火も捨て値で置いてあったけどSTG苦手だからスルーしてしまった。ナグザットは天神怪戦とか暴れん坊天狗とか意欲的なSTGゲームを出してくれてたから好きではあったんだけどどれも難しいんだ。
・魍魎戦記MADARA
「MA・DA・RA」
CMで流れてた気がする。コナミってRPGまで作れるの……最強のメーカーじゃん……って思ってた頃。まあ実際にやってみるとバランスとかシステムとか色々と雑だったり練り込み不足だったりうーnな出来ではあった。曲は文句なくいいけど。
・桃太郎伝説
「天の声」
哀愁漂う……ってこのワード何回使うんだ。でも物悲しさが胸に沁みる名曲。パスワードって聴いてる時間が長いから、曲がいいのは助かる。まあ「ふ」か「おにのばか」なんですけど。
・夜が来る!
「A night come’s!(Hardrock ver.」「Fighting under the blue moon」
終盤のイベント曲(OPテーマのアレンジ)と、戦闘曲。戦闘曲の方はピアノの音がめっちゃ綺麗で、アリスソフト自体アダルトゲームメーカーなのにゲーム部分に気合が入ってるのは伝わってきたし、音楽もすごい!って思わされた。「ストーリーがいいんですよ!」の向こうを張って「曲がいいんですよ!」って言いたい。夜が来る!はストーリーも悪くない(どころかペルソナ3の元ネタだ)けど、七荻さんが非処女だったのは忘れないし許さないよ。
・ロックマン3 ドクターワイリーの最期?
「Stage Start」「SPARK MAN」
上でも触れたようにロックマンは3の曲が平均点高い。
スパークマンの他にスネークマンとかニードルマンとか。マグネットマンも変化球で面白い。他のシリーズだとメタルマンやブライトマンがいいね。
ステージ開始の曲はもうダントツで3。目覚ましにしてたくらい好きだ。起き抜けに緊張感が走るから止めたけど。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
基本的に悲しい感じの旋律が好きなんだなというのがよく分かる。明るく楽しくアップテンポな曲が多いアクションゲームが全然刺さらないのもこの辺に理由がありそう。
※日記をローカル保存してる都合上、ローマ数字のナンバリングも英数字にしてます。読み返したとき文字化けするのでね。
※音楽の素養が無いせいで表現がいつも以上にフワッフワだから、間違ってても許してほしい。でも修正しておきたいのでこっそり教えてほしい。マイナーコードって悲しい曲のことでしょ、位の知識だよ(これもたぶん正確ではない)。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
去年の7月くらいからはじめて11月までかけて好きなゲーム音楽100選を完成させたものの、特に誰かに見せるでもなく自分で温めてました。ただ、1月に「あそぶ!ゲーム展(さいたまSkipシティ)」へ出かけた際、数人にお見せする機会があって、自分の備忘録としてDiarynoteにも残しておこうかなって。
そもそもそんなことをやろうと思ったきっかけは、去年の5月に小旅行に出かけた人たちが、車中バカ犬P持参のゲームBGM集でたいそう盛り上がったと聞いたからなんですよね。ゲームBGMに一家言ある身としては話に加わりたかった!ただ誘われても仕事だったし!というわけで自分を慰めるために100曲セレクトしてみた、という。
とはいえ単に好きな曲・凄いと思う曲を並べると定番曲が多くなって面白みがないから以下のルールを定めた。
1.同じゲームからは3曲まで
そうしないとイースとか聖剣伝説で酷いことになるからね。
まあエストポリス伝記2からは結局4曲選んでるんだけど。「最終決戦」は他でも良かったなー。「未来へ」にしておけばよかった(結局エストポリス)。いやこのED無茶苦茶いいんですよ。世界は救った我が子は守った、けど主人公もヒロインも死んで、それでも人々は平和な日々を過ごしながら英雄の帰還を待ち続けるという。そして敗北者ムーブを繰り返してた幼馴染が……ああ、この頃はクリスタニアでもレイルズがサイアじゃなくてマリスとくっついてましたっけ。いいよね敗北者。
完全に話が逸れた。
2.同じシリーズから選びすぎないようにしよう
いきなり数値目標じゃなくなってて恐縮ですが。
まあこの辺自重しないとロックマンとかドラキュラが何曲入れるんだよって感じになりかねないので。
3.有名所だけじゃなくマイナーなやつも入れよう
そうじゃないとmario Selectionの意味が無いし。たとえばソルスティスのOPとかシルバーサーファーのBGM1は外したよ。10年前ならいざしらず、今は有名になりすぎたものね。
4.プレイしたことのないやつはできるだけ外そう
とはいえ、10曲くらいは入ってますけど。
5.いろんなハード、ジャンルから満遍なく選ぼう
駄目でした。自分のゲーム遍歴からしてRPGが増えるのは分かってたから気をつけてはいたけど、73/100がRPG(ARPG・SRPG含む)。
そんなわけで好きな曲上位100個ってワケじゃないです。こんな曲知らないでしょ、でもいい曲なんだよ!って自己満足目的で挙げたのもいくつかあります。選んでる最中はかなり悩んだし、振り返ってみると選び直したいものも結構あるけど、それも含めて面白い試みだった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
……の前に、めっちゃいいと思うけど惜しくも選外にしたゲームの名曲を。
・「鮮烈のリュウ」忍者龍剣伝(FC)
・「月面ステージ」わんぱくダック夢冒険(FC)
・「Mute City」F-ZERO(SFC)
・「タルタル山脈」ゼルダの伝説夢をみる島(GB)
・「レインボーリゾート」星のカービィ 夢の泉の物語(FC)
・「ボンバーキングのテーマ」ボンバーキング(FC)
・「Title(曲名不明)」rAf world(FC)
・「BGM #02(曲名不明)」独眼竜正宗(FC)
・「メインテーマ(曲名不明)」キングコング2 怒りのメガトンパンチ
・「行け!月風魔」月風魔伝(FC)
・「Village」Simcity(SFC)
・「時の回廊」クロノ・トリガー(SFC)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
・METAL MAX 2
「流れ者の歌」「スクラップタウン」
どっちも哀しく虚しい、力が支配する世界の復讐譚っていうMM2のテーマにピッタリの曲。「流れ者の歌」は怪物のために家族も自分の半生も失った老人が復讐を果たしたあと抜け殻になってしまった場所や、死後AIとなって世界を支配している狂気の科学者の亡霊が愛人と平和にテニスを楽しんでいる場所で流れる曲。「スクラップタウン」は作中で聴く機会が5秒で突破できる関所2箇所くらいしかないんだけど、荒涼とした未踏の荒野ってイメージに合致してる。
「お尋ね者の闘い」はこの手の企画だと必ず顔を出すんだけど、個人的にはそこまで。MM2のボス戦って大火力で一気に押し切るか蹂躙されるかのどっちかになりやすくて、長々とBGM聴かないんだよね。「Dr.ミンチに会いましょう」も名曲だけど外した。スローテンポになったり和風になったり、毎回アレンジに幅があるのは面白い。
・Mother
「Bein’ Friends」
「Pollyanna」「Eight Melodies」「Snow man」ではなくこれ。ニンテン1人だと喘息で酷い目に遭うケースが多かったけど、3人揃えば何も怖くない!って高揚した気持ちがよく表現できてる。次点は「easter」だけど、これ1ループ30秒しか無いんだよね。どことなく悲しくて不穏で、好きなんだけど。
・SaGa2 秘宝伝説
「エンディングテーマ1」「死闘の果てに」「Never give up」
「Never give up」はダンジョンの曲なのにこんなノリノリでいいの!?って度肝を抜かれた。おどろおどろしい曲ばっかりってイメージを完全に覆してきたね。「死闘の果てに」はアポロン戦で序盤はイベントから曲の切り替え無しで戦うことになるのに、一定ターンが過ぎるや「きたぞ きたぞ!」と変身して、「ではそろそろいくか!」でマサムネ一閃、味方が1人死亡ってインパクトが強すぎる。
次点は「Save the World」。イントロの緊張感はラスボス最終形態に相応しい。
・THUNDER FORCE V
「Legendary Wing」
ステージ1の名曲。絶対にセガサターン版で聴いてほしい。曲もそうだけど、ステージ演出が最高で、編隊から離れて海上を進むガントレット(自機)が海中を探索し、やがて海面から飛び出すや後ろからはミサイルの弾幕が迫り、それを振り切るとボスが浮上してくるまできっちり1ループ。STGは曲の構成とステージ構成を製作者の意図した通りに楽しめるのがいいね。
・Windepth
「メインテーマ」
正式な曲名が分からない。Windows以前から活動してるBio_100%ってゲーム制作集団がいて……ってこの辺の話はうっかりするとガチで詳しい人が出てきそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=NMxqHkfqoY0
Youtubeを探したらアレンジばっかり引っかかったので、これですよってものを貼っておく。いずれ消えるかもしれないけど自分の記憶にはしっかり刻まれてるから安心。
勇壮な曲だけど2ループ目の途中から転調して更にヒロイックになるのが最高。
・悪魔城ドラキュラ
「Vampire Killer」「Moon Fight」「Bloody Tears」「乾坤の血族」
「Vampire Killer」「Bloody Tears」「Beginning」でドラキュラ三大名曲とか言うらしいけど、個人的にはこれに「乾坤の血族」と「シモン・ベルモンドのテーマ」も加えたい。「Moon Fight」はX68000版限定の曲らしいんだけど、ドラキュラっぽくない洒落た曲で印象に残る。
次点としては「Heart of Fire」がカッコいいけど、そもそもドラキュラは曲の平均点が高くていいね。主人公の挙動っていうかジャンプの軌道とノックバックをどうにかしてくれればゲームの方も……。
・イース
「First Step towards Wars」「Ice Ridge of NOLTIA」「To Make the End of Battle」「フィールド」
好きなゲーム音楽をまともに100曲挙げたらイースからいくつ入るか見当もつかない。「Ruins of MOONDRIA」「Palace of SALMON」「Holders of Power」「Theme of ADOL」「Theme of ADOL 1993」(以上すべてPC-E版)「Mother Earth ALTAGO」「Smashing through the Mountain Path」「セルセタの樹海」「翼を持った少年」とまあざっと浮かぶだけでもこれだけ。ただイースは1・2以外クリアしてないので内容に関しては縮こまってるしかないんだなあ。アクション音痴ゆえ已む無しか、1なんてピクティモスで何回死んだか思い出したくもない。
ただ、はじめからファルコムはすげえなって思いを持ってたワケじゃなく、初イースはFC(ビクター音楽産業)だしそれからSFCのワンダラーズフロムイース(トンキンハウス)と渡ったので、長らくファルコム=ぽっぷるメイルの会社というイメージだった。
・イストワール
「主という名の壁」
RPGツクール2000の超名作RPG。天空の城に繋がる細い階段を、敵を避けつつダッシュで駆け上がるというテンション上がるシチュエーションの名曲なんだけど、あまりにもYsなので聴いたことない人は是非聴いて大笑いしてほしい。
イストワールは音楽担当のARAがハイレベルに纏めてきてて、「決別との再会」も好きな人は絶対に好きという感じの曲。
・ヴィオラートのアトリエ
「疾風」
ゲーム未プレイ。前半もカッコいいけど転調してピアノソロになってからの盛り上がりがいい。メタル具合とかエレキギターの使い方とか、戦闘曲のサウンドクリエイターだと阿知波大輔が一番好きまである。ただ、マナケミアとか黒い瞳のノアとか、手がけたゲームは何一つやってないんだよな。
・英雄伝説6空の軌跡
「空を見上げて」「Sophisticated Fight」「銀の意志」
これも名曲が多いタイトルだけど、「空を見上げて」はゆったり心落ち着けるBGMとしては出色の出来で、目覚ましのアラームにしてた。「銀の意志」は同作中にSuper Arrange Ver.もあるけど無印の方が戦闘BGMとして良くできてる(前奏がある曲がそんなに好きではないから、好みの問題)。「Sophisticated Fight」は主旋律をピアノが担当するというお洒落っぷりで、戦闘BGMの常識を覆された。
「The Fate of The Fairies」「虚ろなる光の封土」「Overdosing Heavenly Bliss」「夢と喧騒の聖地」と壮大だったりストレートにカッコいい曲も多いんだけど、胸焼けしてくるんだよjdkのサウンドは。
・かまいたちの夜
「遠い日の幻影」
初プレイで辿り着く率が驚異の50%超えを記録(俺調べ)したBad Endの曲。でも調べたらPS版はちょっと演出が違うっぽい?ので、このゲームが持つ恐怖と悲壮感はやっぱSFC版じゃないと味わえないね(原理主義者)。
主人公が致命傷を負うところでイントロに入り、徐々に大きくなりながらリフレインを繰り返すBGMをバックにテキストを読み進めると、血で真っ赤な画面から暗転して夜の闇にうっすら浮かぶ木々と真っ白な吹雪という背景で力強くも物悲しい主旋律がはじまる。中学生のときは恐怖と衝撃で1分以上立ち上がれなかったなあ。
静かで落ち着いた「Introduction」、壮大でドラマティックな(ただし冗長で聴き疲れる)「失くしたものは・・・」、ファミマガで場面だけ公開されたときはどんなシーンなのか予想ができずにワクワクしっぱなし、イントロも印象的な「雪の中の追跡」、充実感あふれる「LOVER」と名曲は枚挙に暇がない。「闘い」はどう聴いてもドラクエのボス戦で笑えるのでオススメ。
・グラディウス
「Challenger 1985」
1面がはじまり、真っ暗な宇宙空間で単純なパターンの敵編隊を相手にしてると「Beginning of the History」のBGMが小さくなっていき、そして……色鮮やかな惑星で個性的な敵が襲ってくるゲーム的な急展開をアッパーなこの曲がぐいぐい引っ張る。やっぱSTGはステージとBGMの構成をリンクさせやすいからか、ちゃんと進めれば気持ちいい体験が多い。ちゃんと進めずに死ぬ。
・サガ スカーレットグレイス
「火を与える者~ファイアブリンガー組曲1~」「翔遼乱承!~レオナルドバトル」「花びらを踏みしめて~ウルピナバトル」
一般的にはイトケン節炸裂の「火を生みし者~ファイアブリンガー組曲3~」とか「星神・守護者たち」が人気ありそう。ただ個人的にはラスボス戦3部作のなかでもイントロが最高にシャレオツでかっこいい「1」を推しておく。こんなラスボス戦BGMアリなのか!って感じ。レオナルドとウルピナはどっちも好きなんだけど聴いてるとたまにどっちがどっちか分からなくなる。「臨戦態勢!」も名曲で、戦闘開始前の長めなロード時間を盛り上げてくれる。この曲があるから30秒以上かかるロードも許せるね。
・沙羅曼蛇
「STARFIELD」
またSTGだよ。沙羅曼蛇(FC版)は、狭い通路に当たり判定が詐欺っぽい牙、耐久の高い触手と再生壁とまあ1面がとにかく難易度高くて、BGMも「Power of Anger」「Poison of Snake」と重苦しく緊張を強いる曲でしんどい。
それがどうだ。2面がスタートして縦スクロールに切り替わった瞬間の浮遊感は。1ループが短いのだけが玉に瑕。
沙羅曼蛇は「Planet RATIS」「Thunderbolt」もいいよね。というか思い出補正まで入ってるこの頃のコナミサウンドで大ハズレを探す方が難しいわ。
・スーパーロボット大戦J
「Revenger」
カルヴィナの前期テーマ。スパロボのオリジナル曲って主人公にあてがわれることが多いからヒロイックになりがちだし戦闘BGMだから基本的にはカッコよさに振ってるせいでどれも好きになっちゃいがち。「Dancing Blue」「Dark Knight」「疾風!熱風!サイバスター(OG1版)」「流星、夜を切り裂いて」「流星、夜を切り裂いて(Ver.H)」他諸々。ただ、マップBGMの「はるけき彼方で(SS版)」は荒漠たる宇宙を感じられるから頭抜けて名曲。僅差の戦闘BGMよりこっち挙げればよかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
50音順に語れるものだけレビューしはじめてこのへんで、うわまだこんなに残ってんのかよ、と気づいたのでここからは巻きで。1回消えてるから「この話題書いたことあるな」って既視感がすごくて既に飽きてきてるし。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・聖剣伝説
「果てしなき戦場」「聖剣を求めて」「戦闘2」「危機」「子午線の祀り」「愛に時間を」「Swivel」
みんな「聖剣を求めて」は大好きでしょ。イシュの街での一連のイベント「チョコボでさえあなたが平和を取り戻す最後の希望だと感じてる……」からボガードとの和解を経て外に出るとフィールドBGM変更。宿敵に勝利、からの黒幕に敗北してすべてを失って、再び立ち上がった後半戦のスタートがこれで盛り上がらない筈がない。ほかは「Rising Sun」とか「マナの神殿」「最後の決戦」と繰り返しプレイしたせいで好きな曲が多いね聖剣1は。
2だと「危機」は転調がすごくいい(語彙)。「愛に時間を」は後ろでピロピロ鳴ってるのが好きだ。
・世界樹の迷宮
「翠緑の樹海」「桜ノ立橋」
素直に「鉄華 討ち果て朽ち果て」にしておけばよかった。ただ「桜ノ立橋」は桜の花びら舞い散る迷宮に和風のBGMってインパクトが凄くて。「翠緑の樹海」も今までにない(世界樹はWizともちょっと違う)ゲーム体験がはじまったな!と期待を煽るのに十分な最初の迷宮BGMだった。
曲の好みだと「木偶ノ文庫」なんかは好き。ただこの辺は仕事が立て込んでたせいで、Aボタン固定のオートレベルアップを使って無理やりクリアした苦い記憶しかないのが辛い。
・大航海時代
「アンデス文化圏」「アフリカ」
大航海時代シリーズといえば2までは菅野よう子が作曲してたから評価が高い曲も多い。好きなのはOPの「WIND AHEAD」とか「集落(曲名不明)」とか。でも、個人的に大航海時代と言えば3なんだよね。
単にインドに到達しても名もなき船乗りの行為が流布されることはなくて、ちゃんとスポンサーに航路をプレゼンした上で達成しないと功績が知れ渡らないこと。そして海路じゃなくキャラバンを組んで無理やり陸路でカリカットを目指してもいいこと(イスラム圏を抜けることになるから補給や戦闘面で地獄)。異なる文化圏には通訳を連れて行くか自分で年月をかけて現地語を覚えなければコミュニケーションも取れない。ただし現地の言葉や文字をマスターすれば図書館で文献を漁って珍しい発見も……?自分の能力や年齢には限界があるから結婚・引退でJr.に夢を託すのも面白い。ゲーム的な目標はムー大陸の発見だけど軍隊を引き連れてアフリカに乱立する泡沫王朝を潰して回ったり北京を陥落させたりという無茶だって出来る。
BGMの話からだいぶ逸れたけど3の「アンデス文化圏」はいわゆるフォルクローレ(「コンドルは飛んでいく」みたいなやつ)で、哀愁漂うケーナの音色にギターのリズムが心地よい。Onlineでもこの地方の曲の方向性は同じで、このジャンルの曲そのものが好きなんだなと実感する。Onlineからはみんな大好き「アフリカ」を。夕陽を背にアフリカ大陸沿岸を航海するときの高揚感とヨーロッパを離れて実感する世界の雄大さを感じることが出来る名曲だ。もちろん聴きすぎて常に幻聴が聴こえるレベルだった「リスボン」「イベリアの街」なんかも好きだね。なんだか書いてたらまたやりたくなってきたぞ。KOEIさん後生ですからオフライン版を出してください。
・ダウンタウン熱血行進曲それゆけ大運動会
「駆け抜ける青春」
玉割り担当BGM。このゲームの曲の話だとだいたいデフォルトでクロスカントリーと勝ち抜き格闘に割り振られてる曲の話になる(聴く機会が多いからしょうがない)けど、疾走感と悲哀の混じった魅力ある曲だと思うよ。
・タクティクス・オウガ
「Catastrophe」
別名「怖いのは最初だけよ」。なぜかこのゲームの曲は正式な曲名とサウンドテストの曲名が異なってて、サウンドテストだとおふざけしてるんだよね。そういえばサウンドテストの裏技って聴かなくなったね、そもそも裏技って言葉も……バグとか不具合って表現で片付けられちゃうのは寂しいな。
OPムービーの曲なんだけど、おどろおどろしい前半は深夜の港町で行われた虐殺の模様を、疾走感のある部分に合わせるように青空のもと草原を馬でひた走る青年の様子、そして管楽器が盛り上げる曲の終盤に主人公の育ての親が当局に連行されたシーンを持ってくるという構成で、ムービーの流れにマッチしてるのが非常に良い。
TOだと他には「Limitation(明るさの限界を突破)」「Fight it out!(飲酒運転)」あたりが有名でかっこいい曲。人によってはトレーニングのBGMである「Hervest Dance(王宮のダンス)」を聴き込んだ人もいそうだ。俺はゴミだよ。クリザローでヒーリング買って部隊を即Lv50にしたゴミだ。
・天地を喰らうⅡ諸葛孔明伝
「攻城戦」
「袁術戦」と並んでFCを代表するレベルのいい曲だから選出するのはどっちでもいいんだけど、ループ終わりの物悲しさが好きだから「攻城戦」の方を。確か作曲者はロックマン3の方。ロックマンシリーズだと3の曲が個人的な平均点高いから納得。
・東方永夜抄
「懐かしき東方の血」
ピアノが好きだから。もともと東方はピアノ曲が少なくないし、中でも永夜抄は夜に展開されるお話の雰囲気に合ってるからか多め。「ヴォヤージュ1970」とか「シンデレラケージ」とかね。ゲームBGMにしては目立ち過ぎだしループも雑な東方曲を100曲に入れていいものか迷ったけど、イースも同傾向っていうかループ無視問題は向こうの方がはるかに酷いからいいでしょう。
挙げようか迷ったのは「亡き王女の為のセプテット」「月時計~ルナ・ダイアル」「紅楼~eastern dream」「フォールオブフォール~秋めく滝」あたり。一番好きなのは「G Free」だけどあれゲームの曲じゃないからね。
・ドラえもん
「魔境編2」「最終ステージ」
キャラゲーはクソという風潮に「それはバンダイだけの話だぜ」と待ったをかけるのはハドソンとエポック社によるドラゲー。魔境編はエリアごとにBGMが切り替わる豪華仕様で、中でも「2」と「3」は評価する声が多そう。ゲームそのものの難易度が高いから「BGMが変わった!」って喜びのテンションで高評価を付けてる可能性もあるけど。
対決ひみつ道具!!の方は最終ステージ(とエンディングでも使われてる)この曲だけクオリティが高すぎて、小学生ながら感動した。SFC版でもアレンジが使われてたから人気あったんだろうね。
・ドラゴンクエスト
「遙かなる旅路」「Love Song探して」「冒険の旅」「勇者の挑戦」「栄光の戦い~生か死か」「ジプシーダンス」「勇者の故郷」「序曲」
流石にドラクエは多い。はじめてプレイしたのは3で、当時は「冒険の旅」をハミングしながら裏山でドラクエごっこして遊んでたね。ひのきのぼう(落ちてる枝)は可愛いものだったけど、どうのつるぎって木製の模造刀を持って来た友人はやりすぎ。
次にプレイしたのは2。賑やかなPTと勇壮なフィールド曲な3に対して2の「遙かなる旅路」はたった一人でハーゴンに立ち向かうローレシアの王子の厳しい運命を予感させるようで、文句なく名曲。ふっかつのじゅもん入力画面の「Love Song探して」もヴォーカルアレンジされるくらい有名曲だけど大好き。
「栄光の戦い~生か死か」はドラクエの戦闘曲の中では技巧的に一番凝ってるかな。途中で拍子が変わるところでぐぐっと溜めてからのサビ、盛り上がるよね。
5以降はあんまり印象に残らない……というよりもういい歳だったから。子供の頃の良質なRPG体験の方が心に深く刻まれたんだろう。
・ドラゴンスピリット
「PALEOZOIC ERA」
STGはステージ1に名曲多すぎ問題。ドラスピの場合、正確にはステージ0があるけども、ブルードラゴン変身デモを挟んでの実質ファーストステージだからね古生代。ドラスピはこれ以外にもステージ3の曲も人気だし、内容もSF色が強いSTG界にあって異色のファンタジー系、しかも縦シューなのに横シュー並に地形避けの要素が強いという面白珍しいゲームだった。FC版はSTGでほぼ唯一ノーミスクリアできるまでやったな。
・ファイナルファンタジー
「悠久の風」「ドーガとウネの館」「闇のクリスタル」「バトル1」「はるかなる故郷」「仲間を求めて」
友達の家で3のBGMアレンジアルバム「悠久の風伝説」を聴いて、ゲーム内容も知らないのにどうしても欲しくなって誕生日に買ってもらったのが、はじめて手に入れたCDだった。このCDに収録されてるボーカル曲がなぜか時を越えて6のCMで使われてたのは今でも謎。
FF3はとにかく捨て曲の無いゲームで、ドラクエのようなユーモラスさの無いモンスターのデザインも含めて非常に惹かれた。けど、子供の頃は敢えて「色々ゲームやったけど、やっぱりドラクエがいいね」ってて言っておくのが通っぽいという価値観があったのでFF3本編をクリアしたのは25歳になってからだった。
FF5はビッグブリッヂそんなに好きじゃない。「新しい世界」はかなり迷ったけど、あの曲は飛空艇のプロペラ音が入って完成だと思ってるから。
6から「仲間を求めて」を挙げるのは安易かと思わなくもないが、挙げないのは嘘だからね。他には哀愁漂う「ティナのテーマ」がいい。アルテマウェポン戦の「死闘」も好き。「妖星乱舞」は長すぎる。
・ヘラクレスの栄光Ⅱタイタンの滅亡
「戦闘」
ループ短いけど、悲しい旋律のこの曲、ゲームの戦闘BGMで一番好きと言い切ってしまおう。友達の家ではじめて聴いたときは夕方になっても家に帰らず友達のプレイを眺めてる迷惑な子供だった。
・ムーンクリスタル
「Stage1」
ソルスティスは有名だけどこっちはまだまだマイナーかな。FC末期らしい無茶技術。弟が文房具屋のワゴンでから発掘してきたときはまだFCにこんなゲームがあるのか!と驚いた。同じ店にサマーカーニバル’92烈火も捨て値で置いてあったけどSTG苦手だからスルーしてしまった。ナグザットは天神怪戦とか暴れん坊天狗とか意欲的なSTGゲームを出してくれてたから好きではあったんだけどどれも難しいんだ。
・魍魎戦記MADARA
「MA・DA・RA」
CMで流れてた気がする。コナミってRPGまで作れるの……最強のメーカーじゃん……って思ってた頃。まあ実際にやってみるとバランスとかシステムとか色々と雑だったり練り込み不足だったりうーnな出来ではあった。曲は文句なくいいけど。
・桃太郎伝説
「天の声」
哀愁漂う……ってこのワード何回使うんだ。でも物悲しさが胸に沁みる名曲。パスワードって聴いてる時間が長いから、曲がいいのは助かる。まあ「ふ」か「おにのばか」なんですけど。
・夜が来る!
「A night come’s!(Hardrock ver.」「Fighting under the blue moon」
終盤のイベント曲(OPテーマのアレンジ)と、戦闘曲。戦闘曲の方はピアノの音がめっちゃ綺麗で、アリスソフト自体アダルトゲームメーカーなのにゲーム部分に気合が入ってるのは伝わってきたし、音楽もすごい!って思わされた。「ストーリーがいいんですよ!」の向こうを張って「曲がいいんですよ!」って言いたい。夜が来る!はストーリーも悪くない(どころかペルソナ3の元ネタだ)けど、七荻さんが非処女だったのは忘れないし許さないよ。
・ロックマン3 ドクターワイリーの最期?
「Stage Start」「SPARK MAN」
上でも触れたようにロックマンは3の曲が平均点高い。
スパークマンの他にスネークマンとかニードルマンとか。マグネットマンも変化球で面白い。他のシリーズだとメタルマンやブライトマンがいいね。
ステージ開始の曲はもうダントツで3。目覚ましにしてたくらい好きだ。起き抜けに緊張感が走るから止めたけど。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
基本的に悲しい感じの旋律が好きなんだなというのがよく分かる。明るく楽しくアップテンポな曲が多いアクションゲームが全然刺さらないのもこの辺に理由がありそう。
WakeUp,Girls!(声優ユニット)の感想
2019年3月21日 日常さっきの日記に書ききれなかったので続き。
箱推しだからメンバーの個評を全員分していくけど、どうしても熱量に違いはあるので適当にお茶を濁してやがんなって部分があっても許してほしい。書き終わったあと見直してみたら分量にもかなり差ができちゃったけど、書くことが多い=好意が厚いというわけでもないわ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
まゆしぃはWUGの現場だとイケメンキャラなのにWUG以外と絡むとちゃんとハタチそこそこのお嬢さんって感じ。ライブで堂々たる大黒柱のまゆしぃも、ホラーゲームに怯えるまゆしぃも、罰ゲームに出されたゲテモノを苦もなく平らげる「味覚ポジティブ」なまゆしぃもぜんぶ本物で、自分を殺して~とかじゃないのよね。WUGはマネージャーがよほど怖かったのか最初期に個性を出すのが怖かったってメンバーが多かったんだけど、イベントやわぐばん!を通じてみんなの個性が花開くうち、まゆしぃがちょうどいいところに収まったんだろう。
試しに2014.4.27に品川ステラボールで行われたWakeUp,Girls!FESTA(手元で確認できる一番古いイベント)を確認してみると、7GWのサビ前「幸せ掴むため」の歌い方が今とぜんぜん違って可愛らしい。このDVDは他の子もMCでキャラが違ってて、顕著なのが菊間に引っ張られてる香耶と、武士みたいな吉能。約5年前の映像、メンバーの大半は10代でうち2人は高校生だったから顔も違ってて、今でこそ美人女優みたいな七海が腫れぼったい目をした田舎のヤンキーみたいだ。あと話は逸れるけど2番冒頭の「駄目なことはNOと言えるジャパニーズ」でちゃんと香耶の歌声が聴こえるのが、今となってはギャグっぽい。
そんな、子役時代を経てメンバー唯一の芸能経験者だったまゆしぃがイコール不動のセンターだったかというとそんなことはなくて、少女交響曲で美海と七海がダブルセンターになったときに「あ、ヤバイ」って思ったというエピソードがすごく好き。写真の端っこでどうしていいか分からない、美海の実力はまゆしぃが常々認めてたしちょうど美海がWUG以外でも露出が増えてきた時期だったのもあってのアイデンティティ・クライシス。
それでもやはりWUGのセンターはまゆしぃだ!って誰もが認めるのは、歌唱力の他にダンスパフォーマンスの高さもあったと思う。ダンスは愛理が抜けてるという評価をよく聞くけど、ステージで一番跳んでるのは恐らくまゆしぃだ。2016年のWakeUp,Girls!FESTA SUPER LIVEで、跳ねてるまゆしぃを七海が見ている写真があるんだけど、折り曲げた膝の位置が馬鹿みたいに高くて映像を見るまでコラージュだと思ってたくらいよ。
ライブでは誰よりも激しく動き、そして歌唱でも周りを引っ張る。“タチアガレ!”の落ちサビでは激情に震える歌声、“言の葉 青葉”のソロでは透明で儚げな声、“てがみ”では優しく包み込むような、思わず涙が出る美声。“Polaris”の作詞では中心になったそうだし、CD未発表の“Sweet Sweet Place”もいつかどこかのイベントで聴きたいね。
とにかく、彼女は多才。ライブ前の影ナレやボイスドラマの脚本書いたり、ぺらじに妄想学園生活のシナリオを送ってきたこともあったっけ。料理が苦手だったり生真面目なところも裏を返せばチャームポイントだ。ライブ映像を初めて目にした2ndでは眉毛が野暮ったかったり帽子が似合ってなかったりマイナスイメージが強かったけど、現場に足を運んだりブログを読むたびどんどん好きになっていく人でした。SSAのお見送り会でちゃんと目が合ったのもまゆしぃだった。
ただ個人的には「可愛いまゆちゃん」を振られて恥ずかしがる流れ、そんなに好きじゃなかったな。実際に可愛い演技はわざとやってんのかってくらい可愛くない。逆に七海なんかは注文通りのものをお出しするのに全く躊躇いが無い。
歌声(特にソフトでメロウなもの)がとにかく好きだから歌手デビューを果たした暁には追いかけたい。自分がどうしたいか、どうあるべきかについて常に考えて言葉にできる人だから、これからもラジオとかやってほしいね。ただ、ファミ通チャンネルで配信してる「マユ市立 吉岡高校 通信科」については、君がやりたかったのはそういう番組なのか……?と思わなくもない。
印象に残ってる曲は、亡き祖父を想って作詞したという、"てがみ"。歌い出しの「初めて手紙を書きます ごめんねとありがとうでできてます」の優しい声ときたら、ロックなイメージが先行していたまゆしぃとあまりに違って目を剥いた。
今はKADODE仙台公演(夜)で感情が込み上げてきて「ママぁ……」と母の名を呟きつつ涙したとかいう、会場で感極まった鷲崎の幻覚じゃねえのそれって映像が楽しみだ。
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正直、愛理の容姿は十人並みだと思う。目を引くような目鼻立ちもスラッと伸びた四肢も、陶磁のような肌からも縁遠い。泣きぼくろをチャーミングだと思う人はいるかもしれないが、ほくろがちょっと……という人だっているだろう。性格も、真面目で人見知りしてブレーキ役に回ることが多くて控えめ。ファミ通WUGちゃんねるで目立つチャンスがあっても「自分に尺取らせるのが申し訳ない」とか言っちゃう子だ。年齢も、結成当時から香耶と2人だけの成人組ということだから低年齢化著しい声優業界においては不利にさえ働くかもしれない。
オーディション会場でも結成後も周囲との会話が弾まず大人しい(本人の表現を借りれば「根暗な」)子だったそうな。Free!が好きでハイキュー!!が好きで、野球観戦が大好き――
そんなところになんだかオタクとして親近感を感じる人もいるよね。
可愛い子ばっかりの集団に混じる「普通の子」っぽさが、愛理に対する初見の印象で、その「普通」っぽさがウケてるのかな、とも思った。気遣いができてお酒が飲める(香耶は基本飲まない)からスタッフに愛されてて「僕たちの永野愛理」って呼ばれてたという話は好き。
彼女に普通でない部分があるとすればやはりダンススキルだろうか。たしかに映像を遡るほどにダンスのキレは周囲と一線を画するものだという説得力が高まる。前述の品川ステラボールのイベントなんかだと、この人ダンス上手いな=愛ちゃんだった、のパターン多いし。ただこの強みだってまゆしぃも美佑もバレエ経験者だし、他のみんなも自分なりの踊り方に折り合いをつけるようになると徐々に薄れていって、畢竟どんなダンスが好みかって話になってしまう。そんな中、HOME TOUR FINAL仙台で見せた5曲連続の愛理オン・ステージは無尽蔵のスタミナを見せつけるようだったね。とあるワグナーも「このまま引退しちゃうんじゃないかって気合でしたね」と息を呑むほどの出来だった。5月発売のBDに収録されるだろうから、チェックするのが楽しみだね。映像化だと美海が優遇されてる印象だけど、たまには愛ちゃんも。
そう。愛理は「たまにはいい目を見せてやりたい」「どうにかこの子を光らせたい」って思わせてくるんだよね。本人はお笑い好きでサービス精神旺盛だし喋れないタイプではないんだけど、満面の笑みにもどこか影が差すような人。
これはひょっとしたら野球好き声優というパーソナリティで愛理の存在を認識していた周囲の人間をWUGのライブに誘えなかった自分の心の弱さを映し見ているのかもしれない。愛理推しが増やせたかもしれない、自分が信じるWUGのスゴさについて熱を伴ったアピールが出来なかった、我が身可愛さに「とにかく一回見に来て!」と言えなかった自分が愛ちゃんに負い目を感じているだけかもしれない。会報の編集や振り付けなど、若手声優に必要な演技力を磨く機会をWakeUp,Girls!に捧げてくれた愛ちゃんが26歳を迎えてこれからどんな道を征くことになるのか分からないけど、ぶっちゃけてしまうとメンバーの中でも華々しい成功を最もイメージ出来ない。これは自分が酷薄なワケじゃないと主張したいけど、「満開ばかりが桜の魅力ではない」とSSAで言い切った愛ちゃんがこれからどんな花を咲かせるのか、春の嵐がすべてを徒花にしてしまうのか、これから数年間が勝負だと思う。
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吉能は可愛いよね。
いや、うん、可愛いよ。
ぺらじを聴きはじめて2ヶ月近くゲストに来なかったから、どんな人なんだろうと思ってたら2017年3月のお当番の間ずーっとブルゾンちえみのモノマネをしてる変な子だったね。アニメの方の七瀬佳乃が委員長系のキャラだったのがいい煙幕だった。
とにかく若くてフレッシュで子供っぽい……ハマりはじめの頃に見たワグっていいとも!(2013)やWUGの1st写真集「7 girls Horiday」でもやたら顔立ちが幼くて興奮する。そんな子が活動を続けるにつれ大人の顔になっていくのが、時系列でブロマイドを並べるとはっきりと分かるね。余計な頬の肉が落ちたのは勿論だけど、目元のメイクをしっかりするようになったのが大きいかな。七海も初期の野暮ったさを目元と前髪をいじることで払拭してるから、女性のメイクって本当に凄い。
ただ成人しても、髪が伸びても、伸びた髪をバッサリ切ってもWUGのリーダーであることはずっと変わらなかった。会話の中にポンポンと作中のセリフや小ネタを差し込んでくるくらいアニメ:WakeUp,Girls!を愛していて、ライブではキャッチーなMCで会場の雰囲気を盛り上げ、唄ってはまゆしぃと別軸の歌唱力を発揮して楽曲を引き締める。よく笑いよく泣き、ときに拗ねる。それでも人望を失ったりリーダー降板論が挙がらない(自分は後半2年間しか知らないけど、以前から挙がることはなかったろうと確信してる)のは、彼女以外にWUGのリーダーは務まらないというのが正直なところじゃないだろうか。
まゆしぃがリーダー/センターなのは万事考え抜く性格の彼女には負担が大きすぎるし、プル型と思しきまゆしぃの思想でリーダーされると、誰よりまず吉能とぶつかる。
愛理は典型的なサブリーダー。かやたんは最年長だがまとめるタイプではないし神輿として担がれるタイプでもない。それにこの2人はセンター:まゆしぃだとするとユニットの性格がLawに振られすぎる。
七海は自由に振る舞う飛び道具とした方がユニットの幅が広がるし、美佑はあの調子で実はメンバー屈指の生真面目な小心者だから重圧に耐えられない。
可能性があるとしたら美海かな……でも美海をリーダーにするならリーダーまゆしぃ美海センターの方が上手くいく気がする。
勿論、今のポジションがあるからそれに沿って成長した部分もあるだろうし、差し引いて考えないとフェアじゃないのは分かるけどもね。それでも「よっぴーはしょうがないな」と言われつつ適度にガス抜きが出来てみんなが前向きになれる点、グループ内に派閥を作らないという点で吉能リーダーは大正解だった。
ダンス苦手組で、最初期のレッスンでは「ダンスできない子」として「できる子」の邪魔にならないよう隅っこに座らされたというエピソードも、制約条件理論的にはリーダーの位置として正しい。何でもできるエースで4番がキャプテンだとチームが上手く纏まらないからね。
このお話は「ダンスできない子」の吉能・香耶・美海のうち、あるとき美海が「できる子」に呼ばれて……という顛末が非常に気になるところだけど、そのへんは4月発売の「WakeUp,Girls!の打ち上げパーティがんばっぺ!」で語られるのを待ちましょう。
ダンスといえば合宿のときに提出した日記に「一生懸命やらないからみんなに置いていかれるんですよ」ってコメントされて「一生懸命やっても相手にそう見えないなら一生懸命やる意味なんてない!」って絶望したり、熊本から空路で週末だけ仕事に行ってたときの無力感・焦りの感情をしっかりと表明するのは吉能ならでは。他の子はめったにそういうの口にしない分(香耶は最近になってフォトブックとかで吐露するようになった)、存在をぐっと近くに感じられるし、キラキラした非人間的な偶像(=アイドル)ではなくて、情に厚くて他人のために泣ける、自己嫌悪ですぐ落ち込む彼女のネイキッドな姿を応援したくなる。インタビューとか読んでても「~(泣)」で実際に泣いて周りが慌てるところとか、言の葉 青葉のレコーディングに入れ込みすぎて過呼吸で倒れた話とか、こんなに感情表現が豊かな人っているんだ……という部分が、基本的にシニカルで斜に構えるオタク層には眩しい。
物凄い調子こきな割にすぐ凹む二面性もよぴぴの魅力。WakeUp,Radio!のもやごぼ回で料理に挑戦した際、食材を落としたりひっくり返したりが続いて、七海に「頑張れ よっぴー 混ぜて混ぜて」って言われて「混ぜてるよ~もうなんかさー、なんかするたび凄い怒られる……」って半泣きなところ、同じくWakeUp,Radio!でバンジージャンプに挑戦する際、自分からやりたい!って言ったのに階段を登るだけで「ホントに無理!無理!怖いよ……」「無理……こんな高いところが苦手なんて知らなかった……」ってずーっと泣き言いってるのが最高に可愛い。一緒に行った美海がやばーい超楽しいー!って笑いっぱなしなのもアクセントだ。しかも吉能ってばこれに懲りず、その後も「7人でスカイダイビングやりたい!」とか言ってるんだよね(そもそもスカイダイビングの練習にバンジージャンプしようって言ってたのだが)。ファミ通WUGちゃんねるでも年末スペシャルのSwitchを賭けた電撃ビリビリ勝負にビビりまくって「私もう(Switch)貰えなくてもいい……こんなに怖いなんて知らなかったよ……」って及び腰になってるのが小動物っぽくて庇護欲をそそられる。実際には背も高くてスタイルもよくて色白、明石家さんっぽい歯を本人はものすごく気にしてるけど、総じて美人と言っていいルックスなのにね。
ただ、本人は見た目にあんまり興味がなさそう。最近も美佑と「着られれば何でもいいから勧められた服を買う」って話してたし、写真集とか絶対にイヤ!って公言してるし、WUGになって暫くの間は「声優が着飾る必要はない」って思ってたそうだし。これに関しては流石に声優も外見が評価される時代なんだ、と折り合いをつけたそうだけど、「職業としての声優」への思いの強さは7人の中でも一番だったんじゃないかと思う。
結成当初は明確に歌手志望だった七海やマルチタレントなまゆしぃともぶつかって、仕事先で「自分の方が声優への思いは強いのに!」って他人に歯噛みしたこともあった。お披露目前に最年少組ながらリーダーを任されて気負って、交代でパーソナリティを務めたWakeUp,Radio!ではずっと実家からの通い組だった自分を「レアキャラ」と自嘲してみたり、美佑の持つ天真爛漫さとは別ベクトルの飾らなさ隠さなさ、調子が悪いときもそれなりに纏めてくるプロフェッショナルではなく、調子にかかわらず等身大の全力・Just Nowのエモーションをぶつけてくるところが吉能の特徴。美海が「自分の弱いところをパワーにできる」、まゆしぃも「すごく繊細なのに誰よりも強くなれる」と吉能を評価してるね。
好きな曲はというか箇所は“わたしの樹”の落ちサビ。あと吉能は色んな曲で聴こえるブレスが「生(ナマ)」を感じられて好き。“解放区”の歌い終わりで漏れ聴こえるところとか、“ステラ・ドライブ”のサビ前とか。
あ、今もそうだけどラジオで噛みまくるところ滅茶苦茶に可愛いよ。特に早口言葉で「子ガメ孫ガメ曾孫ガメ」がお題の時、
美海「カモとカメでごちゃごちゃになるやつですねこれは」
吉能「ん?『カモ』無いよ」
美海「だから、カモとカメを間違えて言っちゃうかも」
吉能「えー、言わないよ。子ガメ孫ガメひがもがめ。ひまもまめ。ひがのまめ。ひだのがめ。ひな……ひがもまめ」(美海爆笑)
とか。メールを読む時、「みなみ、よっぴーこんばんわぐ」を「おはよっぴー」と読み間違えるところとか、料理を作ってその写真を持ち寄ろう!って企画で何故か調理中の自撮り写真を豊富に持ってきたりとか、WakeUp,Radio!のもやごぼ回(139回~150回)は毎回面白くて、ここだけ何度も聴き返してしまう。ほかにも失敗すると照れ隠しでダミ声を出すところとか露骨にテンション下がるところとか、こんな子が家族だったら毎日が楽しいだろうな、いやWUGとワグナーは既に家族……他ならぬ吉能が、みんな家族だ!って言ってたから間違いない!というところで纏まりそうにないから締める。
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「WUGが一番大変な時に一番頑張ってくれた」
「自分を見せない奥深さが魅力で、メンバーの間をつなぐ存在」
「自分の弱さを見せないところが少しさみしい」
「時間の使い方が凄く上手い。どんなに忙しくてもプロ意識が高い」
「一番冷静で大人」
他のメンバーからそんなふうに評されるのが田中美海。ハナヤマタやってた頃は丸顔で見た目は子供っぽいけどしっかりした子だという印象を持ってたのに、WUGで再会したときはオラオラ系の小学生みたいなメンタルだなって印象に変わった。最近は風貌から大人っぽさや艶っぽさが際立ってきてるし、一歩引いた目線でWUGと自分を見てると思う。涙もろいのは相変わらずなんだけど、人生2周目感が強いというかプロ意識が高いというか、泣くだけで感情を発散できてしまっていて、心の整理が抜群に上手い。
解散に関しても事実を一番冷静に受け止めてそうというか、WUGとして書く一番最後のブログでさえ情緒的な部分だけでなく、しっかり自分のお仕事情報を載せてたね。声優としてはWUGの中で間違いなく一番売れっ子だし、ワグナー某氏と会うたびに「今週もみにゃみの日記は長かったですね」「解散してもみにゃみは仕事の心配なさそう」って話をしてきたね、ゾンビランドサガでもライブしてるし邪神ちゃん2期の新キャスト発表にも七海と一緒に名を連ねたし。ちょうどWUGのアニメが途切れた2015年秋以降も七海は大槻唯で「プロデューサーさんをワグナーにしてくるから!」とアイマスの世界で、美海は灼熱の卓球娘で主演級の活躍をしてユニットの灯を絶やさぬよう頑張っていた……と言いたいところだけどこの2人はプリパラでも共演してるじゃん。その仕事を少しでも他の子にさあ……!
実際、群雄割拠のロリ声界においてポスト日高里菜を狙える素材だと思っているよ。ちゃんと存在感のあるロリ声だしFIVE STARSで鍛えられたから喋りも達者でWUGで培ったステージ度胸もある。しばらくはレギュラーの出演作に事欠かなそうな気はするね。
ともあれ、灼熱の卓球娘ではじめてWakeUp,Girls!が他のアニメタイアップ曲を歌った意義は大きかったね。実際それまでよく知らなかった自分でも「そういうのアリなの?」って思ったし、メンバーも戸惑ったろう。ミルキィホームズがヴァンガードのED歌ったのはブシロード内の出張みたいなもんだし、なんならカメオ出演もしてた。先輩のi☆Risだってプリパラ以外で歌ってるけど、WUGはまさに同名のアニメ初の声優ユニットということでかなり珍しいことだったんじゃないかな。
でも色んな葛藤を乗り越えて「アニメが無い間は自分たちが頑張るんだ」と奮起したことが4thツアーの成功に繋がったとはまゆしぃも口にしてる。実際4thでメンバー同士の距離が一気に縮まり、敷かれたレールから外れないように頑張るライブから、どうやったらいいものになるだろうかとライブへの考え方・関わり方も変わって、内容も提案できるようになった(4thは東北との繋がりをテーマにした“TUNAGO”がリード曲)と複数のメンバーが証言してる。
“恋で?愛で?暴君です!”や“One In A Billion”に繋がる最初の一歩となった“僕らのフロンティア”と美海の頑張りが、WUGをアニメ限定の声優ユニットから解き放った(意地の悪い言い方をすると、WUGを延命させた)んだと思うと美海への感謝に絶えないね。
個人的には「ごぼう」扱いされるほどの体の細さ(4thのお約束体操でパンツスタイルになってるけど細すぎてびっくりする)がときどき怖い。チョコレートは好きだけど普段からあんまり食べる方じゃないというのも気になる。それなのに舞台でのパフォーマンスに影響が出てるとは思えないし、あの小さな細い体のどこにこれだけのタフネスが……?って不思議に思うこともしばしば。
本人は「自己表現が上手くない」と卑下するけれど、高くて圧のある歌声の他、あざとい声や仕草、かわいい声やドスの利いた声、求められるものをサッと出してくる姿はムラのある芸術家・表現者ではなく職業人(プロフェッショナル)のそれだね。
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七海はべらぼうに綺麗でかわいい。これはもう「俺は好きだよ」とかいう予防線を張るまでもなく。実際、駿河屋やK-BOOKSで推しのものを中心にWUGのブロマイドをちょくちょく回収しているものの、部屋に飾ってるのは七海だったりするし……仕方ないんだ、チラッと見て「あ、かわいい」って心にほんの少しの幸せを届けてくれるのはいつだって七海なんだから。吉能はちょっと力が入るし、香耶はちょっと緊張するんだ。
七海が面白いのは、送られる「かわいい」って声に対してまゆしぃみたいに照れたり吉能みたいに否定から入ったりせず、フラットなまま「ありがとー」って返せること。自分の可愛さに自覚を持って、気負うでも誇るでもなくそのままに受け入れているところ。
このあたりの器の大きさは7人が会ってすぐの話、最年長の香耶が気を遣わせないように言った「(呼び方は)香耶でいいよ」に対して「うん、オッケー香耶」って返すくだりとか、合宿では他のメンバーはマネージャーからの返信に怯えながら書いていた日記に「明日はランニングが5週じゃなくて3周になりますように」とか書いてた話とか枚挙に暇がない。
ただファミ通のインタビュー記事を読むに、自分の声がアニメ声っぽすぎることに悩んでたり、日曜夜に終わるはずだったアフレコが終わらずに「自分の未熟さのせいでミキサーや音響監督をはじめとした周りの大人達に迷惑をかけてしまった」ことにショックを受けて西日本組のまゆしぃ、吉能らと反省会を開いたこともあるそうな。考えすぎなまゆしぃ・ぽややんとしている七海というテンプレで見てる部分があったけど、それだけじゃないんだね。
ななまゆ。対比やカップリングという観点からWUGを見たとき、有名なのはビジネスチルドレンとかまゆよし、もやごぼや東北組あたりだと思うけど、個人的にはまゆしぃと七海もかなりベストカップリングだと思う。
「まゆしぃは私のゆるいキャラを活かしてくれる人で、いつも自分ばっかり得してるんじゃないかと心配。彼女は石橋を叩いて渡るタイプなので、決めたら迷わない私が手を引っぱっていきたい」って七海がどこかで語ってたけど、まさにその通り。
例えばWakeUp,Radio!第51回~55回がこの2人の回で、七海に振り回されるまゆしぃ、悩んで動けないまゆしぃに対しスッと先へ進む七海という対比を楽しむことができる週だった。他にも2人で呼ばれた学園祭で大喜利を振られた際、まゆしぃが理論的に応えるのに対して七海がお姫様っぽい回答をして会場を沸かせてたらしいし、七海の部屋に遊びに行ったまゆしぃがいかにも女の子な空間にショックを受けて自分もやってみようかなって影響を受けたり、お互いに足りない部分を補い合える関係みたい。
他にもビジネスチルドレン+愛ちゃんはビジチル2人の無軌道なトークを愛ちゃんがしっかり拾いつつまとめて、2人も愛ちゃんを信頼して遠慮なく散らかしたりツッコんだり出来るから番組やる上では理想の組み合わせ。これ、同じ委員長タイプでもまゆしぃが愛ちゃんを代替できないのは面白い。
逆にこれはちょっと……って組み合わせの筆頭がTWiLIGHT(まゆしぃ・香耶・美佑)。美佑が相手に合わせて乗っかっていくタイプだからまゆしぃと組んだ時に真面目になりすぎる(ラジオでもこの2人だけの回はいきなり反省会になったりする)し、まゆしぃが香耶の世界についていけないし、香耶がツッコミづらいポジションにいるから会話がうまく回らないという。
ちゃ~むず(七海・愛理)ももやしとごぼう(美海・吉能)もボケとツッコミがしっかり機能してるから良かったんだけどね。ビジチルも2人だけだと美佑が生真面目なもんだから吉能の無軌道ぶりに「えっ、いいの?」って感じで恐る恐る乗っかってて、番組としては面白くないんだよなあ。
七海の話だったね。歌手志望ってだけあって、魅力的な声をしてると思う。“オオカミとピアノ”は大人気だけど、個人的には“snuggery”の声が軽さと優しさのバランスが取れてて聴きやすい。“ももいろDiary”はWUG関連曲の中で再生回数TOP10に入るし、“七つの海のコンサート”も可愛さにフィーチャーした名曲だ。個人曲以外でも初聴でそれと分かる歌声がアクセントになるから楽曲に欠かせない人だわ。美海同様、これからも色んな所で姿を見かけるだろうし、声も聞けそうだね。
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香耶を最初に見たときの印象が、笑顔なのに目が笑ってなくて口の開け方がぎこちなくて表情が硬い。目も小さいし面長で黒髪が野暮ったい。声は可愛いけど人気は無いだろうな。ただ何故か目が離せないから俺だけは応援してあげよう、だった。まあ人気無いなんてことは全く無かったわけだけど。
WUG内の人気格差って正確なところは分からないものの、香耶推しは間違いなく多い。しかも香耶しか見えてない上に過激派ばっかりな気がする。
ただ、仕方ないんだよね。今にも「持病の癪が……」とか言いながらうずくまりそうな、目を話したら次の瞬間には露と消えてしまいそうな香耶の纏う雰囲気、谷間に咲く百合のような穢れを知らぬ笑顔、無垢にして可憐、儚げで繊細な声、その上で妖しげな言葉選びが聴くものの意識を香耶と自分だけの世界に閉じ込めてしまう。これはちょっと無理だわ惹かれるのも已む無しだわ。
WUGメンバーでさえ香耶には突っ込めない邪険にできないというのは、勿論めんどくさそう・冗談が通じなさそうなのもあるだろうけど、弄っている方が一方的に悪人に見えてしまうような香耶のオーラにも起因してるんだろうと思う。
ただ、香耶がちやほやされるだけのお姫様かというとそれは少し違うね。
香耶はファミ通のインタビューや他の媒体でも様々な葛藤を口にしてる。震災がきっかけで声優という自分の夢を叶えることへの葛藤。菊間夏夜と自分との距離感についての葛藤。これはWUGという存在を語る上で外すことが出来ない要素、WUGの出自にまとわりつく呪いと言ってもいいかもしれない。
WUGはアニメの企画自体が東日本大震災を受けて東北を舞台にしたとWikipediaに書いてある。実波のおばあちゃんは仮設住宅で生活しているし、香耶が演じる菊間夏夜は幼馴染を津波で失っているという設定のキャラクターだ。こうなれば当然ストーリーにも震災は絡んでくるし、それは未来への希望を提示しうるものではあっても、多くの人が犠牲になったノンフィクションに基づいている以上、一切の疵なく輝きだけを放つものにはならない。
ただ、震災に一切触れずに「仙台が舞台です」というドタバタコメディ風味のアイドル物語にすることだって出来たはずなのだ。だがスタッフはそれを選ばなかった。震災と向き合うのであればそれは陰を伴うものになるし、アニメ発のユニットである以上、アニメとユニット活動は別!ユニットは震災なんて知りません東北関係なく事務所が売りたい子だけで面白おかしくやります!とも言えなかった。
アニメの方向・内容にユニットが拘束されるというのは多くの声優ユニットで当たり前のように見られること、というよりアニメをフックに初期ファンをブーストしたい声優ユニットの宿命だ。アニメと別の方向を向いてアニメを応援してくれる潜在的なファンを蔑ろにしていては何が何やら分からない。だからこそ、香耶が悩んだ問題に直面する演者も出てくるだろう。果たして「ファンは菊間夏夜と奥野香耶、どちらを見に来るのか」ということだ。
この問題、演者が悩むようにファンも悩んでいる。自分のことだけどアイドルマスターミリオンライブ!ではこの問題について深刻に悩んでて、中の人は好きだけどアイドルは別に……ってのと、お前をトップに導くのが俺の仕事だと決意したアイドルに対して中の人には全く興味が無いという事象が重なって心の持ちようが難しい。最近は開き直って「俺の担当にcv.などいない」という立場を取ることにした。整合性を取るためにライブへの参加は控えなければならないが……。
とまあ、こんな事があるから香耶の「ライブで自分をどう出していいか分からない。自分の存在が菊間夏夜に塗りつぶされて消えてしまうようだった」という言い分もあながち考え過ぎとは思わない。特に活動初期はそりゃ怖いよ。現実が可愛さとか目に見えやすい魅力でアニメキャラを凌駕するなんて奇跡、そうそう起こらないんだから。
そんな香耶が吹っ切れたきっかけは舞台WakeUp,Girls!青葉の記憶。練習中に背が高くもなく金髪でもないのに菊間夏夜の演技をする自分を認識して「自分は菊間夏夜じゃないんだ!」と開き直れたとのこと。逆に言えば活動をはじめて4年近く自己矛盾と戦ってきたわけだ。香耶が菊間夏夜について語るとき、「菊間は」って敢えて自分と同じファーストネームを呼ばない理由に得心するとともに、SSAの挨拶の結び、「最後に、菊間へ。私を声優にしてくれてありがとう」という言葉に籠められた想いを勝手に察してしまって涙が止まらない。
まあ色々書いたけど、写真で見るとやっぱり香耶の顔って癖があるんですよ。手放しで可愛いとは全く思わないし、パッと写真を見せられて綺麗だとも感じない。だけど、動いてると、喋ってると本当にあざとく、可愛いとは思う。生まれ変わったらプランクトンになってクジラに食べられたい、ってのはWakeUp,Radio!初登場時のコメントだけど、聞き手の愛ちゃんドン引きだったからね。そんなことを言っちゃう20代女子、メンバー間であだ名を付ける時に最年長ということで「かや姉」と呼ばれそうになって、可愛くないからと曖昧に首を傾げるような20代半ばの女子。お嫌いですか?
少なくとも自分は夢に何度も出てきたしその度に手酷く振られたし、声優に恋するとか頭おかしいんじゃないかと常々言ってるガチ恋否定派ではあるものの、香耶にだけはちょっと態度を保留してしまう。一番似合う衣装は4th。純白のドレスに月桂冠とか、理想の処女像すぎて頭を抱えたね。
曲については“Why am I”の枯れたウィスパーが今までのキャラソンと全然違ってて驚いた。“あのね”も歌い方の変化で時間や立場の変化を表現するという離れ業。菊間夏夜の曲も毎度難しくて、“プライド”なんてどこで息継ぎするんだって感じだけどカタチにしてるのは素直に拍手。
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美佑のことはハッカドールで知ってたんだけど、意識したのは初めて買ったLiveBD、「行ったり来たりしてごめんね!」の映像。美佑センターの“セブンティーン・クライシス”を汗で額に髪が貼り付いている状態でも満面の笑顔で踊っていた姿が眩しかったこと。そしてアンコール後にライブTシャツ+ミニスカート+黒のオーバーニーソックスで登場した時、腰の位置が周りと全然違ったこと。まだ顔と名前がはっきりしない状態でも、脚と名前ははっきり結びつくくらいの衝撃で、今でも頻繁と言っていい頻度でこのBDを見直す動機になってる。
歌声にも思い入れがあって、「WUGに興味があるんだけど」って周囲に相談したとき貸してもらった音源が劇場版・TVアニメおよび青春の影までのOPと劇中歌、そして真夢と未夕のキャラソンだったんだよね。そんな中でも“WOO YHEA!”は分かりやすく可愛い歌声と明るく盛り上がる曲調ですぐ大好きな曲になった。他が“素顔でKISS ME”とか“ジェラ”とか“リトル・チャレンジャー”とか、好みの問題を超えて聴く側にもパワーを要求するものが多かったから、ただただ楽しいだけのこの曲は聴くだけで気分良くなる。
“HIGAWARI PRINCESS”も“Non stop diamond hope”も買ったのは美佑ver.です。
一方で美佑と言えば吉能よりさらに4ヶ月遅れのWUG最年少だし岡本未夕のキャラにも引っ張られて、ボケやいじられ役・引っ掻き回す担当をこなすことが多かったイメージがある。吉能とビジネスチルドレンを結成したり、+七海で底辺’sと括られるようになって以降は更にその傾向が強まってる気がしたけど、実際はすごく生真面目で、年の離れた弟がいることもあってどちらかというとお姉さん寄りのパーソナリティなんじゃないかなって気がしてる。吉能と一緒に騒いでても吉能に乗っかるパターンが多くって、自分から羽目を外すのは苦手なのかなって印象だ。その一方で最初期は泣いてばかりだったと言われてる彼女が身につけた処世術が、ファンや自分に対して突き放した見方をすることなのかなとも思った。
のびしろにょきにょきで品のない弄られ方をされても慣れた様子だし、むしろ「脚タレだから」と脚を強調するような衣装を着てくることも多い。WUGは声優業界にあっては割と平均バストサイズが大きい側だと思ってるけど、そんな中で「仙台平野」なんて汚名を一身に背負ってもネタにして笑い飛ばす。その流れの最たるものが2017年の新章放送記念ニコ生でウワキツ芸を身に着けたところかな。自分と同い年のもっちーの真似でぶりっ子してたらコメントから煽られるという。サバサバしてて小学生男子並みのメンタルで弄られても平気な最年少――そんなイメージが板についてしまった。
この子は弄られるのが好きというより、弄られキャラであることへの諦観を抱いてるんじゃないか、ってずっと感じてたから、この扱いは残念だった。食べてばっかりだし若いから肉も付きやすくってお顔パンパンマンになることが多いけど、ここ半年くらいは顔立ちから子供っぽさが抜けてきたのに……と思ってたところでのHOME TOUR仙台公演。この舞台の美佑には思わず瞠目した。
客席に向かって何度も投げキッスをする姿が、弄られてオチがつく安心感に逃げるのではなく自分の可愛さを真正面から受け止めているように見えた。SSAの公開リハーサルでもちょっとした仕草から客席への配慮をひしひしと感じて、どうやらプリンセスを務めたHOME TOUR長野で一皮剥けたのだろうなと思ってる。
WUGという枷(敢えてこんな表現をするが)から放たれた今、今後が最も気になる一人ではある。ユニットの終わりを経験したことで新鮮さは無いかもしれないけど、駆け出しの時期を声優の下積みに使えなかったことは痛いかもしれないけど、まだ22歳だ。これからもこの業界で屈託のない、キラキラの、汗で輝く笑顔を見たい。
好きな楽曲は“WOO YEHA!”、チップチューン風味の遊びが効いた“HELP ME!みゅーちゃん!”、ライブ中盤で本人が汗を振りまきながらタオルを回す姿が印象的な“シャリラ!”。こんな曲も歌えるの!?と驚かされた“Regain Brave”もいいね。
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思ったより長くなったけど、WUGに関する日記はこれで終わり。どんなに想い続けていても時間が流れればそれは錆びついて、いつかはWUGのことを振り返ることさえしなくなるのだろうとSSAを出る時点で諦めてたし、翌々日には「どうも、サンデーナイトっ! 高木美佑です( ´μ` )」が無い夜に絶望を感じてたけど、2週間経ってそういうものだと慣れてしまっている。
ただ、それでも胸をチクリと刺す悲しさ、無念さは消えてない。これがいつか消えるのか、それとも幼き日に抱いた恋心のように未消化のまま胸の奥に残り続けるのか。
ただ、今はまだまゆしぃの声が耳に残っている。
「忘れないで。ここにWUGがいたことを」
箱推しだからメンバーの個評を全員分していくけど、どうしても熱量に違いはあるので適当にお茶を濁してやがんなって部分があっても許してほしい。書き終わったあと見直してみたら分量にもかなり差ができちゃったけど、書くことが多い=好意が厚いというわけでもないわ。
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まゆしぃはWUGの現場だとイケメンキャラなのにWUG以外と絡むとちゃんとハタチそこそこのお嬢さんって感じ。ライブで堂々たる大黒柱のまゆしぃも、ホラーゲームに怯えるまゆしぃも、罰ゲームに出されたゲテモノを苦もなく平らげる「味覚ポジティブ」なまゆしぃもぜんぶ本物で、自分を殺して~とかじゃないのよね。WUGはマネージャーがよほど怖かったのか最初期に個性を出すのが怖かったってメンバーが多かったんだけど、イベントやわぐばん!を通じてみんなの個性が花開くうち、まゆしぃがちょうどいいところに収まったんだろう。
試しに2014.4.27に品川ステラボールで行われたWakeUp,Girls!FESTA(手元で確認できる一番古いイベント)を確認してみると、7GWのサビ前「幸せ掴むため」の歌い方が今とぜんぜん違って可愛らしい。このDVDは他の子もMCでキャラが違ってて、顕著なのが菊間に引っ張られてる香耶と、武士みたいな吉能。約5年前の映像、メンバーの大半は10代でうち2人は高校生だったから顔も違ってて、今でこそ美人女優みたいな七海が腫れぼったい目をした田舎のヤンキーみたいだ。あと話は逸れるけど2番冒頭の「駄目なことはNOと言えるジャパニーズ」でちゃんと香耶の歌声が聴こえるのが、今となってはギャグっぽい。
そんな、子役時代を経てメンバー唯一の芸能経験者だったまゆしぃがイコール不動のセンターだったかというとそんなことはなくて、少女交響曲で美海と七海がダブルセンターになったときに「あ、ヤバイ」って思ったというエピソードがすごく好き。写真の端っこでどうしていいか分からない、美海の実力はまゆしぃが常々認めてたしちょうど美海がWUG以外でも露出が増えてきた時期だったのもあってのアイデンティティ・クライシス。
それでもやはりWUGのセンターはまゆしぃだ!って誰もが認めるのは、歌唱力の他にダンスパフォーマンスの高さもあったと思う。ダンスは愛理が抜けてるという評価をよく聞くけど、ステージで一番跳んでるのは恐らくまゆしぃだ。2016年のWakeUp,Girls!FESTA SUPER LIVEで、跳ねてるまゆしぃを七海が見ている写真があるんだけど、折り曲げた膝の位置が馬鹿みたいに高くて映像を見るまでコラージュだと思ってたくらいよ。
ライブでは誰よりも激しく動き、そして歌唱でも周りを引っ張る。“タチアガレ!”の落ちサビでは激情に震える歌声、“言の葉 青葉”のソロでは透明で儚げな声、“てがみ”では優しく包み込むような、思わず涙が出る美声。“Polaris”の作詞では中心になったそうだし、CD未発表の“Sweet Sweet Place”もいつかどこかのイベントで聴きたいね。
とにかく、彼女は多才。ライブ前の影ナレやボイスドラマの脚本書いたり、ぺらじに妄想学園生活のシナリオを送ってきたこともあったっけ。料理が苦手だったり生真面目なところも裏を返せばチャームポイントだ。ライブ映像を初めて目にした2ndでは眉毛が野暮ったかったり帽子が似合ってなかったりマイナスイメージが強かったけど、現場に足を運んだりブログを読むたびどんどん好きになっていく人でした。SSAのお見送り会でちゃんと目が合ったのもまゆしぃだった。
ただ個人的には「可愛いまゆちゃん」を振られて恥ずかしがる流れ、そんなに好きじゃなかったな。実際に可愛い演技はわざとやってんのかってくらい可愛くない。逆に七海なんかは注文通りのものをお出しするのに全く躊躇いが無い。
歌声(特にソフトでメロウなもの)がとにかく好きだから歌手デビューを果たした暁には追いかけたい。自分がどうしたいか、どうあるべきかについて常に考えて言葉にできる人だから、これからもラジオとかやってほしいね。ただ、ファミ通チャンネルで配信してる「マユ市立 吉岡高校 通信科」については、君がやりたかったのはそういう番組なのか……?と思わなくもない。
印象に残ってる曲は、亡き祖父を想って作詞したという、"てがみ"。歌い出しの「初めて手紙を書きます ごめんねとありがとうでできてます」の優しい声ときたら、ロックなイメージが先行していたまゆしぃとあまりに違って目を剥いた。
今はKADODE仙台公演(夜)で感情が込み上げてきて「ママぁ……」と母の名を呟きつつ涙したとかいう、会場で感極まった鷲崎の幻覚じゃねえのそれって映像が楽しみだ。
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正直、愛理の容姿は十人並みだと思う。目を引くような目鼻立ちもスラッと伸びた四肢も、陶磁のような肌からも縁遠い。泣きぼくろをチャーミングだと思う人はいるかもしれないが、ほくろがちょっと……という人だっているだろう。性格も、真面目で人見知りしてブレーキ役に回ることが多くて控えめ。ファミ通WUGちゃんねるで目立つチャンスがあっても「自分に尺取らせるのが申し訳ない」とか言っちゃう子だ。年齢も、結成当時から香耶と2人だけの成人組ということだから低年齢化著しい声優業界においては不利にさえ働くかもしれない。
オーディション会場でも結成後も周囲との会話が弾まず大人しい(本人の表現を借りれば「根暗な」)子だったそうな。Free!が好きでハイキュー!!が好きで、野球観戦が大好き――
そんなところになんだかオタクとして親近感を感じる人もいるよね。
可愛い子ばっかりの集団に混じる「普通の子」っぽさが、愛理に対する初見の印象で、その「普通」っぽさがウケてるのかな、とも思った。気遣いができてお酒が飲める(香耶は基本飲まない)からスタッフに愛されてて「僕たちの永野愛理」って呼ばれてたという話は好き。
彼女に普通でない部分があるとすればやはりダンススキルだろうか。たしかに映像を遡るほどにダンスのキレは周囲と一線を画するものだという説得力が高まる。前述の品川ステラボールのイベントなんかだと、この人ダンス上手いな=愛ちゃんだった、のパターン多いし。ただこの強みだってまゆしぃも美佑もバレエ経験者だし、他のみんなも自分なりの踊り方に折り合いをつけるようになると徐々に薄れていって、畢竟どんなダンスが好みかって話になってしまう。そんな中、HOME TOUR FINAL仙台で見せた5曲連続の愛理オン・ステージは無尽蔵のスタミナを見せつけるようだったね。とあるワグナーも「このまま引退しちゃうんじゃないかって気合でしたね」と息を呑むほどの出来だった。5月発売のBDに収録されるだろうから、チェックするのが楽しみだね。映像化だと美海が優遇されてる印象だけど、たまには愛ちゃんも。
そう。愛理は「たまにはいい目を見せてやりたい」「どうにかこの子を光らせたい」って思わせてくるんだよね。本人はお笑い好きでサービス精神旺盛だし喋れないタイプではないんだけど、満面の笑みにもどこか影が差すような人。
これはひょっとしたら野球好き声優というパーソナリティで愛理の存在を認識していた周囲の人間をWUGのライブに誘えなかった自分の心の弱さを映し見ているのかもしれない。愛理推しが増やせたかもしれない、自分が信じるWUGのスゴさについて熱を伴ったアピールが出来なかった、我が身可愛さに「とにかく一回見に来て!」と言えなかった自分が愛ちゃんに負い目を感じているだけかもしれない。会報の編集や振り付けなど、若手声優に必要な演技力を磨く機会をWakeUp,Girls!に捧げてくれた愛ちゃんが26歳を迎えてこれからどんな道を征くことになるのか分からないけど、ぶっちゃけてしまうとメンバーの中でも華々しい成功を最もイメージ出来ない。これは自分が酷薄なワケじゃないと主張したいけど、「満開ばかりが桜の魅力ではない」とSSAで言い切った愛ちゃんがこれからどんな花を咲かせるのか、春の嵐がすべてを徒花にしてしまうのか、これから数年間が勝負だと思う。
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吉能は可愛いよね。
いや、うん、可愛いよ。
ぺらじを聴きはじめて2ヶ月近くゲストに来なかったから、どんな人なんだろうと思ってたら2017年3月のお当番の間ずーっとブルゾンちえみのモノマネをしてる変な子だったね。アニメの方の七瀬佳乃が委員長系のキャラだったのがいい煙幕だった。
とにかく若くてフレッシュで子供っぽい……ハマりはじめの頃に見たワグっていいとも!(2013)やWUGの1st写真集「7 girls Horiday」でもやたら顔立ちが幼くて興奮する。そんな子が活動を続けるにつれ大人の顔になっていくのが、時系列でブロマイドを並べるとはっきりと分かるね。余計な頬の肉が落ちたのは勿論だけど、目元のメイクをしっかりするようになったのが大きいかな。七海も初期の野暮ったさを目元と前髪をいじることで払拭してるから、女性のメイクって本当に凄い。
ただ成人しても、髪が伸びても、伸びた髪をバッサリ切ってもWUGのリーダーであることはずっと変わらなかった。会話の中にポンポンと作中のセリフや小ネタを差し込んでくるくらいアニメ:WakeUp,Girls!を愛していて、ライブではキャッチーなMCで会場の雰囲気を盛り上げ、唄ってはまゆしぃと別軸の歌唱力を発揮して楽曲を引き締める。よく笑いよく泣き、ときに拗ねる。それでも人望を失ったりリーダー降板論が挙がらない(自分は後半2年間しか知らないけど、以前から挙がることはなかったろうと確信してる)のは、彼女以外にWUGのリーダーは務まらないというのが正直なところじゃないだろうか。
まゆしぃがリーダー/センターなのは万事考え抜く性格の彼女には負担が大きすぎるし、プル型と思しきまゆしぃの思想でリーダーされると、誰よりまず吉能とぶつかる。
愛理は典型的なサブリーダー。かやたんは最年長だがまとめるタイプではないし神輿として担がれるタイプでもない。それにこの2人はセンター:まゆしぃだとするとユニットの性格がLawに振られすぎる。
七海は自由に振る舞う飛び道具とした方がユニットの幅が広がるし、美佑はあの調子で実はメンバー屈指の生真面目な小心者だから重圧に耐えられない。
可能性があるとしたら美海かな……でも美海をリーダーにするならリーダーまゆしぃ美海センターの方が上手くいく気がする。
勿論、今のポジションがあるからそれに沿って成長した部分もあるだろうし、差し引いて考えないとフェアじゃないのは分かるけどもね。それでも「よっぴーはしょうがないな」と言われつつ適度にガス抜きが出来てみんなが前向きになれる点、グループ内に派閥を作らないという点で吉能リーダーは大正解だった。
ダンス苦手組で、最初期のレッスンでは「ダンスできない子」として「できる子」の邪魔にならないよう隅っこに座らされたというエピソードも、制約条件理論的にはリーダーの位置として正しい。何でもできるエースで4番がキャプテンだとチームが上手く纏まらないからね。
このお話は「ダンスできない子」の吉能・香耶・美海のうち、あるとき美海が「できる子」に呼ばれて……という顛末が非常に気になるところだけど、そのへんは4月発売の「WakeUp,Girls!の打ち上げパーティがんばっぺ!」で語られるのを待ちましょう。
ダンスといえば合宿のときに提出した日記に「一生懸命やらないからみんなに置いていかれるんですよ」ってコメントされて「一生懸命やっても相手にそう見えないなら一生懸命やる意味なんてない!」って絶望したり、熊本から空路で週末だけ仕事に行ってたときの無力感・焦りの感情をしっかりと表明するのは吉能ならでは。他の子はめったにそういうの口にしない分(香耶は最近になってフォトブックとかで吐露するようになった)、存在をぐっと近くに感じられるし、キラキラした非人間的な偶像(=アイドル)ではなくて、情に厚くて他人のために泣ける、自己嫌悪ですぐ落ち込む彼女のネイキッドな姿を応援したくなる。インタビューとか読んでても「~(泣)」で実際に泣いて周りが慌てるところとか、言の葉 青葉のレコーディングに入れ込みすぎて過呼吸で倒れた話とか、こんなに感情表現が豊かな人っているんだ……という部分が、基本的にシニカルで斜に構えるオタク層には眩しい。
物凄い調子こきな割にすぐ凹む二面性もよぴぴの魅力。WakeUp,Radio!のもやごぼ回で料理に挑戦した際、食材を落としたりひっくり返したりが続いて、七海に「頑張れ よっぴー 混ぜて混ぜて」って言われて「混ぜてるよ~もうなんかさー、なんかするたび凄い怒られる……」って半泣きなところ、同じくWakeUp,Radio!でバンジージャンプに挑戦する際、自分からやりたい!って言ったのに階段を登るだけで「ホントに無理!無理!怖いよ……」「無理……こんな高いところが苦手なんて知らなかった……」ってずーっと泣き言いってるのが最高に可愛い。一緒に行った美海がやばーい超楽しいー!って笑いっぱなしなのもアクセントだ。しかも吉能ってばこれに懲りず、その後も「7人でスカイダイビングやりたい!」とか言ってるんだよね(そもそもスカイダイビングの練習にバンジージャンプしようって言ってたのだが)。ファミ通WUGちゃんねるでも年末スペシャルのSwitchを賭けた電撃ビリビリ勝負にビビりまくって「私もう(Switch)貰えなくてもいい……こんなに怖いなんて知らなかったよ……」って及び腰になってるのが小動物っぽくて庇護欲をそそられる。実際には背も高くてスタイルもよくて色白、明石家さんっぽい歯を本人はものすごく気にしてるけど、総じて美人と言っていいルックスなのにね。
ただ、本人は見た目にあんまり興味がなさそう。最近も美佑と「着られれば何でもいいから勧められた服を買う」って話してたし、写真集とか絶対にイヤ!って公言してるし、WUGになって暫くの間は「声優が着飾る必要はない」って思ってたそうだし。これに関しては流石に声優も外見が評価される時代なんだ、と折り合いをつけたそうだけど、「職業としての声優」への思いの強さは7人の中でも一番だったんじゃないかと思う。
結成当初は明確に歌手志望だった七海やマルチタレントなまゆしぃともぶつかって、仕事先で「自分の方が声優への思いは強いのに!」って他人に歯噛みしたこともあった。お披露目前に最年少組ながらリーダーを任されて気負って、交代でパーソナリティを務めたWakeUp,Radio!ではずっと実家からの通い組だった自分を「レアキャラ」と自嘲してみたり、美佑の持つ天真爛漫さとは別ベクトルの飾らなさ隠さなさ、調子が悪いときもそれなりに纏めてくるプロフェッショナルではなく、調子にかかわらず等身大の全力・Just Nowのエモーションをぶつけてくるところが吉能の特徴。美海が「自分の弱いところをパワーにできる」、まゆしぃも「すごく繊細なのに誰よりも強くなれる」と吉能を評価してるね。
彼女が調子いいと私は焦るw2018.1.7のブログに綴られたまゆしぃの思いはワクワクさせられた。WUGは7人揃ってWUGだよとはいうものの、やっぱりまゆしぃと吉能の歌を柱にしたユニットだと思ってるから、二人が競うような、あるいはクライマックスで並び立つようなパート分けをされてる曲が好きだ。中でも“少女交響曲”は「みんな弱いよね 私も同じ 人と人とがつながるって奇跡 次の瞬間その手は離れるから」のところで毎回手に汗握っちゃうし、「ごめん、さよなら」のカタルシスはもう自分じゃ言葉で表現できない。
出会って数日で嫌いと言われたあの日から、彼女のことは嫌いだし好きです。
(略)
一つ言い訳をするとすれば、好きも嫌いも、意識しているから出てくる言葉だと思う。
ずっと5年間、内心どこかで彼女を意識していたことは認めざるを得ない。
好きな曲はというか箇所は“わたしの樹”の落ちサビ。あと吉能は色んな曲で聴こえるブレスが「生(ナマ)」を感じられて好き。“解放区”の歌い終わりで漏れ聴こえるところとか、“ステラ・ドライブ”のサビ前とか。
あ、今もそうだけどラジオで噛みまくるところ滅茶苦茶に可愛いよ。特に早口言葉で「子ガメ孫ガメ曾孫ガメ」がお題の時、
美海「カモとカメでごちゃごちゃになるやつですねこれは」
吉能「ん?『カモ』無いよ」
美海「だから、カモとカメを間違えて言っちゃうかも」
吉能「えー、言わないよ。子ガメ孫ガメひがもがめ。ひまもまめ。ひがのまめ。ひだのがめ。ひな……ひがもまめ」(美海爆笑)
とか。メールを読む時、「みなみ、よっぴーこんばんわぐ」を「おはよっぴー」と読み間違えるところとか、料理を作ってその写真を持ち寄ろう!って企画で何故か調理中の自撮り写真を豊富に持ってきたりとか、WakeUp,Radio!のもやごぼ回(139回~150回)は毎回面白くて、ここだけ何度も聴き返してしまう。ほかにも失敗すると照れ隠しでダミ声を出すところとか露骨にテンション下がるところとか、こんな子が家族だったら毎日が楽しいだろうな、いやWUGとワグナーは既に家族……他ならぬ吉能が、みんな家族だ!って言ってたから間違いない!というところで纏まりそうにないから締める。
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「WUGが一番大変な時に一番頑張ってくれた」
「自分を見せない奥深さが魅力で、メンバーの間をつなぐ存在」
「自分の弱さを見せないところが少しさみしい」
「時間の使い方が凄く上手い。どんなに忙しくてもプロ意識が高い」
「一番冷静で大人」
他のメンバーからそんなふうに評されるのが田中美海。ハナヤマタやってた頃は丸顔で見た目は子供っぽいけどしっかりした子だという印象を持ってたのに、WUGで再会したときはオラオラ系の小学生みたいなメンタルだなって印象に変わった。最近は風貌から大人っぽさや艶っぽさが際立ってきてるし、一歩引いた目線でWUGと自分を見てると思う。涙もろいのは相変わらずなんだけど、人生2周目感が強いというかプロ意識が高いというか、泣くだけで感情を発散できてしまっていて、心の整理が抜群に上手い。
解散に関しても事実を一番冷静に受け止めてそうというか、WUGとして書く一番最後のブログでさえ情緒的な部分だけでなく、しっかり自分のお仕事情報を載せてたね。声優としてはWUGの中で間違いなく一番売れっ子だし、ワグナー某氏と会うたびに「今週もみにゃみの日記は長かったですね」「解散してもみにゃみは仕事の心配なさそう」って話をしてきたね、ゾンビランドサガでもライブしてるし邪神ちゃん2期の新キャスト発表にも七海と一緒に名を連ねたし。ちょうどWUGのアニメが途切れた2015年秋以降も七海は大槻唯で「プロデューサーさんをワグナーにしてくるから!」とアイマスの世界で、美海は灼熱の卓球娘で主演級の活躍をしてユニットの灯を絶やさぬよう頑張っていた……と言いたいところだけどこの2人はプリパラでも共演してるじゃん。その仕事を少しでも他の子にさあ……!
実際、群雄割拠のロリ声界においてポスト日高里菜を狙える素材だと思っているよ。ちゃんと存在感のあるロリ声だしFIVE STARSで鍛えられたから喋りも達者でWUGで培ったステージ度胸もある。しばらくはレギュラーの出演作に事欠かなそうな気はするね。
ともあれ、灼熱の卓球娘ではじめてWakeUp,Girls!が他のアニメタイアップ曲を歌った意義は大きかったね。実際それまでよく知らなかった自分でも「そういうのアリなの?」って思ったし、メンバーも戸惑ったろう。ミルキィホームズがヴァンガードのED歌ったのはブシロード内の出張みたいなもんだし、なんならカメオ出演もしてた。先輩のi☆Risだってプリパラ以外で歌ってるけど、WUGはまさに同名のアニメ初の声優ユニットということでかなり珍しいことだったんじゃないかな。
でも色んな葛藤を乗り越えて「アニメが無い間は自分たちが頑張るんだ」と奮起したことが4thツアーの成功に繋がったとはまゆしぃも口にしてる。実際4thでメンバー同士の距離が一気に縮まり、敷かれたレールから外れないように頑張るライブから、どうやったらいいものになるだろうかとライブへの考え方・関わり方も変わって、内容も提案できるようになった(4thは東北との繋がりをテーマにした“TUNAGO”がリード曲)と複数のメンバーが証言してる。
“恋で?愛で?暴君です!”や“One In A Billion”に繋がる最初の一歩となった“僕らのフロンティア”と美海の頑張りが、WUGをアニメ限定の声優ユニットから解き放った(意地の悪い言い方をすると、WUGを延命させた)んだと思うと美海への感謝に絶えないね。
個人的には「ごぼう」扱いされるほどの体の細さ(4thのお約束体操でパンツスタイルになってるけど細すぎてびっくりする)がときどき怖い。チョコレートは好きだけど普段からあんまり食べる方じゃないというのも気になる。それなのに舞台でのパフォーマンスに影響が出てるとは思えないし、あの小さな細い体のどこにこれだけのタフネスが……?って不思議に思うこともしばしば。
本人は「自己表現が上手くない」と卑下するけれど、高くて圧のある歌声の他、あざとい声や仕草、かわいい声やドスの利いた声、求められるものをサッと出してくる姿はムラのある芸術家・表現者ではなく職業人(プロフェッショナル)のそれだね。
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七海はべらぼうに綺麗でかわいい。これはもう「俺は好きだよ」とかいう予防線を張るまでもなく。実際、駿河屋やK-BOOKSで推しのものを中心にWUGのブロマイドをちょくちょく回収しているものの、部屋に飾ってるのは七海だったりするし……仕方ないんだ、チラッと見て「あ、かわいい」って心にほんの少しの幸せを届けてくれるのはいつだって七海なんだから。吉能はちょっと力が入るし、香耶はちょっと緊張するんだ。
七海が面白いのは、送られる「かわいい」って声に対してまゆしぃみたいに照れたり吉能みたいに否定から入ったりせず、フラットなまま「ありがとー」って返せること。自分の可愛さに自覚を持って、気負うでも誇るでもなくそのままに受け入れているところ。
このあたりの器の大きさは7人が会ってすぐの話、最年長の香耶が気を遣わせないように言った「(呼び方は)香耶でいいよ」に対して「うん、オッケー香耶」って返すくだりとか、合宿では他のメンバーはマネージャーからの返信に怯えながら書いていた日記に「明日はランニングが5週じゃなくて3周になりますように」とか書いてた話とか枚挙に暇がない。
ただファミ通のインタビュー記事を読むに、自分の声がアニメ声っぽすぎることに悩んでたり、日曜夜に終わるはずだったアフレコが終わらずに「自分の未熟さのせいでミキサーや音響監督をはじめとした周りの大人達に迷惑をかけてしまった」ことにショックを受けて西日本組のまゆしぃ、吉能らと反省会を開いたこともあるそうな。考えすぎなまゆしぃ・ぽややんとしている七海というテンプレで見てる部分があったけど、それだけじゃないんだね。
ななまゆ。対比やカップリングという観点からWUGを見たとき、有名なのはビジネスチルドレンとかまゆよし、もやごぼや東北組あたりだと思うけど、個人的にはまゆしぃと七海もかなりベストカップリングだと思う。
「まゆしぃは私のゆるいキャラを活かしてくれる人で、いつも自分ばっかり得してるんじゃないかと心配。彼女は石橋を叩いて渡るタイプなので、決めたら迷わない私が手を引っぱっていきたい」って七海がどこかで語ってたけど、まさにその通り。
例えばWakeUp,Radio!第51回~55回がこの2人の回で、七海に振り回されるまゆしぃ、悩んで動けないまゆしぃに対しスッと先へ進む七海という対比を楽しむことができる週だった。他にも2人で呼ばれた学園祭で大喜利を振られた際、まゆしぃが理論的に応えるのに対して七海がお姫様っぽい回答をして会場を沸かせてたらしいし、七海の部屋に遊びに行ったまゆしぃがいかにも女の子な空間にショックを受けて自分もやってみようかなって影響を受けたり、お互いに足りない部分を補い合える関係みたい。
他にもビジネスチルドレン+愛ちゃんはビジチル2人の無軌道なトークを愛ちゃんがしっかり拾いつつまとめて、2人も愛ちゃんを信頼して遠慮なく散らかしたりツッコんだり出来るから番組やる上では理想の組み合わせ。これ、同じ委員長タイプでもまゆしぃが愛ちゃんを代替できないのは面白い。
逆にこれはちょっと……って組み合わせの筆頭がTWiLIGHT(まゆしぃ・香耶・美佑)。美佑が相手に合わせて乗っかっていくタイプだからまゆしぃと組んだ時に真面目になりすぎる(ラジオでもこの2人だけの回はいきなり反省会になったりする)し、まゆしぃが香耶の世界についていけないし、香耶がツッコミづらいポジションにいるから会話がうまく回らないという。
ちゃ~むず(七海・愛理)ももやしとごぼう(美海・吉能)もボケとツッコミがしっかり機能してるから良かったんだけどね。ビジチルも2人だけだと美佑が生真面目なもんだから吉能の無軌道ぶりに「えっ、いいの?」って感じで恐る恐る乗っかってて、番組としては面白くないんだよなあ。
七海の話だったね。歌手志望ってだけあって、魅力的な声をしてると思う。“オオカミとピアノ”は大人気だけど、個人的には“snuggery”の声が軽さと優しさのバランスが取れてて聴きやすい。“ももいろDiary”はWUG関連曲の中で再生回数TOP10に入るし、“七つの海のコンサート”も可愛さにフィーチャーした名曲だ。個人曲以外でも初聴でそれと分かる歌声がアクセントになるから楽曲に欠かせない人だわ。美海同様、これからも色んな所で姿を見かけるだろうし、声も聞けそうだね。
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香耶を最初に見たときの印象が、笑顔なのに目が笑ってなくて口の開け方がぎこちなくて表情が硬い。目も小さいし面長で黒髪が野暮ったい。声は可愛いけど人気は無いだろうな。ただ何故か目が離せないから俺だけは応援してあげよう、だった。まあ人気無いなんてことは全く無かったわけだけど。
WUG内の人気格差って正確なところは分からないものの、香耶推しは間違いなく多い。しかも香耶しか見えてない上に過激派ばっかりな気がする。
ただ、仕方ないんだよね。今にも「持病の癪が……」とか言いながらうずくまりそうな、目を話したら次の瞬間には露と消えてしまいそうな香耶の纏う雰囲気、谷間に咲く百合のような穢れを知らぬ笑顔、無垢にして可憐、儚げで繊細な声、その上で妖しげな言葉選びが聴くものの意識を香耶と自分だけの世界に閉じ込めてしまう。これはちょっと無理だわ惹かれるのも已む無しだわ。
WUGメンバーでさえ香耶には突っ込めない邪険にできないというのは、勿論めんどくさそう・冗談が通じなさそうなのもあるだろうけど、弄っている方が一方的に悪人に見えてしまうような香耶のオーラにも起因してるんだろうと思う。
ただ、香耶がちやほやされるだけのお姫様かというとそれは少し違うね。
香耶はファミ通のインタビューや他の媒体でも様々な葛藤を口にしてる。震災がきっかけで声優という自分の夢を叶えることへの葛藤。菊間夏夜と自分との距離感についての葛藤。これはWUGという存在を語る上で外すことが出来ない要素、WUGの出自にまとわりつく呪いと言ってもいいかもしれない。
WUGはアニメの企画自体が東日本大震災を受けて東北を舞台にしたとWikipediaに書いてある。実波のおばあちゃんは仮設住宅で生活しているし、香耶が演じる菊間夏夜は幼馴染を津波で失っているという設定のキャラクターだ。こうなれば当然ストーリーにも震災は絡んでくるし、それは未来への希望を提示しうるものではあっても、多くの人が犠牲になったノンフィクションに基づいている以上、一切の疵なく輝きだけを放つものにはならない。
ただ、震災に一切触れずに「仙台が舞台です」というドタバタコメディ風味のアイドル物語にすることだって出来たはずなのだ。だがスタッフはそれを選ばなかった。震災と向き合うのであればそれは陰を伴うものになるし、アニメ発のユニットである以上、アニメとユニット活動は別!ユニットは震災なんて知りません東北関係なく事務所が売りたい子だけで面白おかしくやります!とも言えなかった。
アニメの方向・内容にユニットが拘束されるというのは多くの声優ユニットで当たり前のように見られること、というよりアニメをフックに初期ファンをブーストしたい声優ユニットの宿命だ。アニメと別の方向を向いてアニメを応援してくれる潜在的なファンを蔑ろにしていては何が何やら分からない。だからこそ、香耶が悩んだ問題に直面する演者も出てくるだろう。果たして「ファンは菊間夏夜と奥野香耶、どちらを見に来るのか」ということだ。
この問題、演者が悩むようにファンも悩んでいる。自分のことだけどアイドルマスターミリオンライブ!ではこの問題について深刻に悩んでて、中の人は好きだけどアイドルは別に……ってのと、お前をトップに導くのが俺の仕事だと決意したアイドルに対して中の人には全く興味が無いという事象が重なって心の持ちようが難しい。最近は開き直って「俺の担当にcv.などいない」という立場を取ることにした。整合性を取るためにライブへの参加は控えなければならないが……。
とまあ、こんな事があるから香耶の「ライブで自分をどう出していいか分からない。自分の存在が菊間夏夜に塗りつぶされて消えてしまうようだった」という言い分もあながち考え過ぎとは思わない。特に活動初期はそりゃ怖いよ。現実が可愛さとか目に見えやすい魅力でアニメキャラを凌駕するなんて奇跡、そうそう起こらないんだから。
そんな香耶が吹っ切れたきっかけは舞台WakeUp,Girls!青葉の記憶。練習中に背が高くもなく金髪でもないのに菊間夏夜の演技をする自分を認識して「自分は菊間夏夜じゃないんだ!」と開き直れたとのこと。逆に言えば活動をはじめて4年近く自己矛盾と戦ってきたわけだ。香耶が菊間夏夜について語るとき、「菊間は」って敢えて自分と同じファーストネームを呼ばない理由に得心するとともに、SSAの挨拶の結び、「最後に、菊間へ。私を声優にしてくれてありがとう」という言葉に籠められた想いを勝手に察してしまって涙が止まらない。
まあ色々書いたけど、写真で見るとやっぱり香耶の顔って癖があるんですよ。手放しで可愛いとは全く思わないし、パッと写真を見せられて綺麗だとも感じない。だけど、動いてると、喋ってると本当にあざとく、可愛いとは思う。生まれ変わったらプランクトンになってクジラに食べられたい、ってのはWakeUp,Radio!初登場時のコメントだけど、聞き手の愛ちゃんドン引きだったからね。そんなことを言っちゃう20代女子、メンバー間であだ名を付ける時に最年長ということで「かや姉」と呼ばれそうになって、可愛くないからと曖昧に首を傾げるような20代半ばの女子。お嫌いですか?
少なくとも自分は夢に何度も出てきたしその度に手酷く振られたし、声優に恋するとか頭おかしいんじゃないかと常々言ってるガチ恋否定派ではあるものの、香耶にだけはちょっと態度を保留してしまう。一番似合う衣装は4th。純白のドレスに月桂冠とか、理想の処女像すぎて頭を抱えたね。
曲については“Why am I”の枯れたウィスパーが今までのキャラソンと全然違ってて驚いた。“あのね”も歌い方の変化で時間や立場の変化を表現するという離れ業。菊間夏夜の曲も毎度難しくて、“プライド”なんてどこで息継ぎするんだって感じだけどカタチにしてるのは素直に拍手。
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美佑のことはハッカドールで知ってたんだけど、意識したのは初めて買ったLiveBD、「行ったり来たりしてごめんね!」の映像。美佑センターの“セブンティーン・クライシス”を汗で額に髪が貼り付いている状態でも満面の笑顔で踊っていた姿が眩しかったこと。そしてアンコール後にライブTシャツ+ミニスカート+黒のオーバーニーソックスで登場した時、腰の位置が周りと全然違ったこと。まだ顔と名前がはっきりしない状態でも、脚と名前ははっきり結びつくくらいの衝撃で、今でも頻繁と言っていい頻度でこのBDを見直す動機になってる。
歌声にも思い入れがあって、「WUGに興味があるんだけど」って周囲に相談したとき貸してもらった音源が劇場版・TVアニメおよび青春の影までのOPと劇中歌、そして真夢と未夕のキャラソンだったんだよね。そんな中でも“WOO YHEA!”は分かりやすく可愛い歌声と明るく盛り上がる曲調ですぐ大好きな曲になった。他が“素顔でKISS ME”とか“ジェラ”とか“リトル・チャレンジャー”とか、好みの問題を超えて聴く側にもパワーを要求するものが多かったから、ただただ楽しいだけのこの曲は聴くだけで気分良くなる。
“HIGAWARI PRINCESS”も“Non stop diamond hope”も買ったのは美佑ver.です。
一方で美佑と言えば吉能よりさらに4ヶ月遅れのWUG最年少だし岡本未夕のキャラにも引っ張られて、ボケやいじられ役・引っ掻き回す担当をこなすことが多かったイメージがある。吉能とビジネスチルドレンを結成したり、+七海で底辺’sと括られるようになって以降は更にその傾向が強まってる気がしたけど、実際はすごく生真面目で、年の離れた弟がいることもあってどちらかというとお姉さん寄りのパーソナリティなんじゃないかなって気がしてる。吉能と一緒に騒いでても吉能に乗っかるパターンが多くって、自分から羽目を外すのは苦手なのかなって印象だ。その一方で最初期は泣いてばかりだったと言われてる彼女が身につけた処世術が、ファンや自分に対して突き放した見方をすることなのかなとも思った。
のびしろにょきにょきで品のない弄られ方をされても慣れた様子だし、むしろ「脚タレだから」と脚を強調するような衣装を着てくることも多い。WUGは声優業界にあっては割と平均バストサイズが大きい側だと思ってるけど、そんな中で「仙台平野」なんて汚名を一身に背負ってもネタにして笑い飛ばす。その流れの最たるものが2017年の新章放送記念ニコ生でウワキツ芸を身に着けたところかな。自分と同い年のもっちーの真似でぶりっ子してたらコメントから煽られるという。サバサバしてて小学生男子並みのメンタルで弄られても平気な最年少――そんなイメージが板についてしまった。
この子は弄られるのが好きというより、弄られキャラであることへの諦観を抱いてるんじゃないか、ってずっと感じてたから、この扱いは残念だった。食べてばっかりだし若いから肉も付きやすくってお顔パンパンマンになることが多いけど、ここ半年くらいは顔立ちから子供っぽさが抜けてきたのに……と思ってたところでのHOME TOUR仙台公演。この舞台の美佑には思わず瞠目した。
客席に向かって何度も投げキッスをする姿が、弄られてオチがつく安心感に逃げるのではなく自分の可愛さを真正面から受け止めているように見えた。SSAの公開リハーサルでもちょっとした仕草から客席への配慮をひしひしと感じて、どうやらプリンセスを務めたHOME TOUR長野で一皮剥けたのだろうなと思ってる。
WUGという枷(敢えてこんな表現をするが)から放たれた今、今後が最も気になる一人ではある。ユニットの終わりを経験したことで新鮮さは無いかもしれないけど、駆け出しの時期を声優の下積みに使えなかったことは痛いかもしれないけど、まだ22歳だ。これからもこの業界で屈託のない、キラキラの、汗で輝く笑顔を見たい。
好きな楽曲は“WOO YEHA!”、チップチューン風味の遊びが効いた“HELP ME!みゅーちゃん!”、ライブ中盤で本人が汗を振りまきながらタオルを回す姿が印象的な“シャリラ!”。こんな曲も歌えるの!?と驚かされた“Regain Brave”もいいね。
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思ったより長くなったけど、WUGに関する日記はこれで終わり。どんなに想い続けていても時間が流れればそれは錆びついて、いつかはWUGのことを振り返ることさえしなくなるのだろうとSSAを出る時点で諦めてたし、翌々日には「どうも、サンデーナイトっ! 高木美佑です( ´μ` )」が無い夜に絶望を感じてたけど、2週間経ってそういうものだと慣れてしまっている。
ただ、それでも胸をチクリと刺す悲しさ、無念さは消えてない。これがいつか消えるのか、それとも幼き日に抱いた恋心のように未消化のまま胸の奥に残り続けるのか。
ただ、今はまだまゆしぃの声が耳に残っている。
「忘れないで。ここにWUGがいたことを」
WakeUp,Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~
2019年3月9日 日常2019年3月8日、声優ユニットWakeUp,Girls!はさいたまスーパーアリーナで“WakeUp,Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~”を行い、6年間のユニット活動に終止符を打った。
これは事実だけど、明々白々な事実を並べるのは公式の記事に任せておけばいいね。自分がしたいことは調べれば分かることを記録しておくことじゃなくて、この日の自分しか分からない自分向けの記憶を留めておくことだから。WUGについて書く最後の日記になるかもしれないし、気が済むまでだらだら書くよ。
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WUGのことは放送前から知ってました。ガムをはじめ数人が盛り上がってたので。まあ自分は自分でラブライ部員だったので、別のアイドルアニメがはじまるんだふーんラブライブ!2期が4月からはじまるし、見比べてもいいかなくらいに思ってました。
2014年1月のTV放送時になると、実は結構楽しみにしてたらしいことが当時のつぶやきから分かりますね。
日記やつぶやきを振り返るに、最初はハナヤマタのおかげか美海と香耶が気になってたようです。美海はラジオでうえしゃまの世話を焼くしっかり者イメージとかなり違ったのが新鮮だったし、香耶は2015年4月に行われたハナヤマタのイベントで既に釘付けになってました。なんかこの人ぜんぜん笑えてないけど大丈夫かな、ってハラハラしながら。
それからは加速度的に没入して、イベントから1週間で映画を見て、さらに1週経つ頃にはTV版・がーるZOO、続劇場版まで一気に消化。GWが終わったあたりで開催されたアニュータのライブイベントを経てWUGLOVEに加入。舞台のBDを見て、WakeUp,Radio!の過去放送回を全部聴いて、ツアーに参加して……。
本当に楽しい時間だった。ハマったのを音泉のイベントきっかけと定義すれば約2年間、本当に充実させてもらった。
だから、最後のライブではWUGに報いたい。今までは「見たい」「聴きたい」思いが強くて地蔵スタイル中心だったけど、最後は大声で叫ぼう跳ぼう手を振ろう。広いSSAでWUGちゃんが不安にならないように、想いを届けよう。
前日はそんな決意を秘めて床に就いたんですが、まあ眠れない。結局3時間くらい意識を失ってたらあっという間に朝。不安になりながらさいたま新都心へ向かうのでした。
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9:00の物販開始に合わせて8:10にSSAに着くと、ワグナーだけじゃなく普通に勤め人の姿が目立つ。しまったスーツ着てくれば偶然ライブ会場に来てしまった社会人を演出できて、他のワグナーに対して有利取れるのに……と悔やんでも後の祭り。このあたりの思考は完全に支離滅裂で意味不明なんだけど、なんなんでしょうね、隙あらばサラリーマンアピールしていくところとか。無職が怖いのか、いい歳してライブに行くことへの負い目があるのか。
けやきひろばの一角に固まって座り込んでる物販列と思しき集団は、あれ意外と少ないなと思ったらどうも12:00過ぎからの一般販売の方だったらしく、会員で公開リハーサルのチケット持ってるワグナー限定の列はSSAを囲むようにずーっと伸びてた。早足でホール外周を駆け上がり係員の支持に従って列に並ぶ。たまたま耳に入った無線の情報によれば、この時点で並んでるのは1288人。他のライブの物販初動人数は分からないけど、WUGが今までやってきたライブの規模を考えると相当な人数だ。
晴れているものの風が吹いたり日陰に入ると肌寒い中、10:20には売り場まであと少しというところに。そしてここでTシャツ全サイズ・Lvブロマイド・バッジ・リボンチャーム・トートバッグが完売との報が。正直、本当に聞き間違いかと思った。物販開始前に並んでたのにTシャツが全サイズ完売?自分の前に並んでた人間全員じゃなくせいぜい3/4が購入したと仮定しても、ライブの動員人数(13,000人)に対して用意した数が少なすぎやしないか?ブロマイドも前日までの10セット制限を急遽7セットに変更したのに……いや、急遽変更せざるを得ないほどにワグナーが集まったんだろうか。だとしたらこのやるせなさも少しは救われるかな(結局、この日の物販は会員限定・一般向けともに完全完売した)。
ところで、並んでる間は当然ヒマだったので、完全版がWebで公開されてるというファミ通に掲載されてたWUG7人へのインタビューを読みはじめたものの、これがすごいボリューム。延々スクロールしていって、いやあ長かったな、と思ったら「次のページ 1/5」とか表示されてるんだもの。この分量であと4ページ!?いや正確には2部に分けられてるからあと8ページもあるのかよ!っていう。パンフレットもHOMEツアーの3冊がどれもスッカスカだったから期待しないでおいたら全員にロングインタビュー敢行してて……嬉しいけどスタッフはバランスを考えよう。
残っているアイテムを漁るように購入した物販列を離れ、ライブ恒例の「8,000円以上購入されたお客様向けの特典(バッジ・ブロマイド・チケットホルダー)」引き換えスペースに向かうと、そこでもつづら折りの列。うげぇ、と思いはしたものの、いざ並んでみると、最後のライブに気合を入れてきたワグナーの格好が様々で、それを見てるとなぜだか並ぶのも苦にならない。背中に大きく「菊間夏夜」と書かれたハッピ、「灰になる準備はできてますか」パーカー、多いのは最新アイテムであるメンバー名前入りのパーカーだけど、寒々しくもツアーTにビブスを羽織ってる人だっている。TrySailの3人の大きなイラスト缶バッジをリュックに付けてる人やアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズのデフォルメキャラがたくさんくっついたバッグを持ち歩く人……いや後者2人は来るとこ間違ってない?大丈夫?
こぼれ話ではあるけれど、公開リハーサル開場前で面白かったのはAゲート手前に設置されたWUG7人の等身大パネルを写真に撮る人たちの列。自然発生したものなのに結構な長さになってて、開場前のWUGLOVE本人確認列だと勘違いしたファンが並ぶもんだからますます列は長く無秩序に蛇行する。スタッフも「本人確認でいらした方は列に並ばずAゲートへお進みください!」って声張ってたわ。しかもこれ、リハーサルが開場する頃には写真を撮る人の列・本人確認列・入場列でさらに無茶苦茶な事になってて駄目だった。
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公開リハーサルはチケットを購入したWUGLOVE会員だけが入れるものだから、アリーナと200レベルの前の方しか席が埋まってないという状態。ガランとした会場を見渡して出てくる言葉は「広いな……」であるべきなのかもしれないけど、この日は「意外と狭いな」と感じた。初SSAだった2011年は規模に圧倒されっぱなしだったけど、スタジアムモードじゃなければこんなものなんだな、という印象。
席はA2ブロックの端っこで、花道やセンターステージは見づらいけどメインステージはよく見える場所。本番がD4の一番後ろでWゲートの入場口から徒歩10秒だったことを考えればいい位置でしたね。
WUGちゃんたちは7 Senses衣装で登場し、「本番ではやらないけど折角だから」と、最後になる“止まらない未来”や“リトル・チャレンジャー”を披露。
“極上スマイル”では、吉能がワグナーにずっと訊きたかったこととして、「お箸の国へ~」を美海が唄ってる時のコールについて言及。最後くらい美海のロングトーンを聴けよな!ってことだったんだろうか、それとも純粋に疑問だったのか。自分はコール入れてなかったのでよく分かりませんね。
マイクテストを兼ねた熱唱のあと低い声でボソッと「メインの音量もう少しお願いします」と要求する香耶や、フォーメーションの立ち位置を入念に議論・チェックするうち「ワグナーさん置いてけぼりだけど大丈夫?」と愛ちゃんが気づく展開など、普段見られないリハーサルのフレーバーが味わえてよかったね。「ワグナーさんの前で歌えて緊張が溶けた!」とか「SSAってステージと客席が割と近いんだね!」と手を振ってくれたり、七海は「すごーい、いっぱい人がいるー。みなさんはこのあと(のライブ)も来るんですか?」とボケて雰囲気を和やかにしてみたり。
時間にしてだいたい1時間ほど。スタッフの「それではこれで公開リハーサルを終了します。みなさん5時間半後にお会いしましょう」の言葉でWUGちゃん退場。5時間半……5時間半かぁ……。
結局、大宮の漫画喫茶でDr.Stoneを読みつつ1時間ほど仮眠してから、再び歩いて会場へ。このときライトニングケーブルとプラグを漫画喫茶に忘れてきたのが地味に痛い。純正は高いよアップル。
開演前にはWUGの全シングル・アルバムのCMをスクリーンで流してくれて、懐かしい映像に次々と歓声が挙がった。影ナレでは美海が登場を熱望した早坂さんが「おイモちゃんたちもマッシュポテトのパルミジャーノ・レッジャーノ掛けくらいにはなったかな」と早坂さんらしい称賛を送る。「行ってこい!」「かましてらっしゃい!」という松田マネ・丹下社長の激を受けて、最後のライブの幕が上がった。
松田マネージャー役の浅沼晋太郎は女性関係で評判が良くないけど、嫌いじゃないんですよね。この日のフラスタも「祝 公演」「最後まで駆け抜けよう」ではなく、「祝 新たなる旅立ち」で送ってて胸が熱くなった。多くのフラスタが七種七色に彩られてて見た目にも綺麗だったからパシャパシャと撮ってると、新潟の三幸製菓によるものも。パンフレットに企画担当者がコメントを寄稿してたんだけど、この人WUGちゃん好きなんだなというのが伝わってきてここでもジーンときた。ファミ通やMay’n、鷲崎健たち、スタッフや業界人にも愛されたユニットだったね。
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以下、最後のセトリ。
影ナレ(丹下社長・松田マネージャー・早坂さん)
M01. タチアガレ!
M02. 16歳のアガペー
M03. 7 Girls War
MC
M04. ゆき模様 恋のもよう
M05. 言の葉 青葉
アニメ映像再編集版「7人のアイドル~Beyond the Bottom」
M06. One In A Billion
M07. 素顔でKISS ME
M08. 恋?で愛?で暴君です!
M09. キャラソンサビメドレー(トロッコ)
ハジマル/吉岡茉祐
可笑しの国/永野愛理
ステラ・ドライブ/青山吉能
スキ キライ ナイト/奥野香耶
オオカミとピアノ/山下七海
歌と魚とハダシとわたし/田中美海
WOO YEAH!/高木美佑
Non stop diamond hope/ALL
M10. ワグ・ズーズー(トロッコ)
ファミ通WUGちゃんねる・WakeUp,Girls!のがんばっぺレディオ コラボ映像
M11. HIGAWARI PRINCESS(全員ver.)
M12. スキノスキル
M13. 僕らのフロンティア
M14. 7 Senses(トロッコ)
M15. 極上スマイル(トロッコ)
WakeUp, Girls!に贈る言葉(I-1Club・Run Girls,Run!)
M16. 雫の冠
M17. 少女交響曲
M18. Beyond the Bottom
MC
M19. 海そしてシャッター通り
M20. 言葉の結晶
M21. 土曜日のフライト
M22. さようならのパレード
EN01. SHIFT
EN02. 地下鉄ラビリンス
EN03. TUNAGO
MC
W EN. Polaris
TriEN. タチアガレ!
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HOME TOURは今まで着てきた衣装が再登場してきたから、FINALはどうなるんだろうなと思ってたら7人が制服で登場!からの“タチアガレ!”!
これには、そうきたかァ~と思わずニンマリ。
“7 Girls War”は最後の超人大会で愛理が渾身のダンスを見せれば、吉能は「でもね一緒に流した涙は」を美海に散々いじられた「ファー」で表現して会場のボルテージをネクストステージへ。
“言の葉 青葉”は、KADODEで見せた階段に腰掛けてひとりずつ次の人に「何か」を手渡していく間奏中の振り付けが凄く良かったんだけど、SSAでは最後に仙台の光のページェントがスクリーンに映しだされる演出で、文字通り光に溢れてた。「頑張ってねと 簡単に 言えないよ」静謐の中で透明感と声量のあるまゆしぃのソロが胸に刺さる。
ここでWUGは一旦退場。スクリーンには7人のアイドル~Beyond the Bottomの再編集映像が流れる。早坂さんと白木さんの「買いかぶりすぎだ」「じゃあ出来すぎです」ってやりとり、いいよなあ。
そして衣装チェンジからの“One in A Billion”……はMay’nへの忖度を感じたな。これはWUGの曲ではない、って理解をしてるから。でもまあMay’n本人はFINAL LIVE、招待席ではなく自分でチケット取って他のワグナーと大騒ぎしたらしいからやっぱり愛してくれてありがとうだわ。
続いての“素顔でKISS ME”はずーっと嫌いな曲だったんだけど、ようやくこのSSAで好きになれたかな。赤い太文字で歌詞を表示させるというダサかった舞台演出がスマートになって。
この日はトロッコもかなり使われてた。1人1台のトロッコに7人が乗り込んでキャラソン7曲をサビだけで歌いつなぐメドレーがはじまったんだけど、目の前に来たメンバーに合わせてみんながワグナーブレードの色を変えるもんだから誰がどこにいるのかよく分かるし、単純に綺麗。締めの“Non stop diamond hope”は正直、曲の存在を完全に忘れてた。キャラソン3はライブでもやる機会が少なかったし、これから発売予定のBDにも収録されないのが残念だ。個人のイベントでいつか披露する機会が訪れたらいいな。
再びの暗転(衣装チェンジ)でスクリーンに流れるは「ファミ通WUGちゃんねる」と「がんばっぺレディオ」のコラボ映像。これは完全版がwebで公開されてる(https://www.nicovideo.jp/watch/1552012143)。
「ファイナルライブ中、真っ先に泣きそうな人は?」で全員が吉能の名前で揃ったのは実に微笑ましかったし、「ちょっと待て~~い。何だよ感情爆発野郎って」で会場は大爆笑。愛され系リーダーだったよ本当。
5周年衣装で見せる“僕らのフロンティア”は、これまで「みんなが感情をうまく歌に乗せる中、CDどおりにしか歌えないことに悩んでいた」美海が仙台でチャレンジした歌い方がSSAで大きく花開いたと思う。ゆっくりと突き上げる腕、絞り出すような「憧れの方へ この手伸ばした」の落ちサビが今でも耳に残ってて、解散後だってのに新たな魅力に気づかされた曲。
I-1 ClubとRGR!による贈る言葉は、無難なこと言ってるなって人とこの人は流石……って人とに別れた。「これからも変わらず輝き続ける北極星に」って差し込んできた明坂はすげえよ。
メモリアル衣装に着替えた7人による“Beyond th Bottom”は事前のインタビューでメンバーが「他の人に歌ってほしくない」とコメントしてたのを読んでたので、これが最後の披露になるんだな、という思いもあって胸に迫るものがあった。美海がセンターステージに移動しながら「WUG最高~!」って叫んだときに感じたのは嬉しさとか楽しさというよりは救いだったのかもしれないね、曲が終わっても涙が止まらなかったもの。
MCを挟んで、ここからは新曲4連荘。締めを予感させる曲ばっかりだし正直この段階で結構時間が経ってたはずなんだけど、当日のテンポと会場の熱のおかげか体感はまさに「いま来たばっかり!」。“海そしてシャッター通り”は淋しげで儚げなメロディーと歌声が会場をレトロでセピアな空間にしてしまった。スローテンポの曲ではサイリウムをリズムに合わせて上下や左右にゆっくり振る人も多いと思うんだけど、周囲にはただ掲げる人や聴き入る人の姿が多かったように思う。
“言葉の結晶”は熊本で2回聴いてた。大阪では最後にサイリウムを消灯するお約束が出来たって話だと思ったんだけどね。上手く行かなかったのは残念。ダンサブルなのにリズムが取りづらい、パッションを殺してプラスチックのように無機質な声でという難しい曲だから、BDが届いたら是非見直したい。最後の「あなたに 誰かに 聴いてほしいことがある」で今まで抑えてた感情が爆発するところと、それを越えた先にある「輝きだけが 言葉の絶唱」でスーッとライトが落ちてステージから光が消える演出は当日を思い出して絶対にゾクゾクするだろう。
“土曜日のフライト”は分かりやすく歌詞に力があった。金曜日のライブを終えてただ一人になったメンバーの緊張した面持ちと、無機質な空港のセキュリティにさえ「守られている安心で 心が解けていく」様子、「証明をしないと」と気負う姿が描かれる1番、「彼女」と出会ってしまっても「私のこと噂してたみたいね」「棘は抜いておいた」と淡々と飄々とした風を装い、「憎しみで大人にさせられても 少女たちはいつの日にか卒業していく」というセンセーショナルなメッセージの2番。その後も「忘れないで でも上手に忘れて」「悔しい 怖い 泣きたい もうそのレベルじゃない」という本音とも取れそうな慟哭に、聴いている方の心も乱されてしまう。
ただ“さようならのパレード”には、そこでかき混ぜられた心を全肯定して前向きに――それも元気よく歩きだすのではなく諦観と無常観の先にある「光のないディストピア」に連れて行ってくれるという救いがある。それはBtBで「さあ混沌となったこの自由から逃げ出そう」とワグナーの手を引いてくれたのと同質のものだと自分は感じたんですよね。それが2番では、死や逃走を思わせるようなメッセージが出会いへの感謝に変わっていく。「さようならはいやだよ」と言いつつ「またどこかの場所で そっと鍵を開ければ 勇気が溢れ出す」「だけど背中押すみたいに あなたのリズムが聴こえてる」「それは強い鼓動と 鳴り止まない命の音」。ここで出てくる「あなた」はワグナーと取ってもいいけど、側で支え合った他のメンバーのことだと解釈しているよ。“土曜日のフライト”では一人だけになってしまった心細さが全面に出ていたけども、起承転結の構造になっているという新曲群は最終的に「ずっとそばにいたこと 時空へと刻んで誇りに思う 進もう!」「極上の笑顔で」「また会いたいんだ」と結ばれる。聴き終わって涙が出るというよりは体から力が抜けてしまうような――陳腐でつまらない言い方をすれば、心も魂も持っていかれるような4曲だった。
この曲やったあとで何をやるんだろう、何ができるんだろう。という懸念を吹き飛ばしたのがアンコール1曲目の“SHIFT”!「成長したい 成長したい 認証されたい」というギラギラの歌い出しにワグナーも力強く「レッスン!レッスン!」というコールで答える。湿っぽいままで終われない!という決意表明は電車に見立てるようにトロッコを使った“地下鉄ラビリンス”に続いていく。間奏ではラップで客席を沸かせ、まゆしぃも愛ちゃんも「ここだけもう一回やりたい!」と顔をほころばせていたのは、確実に終わりが近づく中での笑顔なだけにワグナーサイドも嬉しくなる。「手をつなごう 心をつなごう」の振り付けで会場が一つになった“TUNAGO”でアンコールは終了となったものの、Wアンコールが巻き起こるのは当然の話だよね、最後の挨拶もしてないし。
会場の声に応えて再びの登場はPolaris衣装。歌う前にワグナーへの手紙を順番に読み上げるというシークエンスは1/28のミルキィホームズFINALを想起させるけど、よくあると言ってしまえばそれまでか。正真正銘、最後の最後だもの、誰だって伝え漏らしがないようにしたいよね。
美佑は周囲へ、ワグナーへ、スタッフへ、メンバーへと「ありがとう」の言葉をひたすらに重ねた。後半に「ありがとう!ありがとう!ありがとう!」と明るいトーンで3回重ねたところは、2週間前の仙台でかやたんが繰り返した「ありがとう」とのニュアンスの違い・二人のキャラクターの違いを感じたね。最後にうっかり噛んじゃって、即「噛んでません!」とはにかみながら訂正するところも美佑の可愛らしさだ。
「おかしいなー結構クるなー」と首をひねりながら話しはじめた七海は、いつもたくさんのお手紙をありがとうございます!私の存在を尊く思ってみたり、同じ時代に生まれ、生きていることに感謝してみたり……ワグナーさんのお手紙はいつも話が大きいですね!
と、相変わらずのちょっととぼけた調子で会場の爆笑を誘う。徳島の田舎の子がこんな風になれたことへの感謝と、それでも根本は変わらないこと、そして自分の核がWUGとともに在り、今日ファイナルを迎えても、関係なく私に根付いていますと語り、「だから、絶対つないでいく!」と今後の声優人生への決意を可愛くも力強い声で誓ってくれた。
泣き虫の美海はところどころ詰まりながら6年の思い出を振り返り、多くの出会いが自分を変えてくれたことへの感謝を語る。私を信じてこれからもついてきてください、極上の笑顔でまた会う日まで、ときっちり纏めるのは優等生の美海らしい。
まゆしぃは脚本を書いたり歌が好きになったりカッコいいと言われるようになったり……そんなWUGとしての人生が今日終わることに触れ、「正直、怖いです」と素直な気持ちを吐露。それでも、「やっぱこの7人、最強なんです(笑)」と不敵な笑みを浮かべ、同じスタートを切った仲間がみんな一緒にゴールして、これから別々の道を行くことは不安だけど目の前に広がる最高の景色が助けになってくれると語った。「忘れないで。ここにWUGがいたことを。みんなの中でWUGという存在がずっと輝ける思い出になってくれれば物語は続いていく」「だからあえて言わせてください。WakeUp,Girls!をこれからも宜しくお願いします!」
愛ちゃんは「今気づいてもらえなくてもいい、5年後10年後20年後にWUGって凄いグループだったと言ってもらえる自信があります」と、全力で走り抜いた6年への自信を滲ませ、「満開ばかりが魅力ではない桜のような人間になります」と決意表明。
かやたんは、「『岩手県から来ました、奥野香耶です』その瞬間、審査員全員のペンが動いた」という独特の出だしからメンバーへのメッセージを語った。美佑の声が好きでオーディションのときに声をこっそり録音したこと、ホテルで七海とラジオパーソナリティごっこをしていて、同じ部屋になるために口裏を合わせたこと、美海の男の子声が大好きだったこと、真剣な相談はいつもまゆしぃにしていたこと、夢を語り合った愛理、よっぴーはジョギング中に迷子になったエピソード……(笑)。
「4月以降みんなで一緒にご飯食べに行くときに私は行かないかもしれないけど、そういう人間なだけだから気にしないでね、フフ」と笑ってみせるところが最高に香耶だし、「活動をはじめてからずっと自分を出せなくて、まるで水面から半分だけ顔を出して呼吸をしているようでした」と当時の心細さを振り返りながら、「自分が輝ける瞬間=90%の人が理解出来ない行動をしている時」なのに、そんな自分を好きだと言ってくれるワグナー、理解しようとしてくれたメンバーへの感謝を重ねる。「これからも、みんなのことびっくりさせちゃうんだから!いつかまたみんなを東北に連れて行くから、その時がきたら是非遊びに
おでんせ」と可愛い発言と方言で決めるところがTHE・香耶。こんなん恋するわ。
最後の「私を声優にしてくれてありがとう」という菊間夏夜への言葉は複雑な思い(次のエントリで補足予定)に思いを馳せるとグッと来ますね。
吉能は声優の扉をようやく開けたと思ったのにしんどいことや挫折ばかりで悔しくて泣いて誰を頼ればいいか途方に暮れて、それでも辞めようとは思わなかったと告白。前々からWUGもワグナーもひっくるめてみんないつまでも一緒の家族だと言ってたから、そんな中決まった解散がショックだったこと、でも後悔しないためにありがとうもごめんなさいも大好きも残らず伝えたいと9ヶ月過ごしてきたと語る。そして「明日からは青山吉能の人生第2章がはじまります!みんなの人生も明日から第2章です!これからも元気で生きてください!」と吉能らしい前向きさで締めた。最初っからボロボロ泣いてて、何度も言葉に詰まりながらだったけど、最後は笑顔になるのが吉能であり、それはひょっとしたらWUGの在り方そのものなのかもしれない。
泣きっぱなしで“Polaris”できるのか?と思ったし、吉能は案の定はじめのうち声が出てなかったけど、「満天の星空を、ありがとう!」と叫ぶまゆしぃの想いは全ワグナーに届いたはずだし、「今日はじめてWUGのライブに来た人!」で挙手してた隣の人と肩を組んで「Lalalalala......」を歌うのは最高の気分だった。
ライブで極まれにやってくる、この時間が永遠に続くと無根拠に信じられる瞬間、そして振り返ったとき空気感さえ鮮明に思い出せる瞬間だった。
そしてトリプルアンコールに応えて出てきたWUGちゃんは、頼れるセンターが「そんなもんじゃねえだろ、まだまだ声出せるだろSSA!」と会場を煽りまくり、本当に最後となる「灰になる準備はできてますか!」で“タチアガレ!”を披露。何度も何度も聴いたイントロで自然と涙が出てきて、あと5分弱で本当に終わっちゃうんだなと自覚したのを最後に、記憶は「聴いて 聴いて 必死に歌うから 笑われてもいい 負けはしない」まで一気に飛ぶ。「タチアガレ!」の声でWUGもワグナーも会場が一つになって、間奏の激しいダンス、吉能の美しいファルセットが会場に染み込んでいく。
万雷の拍手に送られてステージの一番高いところへ登った7人は手を繋いで。
「以上、WakeUp,Girls!でした!ありがとうございました!」
マイクを通していないのに、充実感と誇りに満ちたその声はホールの最後方まではっきり聴こえた。
7人の姿が見えなくなってからもWakeUp,Girls!コールが鳴り止まない。アンコールの声が終わらない。主催から「本日のプログラムはすべて終了しました」のアナウンスがあっても有志たちは声を枯らし続けた。
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3時間を超える夢の終わり。
そのあとお見送り会があったんだけどあまり覚えてない。現実感がなかったことと、吉能とはライブ中からここまで一切目が合わなかったこと、まゆしぃには目を見て「ありがとう、お疲れ様」と言えたことくらいか。
Bゲートから外に出ると会場の周りに吹くのは早春を感じさせるまだ寒い夜風。ライブ中に散々泣いたからもう涙は出ないものの、持て余した感情をどう整理したものかと思案していたので、電車に乗るところでガムにバッタリ会ったのは驚いた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
もう少しだけ続く。
これは事実だけど、明々白々な事実を並べるのは公式の記事に任せておけばいいね。自分がしたいことは調べれば分かることを記録しておくことじゃなくて、この日の自分しか分からない自分向けの記憶を留めておくことだから。WUGについて書く最後の日記になるかもしれないし、気が済むまでだらだら書くよ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
WUGのことは放送前から知ってました。ガムをはじめ数人が盛り上がってたので。まあ自分は自分でラブライ部員だったので、別のアイドルアニメがはじまるんだふーんラブライブ!2期が4月からはじまるし、見比べてもいいかなくらいに思ってました。
2014年1月のTV放送時になると、実は結構楽しみにしてたらしいことが当時のつぶやきから分かりますね。
2013/12/20 マジかよ、WUG見たいのにBSで見られないのか……。んで、一回見たけど切ってる。
2015/1/15 WUGはOPまで見たけどパス。自分がアイドルアニメに求めるのはキラキラした女の子と、それを見守る優しい周囲による、夢のような空間でも、諦めきれてない。
WUGの公開劇場一覧、「関東・甲信越」の欄に甲信越地方の劇場が絶無なのは。
WUGについての評価がポジティブ・ネガティブ両方出てきて面白い。応援するにせよ完全disるにせよ、見送ったのはもったいなかった気もする。
BSのアニサマでWUGのステージ初めて見るんだけど、想像よりずっと踊れてるしちゃんとジャンプしてるし、普通のアイドルユニットみたい。それから、ハナヤマタ・ホムラジ経由でWUG声優に少しずつ詳しくなっていく。
アニソンClub。WUGとして歌ってるみにゃみ初めて見たけど、いい動きしてるなあ……
WUGのメンバーが別企画のニコ生に出てたりするけど、やっぱりWUGの人たちは一般の若手声優さんたちに比べてルックスいいね。かなり期間が空いて、灼熱の卓球娘EDでまだ活動してたことを知り、そして、“outlander rhapsody”に出会う
2016/12/4 WUGのCD買うのは初めてなんですが、僕らのフロンティア以外の2曲が大いに刺さったのでアルバム借りにいってきます。まあこのときはTSUTAYAにアルバム置いてない案件でそのままになってたんだけど。そして2017年1月(ちょうど舞台“青葉の記録”が終わった直後くらい)からぺらじを聴きはじめて、音泉のイベントで完全にハマる。
2017/2/19 昨日のイベントで決心がついたのでWUGのライブBDを注文しました。曲は全然知らないどころかアニメ本編見てないからキャラも分からないけれど。
日記やつぶやきを振り返るに、最初はハナヤマタのおかげか美海と香耶が気になってたようです。美海はラジオでうえしゃまの世話を焼くしっかり者イメージとかなり違ったのが新鮮だったし、香耶は2015年4月に行われたハナヤマタのイベントで既に釘付けになってました。なんかこの人ぜんぜん笑えてないけど大丈夫かな、ってハラハラしながら。
それからは加速度的に没入して、イベントから1週間で映画を見て、さらに1週経つ頃にはTV版・がーるZOO、続劇場版まで一気に消化。GWが終わったあたりで開催されたアニュータのライブイベントを経てWUGLOVEに加入。舞台のBDを見て、WakeUp,Radio!の過去放送回を全部聴いて、ツアーに参加して……。
本当に楽しい時間だった。ハマったのを音泉のイベントきっかけと定義すれば約2年間、本当に充実させてもらった。
だから、最後のライブではWUGに報いたい。今までは「見たい」「聴きたい」思いが強くて地蔵スタイル中心だったけど、最後は大声で叫ぼう跳ぼう手を振ろう。広いSSAでWUGちゃんが不安にならないように、想いを届けよう。
前日はそんな決意を秘めて床に就いたんですが、まあ眠れない。結局3時間くらい意識を失ってたらあっという間に朝。不安になりながらさいたま新都心へ向かうのでした。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
9:00の物販開始に合わせて8:10にSSAに着くと、ワグナーだけじゃなく普通に勤め人の姿が目立つ。しまったスーツ着てくれば偶然ライブ会場に来てしまった社会人を演出できて、他のワグナーに対して有利取れるのに……と悔やんでも後の祭り。このあたりの思考は完全に支離滅裂で意味不明なんだけど、なんなんでしょうね、隙あらばサラリーマンアピールしていくところとか。無職が怖いのか、いい歳してライブに行くことへの負い目があるのか。
けやきひろばの一角に固まって座り込んでる物販列と思しき集団は、あれ意外と少ないなと思ったらどうも12:00過ぎからの一般販売の方だったらしく、会員で公開リハーサルのチケット持ってるワグナー限定の列はSSAを囲むようにずーっと伸びてた。早足でホール外周を駆け上がり係員の支持に従って列に並ぶ。たまたま耳に入った無線の情報によれば、この時点で並んでるのは1288人。他のライブの物販初動人数は分からないけど、WUGが今までやってきたライブの規模を考えると相当な人数だ。
晴れているものの風が吹いたり日陰に入ると肌寒い中、10:20には売り場まであと少しというところに。そしてここでTシャツ全サイズ・Lvブロマイド・バッジ・リボンチャーム・トートバッグが完売との報が。正直、本当に聞き間違いかと思った。物販開始前に並んでたのにTシャツが全サイズ完売?自分の前に並んでた人間全員じゃなくせいぜい3/4が購入したと仮定しても、ライブの動員人数(13,000人)に対して用意した数が少なすぎやしないか?ブロマイドも前日までの10セット制限を急遽7セットに変更したのに……いや、急遽変更せざるを得ないほどにワグナーが集まったんだろうか。だとしたらこのやるせなさも少しは救われるかな(結局、この日の物販は会員限定・一般向けともに完全完売した)。
ところで、並んでる間は当然ヒマだったので、完全版がWebで公開されてるというファミ通に掲載されてたWUG7人へのインタビューを読みはじめたものの、これがすごいボリューム。延々スクロールしていって、いやあ長かったな、と思ったら「次のページ 1/5」とか表示されてるんだもの。この分量であと4ページ!?いや正確には2部に分けられてるからあと8ページもあるのかよ!っていう。パンフレットもHOMEツアーの3冊がどれもスッカスカだったから期待しないでおいたら全員にロングインタビュー敢行してて……嬉しいけどスタッフはバランスを考えよう。
残っているアイテムを漁るように購入した物販列を離れ、ライブ恒例の「8,000円以上購入されたお客様向けの特典(バッジ・ブロマイド・チケットホルダー)」引き換えスペースに向かうと、そこでもつづら折りの列。うげぇ、と思いはしたものの、いざ並んでみると、最後のライブに気合を入れてきたワグナーの格好が様々で、それを見てるとなぜだか並ぶのも苦にならない。背中に大きく「菊間夏夜」と書かれたハッピ、「灰になる準備はできてますか」パーカー、多いのは最新アイテムであるメンバー名前入りのパーカーだけど、寒々しくもツアーTにビブスを羽織ってる人だっている。TrySailの3人の大きなイラスト缶バッジをリュックに付けてる人やアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズのデフォルメキャラがたくさんくっついたバッグを持ち歩く人……いや後者2人は来るとこ間違ってない?大丈夫?
こぼれ話ではあるけれど、公開リハーサル開場前で面白かったのはAゲート手前に設置されたWUG7人の等身大パネルを写真に撮る人たちの列。自然発生したものなのに結構な長さになってて、開場前のWUGLOVE本人確認列だと勘違いしたファンが並ぶもんだからますます列は長く無秩序に蛇行する。スタッフも「本人確認でいらした方は列に並ばずAゲートへお進みください!」って声張ってたわ。しかもこれ、リハーサルが開場する頃には写真を撮る人の列・本人確認列・入場列でさらに無茶苦茶な事になってて駄目だった。
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公開リハーサルはチケットを購入したWUGLOVE会員だけが入れるものだから、アリーナと200レベルの前の方しか席が埋まってないという状態。ガランとした会場を見渡して出てくる言葉は「広いな……」であるべきなのかもしれないけど、この日は「意外と狭いな」と感じた。初SSAだった2011年は規模に圧倒されっぱなしだったけど、スタジアムモードじゃなければこんなものなんだな、という印象。
席はA2ブロックの端っこで、花道やセンターステージは見づらいけどメインステージはよく見える場所。本番がD4の一番後ろでWゲートの入場口から徒歩10秒だったことを考えればいい位置でしたね。
WUGちゃんたちは7 Senses衣装で登場し、「本番ではやらないけど折角だから」と、最後になる“止まらない未来”や“リトル・チャレンジャー”を披露。
“極上スマイル”では、吉能がワグナーにずっと訊きたかったこととして、「お箸の国へ~」を美海が唄ってる時のコールについて言及。最後くらい美海のロングトーンを聴けよな!ってことだったんだろうか、それとも純粋に疑問だったのか。自分はコール入れてなかったのでよく分かりませんね。
マイクテストを兼ねた熱唱のあと低い声でボソッと「メインの音量もう少しお願いします」と要求する香耶や、フォーメーションの立ち位置を入念に議論・チェックするうち「ワグナーさん置いてけぼりだけど大丈夫?」と愛ちゃんが気づく展開など、普段見られないリハーサルのフレーバーが味わえてよかったね。「ワグナーさんの前で歌えて緊張が溶けた!」とか「SSAってステージと客席が割と近いんだね!」と手を振ってくれたり、七海は「すごーい、いっぱい人がいるー。みなさんはこのあと(のライブ)も来るんですか?」とボケて雰囲気を和やかにしてみたり。
時間にしてだいたい1時間ほど。スタッフの「それではこれで公開リハーサルを終了します。みなさん5時間半後にお会いしましょう」の言葉でWUGちゃん退場。5時間半……5時間半かぁ……。
結局、大宮の漫画喫茶でDr.Stoneを読みつつ1時間ほど仮眠してから、再び歩いて会場へ。このときライトニングケーブルとプラグを漫画喫茶に忘れてきたのが地味に痛い。純正は高いよアップル。
開演前にはWUGの全シングル・アルバムのCMをスクリーンで流してくれて、懐かしい映像に次々と歓声が挙がった。影ナレでは美海が登場を熱望した早坂さんが「おイモちゃんたちもマッシュポテトのパルミジャーノ・レッジャーノ掛けくらいにはなったかな」と早坂さんらしい称賛を送る。「行ってこい!」「かましてらっしゃい!」という松田マネ・丹下社長の激を受けて、最後のライブの幕が上がった。
松田マネージャー役の浅沼晋太郎は女性関係で評判が良くないけど、嫌いじゃないんですよね。この日のフラスタも「祝 公演」「最後まで駆け抜けよう」ではなく、「祝 新たなる旅立ち」で送ってて胸が熱くなった。多くのフラスタが七種七色に彩られてて見た目にも綺麗だったからパシャパシャと撮ってると、新潟の三幸製菓によるものも。パンフレットに企画担当者がコメントを寄稿してたんだけど、この人WUGちゃん好きなんだなというのが伝わってきてここでもジーンときた。ファミ通やMay’n、鷲崎健たち、スタッフや業界人にも愛されたユニットだったね。
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以下、最後のセトリ。
影ナレ(丹下社長・松田マネージャー・早坂さん)
M01. タチアガレ!
M02. 16歳のアガペー
M03. 7 Girls War
MC
M04. ゆき模様 恋のもよう
M05. 言の葉 青葉
アニメ映像再編集版「7人のアイドル~Beyond the Bottom」
M06. One In A Billion
M07. 素顔でKISS ME
M08. 恋?で愛?で暴君です!
M09. キャラソンサビメドレー(トロッコ)
ハジマル/吉岡茉祐
可笑しの国/永野愛理
ステラ・ドライブ/青山吉能
スキ キライ ナイト/奥野香耶
オオカミとピアノ/山下七海
歌と魚とハダシとわたし/田中美海
WOO YEAH!/高木美佑
Non stop diamond hope/ALL
M10. ワグ・ズーズー(トロッコ)
ファミ通WUGちゃんねる・WakeUp,Girls!のがんばっぺレディオ コラボ映像
M11. HIGAWARI PRINCESS(全員ver.)
M12. スキノスキル
M13. 僕らのフロンティア
M14. 7 Senses(トロッコ)
M15. 極上スマイル(トロッコ)
WakeUp, Girls!に贈る言葉(I-1Club・Run Girls,Run!)
M16. 雫の冠
M17. 少女交響曲
M18. Beyond the Bottom
MC
M19. 海そしてシャッター通り
M20. 言葉の結晶
M21. 土曜日のフライト
M22. さようならのパレード
EN01. SHIFT
EN02. 地下鉄ラビリンス
EN03. TUNAGO
MC
W EN. Polaris
TriEN. タチアガレ!
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HOME TOURは今まで着てきた衣装が再登場してきたから、FINALはどうなるんだろうなと思ってたら7人が制服で登場!からの“タチアガレ!”!
これには、そうきたかァ~と思わずニンマリ。
“7 Girls War”は最後の超人大会で愛理が渾身のダンスを見せれば、吉能は「でもね一緒に流した涙は」を美海に散々いじられた「ファー」で表現して会場のボルテージをネクストステージへ。
“言の葉 青葉”は、KADODEで見せた階段に腰掛けてひとりずつ次の人に「何か」を手渡していく間奏中の振り付けが凄く良かったんだけど、SSAでは最後に仙台の光のページェントがスクリーンに映しだされる演出で、文字通り光に溢れてた。「頑張ってねと 簡単に 言えないよ」静謐の中で透明感と声量のあるまゆしぃのソロが胸に刺さる。
ここでWUGは一旦退場。スクリーンには7人のアイドル~Beyond the Bottomの再編集映像が流れる。早坂さんと白木さんの「買いかぶりすぎだ」「じゃあ出来すぎです」ってやりとり、いいよなあ。
そして衣装チェンジからの“One in A Billion”……はMay’nへの忖度を感じたな。これはWUGの曲ではない、って理解をしてるから。でもまあMay’n本人はFINAL LIVE、招待席ではなく自分でチケット取って他のワグナーと大騒ぎしたらしいからやっぱり愛してくれてありがとうだわ。
続いての“素顔でKISS ME”はずーっと嫌いな曲だったんだけど、ようやくこのSSAで好きになれたかな。赤い太文字で歌詞を表示させるというダサかった舞台演出がスマートになって。
この日はトロッコもかなり使われてた。1人1台のトロッコに7人が乗り込んでキャラソン7曲をサビだけで歌いつなぐメドレーがはじまったんだけど、目の前に来たメンバーに合わせてみんながワグナーブレードの色を変えるもんだから誰がどこにいるのかよく分かるし、単純に綺麗。締めの“Non stop diamond hope”は正直、曲の存在を完全に忘れてた。キャラソン3はライブでもやる機会が少なかったし、これから発売予定のBDにも収録されないのが残念だ。個人のイベントでいつか披露する機会が訪れたらいいな。
再びの暗転(衣装チェンジ)でスクリーンに流れるは「ファミ通WUGちゃんねる」と「がんばっぺレディオ」のコラボ映像。これは完全版がwebで公開されてる(https://www.nicovideo.jp/watch/1552012143)。
「ファイナルライブ中、真っ先に泣きそうな人は?」で全員が吉能の名前で揃ったのは実に微笑ましかったし、「ちょっと待て~~い。何だよ感情爆発野郎って」で会場は大爆笑。愛され系リーダーだったよ本当。
5周年衣装で見せる“僕らのフロンティア”は、これまで「みんなが感情をうまく歌に乗せる中、CDどおりにしか歌えないことに悩んでいた」美海が仙台でチャレンジした歌い方がSSAで大きく花開いたと思う。ゆっくりと突き上げる腕、絞り出すような「憧れの方へ この手伸ばした」の落ちサビが今でも耳に残ってて、解散後だってのに新たな魅力に気づかされた曲。
I-1 ClubとRGR!による贈る言葉は、無難なこと言ってるなって人とこの人は流石……って人とに別れた。「これからも変わらず輝き続ける北極星に」って差し込んできた明坂はすげえよ。
メモリアル衣装に着替えた7人による“Beyond th Bottom”は事前のインタビューでメンバーが「他の人に歌ってほしくない」とコメントしてたのを読んでたので、これが最後の披露になるんだな、という思いもあって胸に迫るものがあった。美海がセンターステージに移動しながら「WUG最高~!」って叫んだときに感じたのは嬉しさとか楽しさというよりは救いだったのかもしれないね、曲が終わっても涙が止まらなかったもの。
MCを挟んで、ここからは新曲4連荘。締めを予感させる曲ばっかりだし正直この段階で結構時間が経ってたはずなんだけど、当日のテンポと会場の熱のおかげか体感はまさに「いま来たばっかり!」。“海そしてシャッター通り”は淋しげで儚げなメロディーと歌声が会場をレトロでセピアな空間にしてしまった。スローテンポの曲ではサイリウムをリズムに合わせて上下や左右にゆっくり振る人も多いと思うんだけど、周囲にはただ掲げる人や聴き入る人の姿が多かったように思う。
“言葉の結晶”は熊本で2回聴いてた。大阪では最後にサイリウムを消灯するお約束が出来たって話だと思ったんだけどね。上手く行かなかったのは残念。ダンサブルなのにリズムが取りづらい、パッションを殺してプラスチックのように無機質な声でという難しい曲だから、BDが届いたら是非見直したい。最後の「あなたに 誰かに 聴いてほしいことがある」で今まで抑えてた感情が爆発するところと、それを越えた先にある「輝きだけが 言葉の絶唱」でスーッとライトが落ちてステージから光が消える演出は当日を思い出して絶対にゾクゾクするだろう。
“土曜日のフライト”は分かりやすく歌詞に力があった。金曜日のライブを終えてただ一人になったメンバーの緊張した面持ちと、無機質な空港のセキュリティにさえ「守られている安心で 心が解けていく」様子、「証明をしないと」と気負う姿が描かれる1番、「彼女」と出会ってしまっても「私のこと噂してたみたいね」「棘は抜いておいた」と淡々と飄々とした風を装い、「憎しみで大人にさせられても 少女たちはいつの日にか卒業していく」というセンセーショナルなメッセージの2番。その後も「忘れないで でも上手に忘れて」「悔しい 怖い 泣きたい もうそのレベルじゃない」という本音とも取れそうな慟哭に、聴いている方の心も乱されてしまう。
ただ“さようならのパレード”には、そこでかき混ぜられた心を全肯定して前向きに――それも元気よく歩きだすのではなく諦観と無常観の先にある「光のないディストピア」に連れて行ってくれるという救いがある。それはBtBで「さあ混沌となったこの自由から逃げ出そう」とワグナーの手を引いてくれたのと同質のものだと自分は感じたんですよね。それが2番では、死や逃走を思わせるようなメッセージが出会いへの感謝に変わっていく。「さようならはいやだよ」と言いつつ「またどこかの場所で そっと鍵を開ければ 勇気が溢れ出す」「だけど背中押すみたいに あなたのリズムが聴こえてる」「それは強い鼓動と 鳴り止まない命の音」。ここで出てくる「あなた」はワグナーと取ってもいいけど、側で支え合った他のメンバーのことだと解釈しているよ。“土曜日のフライト”では一人だけになってしまった心細さが全面に出ていたけども、起承転結の構造になっているという新曲群は最終的に「ずっとそばにいたこと 時空へと刻んで誇りに思う 進もう!」「極上の笑顔で」「また会いたいんだ」と結ばれる。聴き終わって涙が出るというよりは体から力が抜けてしまうような――陳腐でつまらない言い方をすれば、心も魂も持っていかれるような4曲だった。
この曲やったあとで何をやるんだろう、何ができるんだろう。という懸念を吹き飛ばしたのがアンコール1曲目の“SHIFT”!「成長したい 成長したい 認証されたい」というギラギラの歌い出しにワグナーも力強く「レッスン!レッスン!」というコールで答える。湿っぽいままで終われない!という決意表明は電車に見立てるようにトロッコを使った“地下鉄ラビリンス”に続いていく。間奏ではラップで客席を沸かせ、まゆしぃも愛ちゃんも「ここだけもう一回やりたい!」と顔をほころばせていたのは、確実に終わりが近づく中での笑顔なだけにワグナーサイドも嬉しくなる。「手をつなごう 心をつなごう」の振り付けで会場が一つになった“TUNAGO”でアンコールは終了となったものの、Wアンコールが巻き起こるのは当然の話だよね、最後の挨拶もしてないし。
会場の声に応えて再びの登場はPolaris衣装。歌う前にワグナーへの手紙を順番に読み上げるというシークエンスは1/28のミルキィホームズFINALを想起させるけど、よくあると言ってしまえばそれまでか。正真正銘、最後の最後だもの、誰だって伝え漏らしがないようにしたいよね。
美佑は周囲へ、ワグナーへ、スタッフへ、メンバーへと「ありがとう」の言葉をひたすらに重ねた。後半に「ありがとう!ありがとう!ありがとう!」と明るいトーンで3回重ねたところは、2週間前の仙台でかやたんが繰り返した「ありがとう」とのニュアンスの違い・二人のキャラクターの違いを感じたね。最後にうっかり噛んじゃって、即「噛んでません!」とはにかみながら訂正するところも美佑の可愛らしさだ。
「おかしいなー結構クるなー」と首をひねりながら話しはじめた七海は、いつもたくさんのお手紙をありがとうございます!私の存在を尊く思ってみたり、同じ時代に生まれ、生きていることに感謝してみたり……ワグナーさんのお手紙はいつも話が大きいですね!
と、相変わらずのちょっととぼけた調子で会場の爆笑を誘う。徳島の田舎の子がこんな風になれたことへの感謝と、それでも根本は変わらないこと、そして自分の核がWUGとともに在り、今日ファイナルを迎えても、関係なく私に根付いていますと語り、「だから、絶対つないでいく!」と今後の声優人生への決意を可愛くも力強い声で誓ってくれた。
泣き虫の美海はところどころ詰まりながら6年の思い出を振り返り、多くの出会いが自分を変えてくれたことへの感謝を語る。私を信じてこれからもついてきてください、極上の笑顔でまた会う日まで、ときっちり纏めるのは優等生の美海らしい。
まゆしぃは脚本を書いたり歌が好きになったりカッコいいと言われるようになったり……そんなWUGとしての人生が今日終わることに触れ、「正直、怖いです」と素直な気持ちを吐露。それでも、「やっぱこの7人、最強なんです(笑)」と不敵な笑みを浮かべ、同じスタートを切った仲間がみんな一緒にゴールして、これから別々の道を行くことは不安だけど目の前に広がる最高の景色が助けになってくれると語った。「忘れないで。ここにWUGがいたことを。みんなの中でWUGという存在がずっと輝ける思い出になってくれれば物語は続いていく」「だからあえて言わせてください。WakeUp,Girls!をこれからも宜しくお願いします!」
愛ちゃんは「今気づいてもらえなくてもいい、5年後10年後20年後にWUGって凄いグループだったと言ってもらえる自信があります」と、全力で走り抜いた6年への自信を滲ませ、「満開ばかりが魅力ではない桜のような人間になります」と決意表明。
かやたんは、「『岩手県から来ました、奥野香耶です』その瞬間、審査員全員のペンが動いた」という独特の出だしからメンバーへのメッセージを語った。美佑の声が好きでオーディションのときに声をこっそり録音したこと、ホテルで七海とラジオパーソナリティごっこをしていて、同じ部屋になるために口裏を合わせたこと、美海の男の子声が大好きだったこと、真剣な相談はいつもまゆしぃにしていたこと、夢を語り合った愛理、よっぴーはジョギング中に迷子になったエピソード……(笑)。
「4月以降みんなで一緒にご飯食べに行くときに私は行かないかもしれないけど、そういう人間なだけだから気にしないでね、フフ」と笑ってみせるところが最高に香耶だし、「活動をはじめてからずっと自分を出せなくて、まるで水面から半分だけ顔を出して呼吸をしているようでした」と当時の心細さを振り返りながら、「自分が輝ける瞬間=90%の人が理解出来ない行動をしている時」なのに、そんな自分を好きだと言ってくれるワグナー、理解しようとしてくれたメンバーへの感謝を重ねる。「これからも、みんなのことびっくりさせちゃうんだから!いつかまたみんなを東北に連れて行くから、その時がきたら是非遊びに
おでんせ」と可愛い発言と方言で決めるところがTHE・香耶。こんなん恋するわ。
最後の「私を声優にしてくれてありがとう」という菊間夏夜への言葉は複雑な思い(次のエントリで補足予定)に思いを馳せるとグッと来ますね。
吉能は声優の扉をようやく開けたと思ったのにしんどいことや挫折ばかりで悔しくて泣いて誰を頼ればいいか途方に暮れて、それでも辞めようとは思わなかったと告白。前々からWUGもワグナーもひっくるめてみんないつまでも一緒の家族だと言ってたから、そんな中決まった解散がショックだったこと、でも後悔しないためにありがとうもごめんなさいも大好きも残らず伝えたいと9ヶ月過ごしてきたと語る。そして「明日からは青山吉能の人生第2章がはじまります!みんなの人生も明日から第2章です!これからも元気で生きてください!」と吉能らしい前向きさで締めた。最初っからボロボロ泣いてて、何度も言葉に詰まりながらだったけど、最後は笑顔になるのが吉能であり、それはひょっとしたらWUGの在り方そのものなのかもしれない。
泣きっぱなしで“Polaris”できるのか?と思ったし、吉能は案の定はじめのうち声が出てなかったけど、「満天の星空を、ありがとう!」と叫ぶまゆしぃの想いは全ワグナーに届いたはずだし、「今日はじめてWUGのライブに来た人!」で挙手してた隣の人と肩を組んで「Lalalalala......」を歌うのは最高の気分だった。
ライブで極まれにやってくる、この時間が永遠に続くと無根拠に信じられる瞬間、そして振り返ったとき空気感さえ鮮明に思い出せる瞬間だった。
そしてトリプルアンコールに応えて出てきたWUGちゃんは、頼れるセンターが「そんなもんじゃねえだろ、まだまだ声出せるだろSSA!」と会場を煽りまくり、本当に最後となる「灰になる準備はできてますか!」で“タチアガレ!”を披露。何度も何度も聴いたイントロで自然と涙が出てきて、あと5分弱で本当に終わっちゃうんだなと自覚したのを最後に、記憶は「聴いて 聴いて 必死に歌うから 笑われてもいい 負けはしない」まで一気に飛ぶ。「タチアガレ!」の声でWUGもワグナーも会場が一つになって、間奏の激しいダンス、吉能の美しいファルセットが会場に染み込んでいく。
万雷の拍手に送られてステージの一番高いところへ登った7人は手を繋いで。
「以上、WakeUp,Girls!でした!ありがとうございました!」
マイクを通していないのに、充実感と誇りに満ちたその声はホールの最後方まではっきり聴こえた。
7人の姿が見えなくなってからもWakeUp,Girls!コールが鳴り止まない。アンコールの声が終わらない。主催から「本日のプログラムはすべて終了しました」のアナウンスがあっても有志たちは声を枯らし続けた。
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3時間を超える夢の終わり。
そのあとお見送り会があったんだけどあまり覚えてない。現実感がなかったことと、吉能とはライブ中からここまで一切目が合わなかったこと、まゆしぃには目を見て「ありがとう、お疲れ様」と言えたことくらいか。
Bゲートから外に出ると会場の周りに吹くのは早春を感じさせるまだ寒い夜風。ライブ中に散々泣いたからもう涙は出ないものの、持て余した感情をどう整理したものかと思案していたので、電車に乗るところでガムにバッタリ会ったのは驚いた。
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もう少しだけ続く。
2/24。WUGのファイナルツアー千穐楽。場所ははじまりの場所、仙台。それなのに当日の朝、行くべきかどうか迷っていた。
チケットは取ってある。行きの新幹線の指定席券も……。それにも関わらず、「行かなければ帰りの新幹線代が掛からない、これは損切りラインなのではないか」という思いが、自宅を出て総武線に乗って、東京駅で降りてからも消えない。
このまま。
このまま渋谷まで行ってMMMの定期公演に参加した方が楽しめるんじゃないか?
前日に参加した「アイドル」のライブは、後頭部に当たった枕投げの枕のようにじんわりとしたインパクトを伴ってひとつの問いを突きつけていた。
『Wake Up,Girls!は「アイドル」か?』
6年にわたる活動はまだまだ若手の彼女らにさえ後輩を産まずにいられない。若さ、それに付随する可愛さ、純粋さ、可憐さ。加齢とともに摩耗し喪われていくものをまだ抱えたままの「アイドル」が他にいくらでもいるそんな状態で、それでもWUGを選ぶ必然性があるのか。
そんな迷いを抱いたまま、改札を通って特急やまびこへ。
それにしても、アイマスにハマったおかげで解散を目前に控えたμ’sへの興味を失ってしまったし、WUGにのめり込んだのはミリオンライブ!にとって大きな節目となった武道館ライブの直前だった。そしてリアルアイドルの衝撃がWUGファイナルツアー最終日の前日に襲ってくる。因果って巡るものですね。
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以下セトリ。ほぼ熊本のまま。
1.少女交響曲
2.素顔でKISS ME
MC
3.7 Girls War
4.言の葉 青葉
MC
5.僕らのフロンティア
6.One In A Billion
企画コーナー
7.ワンマンダンスby永野愛理
8.タイトロープラナウェイ
9.minority emotions
10.ハートライン
11.桜色クレッシェンド
Wake Up, Girls! AIRI EINO(写真スライド)
12.HIGAWARI PRINCESS(PRINCESS Airi ver.)
13.16歳のアガペー
MC
14.土曜日のフライト
MC
15.Beyond the Bottom
16.タチアガレ!
17.TUNAGO
EN1.Polaris
EN2.地下鉄ラビリンス
MC
EN3.極上スマイル
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会場は立ち見が出るほどの大盛況。1~3階まであるものの、メッセや横アリに比べたらコンパクトな印象で、客席が扇形になっていたのが舞浜アンフィっぽくて期待を煽る。ただ結果的にはこのカタチが曲者で、ステージがちょうどΩ(オメガ)みたいに窪んでるものだから上手や下手からは壁に遮られて端が見えないという。自分は上手側にいたんだけど開幕直後に吉能は見えないわ香耶は見切れてるわで「!?」ってなった。
そういえば自分の席は1階席の最後列。後ろの通路に立ち見が陣取ってたんだけど、それがいわゆるイベンターなのかな、開場前から「○○さんチィーッス!」みたいなやりとりを頻繁にしてたり、MCで大声を上げたり、曲中にファイヤーサンダーライガーカイザーみたいなことを叫びだして吃驚した。普段なら少女交響曲や16歳のアガペーのコールにしかめっ面してしまう地蔵スタイル愛好家だからそういった乱痴気騒ぎにイライラしてただろうけど、この日は別のことで頭がいっぱいだったので喧騒も不思議と気にならなかった。
吉能って顔が整ってるわけではないよな。かやたんって頬から口元にかけて骨格が浮くよな。反対に美佑はお顔パンパンマン気味だよな。まゆしぃは右のほくろがとにかく目立つよな。愛ちゃんはWUGの「お母さん」扱いされるだけのことはあるよな。
パッチリお目々の美海と細身小顔の七海はともかく他は「アイドル」に勝てるのか。自分は大海も知らずに井戸の中のメスガエルを崇めてるんじゃないのか。工業高校で数少ない女性を姫扱いしてるだけじゃないのか。本当のアイドルの現場を知る人から見たらWUGに向かってサイリウムを振る行為は滑稽に映るんじゃないか。友達同士でプレイするスト2が上手いからって「○○君は日本一のガイル使いだよ!」って盛り上がっていやしないか。
WUGを応援することは、ある程度お金が自由になって見識も選択肢も広がるはずのいい大人にとって恥ずかしいことではないのか。
好きなものの価値さえ自分で判断できない。結局自分の価値観は他人からの評価に依存しているのだなという自虐に己をせせら笑う気力さえ起きず、かといって眼の前の光景を無価値だと決めつけて会場に背を向ける勇気も起きず、ただ立ち尽くしていた。
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流れが変わったのはライブも終わりに近づいた「土曜日のフライト」。
声優ユニット・WakeUp,Girls!の最終章を飾る楽曲の一つで、70~80年台を彷彿とさせるノスタルジックなポップスなんだけど、とにかく歌詞がいい。ドキリとするような緊迫感さえ感じるフレーズが満載だ。解釈は全部妄想なんだけど、解散せざるをえなかったWUGがひとりひとりになってしまったあと、世間の噂や評価に自分だけで向き合うとき、不安や無念さを押し殺して気丈に振る舞う様子が描かれていると感じた。
新しい世界への旅立ちを歌う曲はたくさんあるけど、そういう楽曲はなんだかんだ言いつつも希望を歌い上げてることが多いのに(最近だとミルキィホームズの「バイバイエール!」とか)、ここまでネガティブでフェイタルなものはそうそう無い。
「好きの裏側 憎しみで大人にさせられても 少女たちはいつの日にか卒業していく」「忘れないで でも上手に忘れて」「悔しい怖い泣きたい もうそのレベルじゃない」
歌詞の響きが、イヤホンで聴くのと生で聴くのとではまた違う。新曲はどれもしっとりめで、歌われるメッセージは「この素敵な世界に終わりは無いよ!」ではなくて、しっかりピリオドを打ってくる。ファンに止めを刺しにくる。どんなに希望を謳っても解散したコンテンツに永続性なんて望むべくもなくて、実際にはどんどんと、どんどんどんどんと現在に押し流されていく過去に過ぎないわけじゃないですか。だからこそ、きちんと終わらせてくれることがどれだけありがたいか。
感謝。WUGちゃんへの、そしてワグナーへの感謝。サイリウムで真っ白な世界に表現されるBtB、真紅が目立つタチアガレ!、振りも含めて会場全体が一つになったTUNAGO。アンコール後のPolarisはただただみんな綺麗だな、まゆしぃのソロは本当にいいなとぼんやりしていて、気づけば両隣のワグナーと肩を組んでlalalalala...と合唱していた。涙が浮かんだ。はじめてのことだ。
最後の挨拶ではトップバッターの美佑の様子が明らかにおかしくて、「帰りたくないよ!ずっとここで話してたい!みんな大好き!Chu♡しちゃう!」と会場に向かって投げキッスを飛ばす。そんなキャラじゃねえだろと思ってると七海も「何をしても受け入れてもらえる、そんな場所があるのが嬉しく思います」とここで言葉に詰まる。美海はおいやめろよ泣いちゃうだろーと相変わらずで、まゆしぃも、ワグナーだけじゃなくスタッフにも自分たちは愛してもらえていることを喜び、どれだけの人に恩返しをすればいいの!まだまだ返し足りない!と叫ぶ。
愛理ははじめてタチアガレ!を披露したときあとどれくらいこの曲を歌えるんだろうと思った事に触れ、無限ではなく限りがあるからこそ生まれるパワーを信じていた。香耶のコメントは本当に香耶らしくて、「さいたまスーパーアリーナに来られなくてこの昼公演が最後だよって人……あー、いるね、ありがとう!ありがとう……。じゃあ、夜公演が最後だよって人……も、いるね。ありがとう……ありがとう……。さいたまスーパーアリーナに来てくれる人は……(大量に揺れる緑のサイリウム)ありがとうございます!……あれ、何言うか忘れちゃった(笑)」
「名残惜しい」。言葉にしなくても、会場を包んだムードが何より雄弁に物語る。
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ガムと合流して帰途につく頃には、迷いは晴れていた。
WUGより凄いパフォーマンスをする人たちがいる。WUGより大きな会場で演る人たちがいる。WUGより若くて可愛いアイドルがいる。それでもWUGよりWUGな人たちは世界中探したっていない。
高校野球を見る人達にメジャーの方がプレイ上手いよ、と声を掛けるか?プロ野球選手に比べたら無名の選手ばかりが並ぶ母校の野球部を応援することは恥ずべきことか?自分は高校野球が見たいから見てるんだ。WUGが見たいから、WUGを応援するんだ。
美佑の長い手足と弾けるような笑顔が好きだ。
七海のスラっとした細身ととぼけたキャラが好きだ。
美海の表現豊かな喜怒哀楽と好きなものへの少年のような反応が好きだ。
まゆしぃの朗々たる歌声と少女のような反応が好きだ。
愛理の一歩引いた気遣いと求められているものを察する判断力が好きだ。
香耶の儚さと可憐さが好きだ。
吉能の出し惜しみしなさと天真爛漫さが好きだ。
数値化して他人と比べられるものじゃない。
今まではWUGについてアイドル?声優アイドル?声優ユニット?アーティスト?と分類に迷ってたけど、ラベルを貼らなくていいんだ。ファイナルライブは有休を使って参加するけど、「どこか行くの?」と訊かれたら堂々と答えよう「WUGのライブへ」。「WUGってアイドルか何か?」「WUGは……WUGはWUGです」
ただのめんどくさい人だこれ。
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まゆしぃは言った。
「みんなきっと私達が解散したら別の現場に行くんでしょ。でも、WakeUp,Girls!のことを忘れられたくない!忘れられないようなライブにしてやる!」
今回のツアーはWUGLOVE会員だとライブ参加回数に応じてスタンプが貰えて、回数に応じて特製の転写式ステッカーと引き換えられるサービスがあったんだけど、実はこの日、最終日にWUGLOVE会員証をうっかり忘れてしまっていた。
だからガムが会員証を持ってたら借りて引き換えてこようかと思ったんだけど、やっぱりそのまま帰ることにした。引き換え用紙には各会場のスタンプが押されたまま。なんとなく、心に引っかかりを作っておきたい、終わったあともスッキリ清算できないもの、ちょっとしたしこりが残ったらいいなと思ったので。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
WakeUp,Girls!が向かえる最期の日、3/8まで1週間を切った。
チケットは取ってある。行きの新幹線の指定席券も……。それにも関わらず、「行かなければ帰りの新幹線代が掛からない、これは損切りラインなのではないか」という思いが、自宅を出て総武線に乗って、東京駅で降りてからも消えない。
このまま。
このまま渋谷まで行ってMMMの定期公演に参加した方が楽しめるんじゃないか?
前日に参加した「アイドル」のライブは、後頭部に当たった枕投げの枕のようにじんわりとしたインパクトを伴ってひとつの問いを突きつけていた。
『Wake Up,Girls!は「アイドル」か?』
6年にわたる活動はまだまだ若手の彼女らにさえ後輩を産まずにいられない。若さ、それに付随する可愛さ、純粋さ、可憐さ。加齢とともに摩耗し喪われていくものをまだ抱えたままの「アイドル」が他にいくらでもいるそんな状態で、それでもWUGを選ぶ必然性があるのか。
そんな迷いを抱いたまま、改札を通って特急やまびこへ。
それにしても、アイマスにハマったおかげで解散を目前に控えたμ’sへの興味を失ってしまったし、WUGにのめり込んだのはミリオンライブ!にとって大きな節目となった武道館ライブの直前だった。そしてリアルアイドルの衝撃がWUGファイナルツアー最終日の前日に襲ってくる。因果って巡るものですね。
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以下セトリ。ほぼ熊本のまま。
1.少女交響曲
2.素顔でKISS ME
MC
3.7 Girls War
4.言の葉 青葉
MC
5.僕らのフロンティア
6.One In A Billion
企画コーナー
7.ワンマンダンスby永野愛理
8.タイトロープラナウェイ
9.minority emotions
10.ハートライン
11.桜色クレッシェンド
Wake Up, Girls! AIRI EINO(写真スライド)
12.HIGAWARI PRINCESS(PRINCESS Airi ver.)
13.16歳のアガペー
MC
14.土曜日のフライト
MC
15.Beyond the Bottom
16.タチアガレ!
17.TUNAGO
EN1.Polaris
EN2.地下鉄ラビリンス
MC
EN3.極上スマイル
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会場は立ち見が出るほどの大盛況。1~3階まであるものの、メッセや横アリに比べたらコンパクトな印象で、客席が扇形になっていたのが舞浜アンフィっぽくて期待を煽る。ただ結果的にはこのカタチが曲者で、ステージがちょうどΩ(オメガ)みたいに窪んでるものだから上手や下手からは壁に遮られて端が見えないという。自分は上手側にいたんだけど開幕直後に吉能は見えないわ香耶は見切れてるわで「!?」ってなった。
そういえば自分の席は1階席の最後列。後ろの通路に立ち見が陣取ってたんだけど、それがいわゆるイベンターなのかな、開場前から「○○さんチィーッス!」みたいなやりとりを頻繁にしてたり、MCで大声を上げたり、曲中にファイヤーサンダーライガーカイザーみたいなことを叫びだして吃驚した。普段なら少女交響曲や16歳のアガペーのコールにしかめっ面してしまう地蔵スタイル愛好家だからそういった乱痴気騒ぎにイライラしてただろうけど、この日は別のことで頭がいっぱいだったので喧騒も不思議と気にならなかった。
吉能って顔が整ってるわけではないよな。かやたんって頬から口元にかけて骨格が浮くよな。反対に美佑はお顔パンパンマン気味だよな。まゆしぃは右のほくろがとにかく目立つよな。愛ちゃんはWUGの「お母さん」扱いされるだけのことはあるよな。
パッチリお目々の美海と細身小顔の七海はともかく他は「アイドル」に勝てるのか。自分は大海も知らずに井戸の中のメスガエルを崇めてるんじゃないのか。工業高校で数少ない女性を姫扱いしてるだけじゃないのか。本当のアイドルの現場を知る人から見たらWUGに向かってサイリウムを振る行為は滑稽に映るんじゃないか。友達同士でプレイするスト2が上手いからって「○○君は日本一のガイル使いだよ!」って盛り上がっていやしないか。
WUGを応援することは、ある程度お金が自由になって見識も選択肢も広がるはずのいい大人にとって恥ずかしいことではないのか。
好きなものの価値さえ自分で判断できない。結局自分の価値観は他人からの評価に依存しているのだなという自虐に己をせせら笑う気力さえ起きず、かといって眼の前の光景を無価値だと決めつけて会場に背を向ける勇気も起きず、ただ立ち尽くしていた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
流れが変わったのはライブも終わりに近づいた「土曜日のフライト」。
声優ユニット・WakeUp,Girls!の最終章を飾る楽曲の一つで、70~80年台を彷彿とさせるノスタルジックなポップスなんだけど、とにかく歌詞がいい。ドキリとするような緊迫感さえ感じるフレーズが満載だ。解釈は全部妄想なんだけど、解散せざるをえなかったWUGがひとりひとりになってしまったあと、世間の噂や評価に自分だけで向き合うとき、不安や無念さを押し殺して気丈に振る舞う様子が描かれていると感じた。
新しい世界への旅立ちを歌う曲はたくさんあるけど、そういう楽曲はなんだかんだ言いつつも希望を歌い上げてることが多いのに(最近だとミルキィホームズの「バイバイエール!」とか)、ここまでネガティブでフェイタルなものはそうそう無い。
「好きの裏側 憎しみで大人にさせられても 少女たちはいつの日にか卒業していく」「忘れないで でも上手に忘れて」「悔しい怖い泣きたい もうそのレベルじゃない」
歌詞の響きが、イヤホンで聴くのと生で聴くのとではまた違う。新曲はどれもしっとりめで、歌われるメッセージは「この素敵な世界に終わりは無いよ!」ではなくて、しっかりピリオドを打ってくる。ファンに止めを刺しにくる。どんなに希望を謳っても解散したコンテンツに永続性なんて望むべくもなくて、実際にはどんどんと、どんどんどんどんと現在に押し流されていく過去に過ぎないわけじゃないですか。だからこそ、きちんと終わらせてくれることがどれだけありがたいか。
感謝。WUGちゃんへの、そしてワグナーへの感謝。サイリウムで真っ白な世界に表現されるBtB、真紅が目立つタチアガレ!、振りも含めて会場全体が一つになったTUNAGO。アンコール後のPolarisはただただみんな綺麗だな、まゆしぃのソロは本当にいいなとぼんやりしていて、気づけば両隣のワグナーと肩を組んでlalalalala...と合唱していた。涙が浮かんだ。はじめてのことだ。
最後の挨拶ではトップバッターの美佑の様子が明らかにおかしくて、「帰りたくないよ!ずっとここで話してたい!みんな大好き!Chu♡しちゃう!」と会場に向かって投げキッスを飛ばす。そんなキャラじゃねえだろと思ってると七海も「何をしても受け入れてもらえる、そんな場所があるのが嬉しく思います」とここで言葉に詰まる。美海はおいやめろよ泣いちゃうだろーと相変わらずで、まゆしぃも、ワグナーだけじゃなくスタッフにも自分たちは愛してもらえていることを喜び、どれだけの人に恩返しをすればいいの!まだまだ返し足りない!と叫ぶ。
愛理ははじめてタチアガレ!を披露したときあとどれくらいこの曲を歌えるんだろうと思った事に触れ、無限ではなく限りがあるからこそ生まれるパワーを信じていた。香耶のコメントは本当に香耶らしくて、「さいたまスーパーアリーナに来られなくてこの昼公演が最後だよって人……あー、いるね、ありがとう!ありがとう……。じゃあ、夜公演が最後だよって人……も、いるね。ありがとう……ありがとう……。さいたまスーパーアリーナに来てくれる人は……(大量に揺れる緑のサイリウム)ありがとうございます!……あれ、何言うか忘れちゃった(笑)」
「名残惜しい」。言葉にしなくても、会場を包んだムードが何より雄弁に物語る。
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ガムと合流して帰途につく頃には、迷いは晴れていた。
WUGより凄いパフォーマンスをする人たちがいる。WUGより大きな会場で演る人たちがいる。WUGより若くて可愛いアイドルがいる。それでもWUGよりWUGな人たちは世界中探したっていない。
高校野球を見る人達にメジャーの方がプレイ上手いよ、と声を掛けるか?プロ野球選手に比べたら無名の選手ばかりが並ぶ母校の野球部を応援することは恥ずべきことか?自分は高校野球が見たいから見てるんだ。WUGが見たいから、WUGを応援するんだ。
美佑の長い手足と弾けるような笑顔が好きだ。
七海のスラっとした細身ととぼけたキャラが好きだ。
美海の表現豊かな喜怒哀楽と好きなものへの少年のような反応が好きだ。
まゆしぃの朗々たる歌声と少女のような反応が好きだ。
愛理の一歩引いた気遣いと求められているものを察する判断力が好きだ。
香耶の儚さと可憐さが好きだ。
吉能の出し惜しみしなさと天真爛漫さが好きだ。
数値化して他人と比べられるものじゃない。
今まではWUGについてアイドル?声優アイドル?声優ユニット?アーティスト?と分類に迷ってたけど、ラベルを貼らなくていいんだ。ファイナルライブは有休を使って参加するけど、「どこか行くの?」と訊かれたら堂々と答えよう「WUGのライブへ」。「WUGってアイドルか何か?」「WUGは……WUGはWUGです」
ただのめんどくさい人だこれ。
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まゆしぃは言った。
「みんなきっと私達が解散したら別の現場に行くんでしょ。でも、WakeUp,Girls!のことを忘れられたくない!忘れられないようなライブにしてやる!」
今回のツアーはWUGLOVE会員だとライブ参加回数に応じてスタンプが貰えて、回数に応じて特製の転写式ステッカーと引き換えられるサービスがあったんだけど、実はこの日、最終日にWUGLOVE会員証をうっかり忘れてしまっていた。
だからガムが会員証を持ってたら借りて引き換えてこようかと思ったんだけど、やっぱりそのまま帰ることにした。引き換え用紙には各会場のスタンプが押されたまま。なんとなく、心に引っかかりを作っておきたい、終わったあともスッキリ清算できないもの、ちょっとしたしこりが残ったらいいなと思ったので。
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WakeUp,Girls!が向かえる最期の日、3/8まで1週間を切った。
2/23、上記イベントに参加した話。
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もともとDevil ANTHEM.の現場にはどこかのタイミングで一度行っておきたかった。理由はいくつか。
1.アイマスのPをやっているのに生の現場を知らないのは美観にそぐわないから。
完全に個人的な価値観なんだけど、ギャルゲーをプレイする前にちゃんと恋愛しておくべきだし、サッカーのゲームをやるなら自分でサッカーをやりたい。可能なら「生」を経験しておかないと、ゲームやアニメってのは要素の抽出・デフォルメを経て提供されるものだから題材の本質を見誤るし、アダルトゲームをプレイして性交を知った気になってしまう愚を犯す気がする。何より、百聞は一見に如かずという言葉もある。
2.アイドルアニメの描写を補完できるから。
ゾンビランドサガやWakeUp,Girls!、小さなライブハウスからはじまるサクセスストーリーに心躍らせておきながら、まだお尻に殻が付いてるようなアイドルを実際に応援したことがないのは勿体無い……というか、現場の経験があれば「アニメで見たアレだ!」といった風に感動できるのかなと期待して。
WakeUp,Girls!解散前に、劇中の「MACANA」みたいなライブハウスで演者とファンが近い位置でライブするのを見たらWUGをもっと味わえるかもという気持ちもあった。
3.同僚Pの日記の持つ熱に感動したから。
2月の一番新しいエントリ。それまでのものは目がスイスイ流れるだけだったけど、この文章からは確かに訴えるものを感じた。彼が見ているもの、夢中になっているものを自分も見てみたい、と思わせるような。これは本人の人徳もあるのだろうけれど。
4.デビアンの新しい衣装(青基調のやつ)が好みだったから。
同僚Pがデビアンデビアン言いはじめた頃に自分でもggってみたんだけど、ピンクと黄色の派手でヒラヒラな衣装にいかにも子供らしい顔立ちを見てタブを閉じてしまったことがあって。
それが同僚Pのブログに添付されてた画像だとグッと引き締まって別グループのよう。実際にこの衣装で踊るところを見たいな、と思った。
5.自分のアイドル観を確かめるために。
ガラスの壁に閉じ込められて周囲の視線も歓声も一切気にせずに歌うだけの超然とした存在、それが今の自分の考える理想のアイドル像。でもそれが本当に理想なのか?って迷いもあったから、いろんなアイドルの形に触れてみたかった。
6.暇な日だったし無料だったし同僚Pに付いていけばいいし1時間程度って聞いてたし終わったあと焼肉を食べに行く予定もあったし。
年をとると新しいことを経験するのにエネルギーがかかる。それを軽減してくれる巡り合わせは大事にしたい。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
当日は開場定刻に池袋のライブハウスへ。地図を調べたら実はもう一組いるじゃない。やだ噂に聞く対バンってやつ?喧嘩するのか?(アイドルの現場を本当に知らない)と思ってナギに(同僚Pって書かなくてもいいよね)尋ねてみたら同じ事務所とのこと。そりゃ安心。
ドリンク代を払ってZEPPをぐぐーっと小さくしたような、Run,Girls Run!がデビューイベントを行ったAKIBAカルチャーズ劇場の半分も無さそうな広さの会場に足を踏み入れる。オールスタンディングの会場は何度か来てるし、客層も声優のイベントと大差ない。大差な……いや、年齢層高めじゃない?大学生っぽいのは殆ど見かけず、40代がメインじゃないのかという錯覚(錯覚かどうかさえ自信がない)を覚える。一番カネを持ってる世代ですからね、でもそれじゃあ先細りなんで女性や若い人に足を運んでもらおうと頑張ってるんですよ、とはナギの談。
プロデューサーが大音量好きだからと持参を勧められた耳栓をセットして、いざDevil ANTHEM.のライブスタート。
5m×5mもないんじゃないのかって気さえする狭い舞台袖から勢いよく飛び出すや話に違わぬ爆音に乗せて激しいダンスを披露する大人っぽい3人組……デビアンじゃねーじゃねーか!
現場の流儀がわからないから地蔵でいようとも思ったけど、郷土料理にソースを掛けるような真似はしたくないので周りに合わせて手を振ったり腕を突き上げたり足踏みしてみたりした。身体が一気に暖まったのは軽い運動を下からってだけじゃなく、会場が一気に温まったからだろうね。そして何より、3人組――Malcom Mask Mclarenのパフォーマンスが目を見張るものだったから。
白状すると、事前にデビアンの楽曲を予習したとき、歌唱力は大したことないし中学~高校生くらいだとダンスも期待できなさそうだなと思ってた。それに、大規模な声優ライブにばかり足を運んできた感覚だと、こんな狭い規模の会場で果たしてどれだけのものが見られるというのかと高を括ってた部分もあった。
でも、想像とぜんぜん違う。スラッとしてて、顔立ちがきれいで、動きがダイナミックで、ファンと演者を隔てる柵に足をかけて、(手を伸ばせ!手を振れ!)ってアピールしてくる。狭い会場で反響する歌声は耳栓越しだと何を言ってるのかよく分からないけど、必死なんだ、一生懸命なんだって熱意はたしかに伝わって、目が合うたびに惹きつけられた。
ただ、これがアイドルか!アニメとか声優とかラベルを外したアイドルかァ~!ってちょっとした感動を覚えていたら、曲の最中でいきなり周囲のファンが動き出すや輪になって踊りだしたのは唖然としたし、感極まって柵によじ登るや神輿の上で提灯を掲げるように舞台に向かって手を伸ばす人、柵に手をかけて取り憑かれたようにサージェントジャンプを繰り返す人を見て、集団幻覚でも見てるんだろうかとドン引きしたことも記しておく。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
MMMのインパクトが強くってデビアンの番だってのに心がmomoに引っ張られたままだったんだけど、いざ曲がかかったらこっちも大概すごかった。
KURUMI.はこの子がリーダーなんだろうなってすぐ分かる存在感があったし、YUME.はスラッとした細身で育ちが良さそうな佇まいは一番目を引く。KAEDE.は写真だと恵比寿様みたいな下膨れだなって思ってたのに実物はお人形さんみたいに髪はきれいだし踊ってる間ずーっと笑顔でこっちも嬉しくなる。AIRI.は本当に小さいのにパワーが溢れてて、とりあえず推しておこうと思ってたAKIRA.は可愛いしダンス上手いしパフォーマンス中の精悍な顔付きは間違いなく人気出ちゃうね……この子らが中学生?一番年上でも17歳?
学校帰りに友達と遊びたいだろうに、夜は流行りのドラマを見たいだろうに、日付が変わるまでゲームをしたいだろうに、ケータイの電池が危うくなるまで嫌いな先生やかっこいい先輩の話をしたいだろうに、休日は午前中いっぱいダラダラしていたいだろうに、彼女たちはそういう青春を「あり得た可能性」として捨てて来たんだ。先に何があるかも分からない荒野に貴重な10代の時間をBETしたんだ、他の女の子に倣って無難に過ごす道ではなく!
眼の前のか細い女の子たちに尊敬の念さえ湧いてきて、そんな彼女たちを支えたい、力になりたいと思うファンの気持ちも少しは理解できるような。実際、会話したり一緒のチェキ撮ったりで2,000円とか、それってメイド喫茶やキャバクラと一緒ですよね……と思う部分はあるんだけど、自分の使ったカネが運営にダイレクトに活かされる実感を持てる規模だなとは察せられたし、大手から見たら吹けば飛ぶような存在だからこそ自分たちが支えなきゃって気持ちも強かろうとも推し量れた。
正直、MMMもデビアンもメンバーの交代を繰り返してるのがすごく気になってて、ファンはシーズンごとに選手が移籍するプロ野球チームを応援してる感覚なのかな、いま応援してる人が辞めちゃうかもしれないのに身が入るのかな、と疑問に思ってた。でも、現場に足を運んで自分なりに腑に落ちた。
彼女らは色んな事情で去っていった先輩たちの背中を見ながらも、自分の夢のために、自分の居場所を守るために頑張ってるんだ。そしてファンも、「応援する」ことしかできないからこそ必死に応援するんだ。アイドルとファンで支え合って、お互いに夢から覚めてしまわないように、現実の風に吹き飛ばされてしまわないように、街の片隅の小さな世界を守ってるんだ。ナギの言う「アイドルだけじゃなくオタクもエモい」ってのはそういうことなのかな、寒風吹きすさぶ冬の夜にそんなことをぼんやりと考えた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
外からの目で他人事のように書いてるけど、実際また足を運んでもいいなと思ったのは事実。少なくとも声優追いかけるより若くて可愛い子にヒットする確率が高そうだし。ただ、耳栓していてもスピーカーに近かった右耳がヒリヒリするのと、モッシュとかリフトに戸惑いがあること、引退や解散のリスク、スタンディングが大変だったり、千葉から東京(が多いだろう、間違いなく)が遠かったり、「アニメが好きだからその流れで声優のライブに行っているだけなんです」という自分への言い訳ができなくなったり、チェキに圧倒的な忌避感があったり、と冷静に考えてハードルは高いですね。
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もともとDevil ANTHEM.の現場にはどこかのタイミングで一度行っておきたかった。理由はいくつか。
1.アイマスのPをやっているのに生の現場を知らないのは美観にそぐわないから。
完全に個人的な価値観なんだけど、ギャルゲーをプレイする前にちゃんと恋愛しておくべきだし、サッカーのゲームをやるなら自分でサッカーをやりたい。可能なら「生」を経験しておかないと、ゲームやアニメってのは要素の抽出・デフォルメを経て提供されるものだから題材の本質を見誤るし、アダルトゲームをプレイして性交を知った気になってしまう愚を犯す気がする。何より、百聞は一見に如かずという言葉もある。
2.アイドルアニメの描写を補完できるから。
ゾンビランドサガやWakeUp,Girls!、小さなライブハウスからはじまるサクセスストーリーに心躍らせておきながら、まだお尻に殻が付いてるようなアイドルを実際に応援したことがないのは勿体無い……というか、現場の経験があれば「アニメで見たアレだ!」といった風に感動できるのかなと期待して。
WakeUp,Girls!解散前に、劇中の「MACANA」みたいなライブハウスで演者とファンが近い位置でライブするのを見たらWUGをもっと味わえるかもという気持ちもあった。
3.同僚Pの日記の持つ熱に感動したから。
2月の一番新しいエントリ。それまでのものは目がスイスイ流れるだけだったけど、この文章からは確かに訴えるものを感じた。彼が見ているもの、夢中になっているものを自分も見てみたい、と思わせるような。これは本人の人徳もあるのだろうけれど。
4.デビアンの新しい衣装(青基調のやつ)が好みだったから。
同僚Pがデビアンデビアン言いはじめた頃に自分でもggってみたんだけど、ピンクと黄色の派手でヒラヒラな衣装にいかにも子供らしい顔立ちを見てタブを閉じてしまったことがあって。
それが同僚Pのブログに添付されてた画像だとグッと引き締まって別グループのよう。実際にこの衣装で踊るところを見たいな、と思った。
5.自分のアイドル観を確かめるために。
ガラスの壁に閉じ込められて周囲の視線も歓声も一切気にせずに歌うだけの超然とした存在、それが今の自分の考える理想のアイドル像。でもそれが本当に理想なのか?って迷いもあったから、いろんなアイドルの形に触れてみたかった。
6.暇な日だったし無料だったし同僚Pに付いていけばいいし1時間程度って聞いてたし終わったあと焼肉を食べに行く予定もあったし。
年をとると新しいことを経験するのにエネルギーがかかる。それを軽減してくれる巡り合わせは大事にしたい。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
当日は開場定刻に池袋のライブハウスへ。地図を調べたら実はもう一組いるじゃない。やだ噂に聞く対バンってやつ?喧嘩するのか?(アイドルの現場を本当に知らない)と思ってナギに(同僚Pって書かなくてもいいよね)尋ねてみたら同じ事務所とのこと。そりゃ安心。
ドリンク代を払ってZEPPをぐぐーっと小さくしたような、Run,Girls Run!がデビューイベントを行ったAKIBAカルチャーズ劇場の半分も無さそうな広さの会場に足を踏み入れる。オールスタンディングの会場は何度か来てるし、客層も声優のイベントと大差ない。大差な……いや、年齢層高めじゃない?大学生っぽいのは殆ど見かけず、40代がメインじゃないのかという錯覚(錯覚かどうかさえ自信がない)を覚える。一番カネを持ってる世代ですからね、でもそれじゃあ先細りなんで女性や若い人に足を運んでもらおうと頑張ってるんですよ、とはナギの談。
プロデューサーが大音量好きだからと持参を勧められた耳栓をセットして、いざDevil ANTHEM.のライブスタート。
5m×5mもないんじゃないのかって気さえする狭い舞台袖から勢いよく飛び出すや話に違わぬ爆音に乗せて激しいダンスを披露する大人っぽい3人組……デビアンじゃねーじゃねーか!
現場の流儀がわからないから地蔵でいようとも思ったけど、郷土料理にソースを掛けるような真似はしたくないので周りに合わせて手を振ったり腕を突き上げたり足踏みしてみたりした。身体が一気に暖まったのは軽い運動を下からってだけじゃなく、会場が一気に温まったからだろうね。そして何より、3人組――Malcom Mask Mclarenのパフォーマンスが目を見張るものだったから。
白状すると、事前にデビアンの楽曲を予習したとき、歌唱力は大したことないし中学~高校生くらいだとダンスも期待できなさそうだなと思ってた。それに、大規模な声優ライブにばかり足を運んできた感覚だと、こんな狭い規模の会場で果たしてどれだけのものが見られるというのかと高を括ってた部分もあった。
でも、想像とぜんぜん違う。スラッとしてて、顔立ちがきれいで、動きがダイナミックで、ファンと演者を隔てる柵に足をかけて、(手を伸ばせ!手を振れ!)ってアピールしてくる。狭い会場で反響する歌声は耳栓越しだと何を言ってるのかよく分からないけど、必死なんだ、一生懸命なんだって熱意はたしかに伝わって、目が合うたびに惹きつけられた。
ただ、これがアイドルか!アニメとか声優とかラベルを外したアイドルかァ~!ってちょっとした感動を覚えていたら、曲の最中でいきなり周囲のファンが動き出すや輪になって踊りだしたのは唖然としたし、感極まって柵によじ登るや神輿の上で提灯を掲げるように舞台に向かって手を伸ばす人、柵に手をかけて取り憑かれたようにサージェントジャンプを繰り返す人を見て、集団幻覚でも見てるんだろうかとドン引きしたことも記しておく。
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MMMのインパクトが強くってデビアンの番だってのに心がmomoに引っ張られたままだったんだけど、いざ曲がかかったらこっちも大概すごかった。
KURUMI.はこの子がリーダーなんだろうなってすぐ分かる存在感があったし、YUME.はスラッとした細身で育ちが良さそうな佇まいは一番目を引く。KAEDE.は写真だと恵比寿様みたいな下膨れだなって思ってたのに実物はお人形さんみたいに髪はきれいだし踊ってる間ずーっと笑顔でこっちも嬉しくなる。AIRI.は本当に小さいのにパワーが溢れてて、とりあえず推しておこうと思ってたAKIRA.は可愛いしダンス上手いしパフォーマンス中の精悍な顔付きは間違いなく人気出ちゃうね……この子らが中学生?一番年上でも17歳?
学校帰りに友達と遊びたいだろうに、夜は流行りのドラマを見たいだろうに、日付が変わるまでゲームをしたいだろうに、ケータイの電池が危うくなるまで嫌いな先生やかっこいい先輩の話をしたいだろうに、休日は午前中いっぱいダラダラしていたいだろうに、彼女たちはそういう青春を「あり得た可能性」として捨てて来たんだ。先に何があるかも分からない荒野に貴重な10代の時間をBETしたんだ、他の女の子に倣って無難に過ごす道ではなく!
眼の前のか細い女の子たちに尊敬の念さえ湧いてきて、そんな彼女たちを支えたい、力になりたいと思うファンの気持ちも少しは理解できるような。実際、会話したり一緒のチェキ撮ったりで2,000円とか、それってメイド喫茶やキャバクラと一緒ですよね……と思う部分はあるんだけど、自分の使ったカネが運営にダイレクトに活かされる実感を持てる規模だなとは察せられたし、大手から見たら吹けば飛ぶような存在だからこそ自分たちが支えなきゃって気持ちも強かろうとも推し量れた。
正直、MMMもデビアンもメンバーの交代を繰り返してるのがすごく気になってて、ファンはシーズンごとに選手が移籍するプロ野球チームを応援してる感覚なのかな、いま応援してる人が辞めちゃうかもしれないのに身が入るのかな、と疑問に思ってた。でも、現場に足を運んで自分なりに腑に落ちた。
彼女らは色んな事情で去っていった先輩たちの背中を見ながらも、自分の夢のために、自分の居場所を守るために頑張ってるんだ。そしてファンも、「応援する」ことしかできないからこそ必死に応援するんだ。アイドルとファンで支え合って、お互いに夢から覚めてしまわないように、現実の風に吹き飛ばされてしまわないように、街の片隅の小さな世界を守ってるんだ。ナギの言う「アイドルだけじゃなくオタクもエモい」ってのはそういうことなのかな、寒風吹きすさぶ冬の夜にそんなことをぼんやりと考えた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
外からの目で他人事のように書いてるけど、実際また足を運んでもいいなと思ったのは事実。少なくとも声優追いかけるより若くて可愛い子にヒットする確率が高そうだし。ただ、耳栓していてもスピーカーに近かった右耳がヒリヒリするのと、モッシュとかリフトに戸惑いがあること、引退や解散のリスク、スタンディングが大変だったり、千葉から東京(が多いだろう、間違いなく)が遠かったり、「アニメが好きだからその流れで声優のライブに行っているだけなんです」という自分への言い訳ができなくなったり、チェキに圧倒的な忌避感があったり、と冷静に考えてハードルは高いですね。
ミルキィホームズ ファイナルライブ Q.E.D.
2019年2月11日 日常はじめて声優のステージを生で見たのは8年前の1月、ミルキィホームズがUDXでアイドルの合同イベントに参加したときでした。舞台を取り巻くアイドルファンに混じって出番を2時間ほど立ちっぱなしで待って、「雨上がりのミライ」と「正解は一つ!じゃない!!」を見て帰宅(ではなく高速バスで茨城へ。マックさんの家で生牡蠣を食べて大当たりした)。
まさか自分がいまさら声優にのめり込むなんて思わなかったし、曲が聴きたければTSUTAYAに行けばいいのにCDを買うなんて、ましてやコンサートに行くなんてカネの無駄!だと信じていたのに、YouTubeやラジオで触れてきた人たちが確かに目の前に居てパフォーマンスをしている、時間と空間を共有できているという事実に胸が震えてワクワクして、涙が出そうになったのを今でもはっきりと覚えている。
それから2015年まで毎年毎回ミルキィホームズのライブに参加してきたけど、前説が楽しい、MCが楽しい、曲が楽しい。どのライブも本当に楽しくてとにかく笑いが耐えない。声優のバラエティ路線、そして声優ユニットとしてのステージングに関しては先導者と言って差し支えないと思ってる。より多くの人から支持されるラブライブ!やバンドリ!が吉田沙保里や伊調馨だとしたらミルキィホームズは濱口京子だったんじゃないかな。ブシロードファミリーだけじゃなく業界内の各所からリスペクトを受けているのも頷ける話だ。
そんなミルキィホームズ解散の報を耳にしたのは池袋『わん』で飲んだ帰りの総武線快速、錦糸町で珍しく優先席に座れた時のこと。アイドルマスターやWake Up,Girls!に興味が移って既に2年ほどライブに行かなくなっていた頃の話だったので悲しみは無かったけど、驚いた。ファイナルライブも行くかどうか迷ってたけど(何しろ月曜だ)、折角だからLVでね。『折角だから』がうちらのモットー。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
セトリ。
1.正解はひとつ!じゃない!!
2.ナゾ!ナゾ?Happiness!!
3.びよんど THE ミルキィウェイ
4.ミルキィ A GO GO
5.ミルキィ100ワールド
6.恋の調査報告書
7.総天然色フルパワー
8.SU☆PA☆PA☆スター(徳井青空)
9.ヒロイン探偵物語(佐々木未来)
10.偉人先人 Oh, Hero!!(三森すずこ)
11.禁断サンクチュアリ(橘田いずみ)
12.ミルキィホームズがやって来る、イエィ!イエィ!イエィ!
13.Reflection
14.オーバードライブ!
15.勝利ノキズナ
16.ぐろーりーぐろーいん☆DAYS
17.ピンチにパンチ(ミルキィホームズ シスターズ)
18.セイシュンビギナー!(フェザーズ(愛美・伊藤彩沙))
19.ANSWER(森嶋秀太)
20.Brilliant Wish ~華麗なる欲望~(明坂聡美)
21.こちらミルキィホームズ!
22.みるみるUPっぷ↑↑
23.カラフル with you
24.いつだってサポーター!
25.ココロノエデン(南條愛乃)
26.プロローグは明日色
27.ミルキィtea time
28.Day by Day ~キミと一緒に
29.毎日くらいまっくす☆
30.バイバイエール!
EN1.ミルキィアタック
EN2.雨上がりのミライ
EN3.そして、群青にとけていく
WEN.正解はひとつ!じゃない!!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
開幕からいきなり盛り上がる3曲を立て続けに披露してライブスタート。スクリーンにはアニメのOP映像も映されて懐かしさ満点。そしてごく短いMCを挟んで今度は盛り上がる曲を4連続、休む間もなくソロ曲へ……ちょっとペース早すぎじゃない!?ファイナルだから既存曲をぎゅっと詰め込んでくるのかな、それとも10年を振り返るためにMC多めなのかなと考えてきたけど、運営の指針は完全に前者。しかもフルコーラスじゃなく一部の曲は1番+落ちサビでどんどん進めていく構成。
でもこれが上手い。他のライブでも1番のみメドレーというのは耳にするけど、どうしても食い足りない、「歌い逃げ」の印象を強く持ってた。それが落ちサビを加えることで1曲聴ききった気にさせてくれる。
曲も懐かしい曲多めで嬉しい。特に今更ネロのソロ曲である「SU☆PA☆PA☆スター」で「 おっおっおっおっ(^ω^ ≡ ^ω^)」のコールができるとは思わなかったし、後半の「こちらミルキィホームズ!」「いつだってサポーター!」「ミルキィtea time」はイントロがかかった瞬間「マジかよ!」って叫んでしまった。ファイナルライブでシングルカットされてない劇中歌でもない、ただのアルバム収録曲をやってくれるなんて。これで「ライバル捜査線☆」やってくれたら最高だなと期待してたけど、残念ながらそれは叶わず。ただ、三森とゲストのナンジョルノで、アニメがはじまる前にワンホビで初披露したときにお互い距離感が掴めなくてアドリブに戸惑った話をしてくれたのは嬉しかったな。
ゲストといえばこの日はフェザーズ、もりしー、あけこも来てくれた。今やバンドリ!で売れっ子、ミリオンライブ!でイケメン女子扱いの愛美が4人の前だと不遇で陰気ないじられキャラに戻るのが懐かしい。2012年の武道館で、開演前に恒例となっていた「ゴー!ゴー!パワフルー!」の円陣に誘われるも遠慮してしまったことをずっと心残りに思ってて、「今日こそ!」と張り切って来たもののファイナルライブは掛け声をステージ上で行ったために参加できなかったエピソードとか、これぞ自分が知ってる愛美だよって感じ。
もとカードショップ店員の森嶋秀太も最期まで4人に対して一歩引いた位置を守りつつ美声を披露してくれた。ミルキィホームズは言ってしまえば10年前のギャルゲーで、そこに男主人公のキャラをどれだけ露出させるか、ユーザーに嫌われないためにどうするかで木谷社長はかなり気を使ったと話していたけど、本人の控えめなキャラクター、いず様の遠慮無さで多くのファンから受け入れられたと思う。女性ゲストを上回る歓声がその証左だ。
もりしーがPSPの初代ゲームよろしく「シャーロック!ネロ!エルキュール!クォーデリア!あとは君たちに任せた!」と締めくくってゲスト陣がステージを去るとライブは後半へ。ラストの「バイバイエール!」はもともと好きな曲だったけど、歌詞がぶっ刺さって流石に泣けた。ミルキィホームズのライブで実際に涙が出たのはこれがはじめてだったと記憶してる。
アンコール前の着替えタイムでは過去の映像が流れ、会場がしんみりした空気になったものの。その映像が突然途切れると4人がタオルを振り回して再登場。盛り上がった熱を覚ますかのように最期の挨拶は4人が手紙を朗読していくスタイル。トップバッターのみころんが涙声で「岩手の吹雪の中にいた私を見つけてくれたのがミルキィホームズでした」と10年間の感謝を読み上げるといず様が両手を広げて抱きしめ、三森と徳さんもそれに倣う。2人目の徳さんに対しても腕を広げて待っていたいず様に対し「この流れ毎回やんの?」と突っ込んだり、「球場や家電売場でアウェーを味わったり探偵服でコンビニまで買い物に行かされたり」と懐かしエピソードを拾う三森や、一人だけ手紙じゃなく巻物を広げて「私も手紙にすればよかった」と半泣きで呟くいず様、「自分で最初にそれがやりたいって言ったんじゃん!」とツッコむ徳さんと、笑いも忘れないところが実にミルキィ。PSPのED曲である「聞こえなくてもありがとう」は4人がスクリーンに流れる映像に見入ってしまってロクに歌うことができず会場が替わりに合唱し、奮い立った4人がはじまりの曲:「雨上がりのミライ」と最後の曲:「そして、群青に溶けていく」を歌い上げると、ひとりひとり探偵帽をステージに置いて去っていく。
ステージの最上段で4人は手を繋ぎ、一礼して消えた。暗いステージにはピンスポットに照らされる4つの探偵帽。これで終わり?終わっていいの?という一瞬の静寂ののち、ダブルアンコールを望む声が響く。やっぱり最後は「パーティパーティ!」や「はいぱぁみるきぃあわー」みたいに盛り上がる曲で締めなきゃね!
雄叫びを上げてどたどたとステージに駆け戻ったミルキィホームズは自分の探偵帽を争うようにして拾い上げ、運動が苦手な徳さんはつんのめってメンバーから笑われつつ心配され、みんな笑顔で「正解はひとつ!じゃない!!」。
鳴り止まぬ万雷の拍手に包まれ中央に集まった4人はあらためて名乗りをあげた。
「三森すずこと」
「徳井青空と」
「佐々木未来と」
「橘田いずみは」
「ヨコハマいちの名探偵!ミルキィホームズでした!」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
楽しかった。とにかく楽しいユニット、楽しいライブでした。しかもこれで終わりって気は全然しなくて、みんなこれからも活躍するんだろうなって確信してる。自然消滅ではなく一区切りをさせてもらえる幸せなユニットのファンでいられて幸せでした。
まさか自分がいまさら声優にのめり込むなんて思わなかったし、曲が聴きたければTSUTAYAに行けばいいのにCDを買うなんて、ましてやコンサートに行くなんてカネの無駄!だと信じていたのに、YouTubeやラジオで触れてきた人たちが確かに目の前に居てパフォーマンスをしている、時間と空間を共有できているという事実に胸が震えてワクワクして、涙が出そうになったのを今でもはっきりと覚えている。
それから2015年まで毎年毎回ミルキィホームズのライブに参加してきたけど、前説が楽しい、MCが楽しい、曲が楽しい。どのライブも本当に楽しくてとにかく笑いが耐えない。声優のバラエティ路線、そして声優ユニットとしてのステージングに関しては先導者と言って差し支えないと思ってる。より多くの人から支持されるラブライブ!やバンドリ!が吉田沙保里や伊調馨だとしたらミルキィホームズは濱口京子だったんじゃないかな。ブシロードファミリーだけじゃなく業界内の各所からリスペクトを受けているのも頷ける話だ。
そんなミルキィホームズ解散の報を耳にしたのは池袋『わん』で飲んだ帰りの総武線快速、錦糸町で珍しく優先席に座れた時のこと。アイドルマスターやWake Up,Girls!に興味が移って既に2年ほどライブに行かなくなっていた頃の話だったので悲しみは無かったけど、驚いた。ファイナルライブも行くかどうか迷ってたけど(何しろ月曜だ)、折角だからLVでね。『折角だから』がうちらのモットー。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
セトリ。
1.正解はひとつ!じゃない!!
2.ナゾ!ナゾ?Happiness!!
3.びよんど THE ミルキィウェイ
4.ミルキィ A GO GO
5.ミルキィ100ワールド
6.恋の調査報告書
7.総天然色フルパワー
8.SU☆PA☆PA☆スター(徳井青空)
9.ヒロイン探偵物語(佐々木未来)
10.偉人先人 Oh, Hero!!(三森すずこ)
11.禁断サンクチュアリ(橘田いずみ)
12.ミルキィホームズがやって来る、イエィ!イエィ!イエィ!
13.Reflection
14.オーバードライブ!
15.勝利ノキズナ
16.ぐろーりーぐろーいん☆DAYS
17.ピンチにパンチ(ミルキィホームズ シスターズ)
18.セイシュンビギナー!(フェザーズ(愛美・伊藤彩沙))
19.ANSWER(森嶋秀太)
20.Brilliant Wish ~華麗なる欲望~(明坂聡美)
21.こちらミルキィホームズ!
22.みるみるUPっぷ↑↑
23.カラフル with you
24.いつだってサポーター!
25.ココロノエデン(南條愛乃)
26.プロローグは明日色
27.ミルキィtea time
28.Day by Day ~キミと一緒に
29.毎日くらいまっくす☆
30.バイバイエール!
EN1.ミルキィアタック
EN2.雨上がりのミライ
EN3.そして、群青にとけていく
WEN.正解はひとつ!じゃない!!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
開幕からいきなり盛り上がる3曲を立て続けに披露してライブスタート。スクリーンにはアニメのOP映像も映されて懐かしさ満点。そしてごく短いMCを挟んで今度は盛り上がる曲を4連続、休む間もなくソロ曲へ……ちょっとペース早すぎじゃない!?ファイナルだから既存曲をぎゅっと詰め込んでくるのかな、それとも10年を振り返るためにMC多めなのかなと考えてきたけど、運営の指針は完全に前者。しかもフルコーラスじゃなく一部の曲は1番+落ちサビでどんどん進めていく構成。
でもこれが上手い。他のライブでも1番のみメドレーというのは耳にするけど、どうしても食い足りない、「歌い逃げ」の印象を強く持ってた。それが落ちサビを加えることで1曲聴ききった気にさせてくれる。
曲も懐かしい曲多めで嬉しい。特に今更ネロのソロ曲である「SU☆PA☆PA☆スター」で「 おっおっおっおっ(^ω^ ≡ ^ω^)」のコールができるとは思わなかったし、後半の「こちらミルキィホームズ!」「いつだってサポーター!」「ミルキィtea time」はイントロがかかった瞬間「マジかよ!」って叫んでしまった。ファイナルライブでシングルカットされてない劇中歌でもない、ただのアルバム収録曲をやってくれるなんて。これで「ライバル捜査線☆」やってくれたら最高だなと期待してたけど、残念ながらそれは叶わず。ただ、三森とゲストのナンジョルノで、アニメがはじまる前にワンホビで初披露したときにお互い距離感が掴めなくてアドリブに戸惑った話をしてくれたのは嬉しかったな。
ゲストといえばこの日はフェザーズ、もりしー、あけこも来てくれた。今やバンドリ!で売れっ子、ミリオンライブ!でイケメン女子扱いの愛美が4人の前だと不遇で陰気ないじられキャラに戻るのが懐かしい。2012年の武道館で、開演前に恒例となっていた「ゴー!ゴー!パワフルー!」の円陣に誘われるも遠慮してしまったことをずっと心残りに思ってて、「今日こそ!」と張り切って来たもののファイナルライブは掛け声をステージ上で行ったために参加できなかったエピソードとか、これぞ自分が知ってる愛美だよって感じ。
もとカードショップ店員の森嶋秀太も最期まで4人に対して一歩引いた位置を守りつつ美声を披露してくれた。ミルキィホームズは言ってしまえば10年前のギャルゲーで、そこに男主人公のキャラをどれだけ露出させるか、ユーザーに嫌われないためにどうするかで木谷社長はかなり気を使ったと話していたけど、本人の控えめなキャラクター、いず様の遠慮無さで多くのファンから受け入れられたと思う。女性ゲストを上回る歓声がその証左だ。
もりしーがPSPの初代ゲームよろしく「シャーロック!ネロ!エルキュール!クォーデリア!あとは君たちに任せた!」と締めくくってゲスト陣がステージを去るとライブは後半へ。ラストの「バイバイエール!」はもともと好きな曲だったけど、歌詞がぶっ刺さって流石に泣けた。ミルキィホームズのライブで実際に涙が出たのはこれがはじめてだったと記憶してる。
アンコール前の着替えタイムでは過去の映像が流れ、会場がしんみりした空気になったものの。その映像が突然途切れると4人がタオルを振り回して再登場。盛り上がった熱を覚ますかのように最期の挨拶は4人が手紙を朗読していくスタイル。トップバッターのみころんが涙声で「岩手の吹雪の中にいた私を見つけてくれたのがミルキィホームズでした」と10年間の感謝を読み上げるといず様が両手を広げて抱きしめ、三森と徳さんもそれに倣う。2人目の徳さんに対しても腕を広げて待っていたいず様に対し「この流れ毎回やんの?」と突っ込んだり、「球場や家電売場でアウェーを味わったり探偵服でコンビニまで買い物に行かされたり」と懐かしエピソードを拾う三森や、一人だけ手紙じゃなく巻物を広げて「私も手紙にすればよかった」と半泣きで呟くいず様、「自分で最初にそれがやりたいって言ったんじゃん!」とツッコむ徳さんと、笑いも忘れないところが実にミルキィ。PSPのED曲である「聞こえなくてもありがとう」は4人がスクリーンに流れる映像に見入ってしまってロクに歌うことができず会場が替わりに合唱し、奮い立った4人がはじまりの曲:「雨上がりのミライ」と最後の曲:「そして、群青に溶けていく」を歌い上げると、ひとりひとり探偵帽をステージに置いて去っていく。
ステージの最上段で4人は手を繋ぎ、一礼して消えた。暗いステージにはピンスポットに照らされる4つの探偵帽。これで終わり?終わっていいの?という一瞬の静寂ののち、ダブルアンコールを望む声が響く。やっぱり最後は「パーティパーティ!」や「はいぱぁみるきぃあわー」みたいに盛り上がる曲で締めなきゃね!
雄叫びを上げてどたどたとステージに駆け戻ったミルキィホームズは自分の探偵帽を争うようにして拾い上げ、運動が苦手な徳さんはつんのめってメンバーから笑われつつ心配され、みんな笑顔で「正解はひとつ!じゃない!!」。
鳴り止まぬ万雷の拍手に包まれ中央に集まった4人はあらためて名乗りをあげた。
「三森すずこと」
「徳井青空と」
「佐々木未来と」
「橘田いずみは」
「ヨコハマいちの名探偵!ミルキィホームズでした!」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
楽しかった。とにかく楽しいユニット、楽しいライブでした。しかもこれで終わりって気は全然しなくて、みんなこれからも活躍するんだろうなって確信してる。自然消滅ではなく一区切りをさせてもらえる幸せなユニットのファンでいられて幸せでした。
Detroit:Become Humanの感想
2019年1月27日 日常正月に体調崩して外出できなかったので買ったPS4。なんかキャンペーン中で5,000円引き&ゲーム2本くれるってことで、1本はこれをチョイスしました。理由は、
a.ファミ通WUGちゃんねるでまゆしぃがプレイしてたから
b.実写みたいに映像が綺麗だから(据え置き機を買ったのはPS2以来)
c.アドベンチャーゲームならモンハンとかGOD EATERより操作が簡単そうだから
感想としては、「心に残る名作だけど周回プレイに難あり」と言ったところ。
ネタバレありで感想書くからプレイ予定の人は絶対に読まないで欲しい。プレイ予定がない人にはプレイして欲しい。とはいえこれだけの有名ソフトだとむしろmarioは今更なにを言ってるんだ?って事になりそうだけど、それならそれで「さあ起きて」ごっこして遊びましょうよ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
1.ストーリーの出来は抜群
西暦2038年、業務用・家庭用・軍用さえアンドロイドが普及し、人間と同じ外見を持ちながらどんな仕事も不満なくこなす彼らによって街は失業者で溢れていた。そんな中、アンドロイドが突然暴走し、人に害をなす事件が発生する。社会への影響を考えると事件を公にはできない。当局は彼らを「変異体」と呼び、捜査をはじめた――
というのがメインストーリー。
ゲームは3人の主人公たるアンドロイドを章ごとに切り替えて進む。1つの章は短くて10分程度、長くても最終章以外は20分程度、しかも次に何をすべきか、が大目標と中目標に分けて示され、少目標たるオブジェクトも視認できるという親切設計。物語に集中できるね。
PCである3人のアンドロイドは、
変異体による事件を捜査する捜査官:コナー
成り行きからDV被害者の少女をさらって逃げてしまったお手伝い:カーラ
理不尽に廃棄された経験から、アンドロイドの自由獲得を目指す活動家:マーカス
という3人。
そして3人共「これを選べば正解」という行動がとにかく見えづらい。
事件解決を命じられたコナーはあるとき、無実のアンドロイドを無意味に殺せば事件の鍵を教えてやると持ちかけられるが、そのとおりにするのかどうか。アンドロイドはモノだから殺人罪は適用されないが、人と同じ外見をした者、それも無実のモノを捜査官として殺していいものか……。
アンドロイドを率いて行動をはじめたマーカスは平和的にアンドロイドの権利を主張するべきか、革命によって自由を勝ち取るべきか、常に決断を迫られる。そしてそのどちらも正解ではない。何をしても事態は悪化し、仲間は次々に処分されていく。
一方でカーラは少女を守って逃げるという目標が一貫しているものの、優先順位を突きつけられる。少女のために他の誰かを犠牲にしてもいいのか、それを少女が望むのか。
この手のゲームの1週目は心の赴くままに進める主義なんですが、コナーは目的を達成する機械としての自分を貫いた結果、相棒の刑事と最終的に反目し、彼を殺してしまう羽目に。マーカスは平和を志向しながらも人間たちに理解されない焦りと不安から最終的に化学兵器を爆発させ、人類との戦争に突入。カーラは少女のためにすべてを犠牲にし、最終的には少女をかばって死亡。
選択肢のたびに本気で迷って、先に進むのが怖くなって辛くなって、久しぶりにゲームでドキドキしました。
2.個性豊かな人間たちと一層豊かなアンドロイドたち
個性豊かっていうか、人間はまあ概ねクズばかり。
カーラの主人はアンドロイドに仕事を奪われ女房に愛想を尽かされた麻薬中毒で、「俺をそんな目で見やがって……俺だって頑張ってるのに上手くいかないんだ!」と娘を虐待したかと思えばいきなり「俺がどうかしてた……お前を大事にするよ、許してくれ……」とか泣き出す(尚、このあと突然怒って娘を殺そうとする)髪の薄い中年。
コナーの相棒はアンドロイド医師の手術で息子を失った壮年の警部補。職場には昼まで現れず夜はバーで過ごし自宅ではスコッチを煽って退廃的な生活を送っている。
警察周りは碌なのがいなくって、出世欲まみれで皮肉屋でアンドロイドを見下してるギャビン、冷酷なパーキンスなんかもプレイ中に反感を抱くこと必至。
マーカスだけは主人がいい人で、偏屈で変わり者だけどアンドロイドを差別せず、心の赴くままにキャンバスを彩ってみなさいとかまあ無茶言うものの、人間同様に扱ってくれて嬉しい。だがその優しいカール老人の息子は麻薬中毒で親にカネをせびりに来るクズという……。
一方でアンドロイドはいい人が多くて個性も抜群。まあPCが全部アンドロイドである以上、アンドロイド側に感情移入させなきゃいけないから無理もないんだけども。マーカス編は平和主義のジョッシュ、革命のために流血も辞さないノース、仲間の命が最優先のサイモンという思想の違う3人が仲間にいて、こちらの行動で高感度が上下するという女神転生のL-N-Cみたいな事になってて、個人的にはジョッシュがまあ酷い。
「話し合いが大事だ無抵抗を貫くんだ」→で、言うとおりにしたら警官から発砲されて「お前の行動で仲間が死んだんだ、こんなことをしなければ……」ってそもそも論でこっちを批判してくる、済まなかったよって謝れば「後悔しても仕方ない、結果はどうあろうと俺たちのしたことが歴史になるんだ!」とか言ってくる。ノースは武力革命というより破壊衝動に駆られてるようにしか見えないし、マーカスでなくても「教えてくださいカール。僕はどうすれば……」って言いたくなるわ。
3.効果的な演出による圧倒的な没入感
プロローグで犯人が人質をとってマンション屋上の縁に立ってるシーンもカメラワークで高さを表現したりデトロイトの街の灯りと天空の闇のコントラスト、ヘリのローター音がとにかく印象的で、映画みたい!というお約束の感想を抱く。
でもこんなのはほんの触りで、カーラが「動くな!」という命令と「動いて対象を助けなければ!」という命令の二律背反に悩む場面、コントローラーを動かそうとすると内面の壁が画面に現れて、その壁を何とか破壊することでただの機械から感情を持ったアンドロイドへと変異を遂げるシーンはゲームでしか表現できないものになっている。
カーラ編は女2人で逃げ惑うことになるのに、出てくるNPCがアル中の中年だったり粗野な中年だったり無口でマッチョな黒人だったりアンドロイド嫌いの男性店員やこっちを疑り深そうな目で見てくるモーテルの主人や家宅捜索にやってくる警官と、もう心細くて不安になる相手ばっかり。世の女性はこんな気分で男性を見てるのかしらと思うと、ジェンダーおばさんに若干の理解を示せるかもしれない。
マーカスは廃棄され埋立地で覚醒するシーンが初見だとドキドキする。アンドロイドが無残に打ち捨てられる場所で、自分は視覚も聴覚も壊れててロクに前は見えないわ音はノイズ混じりだわで、嵐の中を泥だらけになって這いずりながらまだ動いていて互換性のあるパーツを他のアンドロイドから奪い取って復活を果たす。
ほかには高所のシーンがとにかく見どころですね。巨大なオーロラビジョンが映し出されるビルをよじ登ったり(黒っぽい服装なので、オーロラビジョンが白くなるたび「見つかるのでは?」ってドキドキする)、雪の中をパラシュートで降下したり、夕日をバックに飛び降りたり、暗闇の中で海中にダイブしたり、廃ビルから張り出した板切れの上に座ってデトロイトの街を眺めたり。
一番好きなのは後に引けなくなった状態で、亡くなったカールの墓にどうすればいいのかと相談をしに来るシーン。当然墓石は何も答えず虚しい心のまま帰途につくところ、ドラ息子と無言ですれ違う。うっすら積もった雪の上には来る者と去る者の足跡2つ。たった数秒なのになんともドラマティックだった。
ドラマティックというかネタとして記憶に残るのはコナーだろうか。ビジネスライクで優等生な発言をしたかと思えば容疑者の家に踏み込む際には「開けろ!デトロイト市警だ!」と威圧したり、尋問のシーンで「28箇所の刺し傷だぞ!確実に殺したかったんだろう!」「僕が殺ったといえば終わるんだ!そんなに難しいことか!?」と豹変したり、普段はいい人なのに吹き替え俳優の名演も手伝って面白キャラっぽくなってる。
4.ご都合主義かつ雑な展開
ただ、問題も無いではない。アンドロイドと人間を見分ける方法がこめかみのリング&「自分はアンドロイドです」と書かれたユニフォームだけなのにリングは簡単に外れちゃうとか、繊細な機械なのに四肢がワンタッチで簡単に付け替えできるとか、化学兵器を積んだトラックが電源入りの起爆装置まで一緒に運搬してるとか、計画から犯行まで1日足らずでテレビ局をジャックする手際が良すぎるとか、収容所で今まで出会ったアンドロイドと謎の再開とか、カナダ国境で今まで出会ったアンドロイドと謎の再開とか、ノープランでバス停へ来たら眼の前の女性が人数分のチケットをうっかり落とすとか、挙げればキリがない。
一番えーって思ったのは1週目で、コナーは機械のままハンクと友情を深めたいと思ってたんですよね。人の心に目覚めた機械じゃなく、あくまで機械として人と相棒になりたいと。でもあるシーンで強制的に関係が友情→敵対に。幸せになるためには機械ではなく人の心を手に入れなければならないという。
この手の「どちらを選ぶのが正しいのか」ってコンテンツで露骨な正解を設けるのは好ましくないと思っているので、感情を獲得しないとどうあがいても悲惨な最期を迎えることになるのは理不尽に感じた。クリエイターの主張だと言われればそれまでだけども。
5.四半世紀前みたいなUI
そして何よりの問題は再プレイ性の酷さ。SFC版のかまいたちの夜みたいなもんで、シーンスキップはないしチャプターの途中でやり直せる場面は決まってるし、間違った選択をした場合さっさとロードし直さないと自動セーブでやり直しが効かない。1つの選択が後に影響を及ぼす場合、その選択をしたら影響が出るシーンまでは一切飛ばせず、ムービーを含めてずっとプレイしなければいけない……。
2週目からは効率を考えて回収して3週半でプラチナトロフィー取ったけど、満足感より疲労感が勝ったな。出来は本当に良かったからここだけは本当に残念。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今はHorizon Zero Dawnプレイしてるけど、最序盤でもう投げそう。地図が読めない弓が当たらない3Dが動かせない。若いうちに「無理だ」と諦めずモンハンか三國無双、バイオハザードやサイレントヒルをやっておけばよかった。
a.ファミ通WUGちゃんねるでまゆしぃがプレイしてたから
b.実写みたいに映像が綺麗だから(据え置き機を買ったのはPS2以来)
c.アドベンチャーゲームならモンハンとかGOD EATERより操作が簡単そうだから
感想としては、「心に残る名作だけど周回プレイに難あり」と言ったところ。
ネタバレありで感想書くからプレイ予定の人は絶対に読まないで欲しい。プレイ予定がない人にはプレイして欲しい。とはいえこれだけの有名ソフトだとむしろmarioは今更なにを言ってるんだ?って事になりそうだけど、それならそれで「さあ起きて」ごっこして遊びましょうよ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
1.ストーリーの出来は抜群
西暦2038年、業務用・家庭用・軍用さえアンドロイドが普及し、人間と同じ外見を持ちながらどんな仕事も不満なくこなす彼らによって街は失業者で溢れていた。そんな中、アンドロイドが突然暴走し、人に害をなす事件が発生する。社会への影響を考えると事件を公にはできない。当局は彼らを「変異体」と呼び、捜査をはじめた――
というのがメインストーリー。
ゲームは3人の主人公たるアンドロイドを章ごとに切り替えて進む。1つの章は短くて10分程度、長くても最終章以外は20分程度、しかも次に何をすべきか、が大目標と中目標に分けて示され、少目標たるオブジェクトも視認できるという親切設計。物語に集中できるね。
PCである3人のアンドロイドは、
変異体による事件を捜査する捜査官:コナー
成り行きからDV被害者の少女をさらって逃げてしまったお手伝い:カーラ
理不尽に廃棄された経験から、アンドロイドの自由獲得を目指す活動家:マーカス
という3人。
そして3人共「これを選べば正解」という行動がとにかく見えづらい。
事件解決を命じられたコナーはあるとき、無実のアンドロイドを無意味に殺せば事件の鍵を教えてやると持ちかけられるが、そのとおりにするのかどうか。アンドロイドはモノだから殺人罪は適用されないが、人と同じ外見をした者、それも無実のモノを捜査官として殺していいものか……。
アンドロイドを率いて行動をはじめたマーカスは平和的にアンドロイドの権利を主張するべきか、革命によって自由を勝ち取るべきか、常に決断を迫られる。そしてそのどちらも正解ではない。何をしても事態は悪化し、仲間は次々に処分されていく。
一方でカーラは少女を守って逃げるという目標が一貫しているものの、優先順位を突きつけられる。少女のために他の誰かを犠牲にしてもいいのか、それを少女が望むのか。
この手のゲームの1週目は心の赴くままに進める主義なんですが、コナーは目的を達成する機械としての自分を貫いた結果、相棒の刑事と最終的に反目し、彼を殺してしまう羽目に。マーカスは平和を志向しながらも人間たちに理解されない焦りと不安から最終的に化学兵器を爆発させ、人類との戦争に突入。カーラは少女のためにすべてを犠牲にし、最終的には少女をかばって死亡。
選択肢のたびに本気で迷って、先に進むのが怖くなって辛くなって、久しぶりにゲームでドキドキしました。
2.個性豊かな人間たちと一層豊かなアンドロイドたち
個性豊かっていうか、人間はまあ概ねクズばかり。
カーラの主人はアンドロイドに仕事を奪われ女房に愛想を尽かされた麻薬中毒で、「俺をそんな目で見やがって……俺だって頑張ってるのに上手くいかないんだ!」と娘を虐待したかと思えばいきなり「俺がどうかしてた……お前を大事にするよ、許してくれ……」とか泣き出す(尚、このあと突然怒って娘を殺そうとする)髪の薄い中年。
コナーの相棒はアンドロイド医師の手術で息子を失った壮年の警部補。職場には昼まで現れず夜はバーで過ごし自宅ではスコッチを煽って退廃的な生活を送っている。
警察周りは碌なのがいなくって、出世欲まみれで皮肉屋でアンドロイドを見下してるギャビン、冷酷なパーキンスなんかもプレイ中に反感を抱くこと必至。
マーカスだけは主人がいい人で、偏屈で変わり者だけどアンドロイドを差別せず、心の赴くままにキャンバスを彩ってみなさいとかまあ無茶言うものの、人間同様に扱ってくれて嬉しい。だがその優しいカール老人の息子は麻薬中毒で親にカネをせびりに来るクズという……。
一方でアンドロイドはいい人が多くて個性も抜群。まあPCが全部アンドロイドである以上、アンドロイド側に感情移入させなきゃいけないから無理もないんだけども。マーカス編は平和主義のジョッシュ、革命のために流血も辞さないノース、仲間の命が最優先のサイモンという思想の違う3人が仲間にいて、こちらの行動で高感度が上下するという女神転生のL-N-Cみたいな事になってて、個人的にはジョッシュがまあ酷い。
「話し合いが大事だ無抵抗を貫くんだ」→で、言うとおりにしたら警官から発砲されて「お前の行動で仲間が死んだんだ、こんなことをしなければ……」ってそもそも論でこっちを批判してくる、済まなかったよって謝れば「後悔しても仕方ない、結果はどうあろうと俺たちのしたことが歴史になるんだ!」とか言ってくる。ノースは武力革命というより破壊衝動に駆られてるようにしか見えないし、マーカスでなくても「教えてくださいカール。僕はどうすれば……」って言いたくなるわ。
3.効果的な演出による圧倒的な没入感
プロローグで犯人が人質をとってマンション屋上の縁に立ってるシーンもカメラワークで高さを表現したりデトロイトの街の灯りと天空の闇のコントラスト、ヘリのローター音がとにかく印象的で、映画みたい!というお約束の感想を抱く。
でもこんなのはほんの触りで、カーラが「動くな!」という命令と「動いて対象を助けなければ!」という命令の二律背反に悩む場面、コントローラーを動かそうとすると内面の壁が画面に現れて、その壁を何とか破壊することでただの機械から感情を持ったアンドロイドへと変異を遂げるシーンはゲームでしか表現できないものになっている。
カーラ編は女2人で逃げ惑うことになるのに、出てくるNPCがアル中の中年だったり粗野な中年だったり無口でマッチョな黒人だったりアンドロイド嫌いの男性店員やこっちを疑り深そうな目で見てくるモーテルの主人や家宅捜索にやってくる警官と、もう心細くて不安になる相手ばっかり。世の女性はこんな気分で男性を見てるのかしらと思うと、ジェンダーおばさんに若干の理解を示せるかもしれない。
マーカスは廃棄され埋立地で覚醒するシーンが初見だとドキドキする。アンドロイドが無残に打ち捨てられる場所で、自分は視覚も聴覚も壊れててロクに前は見えないわ音はノイズ混じりだわで、嵐の中を泥だらけになって這いずりながらまだ動いていて互換性のあるパーツを他のアンドロイドから奪い取って復活を果たす。
ほかには高所のシーンがとにかく見どころですね。巨大なオーロラビジョンが映し出されるビルをよじ登ったり(黒っぽい服装なので、オーロラビジョンが白くなるたび「見つかるのでは?」ってドキドキする)、雪の中をパラシュートで降下したり、夕日をバックに飛び降りたり、暗闇の中で海中にダイブしたり、廃ビルから張り出した板切れの上に座ってデトロイトの街を眺めたり。
一番好きなのは後に引けなくなった状態で、亡くなったカールの墓にどうすればいいのかと相談をしに来るシーン。当然墓石は何も答えず虚しい心のまま帰途につくところ、ドラ息子と無言ですれ違う。うっすら積もった雪の上には来る者と去る者の足跡2つ。たった数秒なのになんともドラマティックだった。
ドラマティックというかネタとして記憶に残るのはコナーだろうか。ビジネスライクで優等生な発言をしたかと思えば容疑者の家に踏み込む際には「開けろ!デトロイト市警だ!」と威圧したり、尋問のシーンで「28箇所の刺し傷だぞ!確実に殺したかったんだろう!」「僕が殺ったといえば終わるんだ!そんなに難しいことか!?」と豹変したり、普段はいい人なのに吹き替え俳優の名演も手伝って面白キャラっぽくなってる。
4.ご都合主義かつ雑な展開
ただ、問題も無いではない。アンドロイドと人間を見分ける方法がこめかみのリング&「自分はアンドロイドです」と書かれたユニフォームだけなのにリングは簡単に外れちゃうとか、繊細な機械なのに四肢がワンタッチで簡単に付け替えできるとか、化学兵器を積んだトラックが電源入りの起爆装置まで一緒に運搬してるとか、計画から犯行まで1日足らずでテレビ局をジャックする手際が良すぎるとか、収容所で今まで出会ったアンドロイドと謎の再開とか、カナダ国境で今まで出会ったアンドロイドと謎の再開とか、ノープランでバス停へ来たら眼の前の女性が人数分のチケットをうっかり落とすとか、挙げればキリがない。
一番えーって思ったのは1週目で、コナーは機械のままハンクと友情を深めたいと思ってたんですよね。人の心に目覚めた機械じゃなく、あくまで機械として人と相棒になりたいと。でもあるシーンで強制的に関係が友情→敵対に。幸せになるためには機械ではなく人の心を手に入れなければならないという。
この手の「どちらを選ぶのが正しいのか」ってコンテンツで露骨な正解を設けるのは好ましくないと思っているので、感情を獲得しないとどうあがいても悲惨な最期を迎えることになるのは理不尽に感じた。クリエイターの主張だと言われればそれまでだけども。
5.四半世紀前みたいなUI
そして何よりの問題は再プレイ性の酷さ。SFC版のかまいたちの夜みたいなもんで、シーンスキップはないしチャプターの途中でやり直せる場面は決まってるし、間違った選択をした場合さっさとロードし直さないと自動セーブでやり直しが効かない。1つの選択が後に影響を及ぼす場合、その選択をしたら影響が出るシーンまでは一切飛ばせず、ムービーを含めてずっとプレイしなければいけない……。
2週目からは効率を考えて回収して3週半でプラチナトロフィー取ったけど、満足感より疲労感が勝ったな。出来は本当に良かったからここだけは本当に残念。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今はHorizon Zero Dawnプレイしてるけど、最序盤でもう投げそう。地図が読めない弓が当たらない3Dが動かせない。若いうちに「無理だ」と諦めずモンハンか三國無双、バイオハザードやサイレントヒルをやっておけばよかった。
PartⅡの追記から参りましょうか。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
全体の大まかな流れはPartⅡ通じて変わらず。横須賀公演は昼のみ参加だったけど、企画のコーナーでクリスマスソングを披露。愛理がWUG本編とは大違いなクオリティで「寒い夜だから…」を歌ってたのが良かったですね。
しかし25年も前の曲なのにようやる、というかtrfの一般認知度ってどんなものなんだろう。当時は流行りまくってたし自分も好きだったからCD買ってたんだけど……と思って調べたら、せいぜい1996年までしか追いかけてなくて、それからもずっと活動してたことに驚いた。なんとなくglobeにバトンタッチしてフェードアウトのイメージがあるのよね。3ヶ月連続リリースからBRAND NEW TOMORROWまで間が空いたのと、高校入ってアニソン聴き始めたのと、曲調や歌い方に飽きちゃったのもある。一番好きな曲は「寒い夜だから…」、一番好きなアルバムは「dAnce to positive」。アルバムって既存曲にオマケを収録したディスカウント商品じゃなく、曲順やアレンジを含めてひとまとまりの作品なんだ、ってはじめて意識させられた名盤ですよこれは。
そして、アンコールで披露された雨上がりのミライ!イントロが流れて歌い出しまでの刹那に湧き上がった感情、沸血、曲を理解した瞬間の感謝と無声の歓喜。最初に好きになった声優ユニットと最近好きになった声優ユニットが共に舞台を降りる間際に、相手のホームグラウンドでカバーし合う(ミルキィは仙台公演で極上スマイルをカバー)。感動はしたけど涙はなく、ただ嬉しかった。流行りの言葉は表現の放棄だから使わないぞと誓ってはいるものの、これはもう「エモい」と言うのが最も正鵠を射ている。
夜公演ではFINAL LIVEの開催(予想していた)と、会場がSSAであること(予想できるか!)が発表されて、忘年会からほろ酔いでの帰り道、電車内で思わず真顔。
岩手公演が「香耶によるLIVE」だったことから、KADODEは各公演に主役が決まってるんだろうな仙台公演は愛ちゃんが主役なんだろうなってことと、単純に3月までユニット活動続けるのにLast Liveが2月ってことはないだろとは思ってたんですよ。でも会場は、記念に武道館立たせてあげたいけど会場抑えられないだろうし、現実的にはメッセかパシフィコ、背伸びするならI-1アリーナに引っ掛けて横アリかなーと思ってたらSSA。劇中再現にしたって無理がある。はっきり言って絶対に埋まらない。それこそ劇場版みたいに下手の一角だけが緑のサイリウムを振ってるという事態になりかねないと思う。けど、ここまで来たらどうなろうと応援するだけだね。会場の半分が空いてるなら声を2倍出せばいい。1/4しか埋まらなかったらサイリウムを両手に持とう。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
追加分の感想が思ったより長くなったけど、熊本公演の感想いきましょう。
1/5朝、飛行機に乗るのは5~6年ぶり。楽天がシーズン無敗というマー君の活躍で優勝した年に北海道へ行ったのが直近かな。これまでは新潟空港・羽田空港を使ってたので初成田です。予約した便はwebで発券ができないから45分前までに発券を済ませてね、遅くとも30分前までには済ませてね!って書いてあったけど、別に犯罪者じゃないんだし現地へサッと行ってパッと発券してスッと搭乗すればいいや機内で待ちたくないしー。と思ってました。予定では成田空港着がフライトの20分前。ただ前日に調べたらJRの駅から搭乗口のあるゲートまで10分ほど歩くらしい。流石に余裕を持って1本早い電車に乗ったらこれがギリッギリのギリッギリ。係員に追い立てられるように機内へ転がり込んで熊本へGO。
……まあ、整備確認で実際の発進時刻は予定の20分遅れだったんですが。
旅行は嫌いじゃないけど、観光地はあんまり興味なくて、楽しみはもっぱら知らない街を歩くこと。駅から繁華街に向かったり裏手の住宅地を散策したり、それぞれの地元民が使うようなスーパーや駅ナカ、商店街をウロウロするのが楽しい。都市ごとに特色や設計思想を感じられて、言葉にはできないけど同じ日本でも空気が全然違う。普段自分が暮らしてる世界の外にも、生きてる・生活してる人がいるんだなあって当たり前のことをあらためて意識するのが楽しい。
ただ、残念ながら今回訪ねた熊本市はあまり好みの街じゃなかったです。駅前から熊本城へのメインストリートに活気が無くて、繁華街は整地中の地区が広く、一方で飲み屋と風俗店がひしめく区画はゴミゴミしてて夜になると歌舞伎町もかくやってレベルの人出。入ったコンビニは3件とも店員の声に張りがなくて聞き取りづらかったし、路上喫煙をちらほら見かけるのもいただけない。
吉能を育んでくれた街だから好きになりたかったけど、もう行くこともないでしょう。ガチ恋勢じゃないから吉能と一緒になってご両親に挨拶という可能性も無いですし。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
会場の熊本市民会館シアーズホーム夢ホールは1時間前に人でいっぱい。とりあえず物販に並ぶも、すぐ買える印象の強いWUGの物販にしては珍しい人の量!というか、物販開始2時間弱で購入者特典が無くなるわ新規アイテムのウインドブレイカーは無くなるわで驚いた。そして並んでるうちにラバーストラップも次々と売り切れ。面白いのはラバストの売れ方で、どれもいいデザインだし欲しいもの3つくらいに絞っておけばまあ買えるだろうと高を括ってた順に売り切れた。少女交響曲もBtBも人気あるなあ……。楽曲人気もそうだし、みんなの思い出補正もあるかもね。
影ナレは佳乃と実波が熊本の名物について青山吉能さんに相談するというもの。「KADODEの扉は閉じるためのものじゃなくて開くためのものだと思う」みたいなセリフがあって、めっちゃいいこと言うじゃん!と思ったら影ナレの脚本書いたのまゆしぃだった。この子の書くホンもっと読みたいよ、ラジオのコーナーに自ら寄稿したときもやたらレベル高い文章だったし。
大田さんが正月から喉潰すんじゃねえのってくらい熱くワグナーに語りかけて会場が温まったところで、リーダーのいくぞ!がんばっぺ!Wake Up,Girls!の号令とともに舞台の幕が上がった。というか、正確には紗幕が落ちた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
以下セトリ。()は夜の部。
1.少女交響曲
2.素顔でKISS ME
MC
3.7 Girls War(7 Senses)
4.言の葉 青葉(雫の冠)
MC
5.僕らのフロンティア(One In A Billion)
6.One In A Billion(恋で?愛で?暴君です!)
企画コーナー
7.カケル×カケル feat.チーム西日本
8.わたしの樹
「Wake Up, Girls! YOSINO AOYAMA」
9.HIGAWARI PRINCESS(PRINCESS Yoshino ver.)
10.16歳のアガペー
MC
11.言葉の結晶
MC
12.Beyond the Bottom
13.タチアガレ!
14.TUNAGO
EN1.Polaris
EN2.地下鉄ラビリンス
MC
EN3.極上スマイル
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
開幕が「少女交響曲」ってのはパワーがある。しかもステージ演出はFANTASIAから継続で、最後にスポットライトが消えて7人のシルエットが電飾で真紅に染ったステージに映えるところは最高にカッコいい。
「素顔でKISS ME」は普段聴かないけど(ステージ演出も歌詞が流れるだけで、この曲に関しては初出から演出がいまいちスタイリッシュにならない印象)、美海による「履きなれないヒールを投げつけ 今夜のヒールはどっちよ」の振りだけは好き。
TV版のOP/EDを挟んでタイアップ曲のコーナー。昼の1曲目が「僕らのフロンティア」で、ははあこれは2曲目が暴君なんだなと思ったらまさかの異世界食堂。え、だって皆さんが着てるのそれ暴君衣装じゃないですか。
一応、夜はこのコーナーで暴君やったし昼も最後のMCで、
吉能「私やりたいことがあるんだよね!みんなで合唱したい!」
茉祐「いやそんな急に無茶な」
愛理「練習が必要だと思うんだけど」
吉能「そう言いつつフォーメーションについてくれるんだよねみんな(笑)」
という茶番を挟んで暴君の合唱。サビだけだったけど、面白い試みだった。夜は同じ流れで「言の葉 青葉」を合唱したけど、こっちは岩手でプロがやってるからなー。
そして本日の企画。ずっと宣言してたとおり、吉能による「熊本ならでは」が披露される。ステージにはまゆしぃ、七海と吉能が残り、6年前、活動をはじめる前に飛行機で通っていた頃の回想を劇形式で進めていく。3人で撮ったプリクラの話や、よく行った空港のお店、最終便が近い人からキャリーバッグを引きずってダッシュした思い出を語る。
3人で「カケル×カケル」をカバーして、舞台に独り残った吉能が「わたしの樹」を噛みしめるように歌い上げる。熊本の風景や生まれてからデビュー前の青山吉能メモリアル写真をバックに落ちサビでは7人全員で合唱する流れは昼もジーンと来たんだけど、七海が「涙で前が見えない状態で歌った」と語るその真価は夜の部。「昨日の朝3時までかけて書いていた」というワグナーへの手紙を朗読する吉能。
そこに綴られていたのは故郷・熊本を嫌っていたこと。そこに生まれたことの恨みや、母に辛く当たった日々、東京で仕事を終えて熊本空港に着くたびに「熊本に戻ってきてしまった」という暗い想いを抱えた日々のこと。ただ、上京してしばらく経つけど、いまだに乗り換えは上手くできないし東京の美味しいお店も知らない。離れてみて熊本が大切なHOMEだと分かって、そんな熊本を嫌ってしまったことへの懺悔。そしてワグナーのみんなは故郷を大事にしてね、という願い。
厳格な親に育てられて、それでも小学生のうちにミルキィホームズのオーディションに応募するような吉能がどんな思いで東京に焦がれた青春時代を過ごしたか、そして夢を叶えてからも週末飛行機組という制約を抱えて自らを「レアキャラ」と自虐しなければならなかったか。
上京してくる地方民は大なり小なり都会への羨望と地元への鬱屈した想いを持ってるもんだと思うし、悩みのレベルとかそういうのは置いておいて、同じ悩みを抱えてたからすごく刺さった。
でも悪いことばかりじゃないよね、地方出身だからこそ、自分が過ごした思い出の場所は引っ越すたびに増えていくし、故郷を想う唄には一層感動できる。WUGの楽曲だと「TUNAGO」は望郷の曲に分類されるんだろうけど、歌詞が抽象的すぎてピンと来ないんだよな。東北復興への誓いがメインテーマというか。
吉能は、正月に企画コーナーで客席から大ブーイングされる夢を見てメソメソしてたそうだけど、実際には拍手喝采だったね。夜公演最後のMCでもWUGちゃんたちが吉能へのメッセージを次々に口にしてた。
美海は「自分なら夢の話みたいなネガティブなことは言えないし、そんな事を言っちゃう正直さがよっぴーの魅力」だと涙を浮かべながら。七海は「よっぴーは底辺ズのリーダーでもあるけど、本当に底辺だったらこんなことできない!」と。美佑は「よっぴーがリーダーでよかった!これからもよろしくね!」と。まゆしぃは「吉能には言いたいことがいっぱいあるから詳しくはブログに書くけど、こいつは自分の弱さを強みにする術を持ってて、それを無自覚にやってるのが許せん!」と。愛ちゃんは「よっぴーはいつも私たちを巻き込んで、引っ張っていってくれる」と。香耶は「よっぴーのことをみんなに話したいというより、私はよっぴーと話したいことがたくさんある」と。
本当に愛されてるリーダーなんだなってのは、衣装チェンジの時間に披露された「Wake Up, Girls! YOSINO AOYAMA(写真のスライド)」に寄せられたメンバーから吉能への言葉でもひしひしと感じた。しかしこのスライド、素直に吉能の写真を順番に映してくれればいいものを、変に凝ってたのが気に入らない。バラバラのピースが少しずつ1枚の写真になったり、上下分割された写真が元の位置に戻っていったり、顔の一部がモノクロになったり。人の顔写真で、少なくとも今日の主役の写真でやることではない。技工に拘って顔写真にハサミを入れるのは失礼だと思わなかったのか。
閑話休題。
HIGAWARI PRINCESSでは今までの素敵なステッキをファンシーな日傘に持ち替え、新衣装を披露。この衣装、フリルの付いたスカートはキュートな一方で、上半身はボリュームが少なくて動きやすそう。そういう衣装だと愛ちゃんのキレとか美佑の動きの大きさ、まゆしぃの運動量が目立つ。特にライブ後半だとダンスできない組はヘロヘロだったりするし……。
この3人は今回、アンコールの「地下鉄ラビリンス」で間奏中にステージを降りて2階席まで一気に駆け上がりラップ部分のコール&レスポンスを煽って再びダッシュでステージに戻るという離れ業までこなした。汗っかきの美佑はオペラグラスではっきり分かるくらい前髪がぺったりだったね。
オペラグラスといえば昼の部はずっと像がぼやけるなーというのが気になってた。それどころか眠くて……正確には横になりたくて仕方ないし、最後の極上スマイルはもうよく覚えてない。こりゃ仮眠しなきゃなと、食べる気にならなかった昼ごはんをキャンセルしてチェックインを済ませベッドに腰を下ろしてはっきりと理解したのが、単純に具合が悪いだけだってこと。夜公演の開演40分前に目を覚ましたけど体が重い。二の腕が痺れる。脚がだるい。無理せずベッドで休んでいようかとも悩んだけど、これで倒れても月曜日は有給を入れてるし、と頑張ってよかった。
ただ、もう自分の身体が長距離移動と昼夜2回に付いていけないんだろうなというのは理解しつつある。ここ最近は特に健康面で不安になることが多いから、これからは歳を自覚して趣味と付き合っていくことにしましょう。
WUGちゃんみんなで紆余曲折の末にタイトルを決めたSSA、想い出のパレード」は万全の体調で臨みたい。なんか途中で厨ニっぽくなったりしたらしいけど候補を聞いてみたかったな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
そういえば新曲は各公演で順に発表らしく、熊本公演では「言葉の結晶」を披露。今までのWUG曲とは全く違うリズム(WUGよりは「君とプログレス」とか「Jewelry Wonderland」っぽさを強く感じる曲)だったので、作曲:広川恵一は納得。ダンスも静と動のメリハリが強調されてて、今までで一番難しいんじゃないか?って印象を受けた。最後に黄色い照明が一筋スーッとステージに落ちて消えていく演出も含めて、クールでかっこいい曲だったよ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
全体の大まかな流れはPartⅡ通じて変わらず。横須賀公演は昼のみ参加だったけど、企画のコーナーでクリスマスソングを披露。愛理がWUG本編とは大違いなクオリティで「寒い夜だから…」を歌ってたのが良かったですね。
しかし25年も前の曲なのにようやる、というかtrfの一般認知度ってどんなものなんだろう。当時は流行りまくってたし自分も好きだったからCD買ってたんだけど……と思って調べたら、せいぜい1996年までしか追いかけてなくて、それからもずっと活動してたことに驚いた。なんとなくglobeにバトンタッチしてフェードアウトのイメージがあるのよね。3ヶ月連続リリースからBRAND NEW TOMORROWまで間が空いたのと、高校入ってアニソン聴き始めたのと、曲調や歌い方に飽きちゃったのもある。一番好きな曲は「寒い夜だから…」、一番好きなアルバムは「dAnce to positive」。アルバムって既存曲にオマケを収録したディスカウント商品じゃなく、曲順やアレンジを含めてひとまとまりの作品なんだ、ってはじめて意識させられた名盤ですよこれは。
そして、アンコールで披露された雨上がりのミライ!イントロが流れて歌い出しまでの刹那に湧き上がった感情、沸血、曲を理解した瞬間の感謝と無声の歓喜。最初に好きになった声優ユニットと最近好きになった声優ユニットが共に舞台を降りる間際に、相手のホームグラウンドでカバーし合う(ミルキィは仙台公演で極上スマイルをカバー)。感動はしたけど涙はなく、ただ嬉しかった。流行りの言葉は表現の放棄だから使わないぞと誓ってはいるものの、これはもう「エモい」と言うのが最も正鵠を射ている。
夜公演ではFINAL LIVEの開催(予想していた)と、会場がSSAであること(予想できるか!)が発表されて、忘年会からほろ酔いでの帰り道、電車内で思わず真顔。
岩手公演が「香耶によるLIVE」だったことから、KADODEは各公演に主役が決まってるんだろうな仙台公演は愛ちゃんが主役なんだろうなってことと、単純に3月までユニット活動続けるのにLast Liveが2月ってことはないだろとは思ってたんですよ。でも会場は、記念に武道館立たせてあげたいけど会場抑えられないだろうし、現実的にはメッセかパシフィコ、背伸びするならI-1アリーナに引っ掛けて横アリかなーと思ってたらSSA。劇中再現にしたって無理がある。はっきり言って絶対に埋まらない。それこそ劇場版みたいに下手の一角だけが緑のサイリウムを振ってるという事態になりかねないと思う。けど、ここまで来たらどうなろうと応援するだけだね。会場の半分が空いてるなら声を2倍出せばいい。1/4しか埋まらなかったらサイリウムを両手に持とう。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
追加分の感想が思ったより長くなったけど、熊本公演の感想いきましょう。
1/5朝、飛行機に乗るのは5~6年ぶり。楽天がシーズン無敗というマー君の活躍で優勝した年に北海道へ行ったのが直近かな。これまでは新潟空港・羽田空港を使ってたので初成田です。予約した便はwebで発券ができないから45分前までに発券を済ませてね、遅くとも30分前までには済ませてね!って書いてあったけど、別に犯罪者じゃないんだし現地へサッと行ってパッと発券してスッと搭乗すればいいや機内で待ちたくないしー。と思ってました。予定では成田空港着がフライトの20分前。ただ前日に調べたらJRの駅から搭乗口のあるゲートまで10分ほど歩くらしい。流石に余裕を持って1本早い電車に乗ったらこれがギリッギリのギリッギリ。係員に追い立てられるように機内へ転がり込んで熊本へGO。
……まあ、整備確認で実際の発進時刻は予定の20分遅れだったんですが。
旅行は嫌いじゃないけど、観光地はあんまり興味なくて、楽しみはもっぱら知らない街を歩くこと。駅から繁華街に向かったり裏手の住宅地を散策したり、それぞれの地元民が使うようなスーパーや駅ナカ、商店街をウロウロするのが楽しい。都市ごとに特色や設計思想を感じられて、言葉にはできないけど同じ日本でも空気が全然違う。普段自分が暮らしてる世界の外にも、生きてる・生活してる人がいるんだなあって当たり前のことをあらためて意識するのが楽しい。
ただ、残念ながら今回訪ねた熊本市はあまり好みの街じゃなかったです。駅前から熊本城へのメインストリートに活気が無くて、繁華街は整地中の地区が広く、一方で飲み屋と風俗店がひしめく区画はゴミゴミしてて夜になると歌舞伎町もかくやってレベルの人出。入ったコンビニは3件とも店員の声に張りがなくて聞き取りづらかったし、路上喫煙をちらほら見かけるのもいただけない。
吉能を育んでくれた街だから好きになりたかったけど、もう行くこともないでしょう。ガチ恋勢じゃないから吉能と一緒になってご両親に挨拶という可能性も無いですし。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
会場の熊本市民会館シアーズホーム夢ホールは1時間前に人でいっぱい。とりあえず物販に並ぶも、すぐ買える印象の強いWUGの物販にしては珍しい人の量!というか、物販開始2時間弱で購入者特典が無くなるわ新規アイテムのウインドブレイカーは無くなるわで驚いた。そして並んでるうちにラバーストラップも次々と売り切れ。面白いのはラバストの売れ方で、どれもいいデザインだし欲しいもの3つくらいに絞っておけばまあ買えるだろうと高を括ってた順に売り切れた。少女交響曲もBtBも人気あるなあ……。楽曲人気もそうだし、みんなの思い出補正もあるかもね。
影ナレは佳乃と実波が熊本の名物について青山吉能さんに相談するというもの。「KADODEの扉は閉じるためのものじゃなくて開くためのものだと思う」みたいなセリフがあって、めっちゃいいこと言うじゃん!と思ったら影ナレの脚本書いたのまゆしぃだった。この子の書くホンもっと読みたいよ、ラジオのコーナーに自ら寄稿したときもやたらレベル高い文章だったし。
大田さんが正月から喉潰すんじゃねえのってくらい熱くワグナーに語りかけて会場が温まったところで、リーダーのいくぞ!がんばっぺ!Wake Up,Girls!の号令とともに舞台の幕が上がった。というか、正確には紗幕が落ちた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
以下セトリ。()は夜の部。
1.少女交響曲
2.素顔でKISS ME
MC
3.7 Girls War(7 Senses)
4.言の葉 青葉(雫の冠)
MC
5.僕らのフロンティア(One In A Billion)
6.One In A Billion(恋で?愛で?暴君です!)
企画コーナー
7.カケル×カケル feat.チーム西日本
8.わたしの樹
「Wake Up, Girls! YOSINO AOYAMA」
9.HIGAWARI PRINCESS(PRINCESS Yoshino ver.)
10.16歳のアガペー
MC
11.言葉の結晶
MC
12.Beyond the Bottom
13.タチアガレ!
14.TUNAGO
EN1.Polaris
EN2.地下鉄ラビリンス
MC
EN3.極上スマイル
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
開幕が「少女交響曲」ってのはパワーがある。しかもステージ演出はFANTASIAから継続で、最後にスポットライトが消えて7人のシルエットが電飾で真紅に染ったステージに映えるところは最高にカッコいい。
「素顔でKISS ME」は普段聴かないけど(ステージ演出も歌詞が流れるだけで、この曲に関しては初出から演出がいまいちスタイリッシュにならない印象)、美海による「履きなれないヒールを投げつけ 今夜のヒールはどっちよ」の振りだけは好き。
TV版のOP/EDを挟んでタイアップ曲のコーナー。昼の1曲目が「僕らのフロンティア」で、ははあこれは2曲目が暴君なんだなと思ったらまさかの異世界食堂。え、だって皆さんが着てるのそれ暴君衣装じゃないですか。
一応、夜はこのコーナーで暴君やったし昼も最後のMCで、
吉能「私やりたいことがあるんだよね!みんなで合唱したい!」
茉祐「いやそんな急に無茶な」
愛理「練習が必要だと思うんだけど」
吉能「そう言いつつフォーメーションについてくれるんだよねみんな(笑)」
という茶番を挟んで暴君の合唱。サビだけだったけど、面白い試みだった。夜は同じ流れで「言の葉 青葉」を合唱したけど、こっちは岩手でプロがやってるからなー。
そして本日の企画。ずっと宣言してたとおり、吉能による「熊本ならでは」が披露される。ステージにはまゆしぃ、七海と吉能が残り、6年前、活動をはじめる前に飛行機で通っていた頃の回想を劇形式で進めていく。3人で撮ったプリクラの話や、よく行った空港のお店、最終便が近い人からキャリーバッグを引きずってダッシュした思い出を語る。
3人で「カケル×カケル」をカバーして、舞台に独り残った吉能が「わたしの樹」を噛みしめるように歌い上げる。熊本の風景や生まれてからデビュー前の青山吉能メモリアル写真をバックに落ちサビでは7人全員で合唱する流れは昼もジーンと来たんだけど、七海が「涙で前が見えない状態で歌った」と語るその真価は夜の部。「昨日の朝3時までかけて書いていた」というワグナーへの手紙を朗読する吉能。
そこに綴られていたのは故郷・熊本を嫌っていたこと。そこに生まれたことの恨みや、母に辛く当たった日々、東京で仕事を終えて熊本空港に着くたびに「熊本に戻ってきてしまった」という暗い想いを抱えた日々のこと。ただ、上京してしばらく経つけど、いまだに乗り換えは上手くできないし東京の美味しいお店も知らない。離れてみて熊本が大切なHOMEだと分かって、そんな熊本を嫌ってしまったことへの懺悔。そしてワグナーのみんなは故郷を大事にしてね、という願い。
厳格な親に育てられて、それでも小学生のうちにミルキィホームズのオーディションに応募するような吉能がどんな思いで東京に焦がれた青春時代を過ごしたか、そして夢を叶えてからも週末飛行機組という制約を抱えて自らを「レアキャラ」と自虐しなければならなかったか。
上京してくる地方民は大なり小なり都会への羨望と地元への鬱屈した想いを持ってるもんだと思うし、悩みのレベルとかそういうのは置いておいて、同じ悩みを抱えてたからすごく刺さった。
でも悪いことばかりじゃないよね、地方出身だからこそ、自分が過ごした思い出の場所は引っ越すたびに増えていくし、故郷を想う唄には一層感動できる。WUGの楽曲だと「TUNAGO」は望郷の曲に分類されるんだろうけど、歌詞が抽象的すぎてピンと来ないんだよな。東北復興への誓いがメインテーマというか。
吉能は、正月に企画コーナーで客席から大ブーイングされる夢を見てメソメソしてたそうだけど、実際には拍手喝采だったね。夜公演最後のMCでもWUGちゃんたちが吉能へのメッセージを次々に口にしてた。
美海は「自分なら夢の話みたいなネガティブなことは言えないし、そんな事を言っちゃう正直さがよっぴーの魅力」だと涙を浮かべながら。七海は「よっぴーは底辺ズのリーダーでもあるけど、本当に底辺だったらこんなことできない!」と。美佑は「よっぴーがリーダーでよかった!これからもよろしくね!」と。まゆしぃは「吉能には言いたいことがいっぱいあるから詳しくはブログに書くけど、こいつは自分の弱さを強みにする術を持ってて、それを無自覚にやってるのが許せん!」と。愛ちゃんは「よっぴーはいつも私たちを巻き込んで、引っ張っていってくれる」と。香耶は「よっぴーのことをみんなに話したいというより、私はよっぴーと話したいことがたくさんある」と。
本当に愛されてるリーダーなんだなってのは、衣装チェンジの時間に披露された「Wake Up, Girls! YOSINO AOYAMA(写真のスライド)」に寄せられたメンバーから吉能への言葉でもひしひしと感じた。しかしこのスライド、素直に吉能の写真を順番に映してくれればいいものを、変に凝ってたのが気に入らない。バラバラのピースが少しずつ1枚の写真になったり、上下分割された写真が元の位置に戻っていったり、顔の一部がモノクロになったり。人の顔写真で、少なくとも今日の主役の写真でやることではない。技工に拘って顔写真にハサミを入れるのは失礼だと思わなかったのか。
閑話休題。
HIGAWARI PRINCESSでは今までの素敵なステッキをファンシーな日傘に持ち替え、新衣装を披露。この衣装、フリルの付いたスカートはキュートな一方で、上半身はボリュームが少なくて動きやすそう。そういう衣装だと愛ちゃんのキレとか美佑の動きの大きさ、まゆしぃの運動量が目立つ。特にライブ後半だとダンスできない組はヘロヘロだったりするし……。
この3人は今回、アンコールの「地下鉄ラビリンス」で間奏中にステージを降りて2階席まで一気に駆け上がりラップ部分のコール&レスポンスを煽って再びダッシュでステージに戻るという離れ業までこなした。汗っかきの美佑はオペラグラスではっきり分かるくらい前髪がぺったりだったね。
オペラグラスといえば昼の部はずっと像がぼやけるなーというのが気になってた。それどころか眠くて……正確には横になりたくて仕方ないし、最後の極上スマイルはもうよく覚えてない。こりゃ仮眠しなきゃなと、食べる気にならなかった昼ごはんをキャンセルしてチェックインを済ませベッドに腰を下ろしてはっきりと理解したのが、単純に具合が悪いだけだってこと。夜公演の開演40分前に目を覚ましたけど体が重い。二の腕が痺れる。脚がだるい。無理せずベッドで休んでいようかとも悩んだけど、これで倒れても月曜日は有給を入れてるし、と頑張ってよかった。
ただ、もう自分の身体が長距離移動と昼夜2回に付いていけないんだろうなというのは理解しつつある。ここ最近は特に健康面で不安になることが多いから、これからは歳を自覚して趣味と付き合っていくことにしましょう。
WUGちゃんみんなで紆余曲折の末にタイトルを決めたSSA、想い出のパレード」は万全の体調で臨みたい。なんか途中で厨ニっぽくなったりしたらしいけど候補を聞いてみたかったな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
そういえば新曲は各公演で順に発表らしく、熊本公演では「言葉の結晶」を披露。今までのWUG曲とは全く違うリズム(WUGよりは「君とプログレス」とか「Jewelry Wonderland」っぽさを強く感じる曲)だったので、作曲:広川恵一は納得。ダンスも静と動のメリハリが強調されてて、今までで一番難しいんじゃないか?って印象を受けた。最後に黄色い照明が一筋スーッとステージに落ちて消えていく演出も含めて、クールでかっこいい曲だったよ。
今年の厄を今年のうちに
2018年12月29日 日常2018はとにかくイライラしっぱなしの年でした。
部下の理解力の無さに怒り
相談者の愚かさに怒り
組織の無理解に怒り
上司の侮りに怒り
配達業者が来ないことに怒り
医者の横柄な態度に怒り
給仕の無作法に怒り
ゲームが上手く進まなくて怒り
アニメがつまらなくて怒り
本が読みづらくて怒り
駐輪スペースを守らない主婦に怒り
信号無視するサラリーマンに怒り
降車区間を守らない若者に怒り
商品の売り切れに怒り
電車の遅延に怒り
世間一般に怒る
我ながら酷い精神状態だったとは思うけど、救いがあるなら自分とサークル員には全くイライラせず全肯定でいられてることか。多分、楽しかった思い出が心をフラットにしてくれてるんだと思う。それまで嫌になってきたらかなりアウト値が高いね。
来年に備えて禅の本とか釈迦の説法とか読み返してるけど、何が一番効くんだろう。「すぐに手が出る&周りに怒鳴り散らす俺ってカッコいい」って価値観が変わる何かが起きないと難しいのかもしれない。
愚痴っぽくなりましたが、不惑までまだ少しあるからね、悩むのも已む無し。
部下の理解力の無さに怒り
相談者の愚かさに怒り
組織の無理解に怒り
上司の侮りに怒り
配達業者が来ないことに怒り
医者の横柄な態度に怒り
給仕の無作法に怒り
ゲームが上手く進まなくて怒り
アニメがつまらなくて怒り
本が読みづらくて怒り
駐輪スペースを守らない主婦に怒り
信号無視するサラリーマンに怒り
降車区間を守らない若者に怒り
商品の売り切れに怒り
電車の遅延に怒り
世間一般に怒る
我ながら酷い精神状態だったとは思うけど、救いがあるなら自分とサークル員には全くイライラせず全肯定でいられてることか。多分、楽しかった思い出が心をフラットにしてくれてるんだと思う。それまで嫌になってきたらかなりアウト値が高いね。
来年に備えて禅の本とか釈迦の説法とか読み返してるけど、何が一番効くんだろう。「すぐに手が出る&周りに怒鳴り散らす俺ってカッコいい」って価値観が変わる何かが起きないと難しいのかもしれない。
愚痴っぽくなりましたが、不惑までまだ少しあるからね、悩むのも已む無し。
☆:オリジナルもしくは原作を知らないけど面白そう
◎:続編・原作既読等のため安心。
○:問題はなさそうだが最後まで見続ける誘引があるかどうかは別
△:致命的にダメってことはなさそうだけど期待できない
×:合わなそうだけど一応録画する
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
○ 上野さんは不器用
不快な要素は無いように思える。
△ リヴィジョンズ
Ingressの放送中にずっとCMやってた。コードギアスみたいな長い指のロボにエヴァみたいな子供たちが襲われてピンク髪の女の子が助けに来るっていうどこかで見たアニメのごった煮みたいなセカイ系?ロボアニメなんだと思う。多分主人公がグチグチ悩むんだろう。CGはキレイそうだったから最初は見る。
……
え?これで終わり?来期のアニメちょっと趣味に合わなさすぎじゃない?
◎:続編・原作既読等のため安心。
○:問題はなさそうだが最後まで見続ける誘引があるかどうかは別
△:致命的にダメってことはなさそうだけど期待できない
×:合わなそうだけど一応録画する
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
○ 上野さんは不器用
不快な要素は無いように思える。
△ リヴィジョンズ
Ingressの放送中にずっとCMやってた。コードギアスみたいな長い指のロボにエヴァみたいな子供たちが襲われてピンク髪の女の子が助けに来るっていうどこかで見たアニメのごった煮みたいなセカイ系?ロボアニメなんだと思う。多分主人公がグチグチ悩むんだろう。CGはキレイそうだったから最初は見る。
……
え?これで終わり?来期のアニメちょっと趣味に合わなさすぎじゃない?
Wake Up,Girls! FINAL TOUR HOME PartⅡ FANTASIA
2018年12月16日 日常12/9の千葉市は朝から冷え込みが厳しくて、ライブ会場の盛岡へ向かうため外へ出たのはまだ仄暗い時間帯。立っているだけでスニーカーの先から冷気が忍び寄ってくるような気温に瞠目しつつ、空いている休日朝の総武線から東京駅で「はやて」に乗り換えてホッと一息、あとは現地でゆっくり観光でもしながらライブに備えて――そんなことを考えながら新幹線のチケットに目を落とす。
東京-盛岡の所要時間は3時間。それだけかかるってことは停車駅が多いんだろうなと思ったのに、車内アナウンスによると大宮からは一気に仙台まで行くという。
えっじゃあ純粋に距離がそんなにあるの?興味本位で距離を調べてみたら、東京-新潟間は東京-名古屋、東京-仙台と同じくらい、そして東京-盛岡は東京-大阪と同じくらいだという。ひえー。東日本の生まれだから、脳内日本地図は上下に縮んで左右に伸びてるんだなと実感。
しかし東北新幹線って、住宅地でもターミナルでもなく、農道が走る田園風景にいきなり駅が現れるもんだからびっくりする。地域住民の足として普段使いされてるのかなあとか。下手すると周りにはビジネスホテルはおろかコンビニさえなさそうなんだもの。
水沢江刺とかいう水で沢で江で刺身ってどう考えても美味しそうな駅を通り過ぎて、ぱんぱかぱーん!わーいわーい!な北上駅を抜けてようやく盛岡着。ここまでも十分に時間がかかったけど、秋田は盛岡乗り換えで更に先らしい……てっきり秋田-東京間の秋田新幹線ってのがあると思ってた。距離にして東京-相生間とほぼ同じで、もう岡山の手前だよ。冷静に日本地図を眺めると本当に東北は遠くって、割と節目節目で帰省してる印象の同級生は大変な思いをしてたんだなあと。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
10:11に電車から一歩降りるとホームの気温が、空気が既に違う。それは豪雪地帯の上越で真冬に感じる寒さと同質のもの。防寒対策だけはしっかりしてきてよかった……と思えたのも駅を出てしばらく歩くまでで、刺すような冷気がまたたく間に指先から痛覚を残して感覚を奪っていき、手袋をしていてもポケットから手を出せない。
新潟でも似たような感覚は知ってたけど、それは吹雪で付着した雪が手袋越しに温度を奪って水になりそれが外気で凍りつくというもので、盛岡の「晴れているのに異常に寒い」というのは未体験ゾーン。路面は凍結してるのに、こちらの装備はスニーカー。雪でも積もってればそこいて歩けばスリップを免れるんだけど、吹き下ろすからっ風がパウダースノーを掃き散らしてしまう。それでも地元民はママチャリで下り坂を走り抜けるんだから凄いね東北ネイティブ。
盛岡八幡宮に参拝したり旧・岩手銀行を探訪したり「盛岡 観光」でggると出てくる系の歴史ある蕎麦屋さんで天ざるを頂いたりしたけど、その辺は脇の話なのでパス。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
会場の岩手県民会館に到着したのは開始20分前だったものの、グッズの列は5分程度で捌けてて素晴らしい。WUGの物販てアイテムごとに7種類あるから時間かかりそうなものなんだけどね。まあ並んでる総人数が……ってのは触れちゃいけない。
今回のパンフはインタビューが薄くて不満。個人紹介の後にイベントやCDの発売日が纏められてて、資料的な価値はあるかもしれないけど、私はメンバーの写真と言葉を見たい読みたいの。畢竟、記録はggれば出てくるしね。
ただ、身に纏っている衣装は黒ベースで銀の装飾が高級感あるしストレートにカッコよくていい……吉能は凛々しいしまゆしぃは美人だし美海七海は顔ちっちゃくていつも以上にアイドル然として。これはブロマイド買えばよかった気がしてくるよ。ただ、ライブ会場で自分の引きを信じるより駿河屋で買った方が安いんだよなあ。
あと買ったものはタオル。今回は宗旨変えして水色を。するとどうだろう、見えてくる景色が違うの。香耶推しの時は緑色を身に付けてる人間を見ては、こいつら全員殴り倒さなきゃ……という攻撃衝動に駆られ、その一方で自分はこの人たちほど香耶にカネと時間をかけたのか?真摯であったのか、という劣等感に押しつぶされそうになった。
けど今日は水色のみんながファミリー!お調子者ですぐいじけて、でも気配りが出来てWUGが大好きなリーダーをみんなで暖かく見守ろう、応援していこう!って思える。コペルニクスもびっくりな同担拒否からの同担歓迎の原因は、内的なものじゃなく対象の性質に依るものかな。今でもうえしゃまのイベント行くとやっぱりこいつら全員以下略な気持ちになって心が痛むから。ファンションサイコとかでなく、好きな人が死んでくれたらそれはそれで嬉しい。未来に向かう無限の輝きに目を細めるのも、断絶した過去を偲んで目を瞑るのも別軸で等価値の満足があると思うよ。
この日は寒かったからパーカーの購入も検討したけど、「ゆったり着られるフリーサイズ」が罠なのでスルー。身につけるもののサイズがSになってから割と買い物で困ることも増えてきたけど、女の子で言うところの「胸が大きいと可愛い下着がなくって〜」みたいなもんだよと自分を納得させる。ライブでも前が見えなくて不利になるし、上背がせめてもう10センチ欲しかった。それでも成人の平均とどっこいでしょ。
あ、冬場のライブでTシャツなんて着られねえよ問題は、長袖のアンダーシャツの上から着るという知慧を野良ワグナーから得たので解消した。次回から真似しよう。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
場内では「仲間を求めて」やら「風の憧憬」やらが流れてる。なんなのスタッフは昔のJRPG好きなの?と一瞬訝しく思ったけど、ツアーの副題が「FANTASIA」だからか。開幕の寸劇もファンタジックに語りかけるメルヘンなおとぎ話風で、優しい雰囲気のまま1曲目はスキノスキル。メンバーの指先から魔法のきらめきが、くるりと旋れば風のエフェクトがステージに降ろされたままの薄幕に投影されるというのは面白いけど、踊るメンバーが幕の向こうでぼんやりしちゃうから、この演出には非常に否定的。まあこれは2曲目への"溜め”だったんだけど。
消化不良感のあるままスキノスキルが終わると、チップチューンに乗って寸劇再開。
幕に映されるのはRPG風……というか、「それはマユが16歳になる誕生日のことであった。起きなさい、私の可愛いマユや」からはじまって、お城で王様に会って酒場で仲間を3人加えて。いいのかこれ?ってレベルのどこかで見たドットとBGM。旅の途中でシラキリュウから即死ダメージを食らったヨシノが棺桶に入ったり教会で生き返らせたり、やや冗長な感のある旅はラスボスの潜む洞穴へ。ここでヤマタノオロチ風の敵の登場とともにoutlander rhapsodyのイントロが流れると、ステージの2階部分には剣を携え背を向ける4人の姿が。そしてイントロがアップテンポになるところで振り向きざまに剣を一閃!一気に幕が落ち、プロジェクションマッピングで(詳しくないから違うかもしれないが)ステージ全体をのたうつヤマタノオロチ。歌唱メンバーの4人はヘッドセットを装着し、剣舞を思わせるダンスを披露する。
間奏では残りのメンバーも客席の通路に現れ「みんなのワグナーパワーを分けて!」と煽る煽る。客席のボルテージの昂まりと呼応するように持っていた剣がメンバーそれぞれのカラーに輝き出すと、落ちサビでステージに揃った7人は円陣を組んで剣を掲げ合わせ、ついに邪悪なドラゴンを打ち倒す!最後は再びステージに背を向け、7人でキメ。
正直、ここの演出は大いに盛り上がったし震えたし、なんならこの曲だけで4000円くらいの価値があった。オペラグラスでじっくり鑑賞するつもりだったのに、ついサイリウムを振りながら叫んでしまったね。7人はそのまま剣をマイクに持ち替え、ED感あふれるリトル・チャレンジャーへ。いやー強い導入3曲だった……。
以下は全体のセトリ。
1.スキノスキル
2.outlander rhapsody
3.リトルチャンレジャー
MC
4.運命の女神(knock out)
5.Jewelry Wonderland
リーディングライブ「WUG7姉妹」
6. Polaris
WUGからのメッセージ
7.イーハトーヴの風(旅立ちの時)
8.言の葉青葉
Wake Up, Girls! MEMORIES 2017, 2018
9.7 Girls War
10.タチアガレ!(16歳のアガペー)
MC
11.雫の冠
12.Beyond the Bottom
EN1.セブンティーン・クライシス
EN2.ハートライン
MC
EN3.少女交響曲
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
MC明け恒例になってるI-1パートはKnock outが非常に扇情的。今までは愛ちゃんが気を吐くダンサブルな曲って認識だったけど、七海たちもいい。エロ可愛い。
リーディングライブはWUGが姉妹だったら?というもの。せっかくだからと年下を姉にして、実波お姉ちゃんにどんどん食べさせられる佳乃、菜々美に「お姉さま」呼びを強要される夏夜、未夕はダンスを真夢に教えようとするも真夢のほうが上手くてしょぼぼーん(まゆしぃのコサックダンスには驚いた)。そして藍里はみんなのお姉ちゃんだから変わらないね、というオチ。
昼は台本中心にキャラクターを演じ、夜はアドリブもどんどん入って中の人が出てきてるのは変化があって面白かった。愛理お姉ちゃん水泳のアニメ見よう?愛理お姉ちゃんはこっちでバレーのアニメ見るんだもん!とか思わず笑いが漏れる。
ただ、ここでPolarisやって一休みして地元の合唱団・イーハトーヴシンガーズを交えた名曲&言の葉青葉の合唱をしてまた一休みして……ってのは正直テンポ悪かった。その後が7GW、タチアガレ!(夜はアガペー)と続くのも、シナジー考えずにただパワーカードを連打してる感があってイマイチ。香耶が企画したイーハトーヴシンガーズによる歌唱や、香耶が抱える「これから」への想いを吐露するモノローグ、メンバー全員がワグナーへ感謝を伝えるビデオメッセージも意識高い感じが鼻についた。
感動させるべく構成されたプログラムに酔っている感じというか……夏にやったStart It Up!がホームパーティのような楽しいライブというコンセプトだったのに、幕間で東北ろっけん復興への願いを差し込んできたり、FINAL TOURだからなのか、東北と結びついたグループだからなのか、メンバーが真面目すぎるのか、焼肉の最中に「私達は動物のいのちをいただいているんです」と説法を聞かされた気分。
香耶が繰り返し言っていた「忘れられないライブにしたい」「ずっと残る思い出になってほしい」っていうのを、入れ替わりの激しい声優業界で爪痕を残したいという願いの発露と捉えるのは穿ち過ぎかもしれないけど、前向きに捉えればライブをただ消費されるだけのエンターテインメントとせずに、どこか固くて真面目なものにしてしまうのは立派なWUGの個性かもしれない。そして、そういう擦れてないところに純粋さを見出してしまうのがワグナーなのかもしれない。
ライブ終盤は雫の冠、BtB、少女交響曲と、まあ「FANTASIA」の副題からは予想通り。セブンティーン・クライシスではあぶれたもやごぼコンビがステージ2階で喧嘩してるフリが面白かったけども、全体を通じて曲数そのものが少なめだったからPartⅠとⅢの中継ぎっぽさは否めなかったかな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今回は、ハッとさせられるMCが耳から離れない。美佑がうっかり「岩手でライブするのはこれが最後だけど」って言ってしまって、一瞬場の空気が凍りついたのが。七海が「どうしても3月を意識しちゃうけど」、まゆしぃが「新しいコールも増えてるし私たちまだまだいける、もっとやれる!」ってフォローするも、みんなAfter WUGを意識せざるを得ないところに来てるんだなと。
そういう意味でも、香耶がどうしてもやりたかったというイーハトーヴシンガーズの「旅立ちの時」は、儚くも力強い歌声が、寒々しくどこまでも高い東北の冬空に溶けていくようで圧倒されたし、言の葉青葉の混声四部合唱はメロディーや歌詞の素晴らしさをあらためて噛みしめることができた。
言の葉青葉の落ちサビは会場全体で歌ったんだけど、「私は『頑張ってねと簡単に言えないよ』の歌詞を是非ワグナーさんに歌ってほしかった。お手紙や握手会でいつも『頑張ってね』と声をかけてくれるワグナーさんたちに、それでもいつも応援してくれるじゃん!ありがとう、と伝えたかった」という香耶はエモーショナルで、香耶推しは気絶したんじゃないの。
香耶がWUGから先に進むための禊みたいな独自色の強いライブだったけど、PartⅢの会場はメンバーゆかりの地域が多いし、こういうお当番回みたいな感じになるんだろうか。推しがメイン張りそうな会場には絶対に駆けつけたほうがいいと確信したね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ライブのあとは冷麺と焼き肉で一人乾杯。しかし、いい気分で信号の向こうのセブンイレブンへ駆け込んだらレジに並んでる途中で頭が痛くて視界が液晶掛けみたいになってすぐに目も開けてられなくなって、ああこれは気を失うなと思った次の瞬間にはレジに倒れ込んで店員に起こされてた。
這うように退店し、交差点に建つビルの入口階段に腰を掛けて息を整える。信号が3回ほど赤と青を繰り返す頃には頭もしっかりしてきたけど、寒さはまったく感じない。それなのになぜか震えが止まらない手で携帯電話を探す。無い。コンビニか?まっすぐ立ち上がれずに四つん這いの姿勢からゆっくりと腰を浮かせて先程のセブンへ。果たしてレジのそばに落ちていたiPhoneを無言で拾い上げ、辛くもホテルに戻ると、館内の暖かさにホッとしたのか再び眼の前が真っ暗になって。
という異郷の地で体調を崩しそうなアホをやらかしたものの、なんとか無事に帰ってこられました。年明けの熊本も楽しみですね。上手くいってドヤ顔でも失敗してガチ凹みでも、どう転んでも可愛い吉能を見守りたい。
東京-盛岡の所要時間は3時間。それだけかかるってことは停車駅が多いんだろうなと思ったのに、車内アナウンスによると大宮からは一気に仙台まで行くという。
えっじゃあ純粋に距離がそんなにあるの?興味本位で距離を調べてみたら、東京-新潟間は東京-名古屋、東京-仙台と同じくらい、そして東京-盛岡は東京-大阪と同じくらいだという。ひえー。東日本の生まれだから、脳内日本地図は上下に縮んで左右に伸びてるんだなと実感。
しかし東北新幹線って、住宅地でもターミナルでもなく、農道が走る田園風景にいきなり駅が現れるもんだからびっくりする。地域住民の足として普段使いされてるのかなあとか。下手すると周りにはビジネスホテルはおろかコンビニさえなさそうなんだもの。
水沢江刺とかいう水で沢で江で刺身ってどう考えても美味しそうな駅を通り過ぎて、ぱんぱかぱーん!わーいわーい!な北上駅を抜けてようやく盛岡着。ここまでも十分に時間がかかったけど、秋田は盛岡乗り換えで更に先らしい……てっきり秋田-東京間の秋田新幹線ってのがあると思ってた。距離にして東京-相生間とほぼ同じで、もう岡山の手前だよ。冷静に日本地図を眺めると本当に東北は遠くって、割と節目節目で帰省してる印象の同級生は大変な思いをしてたんだなあと。
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10:11に電車から一歩降りるとホームの気温が、空気が既に違う。それは豪雪地帯の上越で真冬に感じる寒さと同質のもの。防寒対策だけはしっかりしてきてよかった……と思えたのも駅を出てしばらく歩くまでで、刺すような冷気がまたたく間に指先から痛覚を残して感覚を奪っていき、手袋をしていてもポケットから手を出せない。
新潟でも似たような感覚は知ってたけど、それは吹雪で付着した雪が手袋越しに温度を奪って水になりそれが外気で凍りつくというもので、盛岡の「晴れているのに異常に寒い」というのは未体験ゾーン。路面は凍結してるのに、こちらの装備はスニーカー。雪でも積もってればそこいて歩けばスリップを免れるんだけど、吹き下ろすからっ風がパウダースノーを掃き散らしてしまう。それでも地元民はママチャリで下り坂を走り抜けるんだから凄いね東北ネイティブ。
盛岡八幡宮に参拝したり旧・岩手銀行を探訪したり「盛岡 観光」でggると出てくる系の歴史ある蕎麦屋さんで天ざるを頂いたりしたけど、その辺は脇の話なのでパス。
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会場の岩手県民会館に到着したのは開始20分前だったものの、グッズの列は5分程度で捌けてて素晴らしい。WUGの物販てアイテムごとに7種類あるから時間かかりそうなものなんだけどね。まあ並んでる総人数が……ってのは触れちゃいけない。
今回のパンフはインタビューが薄くて不満。個人紹介の後にイベントやCDの発売日が纏められてて、資料的な価値はあるかもしれないけど、私はメンバーの写真と言葉を見たい読みたいの。畢竟、記録はggれば出てくるしね。
ただ、身に纏っている衣装は黒ベースで銀の装飾が高級感あるしストレートにカッコよくていい……吉能は凛々しいしまゆしぃは美人だし美海七海は顔ちっちゃくていつも以上にアイドル然として。これはブロマイド買えばよかった気がしてくるよ。ただ、ライブ会場で自分の引きを信じるより駿河屋で買った方が安いんだよなあ。
あと買ったものはタオル。今回は宗旨変えして水色を。するとどうだろう、見えてくる景色が違うの。香耶推しの時は緑色を身に付けてる人間を見ては、こいつら全員殴り倒さなきゃ……という攻撃衝動に駆られ、その一方で自分はこの人たちほど香耶にカネと時間をかけたのか?真摯であったのか、という劣等感に押しつぶされそうになった。
けど今日は水色のみんながファミリー!お調子者ですぐいじけて、でも気配りが出来てWUGが大好きなリーダーをみんなで暖かく見守ろう、応援していこう!って思える。コペルニクスもびっくりな同担拒否からの同担歓迎の原因は、内的なものじゃなく対象の性質に依るものかな。今でもうえしゃまのイベント行くとやっぱりこいつら全員以下略な気持ちになって心が痛むから。ファンションサイコとかでなく、好きな人が死んでくれたらそれはそれで嬉しい。未来に向かう無限の輝きに目を細めるのも、断絶した過去を偲んで目を瞑るのも別軸で等価値の満足があると思うよ。
この日は寒かったからパーカーの購入も検討したけど、「ゆったり着られるフリーサイズ」が罠なのでスルー。身につけるもののサイズがSになってから割と買い物で困ることも増えてきたけど、女の子で言うところの「胸が大きいと可愛い下着がなくって〜」みたいなもんだよと自分を納得させる。ライブでも前が見えなくて不利になるし、上背がせめてもう10センチ欲しかった。それでも成人の平均とどっこいでしょ。
あ、冬場のライブでTシャツなんて着られねえよ問題は、長袖のアンダーシャツの上から着るという知慧を野良ワグナーから得たので解消した。次回から真似しよう。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
場内では「仲間を求めて」やら「風の憧憬」やらが流れてる。なんなのスタッフは昔のJRPG好きなの?と一瞬訝しく思ったけど、ツアーの副題が「FANTASIA」だからか。開幕の寸劇もファンタジックに語りかけるメルヘンなおとぎ話風で、優しい雰囲気のまま1曲目はスキノスキル。メンバーの指先から魔法のきらめきが、くるりと旋れば風のエフェクトがステージに降ろされたままの薄幕に投影されるというのは面白いけど、踊るメンバーが幕の向こうでぼんやりしちゃうから、この演出には非常に否定的。まあこれは2曲目への"溜め”だったんだけど。
消化不良感のあるままスキノスキルが終わると、チップチューンに乗って寸劇再開。
幕に映されるのはRPG風……というか、「それはマユが16歳になる誕生日のことであった。起きなさい、私の可愛いマユや」からはじまって、お城で王様に会って酒場で仲間を3人加えて。いいのかこれ?ってレベルのどこかで見たドットとBGM。旅の途中でシラキリュウから即死ダメージを食らったヨシノが棺桶に入ったり教会で生き返らせたり、やや冗長な感のある旅はラスボスの潜む洞穴へ。ここでヤマタノオロチ風の敵の登場とともにoutlander rhapsodyのイントロが流れると、ステージの2階部分には剣を携え背を向ける4人の姿が。そしてイントロがアップテンポになるところで振り向きざまに剣を一閃!一気に幕が落ち、プロジェクションマッピングで(詳しくないから違うかもしれないが)ステージ全体をのたうつヤマタノオロチ。歌唱メンバーの4人はヘッドセットを装着し、剣舞を思わせるダンスを披露する。
間奏では残りのメンバーも客席の通路に現れ「みんなのワグナーパワーを分けて!」と煽る煽る。客席のボルテージの昂まりと呼応するように持っていた剣がメンバーそれぞれのカラーに輝き出すと、落ちサビでステージに揃った7人は円陣を組んで剣を掲げ合わせ、ついに邪悪なドラゴンを打ち倒す!最後は再びステージに背を向け、7人でキメ。
正直、ここの演出は大いに盛り上がったし震えたし、なんならこの曲だけで4000円くらいの価値があった。オペラグラスでじっくり鑑賞するつもりだったのに、ついサイリウムを振りながら叫んでしまったね。7人はそのまま剣をマイクに持ち替え、ED感あふれるリトル・チャレンジャーへ。いやー強い導入3曲だった……。
以下は全体のセトリ。
1.スキノスキル
2.outlander rhapsody
3.リトルチャンレジャー
MC
4.運命の女神(knock out)
5.Jewelry Wonderland
リーディングライブ「WUG7姉妹」
6. Polaris
WUGからのメッセージ
7.イーハトーヴの風(旅立ちの時)
8.言の葉青葉
Wake Up, Girls! MEMORIES 2017, 2018
9.7 Girls War
10.タチアガレ!(16歳のアガペー)
MC
11.雫の冠
12.Beyond the Bottom
EN1.セブンティーン・クライシス
EN2.ハートライン
MC
EN3.少女交響曲
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
MC明け恒例になってるI-1パートはKnock outが非常に扇情的。今までは愛ちゃんが気を吐くダンサブルな曲って認識だったけど、七海たちもいい。エロ可愛い。
リーディングライブはWUGが姉妹だったら?というもの。せっかくだからと年下を姉にして、実波お姉ちゃんにどんどん食べさせられる佳乃、菜々美に「お姉さま」呼びを強要される夏夜、未夕はダンスを真夢に教えようとするも真夢のほうが上手くてしょぼぼーん(まゆしぃのコサックダンスには驚いた)。そして藍里はみんなのお姉ちゃんだから変わらないね、というオチ。
昼は台本中心にキャラクターを演じ、夜はアドリブもどんどん入って中の人が出てきてるのは変化があって面白かった。愛理お姉ちゃん水泳のアニメ見よう?愛理お姉ちゃんはこっちでバレーのアニメ見るんだもん!とか思わず笑いが漏れる。
ただ、ここでPolarisやって一休みして地元の合唱団・イーハトーヴシンガーズを交えた名曲&言の葉青葉の合唱をしてまた一休みして……ってのは正直テンポ悪かった。その後が7GW、タチアガレ!(夜はアガペー)と続くのも、シナジー考えずにただパワーカードを連打してる感があってイマイチ。香耶が企画したイーハトーヴシンガーズによる歌唱や、香耶が抱える「これから」への想いを吐露するモノローグ、メンバー全員がワグナーへ感謝を伝えるビデオメッセージも意識高い感じが鼻についた。
感動させるべく構成されたプログラムに酔っている感じというか……夏にやったStart It Up!がホームパーティのような楽しいライブというコンセプトだったのに、幕間で東北ろっけん復興への願いを差し込んできたり、FINAL TOURだからなのか、東北と結びついたグループだからなのか、メンバーが真面目すぎるのか、焼肉の最中に「私達は動物のいのちをいただいているんです」と説法を聞かされた気分。
香耶が繰り返し言っていた「忘れられないライブにしたい」「ずっと残る思い出になってほしい」っていうのを、入れ替わりの激しい声優業界で爪痕を残したいという願いの発露と捉えるのは穿ち過ぎかもしれないけど、前向きに捉えればライブをただ消費されるだけのエンターテインメントとせずに、どこか固くて真面目なものにしてしまうのは立派なWUGの個性かもしれない。そして、そういう擦れてないところに純粋さを見出してしまうのがワグナーなのかもしれない。
ライブ終盤は雫の冠、BtB、少女交響曲と、まあ「FANTASIA」の副題からは予想通り。セブンティーン・クライシスではあぶれたもやごぼコンビがステージ2階で喧嘩してるフリが面白かったけども、全体を通じて曲数そのものが少なめだったからPartⅠとⅢの中継ぎっぽさは否めなかったかな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今回は、ハッとさせられるMCが耳から離れない。美佑がうっかり「岩手でライブするのはこれが最後だけど」って言ってしまって、一瞬場の空気が凍りついたのが。七海が「どうしても3月を意識しちゃうけど」、まゆしぃが「新しいコールも増えてるし私たちまだまだいける、もっとやれる!」ってフォローするも、みんなAfter WUGを意識せざるを得ないところに来てるんだなと。
そういう意味でも、香耶がどうしてもやりたかったというイーハトーヴシンガーズの「旅立ちの時」は、儚くも力強い歌声が、寒々しくどこまでも高い東北の冬空に溶けていくようで圧倒されたし、言の葉青葉の混声四部合唱はメロディーや歌詞の素晴らしさをあらためて噛みしめることができた。
言の葉青葉の落ちサビは会場全体で歌ったんだけど、「私は『頑張ってねと簡単に言えないよ』の歌詞を是非ワグナーさんに歌ってほしかった。お手紙や握手会でいつも『頑張ってね』と声をかけてくれるワグナーさんたちに、それでもいつも応援してくれるじゃん!ありがとう、と伝えたかった」という香耶はエモーショナルで、香耶推しは気絶したんじゃないの。
香耶がWUGから先に進むための禊みたいな独自色の強いライブだったけど、PartⅢの会場はメンバーゆかりの地域が多いし、こういうお当番回みたいな感じになるんだろうか。推しがメイン張りそうな会場には絶対に駆けつけたほうがいいと確信したね。
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ライブのあとは冷麺と焼き肉で一人乾杯。しかし、いい気分で信号の向こうのセブンイレブンへ駆け込んだらレジに並んでる途中で頭が痛くて視界が液晶掛けみたいになってすぐに目も開けてられなくなって、ああこれは気を失うなと思った次の瞬間にはレジに倒れ込んで店員に起こされてた。
這うように退店し、交差点に建つビルの入口階段に腰を掛けて息を整える。信号が3回ほど赤と青を繰り返す頃には頭もしっかりしてきたけど、寒さはまったく感じない。それなのになぜか震えが止まらない手で携帯電話を探す。無い。コンビニか?まっすぐ立ち上がれずに四つん這いの姿勢からゆっくりと腰を浮かせて先程のセブンへ。果たしてレジのそばに落ちていたiPhoneを無言で拾い上げ、辛くもホテルに戻ると、館内の暖かさにホッとしたのか再び眼の前が真っ暗になって。
という異郷の地で体調を崩しそうなアホをやらかしたものの、なんとか無事に帰ってこられました。年明けの熊本も楽しみですね。上手くいってドヤ顔でも失敗してガチ凹みでも、どう転んでも可愛い吉能を見守りたい。
ここのところのいろいろ
2018年11月4日 日常最近(だいたいここ1ヶ月ちょっと)の間のトピックについて。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・強く可愛く美しく声優トークショー
→裏キス
10/20は裏キスでどっちみちOBのお歴々とお会いするために多摩へ行くのだから、ついでにどこか寄りたいなあと思ってたら、だれ?らじの3人が八王子の大学で学園祭のステージに来るらしいじゃない。こりゃあいい、とepoを誘ってレッツゴー。
乗換案内で示される、馬喰横山とかいうあまり馴染みのない駅を経由してGo West。
でもこの馬喰横山駅、結構いい雰囲気だったね。というか地下鉄の駅はいかにも都内!都心!って感じで自分が偉くなった気分になれるから好き。千葉の駅はいまいち都内って感じがしないのよね。都民は毎朝メトロとか新宿線とか使って満員電車で通勤するわけでしょ、動きがとれない中でAERAの広告眺めたりケータイでドリランドとか怪盗ロワイヤルを遊んだりしながら。新潟県民には永遠に届かないその貴族生活、羨ましい。
閑話休題。目的地は東京造形大学。最寄り駅は横浜線の相模原駅……じゃねえ、『相模原』じゃなく『相原』だ。何この罠。幸い場所が親しかったから事無きを得たけど、得たけど……え、相原駅って本当にここで合ってる?というくらいのド田舎駅っぷりに驚く。都内ですよね?
シャトルバスで大学に向かう道は、片側一車線の狭い、街灯も整備されてないつづら折り。車窓からは馬が放牧されている様子が見えたりするものの商店は一軒も無く不安に駆られる中、5分程度で目的地に到着。狭いロータリーで下車し、アーチ型の門をくぐると左右に建物と学園祭の出店が。50メートルほどで広場に出ると、反対側に校舎が見え……それだけ。
狭い。具体的にはクレセントホールから商学部棟くらいまでに大学すべてが収まってしまう、学食に届くか怪しいほどの距離感。見て回るところもないしどうしよう……と思っている間にepoが登場し、二人で多目的ホールへ。これも天井の低さが緩和されてるライブハウスって程度の広さで、傾斜も無いからチビには厳しい環境。
ただ、イベントの内容よりも帰り道で「全然見えなかったねー、コーナーで白地のTシャツに何か書いてたみたいだけど、ぼんやりオレンジ色っぽいなーって分かる程度で」
って振ったらepoから、いや見えたけど……って返ってきたことの方が印象に残ってる。だんだん裸眼が苦しくなってきて、薄暗いところだとそれが顕著なんだけど運転しないもんだから何とかごまかしてきた。ただ、そろそろ限界なのでライブでは今まで以上にオペラグラスマンになります。傍から見ると覗き魔みたいだけどしっかりフォーカスできてイイよこれ。
途中、地元の味を都内で楽しめるということで府中の長岡小嶋屋さんにて遅めの昼食。自分にとって蕎麦といえばコシが強いへぎそば。帰郷するたびに寄る名店で食べられてよかった。まあその2~3週前に御徒町でへぎそば食べてるおかげで飢餓感はあまりなかったけど。というかあの店は酒も旨いし良かった。今度また行きたい。
で、裏キス。
聖蹟で降りたらナギPとバッタリ鉢合わせて、そのまま記憶を頼りにサークル員の元いたアパートを探す流れに。結局よくわからなかったけど、懐かしさに浸るには十分。あとナギPはもう完全にアイドルオタクになってた。
・上の代がほとんどいらっしゃらなくて、ジョーさんが最長老。そのジョーさんも白髪が目立つようになってきてOB高齢化の波を感じる。
・Yoshiさんとゆうすけ君は先に集合して買い出ししてからサッカー観にスタジアムへ行くというアクティブムーブ。このバイタリティは真似できんわ。
・1さんが持ってきたワードバスケットというゲームで盛り上がる。山田式が廃れたのは知識の細分化によって同程度の知識を持った人がどんどん少なくなった結果だと思ってるので、弱点を克服しているこの遊びには唸らされた。
・フォフォフォ「神奈川県民ならmic(不動産会社)知ってますよ!」→誰も知らないという綺麗な流れ。
帰りは聖蹟まで歩いたけど、距離も無いし晴天の秋空が気持ちよかった。駅に向かう道がバイトで中河原まで行くコースを思い起こさせて、駅近くのゲームセンターでクイズマジックアカデミーやったなあとかいろんな記憶を連れてくる。千葉からだと遠いけど、年に一回くらいは自分の原点である多摩を訪れるのもいいね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ
裏キスの翌日はミリシタ感謝祭という抽選招待制のイベント。当たったらみんなで行けるね!なんて軽口叩いてたら、よりによって自分だけ当たってしまった。のですっぽかして帰宅。
しばらく前からライブやイベントに対する姿勢が変わりつつあって、会場まで行くのも他のオタクを見るのも開演中は横になれないしトイレに行けないのも帰り道のことも考えると辛くなってきた。
今後は出来る限り会場は避けて、LVが期待できるならそっち、ニコ生やtwich他で配信されるならそっち、という方向で行きたい。ミリオンライブ!の次のライブも現地ではなくLV参加の予定です。っつーか仙台・大阪・福岡ってLIVEのためにそんな遠隔地まで行けるか。
まあ、年末年始はまさにLIVEのために盛岡・熊本へ行く予定だからこんなのは欺瞞でしかないんだけど、行かなくていい理由を探しはじめた時点で心がどっちを向いてるかは明白なのよね。
まあ感謝祭はともかく、TC(Theater Challenge!)だよ。投票で配役が決まるドラマCD企画第3段。今度は765ASが加わってさあ大変という。正直、3度めの正直を狙う志保やまつり姫とはカチ合いたくないし、実績がある桃子や真壁も嫌だ(第2回で可憐は桃子と競合して鎧袖一触されてる)。絶対数が多いあんゆりPやグラビティな琴葉Pも相手にしたくない。そもそも可憐って、ミステリアスな役ではお姫ちんとぶつかるし、気弱そうな役では雪歩と争うことになりそうなのが詰んでるんだよなあ。アイドル自体の人気も下から数えた方が早くて、第1回で役を取ってるから同情票・浮動票も集めにくい。
厳しい戦いの予感はしてるけど、せめて他Pからヘイトを買うような行動は慎もう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・MTGArena
別項目立てて書こうかと思ったけど、9月末からハマってます。内容はMagic OnlineのUIを分かりやすく演出を派手にマッチのテンポを良くしたMtGのデジタルカードゲーム。
最初は「神話レアをキャストするたびに演出が入るのはなあ……」と思ってたけど、切り札を叩きつけたときの気持ちよさは格別。神話レアだけじゃなく、一文レアやアンコモンにも演出入りのものがあって、新しいカードを使うのが楽しい。
マッチングは早ければ0秒、だいたい3~10秒ほどで相手が見つかり、シャッフルの手間も無いし土地からマナを出すのもフェイズを進めるのも半分自動でやってくれるから試合のスピードがとにかく速い。アグロデッキなら1時間半で10戦くらいできる。
値段の安さも強みだ。環境最強のデッキをリアルで組もうと思ったら2~3万はかかるであろうところ、アリーナなら100ドルも課金すれば強デッキがいくつも組める。パックを剥くたびにポイントが溜まっていって、6パックごとに好きなレアと交換できるWILD CARDが手に入るから、札束デッキの構築難度がめっちゃ低い。
相手に困らないのはリミテッドも同じ。ドラフトやるのに相手を8人集める必要はないし、シールドやるのにショップのスペースを借りる必要もない。しかもドラフトは400円弱、シールドは1000円弱で出来てパックまでもらえる。しかもこれは全敗したときの話で、勝つたびに報酬が良くなっていくからうっかりするとプレイ前より資産が増えてたりするという。
そして国産ソシャゲの「今なら○○もらえる」じゃないけどチュートリアルでデッキが10個貰えて、高額レアが入ってたりコンセプトがしっかりしてたり一部はそのまま戦っても環境の構築デッキに伍する底力を持ってたりする。
正直MtGプレイヤーやMtGプレイヤーだったすべての人にプレイして欲しいゲーム。そしてMtGは知らないけど「面白い」「興奮する」ゲーム体験を求めているすべての人に試してもらいたいゲーム。
唯一の難点は日本語に対応してないことだけど、2バイト文字に対応するとかマジ無理なので諦めて欲しい。というかみんなSTEAMであっちのゲームやるでしょ。英語もパラドゲーよりはるかに平易で、中学生の英単語とMtG特有の言い回しだけだし、後者は自然に身につくほか、うっかり調べはじめると関連項目巡りで時間がすっ飛ぶMTG Wikiがあるから問題にならない。そもそもカードならイラストで効果覚えちゃうしね。
もうすぐフレンド対戦にも対応するし、現在は環境のバランスもいいからはじめるなら今は絶好の機会。みんなもラヴニカ・ギルド診断で自分のカラーを決めて戦おう!
https://magic.wizards.com/ja/products/guilds-ravnica
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・強く可愛く美しく声優トークショー
→裏キス
10/20は裏キスでどっちみちOBのお歴々とお会いするために多摩へ行くのだから、ついでにどこか寄りたいなあと思ってたら、だれ?らじの3人が八王子の大学で学園祭のステージに来るらしいじゃない。こりゃあいい、とepoを誘ってレッツゴー。
乗換案内で示される、馬喰横山とかいうあまり馴染みのない駅を経由してGo West。
でもこの馬喰横山駅、結構いい雰囲気だったね。というか地下鉄の駅はいかにも都内!都心!って感じで自分が偉くなった気分になれるから好き。千葉の駅はいまいち都内って感じがしないのよね。都民は毎朝メトロとか新宿線とか使って満員電車で通勤するわけでしょ、動きがとれない中でAERAの広告眺めたりケータイでドリランドとか怪盗ロワイヤルを遊んだりしながら。新潟県民には永遠に届かないその貴族生活、羨ましい。
閑話休題。目的地は東京造形大学。最寄り駅は横浜線の相模原駅……じゃねえ、『相模原』じゃなく『相原』だ。何この罠。幸い場所が親しかったから事無きを得たけど、得たけど……え、相原駅って本当にここで合ってる?というくらいのド田舎駅っぷりに驚く。都内ですよね?
シャトルバスで大学に向かう道は、片側一車線の狭い、街灯も整備されてないつづら折り。車窓からは馬が放牧されている様子が見えたりするものの商店は一軒も無く不安に駆られる中、5分程度で目的地に到着。狭いロータリーで下車し、アーチ型の門をくぐると左右に建物と学園祭の出店が。50メートルほどで広場に出ると、反対側に校舎が見え……それだけ。
狭い。具体的にはクレセントホールから商学部棟くらいまでに大学すべてが収まってしまう、学食に届くか怪しいほどの距離感。見て回るところもないしどうしよう……と思っている間にepoが登場し、二人で多目的ホールへ。これも天井の低さが緩和されてるライブハウスって程度の広さで、傾斜も無いからチビには厳しい環境。
ただ、イベントの内容よりも帰り道で「全然見えなかったねー、コーナーで白地のTシャツに何か書いてたみたいだけど、ぼんやりオレンジ色っぽいなーって分かる程度で」
って振ったらepoから、いや見えたけど……って返ってきたことの方が印象に残ってる。だんだん裸眼が苦しくなってきて、薄暗いところだとそれが顕著なんだけど運転しないもんだから何とかごまかしてきた。ただ、そろそろ限界なのでライブでは今まで以上にオペラグラスマンになります。傍から見ると覗き魔みたいだけどしっかりフォーカスできてイイよこれ。
途中、地元の味を都内で楽しめるということで府中の長岡小嶋屋さんにて遅めの昼食。自分にとって蕎麦といえばコシが強いへぎそば。帰郷するたびに寄る名店で食べられてよかった。まあその2~3週前に御徒町でへぎそば食べてるおかげで飢餓感はあまりなかったけど。というかあの店は酒も旨いし良かった。今度また行きたい。
で、裏キス。
聖蹟で降りたらナギPとバッタリ鉢合わせて、そのまま記憶を頼りにサークル員の元いたアパートを探す流れに。結局よくわからなかったけど、懐かしさに浸るには十分。あとナギPはもう完全にアイドルオタクになってた。
・上の代がほとんどいらっしゃらなくて、ジョーさんが最長老。そのジョーさんも白髪が目立つようになってきてOB高齢化の波を感じる。
・Yoshiさんとゆうすけ君は先に集合して買い出ししてからサッカー観にスタジアムへ行くというアクティブムーブ。このバイタリティは真似できんわ。
・1さんが持ってきたワードバスケットというゲームで盛り上がる。山田式が廃れたのは知識の細分化によって同程度の知識を持った人がどんどん少なくなった結果だと思ってるので、弱点を克服しているこの遊びには唸らされた。
・フォフォフォ「神奈川県民ならmic(不動産会社)知ってますよ!」→誰も知らないという綺麗な流れ。
帰りは聖蹟まで歩いたけど、距離も無いし晴天の秋空が気持ちよかった。駅に向かう道がバイトで中河原まで行くコースを思い起こさせて、駅近くのゲームセンターでクイズマジックアカデミーやったなあとかいろんな記憶を連れてくる。千葉からだと遠いけど、年に一回くらいは自分の原点である多摩を訪れるのもいいね。
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・アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ
裏キスの翌日はミリシタ感謝祭という抽選招待制のイベント。当たったらみんなで行けるね!なんて軽口叩いてたら、よりによって自分だけ当たってしまった。のですっぽかして帰宅。
しばらく前からライブやイベントに対する姿勢が変わりつつあって、会場まで行くのも他のオタクを見るのも開演中は横になれないしトイレに行けないのも帰り道のことも考えると辛くなってきた。
今後は出来る限り会場は避けて、LVが期待できるならそっち、ニコ生やtwich他で配信されるならそっち、という方向で行きたい。ミリオンライブ!の次のライブも現地ではなくLV参加の予定です。っつーか仙台・大阪・福岡ってLIVEのためにそんな遠隔地まで行けるか。
まあ、年末年始はまさにLIVEのために盛岡・熊本へ行く予定だからこんなのは欺瞞でしかないんだけど、行かなくていい理由を探しはじめた時点で心がどっちを向いてるかは明白なのよね。
まあ感謝祭はともかく、TC(Theater Challenge!)だよ。投票で配役が決まるドラマCD企画第3段。今度は765ASが加わってさあ大変という。正直、3度めの正直を狙う志保やまつり姫とはカチ合いたくないし、実績がある桃子や真壁も嫌だ(第2回で可憐は桃子と競合して鎧袖一触されてる)。絶対数が多いあんゆりPやグラビティな琴葉Pも相手にしたくない。そもそも可憐って、ミステリアスな役ではお姫ちんとぶつかるし、気弱そうな役では雪歩と争うことになりそうなのが詰んでるんだよなあ。アイドル自体の人気も下から数えた方が早くて、第1回で役を取ってるから同情票・浮動票も集めにくい。
厳しい戦いの予感はしてるけど、せめて他Pからヘイトを買うような行動は慎もう。
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・MTGArena
別項目立てて書こうかと思ったけど、9月末からハマってます。内容はMagic OnlineのUIを分かりやすく演出を派手にマッチのテンポを良くしたMtGのデジタルカードゲーム。
最初は「神話レアをキャストするたびに演出が入るのはなあ……」と思ってたけど、切り札を叩きつけたときの気持ちよさは格別。神話レアだけじゃなく、一文レアやアンコモンにも演出入りのものがあって、新しいカードを使うのが楽しい。
マッチングは早ければ0秒、だいたい3~10秒ほどで相手が見つかり、シャッフルの手間も無いし土地からマナを出すのもフェイズを進めるのも半分自動でやってくれるから試合のスピードがとにかく速い。アグロデッキなら1時間半で10戦くらいできる。
値段の安さも強みだ。環境最強のデッキをリアルで組もうと思ったら2~3万はかかるであろうところ、アリーナなら100ドルも課金すれば強デッキがいくつも組める。パックを剥くたびにポイントが溜まっていって、6パックごとに好きなレアと交換できるWILD CARDが手に入るから、札束デッキの構築難度がめっちゃ低い。
相手に困らないのはリミテッドも同じ。ドラフトやるのに相手を8人集める必要はないし、シールドやるのにショップのスペースを借りる必要もない。しかもドラフトは400円弱、シールドは1000円弱で出来てパックまでもらえる。しかもこれは全敗したときの話で、勝つたびに報酬が良くなっていくからうっかりするとプレイ前より資産が増えてたりするという。
そして国産ソシャゲの「今なら○○もらえる」じゃないけどチュートリアルでデッキが10個貰えて、高額レアが入ってたりコンセプトがしっかりしてたり一部はそのまま戦っても環境の構築デッキに伍する底力を持ってたりする。
正直MtGプレイヤーやMtGプレイヤーだったすべての人にプレイして欲しいゲーム。そしてMtGは知らないけど「面白い」「興奮する」ゲーム体験を求めているすべての人に試してもらいたいゲーム。
唯一の難点は日本語に対応してないことだけど、2バイト文字に対応するとかマジ無理なので諦めて欲しい。というかみんなSTEAMであっちのゲームやるでしょ。英語もパラドゲーよりはるかに平易で、中学生の英単語とMtG特有の言い回しだけだし、後者は自然に身につくほか、うっかり調べはじめると関連項目巡りで時間がすっ飛ぶMTG Wikiがあるから問題にならない。そもそもカードならイラストで効果覚えちゃうしね。
もうすぐフレンド対戦にも対応するし、現在は環境のバランスもいいからはじめるなら今は絶好の機会。みんなもラヴニカ・ギルド診断で自分のカラーを決めて戦おう!
https://magic.wizards.com/ja/products/guilds-ravnica
秋アニメはじまりましたね
2018年10月27日 日常やたら豊作ですが何本見続けられるんでしょうか。
・宇宙戦艦ティラミスII
10分だから余裕で見てられるし、クスッと笑えるネタがちゃんとあっていいね。イスズがバーで割り勘したりポイントを自分のカードに付けたりするシーンは笑わせてもらった。
・風が強く吹いている
原作読みたいなーでも小説読むの苦手だしなーでまごまごしてたらアニメはじまってありがたい。そして面白い。なんとなくハイキュー!!のアニメっぽいけど、スタッフ一緒だったりするのかも。
日体大?のライバルがフェイトステイナイトのシンジ?だっけライダーのマスターに見える。弟がこういう嫌味なキャラ大好きだから顔を思い出してクスッとした。
タバコ吸ってる先輩がお気に入り。絶対にいいトコロで見せ場あるでしょこの人。
・ソラとウミのアイダ
シナリオが駄目とか主人公の性格が駄目とかで投げることはよくあるけど、演技が駄目で見てられなくなるのは初めてのパターン。熊本弁喋れる若手女性声優なんて他にいるだろ!例えば……ほら……青山吉能とかさ……。
・ゾンビランドサガ
お坊ちゃんスタイルのゾンビが踊ったり宮野が目立ちまくるがOP嫌いで、ついついOPだけリピートしたりする。いやサイケで意味不明なの嫌いなんだけどビビッドでメリハリのある絵は見てて気持ちいいし……。
骨子が真っ当なアイドルアニメだから頭おかしく見える展開でも破綻しなさそう。宮野の正体が気になるところだけど、ゾンビでも謎のままでもまあいいかな……。
・やがて君になる
あーはいはい男が存在しない世界の湿っぽいレズ本当に好きだよねみんな。
って鼻で笑ってたら、共学が舞台だし主人公は淡々としてるし、「人を好きになったことないんですけど?」って言ってた先輩に共感してたら自分(後輩女子)にがっついてくるしその先輩の相方は余裕のフリして嫉妬心が燻ってるし。生徒会室が離れになってて紅茶が出てきたあたりでマリみてっぽさに爆笑してたのに、気づけば今期で一番先が気になるアニメになってしまった。OPも好き。
・ジョジョの奇妙な冒険 第五部 黄金の風
すっかり内容忘れた状態で見た4部は、康一くんをいじめてくる不良が嫌でクソ鬱アニメ認定してしまったので、5部はどうかと思ったら、ジョルノもブチャラティもまともな仕事に就いてない悪人だったから切りそうになった。弟に「チンピラがジョジョを名乗るなんてマジ許せぬ」って言ったら「3部も4部6部も主人公は不良じゃねえか」って返されてぐうの音も出なかったので視聴継続します。
誰が死ぬとかオチとかスタンドの能力さえ全く覚えてないから新鮮ではある。ゴールド・エクスペリエンスの能力が感覚暴走と生命付与で、命を吹き込む方は予め仕込んでおいて罠みたいに使えるの強すぎじゃないかって思ってる。適当にそこらじゅう殴りまくって敵が現れたらマシンガンに変化するようにしておけば最強じゃない?
・SSSS.GRIDMAN
上田麗奈の演技が評価されて俺も鼻が高いよ……。特撮の方は全く見たことがないどころかずーっとセガのヒーローだと思ってた。それはシャンゼリオンだ。
ロボットvs怪獣の一方で日常シーンは主にアカネくん周りが不穏で六花ちゃんはいい子で主人公は朴念仁でも戦闘マシーンでもなくヒロインに恋心を抱いていて、周りの大人が少年少女をサポートする。不安要素無く見続けられそうです。TURBO先輩がほとんど役に立ってない気がするけど、エヴァのケンスケポジだと思えば。
○○のデザインが××のオマージュだ、なんて話をよく聞くけどトランスフォーマーとかウルトラマンとか詳しくないのでパス。
・RELEASE THE SPYCE
シナモンスティック常用するマンだからってのと、PVの劇伴が好みだったってことだけで見はじめた割に楽しめてる。超昂閃忍っぽいスパイ服はエッチで可愛いしそもそも絵が可愛いし。
1話の終わりでいきなり味方に裏切り者がいるって明かされたのは物語に緊張感を与えつつショックに備えることが出来ていいなって思ったけど、2話3話と「内通者によれば」「内通者の情報通り」って続けるのはクドいというかギャグに片足突っ込んでる気がする。
・ゴールデンカムイ第2期
尾形上等兵カッコいい。すごんだ杉元佐一がカッコいい。底知れない土方歳三がカッコいい。カリスマにあふれる鶴見中尉カッコいい。話の筋も刺青人皮の複製が出てきたり杉元一派と土方が手を組んだりと二転三転して飽きない。ただ、出てくる囚人たちが変態ばっかりなのはちょっとうーん、合わない。
・からくりサーカス
名作らしいということは知ってるんだけど、正直ピンとこない。極めて個人的な好みの話で、現代劇なのに主人公もヒロインも定職に就いてなさそうだし勝が学校行ってなさそうに見えるのが気になって仕方ないのは、まあどうでもいい。ただ、ゾナハ病の設定が活かされてないと感じてること、主人公が勝を助ける理由にまったく共感できないこと、人形遣いがなんのために存在しているのかという謎、話の転がし方や着地点がまるで想像できないことが気になる。
これから週替りでぶっ殺し組の暗殺者と誘拐組のゴロツキがやってきて撃退される話だったら何の面白みもないし、主人公が拳法で戦うだけってのも地味。これだけ多くの人に支持されてコミックスも出てることだし、もう少し様子見。
・ツルネ ―風舞高校弓道部―
イケメンいっぱいの部活ものだから黒子のバスケだこれ(偏見)。あるいは経験者が道場だけはある学校にやってきて一から部を作るところは帯ギュだこれ。ただ、弓道部あるあるがふんだんに盛り込まれてるのは好印象。まだ1話だけだからこれから見なくなる可能性も勿論あるけど。
・イングレス
マトリックスっぽい人がマトリックスっぽく銃弾を躱すアニメ。Ingress知らないけど、ここ最近流行ってるって遊びではないから今更感がある。CGアニメのクオリティ上がったなーと感嘆しつつ上田麗奈を楽しむことになりそう。警察にも影響を及ぼせる大企業とそれに反発する人たちの陣取りゲームで主人公が企業側に付いてしまってるだけに、陣営チェンジとかもあるのかな、転がし方次第で面白くなる気配はある。
・宇宙戦艦ティラミスII
10分だから余裕で見てられるし、クスッと笑えるネタがちゃんとあっていいね。イスズがバーで割り勘したりポイントを自分のカードに付けたりするシーンは笑わせてもらった。
・風が強く吹いている
原作読みたいなーでも小説読むの苦手だしなーでまごまごしてたらアニメはじまってありがたい。そして面白い。なんとなくハイキュー!!のアニメっぽいけど、スタッフ一緒だったりするのかも。
日体大?のライバルがフェイトステイナイトのシンジ?だっけライダーのマスターに見える。弟がこういう嫌味なキャラ大好きだから顔を思い出してクスッとした。
タバコ吸ってる先輩がお気に入り。絶対にいいトコロで見せ場あるでしょこの人。
・ソラとウミのアイダ
シナリオが駄目とか主人公の性格が駄目とかで投げることはよくあるけど、演技が駄目で見てられなくなるのは初めてのパターン。熊本弁喋れる若手女性声優なんて他にいるだろ!例えば……ほら……青山吉能とかさ……。
・ゾンビランドサガ
お坊ちゃんスタイルのゾンビが踊ったり宮野が目立ちまくるがOP嫌いで、ついついOPだけリピートしたりする。いやサイケで意味不明なの嫌いなんだけどビビッドでメリハリのある絵は見てて気持ちいいし……。
骨子が真っ当なアイドルアニメだから頭おかしく見える展開でも破綻しなさそう。宮野の正体が気になるところだけど、ゾンビでも謎のままでもまあいいかな……。
・やがて君になる
あーはいはい男が存在しない世界の湿っぽいレズ本当に好きだよねみんな。
って鼻で笑ってたら、共学が舞台だし主人公は淡々としてるし、「人を好きになったことないんですけど?」って言ってた先輩に共感してたら自分(後輩女子)にがっついてくるしその先輩の相方は余裕のフリして嫉妬心が燻ってるし。生徒会室が離れになってて紅茶が出てきたあたりでマリみてっぽさに爆笑してたのに、気づけば今期で一番先が気になるアニメになってしまった。OPも好き。
・ジョジョの奇妙な冒険 第五部 黄金の風
すっかり内容忘れた状態で見た4部は、康一くんをいじめてくる不良が嫌でクソ鬱アニメ認定してしまったので、5部はどうかと思ったら、ジョルノもブチャラティもまともな仕事に就いてない悪人だったから切りそうになった。弟に「チンピラがジョジョを名乗るなんてマジ許せぬ」って言ったら「3部も4部6部も主人公は不良じゃねえか」って返されてぐうの音も出なかったので視聴継続します。
誰が死ぬとかオチとかスタンドの能力さえ全く覚えてないから新鮮ではある。ゴールド・エクスペリエンスの能力が感覚暴走と生命付与で、命を吹き込む方は予め仕込んでおいて罠みたいに使えるの強すぎじゃないかって思ってる。適当にそこらじゅう殴りまくって敵が現れたらマシンガンに変化するようにしておけば最強じゃない?
・SSSS.GRIDMAN
上田麗奈の演技が評価されて俺も鼻が高いよ……。特撮の方は全く見たことがないどころかずーっとセガのヒーローだと思ってた。それはシャンゼリオンだ。
ロボットvs怪獣の一方で日常シーンは主にアカネくん周りが不穏で六花ちゃんはいい子で主人公は朴念仁でも戦闘マシーンでもなくヒロインに恋心を抱いていて、周りの大人が少年少女をサポートする。不安要素無く見続けられそうです。TURBO先輩がほとんど役に立ってない気がするけど、エヴァのケンスケポジだと思えば。
○○のデザインが××のオマージュだ、なんて話をよく聞くけどトランスフォーマーとかウルトラマンとか詳しくないのでパス。
・RELEASE THE SPYCE
シナモンスティック常用するマンだからってのと、PVの劇伴が好みだったってことだけで見はじめた割に楽しめてる。超昂閃忍っぽいスパイ服はエッチで可愛いしそもそも絵が可愛いし。
1話の終わりでいきなり味方に裏切り者がいるって明かされたのは物語に緊張感を与えつつショックに備えることが出来ていいなって思ったけど、2話3話と「内通者によれば」「内通者の情報通り」って続けるのはクドいというかギャグに片足突っ込んでる気がする。
・ゴールデンカムイ第2期
尾形上等兵カッコいい。すごんだ杉元佐一がカッコいい。底知れない土方歳三がカッコいい。カリスマにあふれる鶴見中尉カッコいい。話の筋も刺青人皮の複製が出てきたり杉元一派と土方が手を組んだりと二転三転して飽きない。ただ、出てくる囚人たちが変態ばっかりなのはちょっとうーん、合わない。
・からくりサーカス
名作らしいということは知ってるんだけど、正直ピンとこない。極めて個人的な好みの話で、現代劇なのに主人公もヒロインも定職に就いてなさそうだし勝が学校行ってなさそうに見えるのが気になって仕方ないのは、まあどうでもいい。ただ、ゾナハ病の設定が活かされてないと感じてること、主人公が勝を助ける理由にまったく共感できないこと、人形遣いがなんのために存在しているのかという謎、話の転がし方や着地点がまるで想像できないことが気になる。
これから週替りでぶっ殺し組の暗殺者と誘拐組のゴロツキがやってきて撃退される話だったら何の面白みもないし、主人公が拳法で戦うだけってのも地味。これだけ多くの人に支持されてコミックスも出てることだし、もう少し様子見。
・ツルネ ―風舞高校弓道部―
イケメンいっぱいの部活ものだから黒子のバスケだこれ(偏見)。あるいは経験者が道場だけはある学校にやってきて一から部を作るところは帯ギュだこれ。ただ、弓道部あるあるがふんだんに盛り込まれてるのは好印象。まだ1話だけだからこれから見なくなる可能性も勿論あるけど。
・イングレス
マトリックスっぽい人がマトリックスっぽく銃弾を躱すアニメ。Ingress知らないけど、ここ最近流行ってるって遊びではないから今更感がある。CGアニメのクオリティ上がったなーと感嘆しつつ上田麗奈を楽しむことになりそう。警察にも影響を及ぼせる大企業とそれに反発する人たちの陣取りゲームで主人公が企業側に付いてしまってるだけに、陣営チェンジとかもあるのかな、転がし方次第で面白くなる気配はある。
☆:オリジナルもしくは原作を知らないけど面白そう
◎:続編・原作既読等のため安心。
○:問題はなさそうだが最後まで見続ける誘引があるかどうかは別
△:致命的にダメってことはなさそうだけど期待できない
×:合わなそうだけど一応録画する
△ DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
タイバニとスタッフ一緒なのね。TIGER&BUNNYも前半は面白く見られたのでこっちもまあ1話は見ると思います。というかもう配信してんのか早いわ。
◎ 宇宙戦艦ティラミスII
まあ外す要素もない。
☆ 風が強く吹いている
このスタッフとこの原作で面白くならないわけないわ、原作読んだことないけど。まあTOHOだしPV見る限りものすごく面白そうなので楽しみにする。
○ ソラとウミのアイダ
これ面白いやつだよね。設定は興味惹かれるし主役はもりくぼの中の人だし舞台になってる尾道も好きなんですよ。なんとなく宇宙よりも遠い場所を思い出しちゃった。
○ 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
タイトルで拒否反応が出そうになるけど、まあ。しかし劇場版が既に決まってるって珍しいね。TVシリーズ放送前に劇場版が決まってるってまるでWakeUp,Gi
× ゾンビランドサガ
ヴィンランド・サガかと思った。ゾンビもののお約束が分からないのでゾンビ押しされても困る。瞳の表現が独特でちょっと……なので多分見ない。
× やがて君になる
話は悪くなさそうだけど、いかんせん瞳の描き方が気になる。
◎ジョジョ
まあジョジョ。
○宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
まあヤマト。
○ SSSS.GRIDMAN
グリッドマン見たことないけど、TRIGGERってガイナックスでしょ?悪くなさそう。
△ RELEASE THE SPYCE
スパイの女の子たちっていうと、ちょっと前に倫敦を舞台にしたアニメがあったね。あれっぽい。本当にタイトル忘れて出てこないわ。あと、白詰草話とかガンスリンガー・ガールとか。まあどれも見てないけど。
× アニマエール!
テンプレきららというレッテルを貼るのは簡単だけど、実際のところは見てみないと評価なんて出来っこないし、すべきではない。けど恐らく「やっぱり……」になりそう。
△ ひもてはうす
あけこの仕事に対するスタンスが大好き⇔ダテコーの仕事に対するスタンスが大嫌い。
◎ ゴールデンカムイ第2期
声優陣の演技は凄いけど、唐突に下品な単語が飛び出す作風は割とキツい。
△ からくりサーカス
「ここは地獄なのさ」ってコマしか知らないけど名作らしいので。
○ ツルネ ―風舞高校弓道部―
弓道警察として頑張ります。話もたぶん好み。
○ イングレス
今期うえしゃまが出るアニメ無いなあ……と思いながらPV再生したらもう一発で分かる上田声だったのでテンション上がっちゃった。実は結構好きなんだよね上田麗奈。
◎:続編・原作既読等のため安心。
○:問題はなさそうだが最後まで見続ける誘引があるかどうかは別
△:致命的にダメってことはなさそうだけど期待できない
×:合わなそうだけど一応録画する
△ DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
タイバニとスタッフ一緒なのね。TIGER&BUNNYも前半は面白く見られたのでこっちもまあ1話は見ると思います。というかもう配信してんのか早いわ。
◎ 宇宙戦艦ティラミスII
まあ外す要素もない。
☆ 風が強く吹いている
このスタッフとこの原作で面白くならないわけないわ、原作読んだことないけど。まあTOHOだしPV見る限りものすごく面白そうなので楽しみにする。
○ ソラとウミのアイダ
これ面白いやつだよね。設定は興味惹かれるし主役はもりくぼの中の人だし舞台になってる尾道も好きなんですよ。なんとなく宇宙よりも遠い場所を思い出しちゃった。
○ 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
タイトルで拒否反応が出そうになるけど、まあ。しかし劇場版が既に決まってるって珍しいね。TVシリーズ放送前に劇場版が決まってるってまるでWakeUp,Gi
× ゾンビランドサガ
ヴィンランド・サガかと思った。ゾンビもののお約束が分からないのでゾンビ押しされても困る。瞳の表現が独特でちょっと……なので多分見ない。
× やがて君になる
話は悪くなさそうだけど、いかんせん瞳の描き方が気になる。
◎ジョジョ
まあジョジョ。
○宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
まあヤマト。
○ SSSS.GRIDMAN
グリッドマン見たことないけど、TRIGGERってガイナックスでしょ?悪くなさそう。
△ RELEASE THE SPYCE
スパイの女の子たちっていうと、ちょっと前に倫敦を舞台にしたアニメがあったね。あれっぽい。本当にタイトル忘れて出てこないわ。あと、白詰草話とかガンスリンガー・ガールとか。まあどれも見てないけど。
× アニマエール!
テンプレきららというレッテルを貼るのは簡単だけど、実際のところは見てみないと評価なんて出来っこないし、すべきではない。けど恐らく「やっぱり……」になりそう。
△ ひもてはうす
あけこの仕事に対するスタンスが大好き⇔ダテコーの仕事に対するスタンスが大嫌い。
◎ ゴールデンカムイ第2期
声優陣の演技は凄いけど、唐突に下品な単語が飛び出す作風は割とキツい。
△ からくりサーカス
「ここは地獄なのさ」ってコマしか知らないけど名作らしいので。
○ ツルネ ―風舞高校弓道部―
弓道警察として頑張ります。話もたぶん好み。
○ イングレス
今期うえしゃまが出るアニメ無いなあ……と思いながらPV再生したらもう一発で分かる上田声だったのでテンション上がっちゃった。実は結構好きなんだよね上田麗奈。
○アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ
実装されてから目標にしてきた「アイドル50人の親愛度を5000にする」ことで得られる「765プロの要」って称号が手に入ったので、ようやくライブのメンバーを自由に組めるようになってだいぶ面白くなってきた。好きなアイドルの親愛度はさっさと5000を超えちゃってたからずっとユニットに入れられなくて。
残る目標はあと4つ。優先順位が高い方から、
・MMのフルコン達成率を35%にする(現在1367/4305=31.75%)
10回プレイして4回フルコンを繰り返せばいずれ達成する計算だがライブチケットを使うとフルコン失敗判定になるのと、イベント曲が苦手なときにハマってしまうとキツい。一応、今年の6月30日に思い立って目標にしたときは30.32%だったのでこのまま頑張り続ければ1年後には達成できてるといいなあ(願望)。
・Lv16以下の曲のPerfect取得率97%以上/Lv17以上の曲は95%以上
吐くほど辛い。dear...とか恋のレッスン初級編とか、得意な曲は99%取れたりするけど、低レベルでもオリジナル声になってはタイミング取りづらいのとノーツが少ないからGREAT1回が重いのとで率が伸びないし、当然高レベルになるほどPerfect率は減っていく。というか最初は全曲97%以上が目標だったけど、流石に諦めました。フルコンさえ滅多に出来ない曲も多いし。
・全曲クリア回数100回
できるだけ均等にプレイするようにしていてファンタジスタ・カーニバルまでは折返しの50回まで行ってるんだけど、TOP!!!!!!が叩いててノッて来る曲でもないもんだから、そこからはクリア回数が急落する。みんなの個性に価値があってキラキラ輝く一人一人が出会えた奇跡に感謝だよみたいなメッセージソングより、捻りの無いラブソングの方が好き。
・スコア100万達成
ガシャの結果、うまく属性が噛み合ったSSRが手に入ったら考える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今年入ってからプレイしたゲームもついでに
○SDガンダムGジェネレーションオーバーワールド
正月に機動戦士ガンダム00の一挙放送を見て、00のゲームがやりたいなあガンダムゥ!というわけで中古を購入。ひたすら地味で、なんか思てたんとちゃう……と10時間くらいで早々に断念。
命中率が65%~85%くらい(外すと一番イライラする確率だ)に収束しがちなのと、資金稼ぎのために同じマップを繰り返しプレイする必要があるのと、使いたいMSがなかなか出てこないのと、序盤はトルネードガンダムとかフェニックスガンダムとか聞いたことないMSが主力なのと、スパロボ感覚でプレイするにはMSごとの差別化(スーパー・リアル、雑魚散らし・ボスキラー等)が曖昧な点、レベルアップによる強さの実感が得づらい点が残念だった。
○第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
正月に機動戦士ガンダム00の一挙放送を見て、00のゲームがやりたいなあガンダムゥ!というわけで中古を購入。
実は発売当初フツーに買って、オリジナルのザコがHP高いわバリア持ってるわ攻撃の追加効果でこっちの気力-5してくるわで投げたんだけど、今回は素直に攻略wikiを見るという知恵をつけたので、適度に5時間ほど全滅技で資金稼ぎをしつつ余裕を持ってプレイ。このゲームでマクロスFにはじめて触れたわけですが、高飛車で性格悪くて最近になって台頭してきた銀河アイドルのランカちゃんに意地悪する悪役だと思ってたシェリルがフツーにいい女で驚いた。シェリルって名前でジェリル・クチビとかシェラハ(悪神)とか想起しちゃってたから。
それとグラヴィオンって林原が出てるロボットアニメだったはずだけどなんか違うな……と思ってたらそっちはトライゼノンだった。
ゲームに六神合体ゴッドマーズが出てるからエウレカセブンはてっきり七体合体ロボだと思ったら合体はしないどころか主人公機の名前はエウレカセブンじゃなかった。
ルルーシュに出てくる女性キャラのデザインがエロゲーみたいだった。
スパロボやると見てないアニメの知識も得られるしストーリーも大体分かってお得。
○世界樹の迷宮X
世界樹Ⅴをミリオンライブ!のメンバーでプレイしたので変わらずプレイ。100時間くらい毎日コツコツ進めてたのに、さっき仕事中になんの前触れもなく飽きてパッケージを見るのも嫌になったので終了。面白いゲームでした。
実装されてから目標にしてきた「アイドル50人の親愛度を5000にする」ことで得られる「765プロの要」って称号が手に入ったので、ようやくライブのメンバーを自由に組めるようになってだいぶ面白くなってきた。好きなアイドルの親愛度はさっさと5000を超えちゃってたからずっとユニットに入れられなくて。
残る目標はあと4つ。優先順位が高い方から、
・MMのフルコン達成率を35%にする(現在1367/4305=31.75%)
10回プレイして4回フルコンを繰り返せばいずれ達成する計算だがライブチケットを使うとフルコン失敗判定になるのと、イベント曲が苦手なときにハマってしまうとキツい。一応、今年の6月30日に思い立って目標にしたときは30.32%だったのでこのまま頑張り続ければ1年後には達成できてるといいなあ(願望)。
・Lv16以下の曲のPerfect取得率97%以上/Lv17以上の曲は95%以上
吐くほど辛い。dear...とか恋のレッスン初級編とか、得意な曲は99%取れたりするけど、低レベルでもオリジナル声になってはタイミング取りづらいのとノーツが少ないからGREAT1回が重いのとで率が伸びないし、当然高レベルになるほどPerfect率は減っていく。というか最初は全曲97%以上が目標だったけど、流石に諦めました。フルコンさえ滅多に出来ない曲も多いし。
・全曲クリア回数100回
できるだけ均等にプレイするようにしていてファンタジスタ・カーニバルまでは折返しの50回まで行ってるんだけど、TOP!!!!!!が叩いててノッて来る曲でもないもんだから、そこからはクリア回数が急落する。みんなの個性に価値があってキラキラ輝く一人一人が出会えた奇跡に感謝だよみたいなメッセージソングより、捻りの無いラブソングの方が好き。
・スコア100万達成
ガシャの結果、うまく属性が噛み合ったSSRが手に入ったら考える。
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今年入ってからプレイしたゲームもついでに
○SDガンダムGジェネレーションオーバーワールド
正月に機動戦士ガンダム00の一挙放送を見て、00のゲームがやりたいなあガンダムゥ!というわけで中古を購入。ひたすら地味で、なんか思てたんとちゃう……と10時間くらいで早々に断念。
命中率が65%~85%くらい(外すと一番イライラする確率だ)に収束しがちなのと、資金稼ぎのために同じマップを繰り返しプレイする必要があるのと、使いたいMSがなかなか出てこないのと、序盤はトルネードガンダムとかフェニックスガンダムとか聞いたことないMSが主力なのと、スパロボ感覚でプレイするにはMSごとの差別化(スーパー・リアル、雑魚散らし・ボスキラー等)が曖昧な点、レベルアップによる強さの実感が得づらい点が残念だった。
○第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
正月に機動戦士ガンダム00の一挙放送を見て、00のゲームがやりたいなあガンダムゥ!というわけで中古を購入。
実は発売当初フツーに買って、オリジナルのザコがHP高いわバリア持ってるわ攻撃の追加効果でこっちの気力-5してくるわで投げたんだけど、今回は素直に攻略wikiを見るという知恵をつけたので、適度に5時間ほど全滅技で資金稼ぎをしつつ余裕を持ってプレイ。このゲームでマクロスFにはじめて触れたわけですが、高飛車で性格悪くて最近になって台頭してきた銀河アイドルのランカちゃんに意地悪する悪役だと思ってたシェリルがフツーにいい女で驚いた。シェリルって名前でジェリル・クチビとかシェラハ(悪神)とか想起しちゃってたから。
それとグラヴィオンって林原が出てるロボットアニメだったはずだけどなんか違うな……と思ってたらそっちはトライゼノンだった。
ゲームに六神合体ゴッドマーズが出てるからエウレカセブンはてっきり七体合体ロボだと思ったら合体はしないどころか主人公機の名前はエウレカセブンじゃなかった。
ルルーシュに出てくる女性キャラのデザインがエロゲーみたいだった。
スパロボやると見てないアニメの知識も得られるしストーリーも大体分かってお得。
○世界樹の迷宮X
世界樹Ⅴをミリオンライブ!のメンバーでプレイしたので変わらずプレイ。100時間くらい毎日コツコツ進めてたのに、さっき仕事中になんの前触れもなく飽きてパッケージを見るのも嫌になったので終了。面白いゲームでした。