毎度おなじみ親子のメール。

父→俺。
「義侠心に溢れ、正義感を秘めた父親と、事なかれ主義で日和見、長いものには巻かれろ主義の父親と、お前なら俺にどちらの像を求める?」

俺→父
「50越えたら後者であって欲しいけど、そんなに器用じゃない事も理解しているつもりではある」

父→俺
「俺は常日頃お前達の鏡となるべく生きてきた。俺はお前の理想でありたいし、お前も俺にとって理想的なライバルであって欲しい。ただの親子を超えた関係で切磋琢磨し、揉み手上手な下衆に社会的に鉄槌を下すことが俺の目標だったが…。お前が言うようにもう歳だから落ち着くべきとも感じている。ただ、お前には反骨精神、ハングリーな心を秘めた戦士であって欲しい。父の無念を晴らしてくれ!」

俺→父
「父さんが苦労してきたのは知ってるから、俺もそれに応えたい。今は臥していてもきっと父さんが誇れる人間になるから」

嘘が。嘘が多い。ただ、父が俺の鏡になったって点は認める。問題は鏡面に映る像は反転しているって事なんだ。

父の思い出と言えばあの人が風呂上りに俺の部屋に入ってきたとき俺はエロゲーやってたとか。そのときのゲームがWith Youなんだよね。

そう言えば最近ぱにぽに買ったな。氷川へきるの。クレヨンしんちゃんは金曜に戻ってきたな。というわけで(分かる人だけ笑ってくれ)、With Youについて書く段取りは整った。無理の無い話題の移行、これよ。

With You〜見つめていたい〜ですね。発売は1998年の秋。ちょうどうちの高校で文化祭の第一回級長会議が行われた日です。昼休みにチャリを飛ばしてヤマダ電機まで買いに行ったのを覚えてる。うちの高校は私服なのでオールオッケーです。

この頃メーカーのカクテルソフトは人気原画家として確固たる地位を築いていたみつみ美里・甘露樹のリーフ移籍問題でもうやばかったんですよ。で、その後釜に納まったのがみつみだか甘露の専門学校時代の後輩(ぴあきゃろTOY・BOXのスタッフ日記参照)橋本タカシ。絵はかなりみつみの雰囲気を踏襲してる。色使いがみつみがビビットなのに対してやや柔らかいか。

女の子はそこそこ出てくるが、攻略対象はメインヒロイン二人だけ、もちろんHも2箇所。という当時としてもかなり思い切った方向を打ち出したゲームである。広告的にも同社のPiaキャロットの後を受けて「さわやか恋愛もの」としてセールスを伸ばすべく主題歌を雑誌付録のCDに入れたり、頑張ってた印象。ちなみに主題歌は雑誌についてた奴と製品版でメロディーが変更されている。

ゲームの知名度はそこそこ程度だがサブキャラである主人公の妹、「乃絵美」の人気が一人歩きし過ぎたきらいがある。即売会で前に並んでた人間が「加奈が究極の妹なら乃絵美は至高の妹だ」とか言ってた。さすが首都圏の人間は頭の出来が違うね。病弱で儚げでお兄ちゃんLOVEってのは受けるんですかね。俺はどーでも良かったのでさっぱりなんですが。

他にもサブキャラに百合受けな青髪ショートやらテンション高い海老ツインやら、存在感あるキャラがひしめいてた煽りを食らって正ヒロインはさっぱり鳴かず飛ばずだった。メインヒロイン二人のうち正ヒロイン(CGの6割強)は大人しめのメガネっ娘なんですが、対抗のボーイッシュ巫女に比べてさえガツンと人気無かった。メガネがメインヒロインてのはやはり購買層を狭める結果になるのか、通常あまり見ませんね。「終末の過ごし方」みたいな例外を除くと「夜が来る!」位ですよ、俺がやった中では。

ストーリーはメガネルートが超能力大戦、巫女ルートがダラダラした日常って事で、割とはっきり分かれます。今自分がどちらのルートにいるのか一目で分かるシステムや、オートスキップ、文章のオフ(音声のみでストーリーが自動進行)、章仕立てで一つの章が終わるごとにアニメの次回予告風のカットインがあるなど、システム・演出面では健闘してました。

後に「絆という名のペンダント」というタイトルでプレステに移植される。しかしまあどうしてエロゲーの移植は無駄にタイトルが長くなるんでしょうね。めいKING→フランベルジュの精霊とか、瑠璃色の雪→振り向けば隣にとか。見てて恥ずかしいんですが。俺だけ?

カクテルソフトブランドも近々「天空のシンフォニア」で復活だし、この機会に温故知新、栄光から下り始めた辺りのゲームをやっておくのもいいんじゃないでしょうかね。お、綺麗にまとまった。

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