第13話「さらわれた花嫁」
第13話「さらわれた花嫁」
驚きの9ヶ月ぶりですが、本文そのものは今年の1月末に書いたものです。日記のネタがない日にアップしよう、そうしようと思ってたらここまで引っ張っちゃった。

なんか同僚が結婚するってさ。まあその繋がりじゃないけど今回の話は花嫁さんが出てきます。しかしこのペースだと51話全部書ききるのにどれだけかかるやら……言っておくけど、俺は全話感想について諦めた訳じゃないんだからね!ただ、ここから先はコメントしづらいと言うか、「ふつー」或いは「びみょー」な話が多すぎるってだけなんだからね!
何でもかんでも賛美しないあたりは信者じゃなくファンだと言えますよね、春田さんのアクションに関しては信者扱いしてもらっても結構だけど。ていうかリアルタイムであれ見てたら圧倒される他無いよ。

でははじめましょうか。花嫁を結婚式場から攫って幽閉するカエルシンカが登場。神父が「誓いの指輪交換を……」とか言ってる最中に教会のドアを両開きに開けて、「まてーい!」って花嫁泥棒のトラッドスタイルを貫くあたりジャシンカも分かってる楠。攫った花嫁はとうとう6人、「あと一人……」で何が起こるんでしょうね。どうせジャシンカの古文書に『花嫁を7人生け贄に捧げると10本尻尾になれる』って記述でも見つかったのでしょうけど。

そして7人目の誘拐、しかしこれは立花レイに見つかってしまいます。まあ花嫁の話だけあって全編レイさん出ずっぱりですよ今回。ぬかるみでアクションして泥がついたり、鎖で首を絞められたり、ちょっと最近の戦隊では出来ないよなあ。演じる萩原佐代子さんはジャリ番でも本気の演技を魅せてくれるから好き。3年後は敵幹部のレー・ネフェル役としてセクシーな一面も披露してくれるし。ニッパーさんと「ネフェルはエロいですよね!」って話で盛り上がったのももう9年前だよ、懐かしい。

さてレイのピンチに駆けつけたダイナマン、カエルシンカを追い詰めますが水中に逃げられてしまいます。「水の中なら俺に任せろ!」と水中を追いかけるブルーも、1秒後には「どこへ消えたんだ……?」って、お前。

無事に逃げおおせた先はグランギズモ。しかしカエルシンカに飛ぶは叱責。
「失敗した!?7人の花嫁がいなければ、帝王アトン様に捧げる不老不死の薬が出来ないのだ!」キメラ様、説明感謝であります。「ジャシンカ暦777年7月7日、この日を逃しては二度と不老不死の霊薬は作れぬ」カー将軍も容赦ないって言うか、限定的過ぎるだろ不老不死。「キメラ、お前では無理なのではないか?」と厭味たっぷりのメギドに向かっては、
「抜かりは無いわ。明日7時7分7秒、7人の花嫁がカエルシンカの妻になり、その瞬間に心臓が止まる。その心臓こそ、不老不死の霊薬……!」

一方ダイナマンはカエルシンカの動きを掴みかねていた。けど弾さんの閃きでカエルシンカは水辺の教会に出現する事を看破。カエルシンカのアジトを見つけるため、立花レイ自らが囮になったのでした。

アジトに潜入成功したレイさん、さっそく婚礼の儀に引っ立てられます。花嫁並べて何をするのかとカエルシンカの挙動を見ていると、なにやら頭がボーっとしてきて……ここで催眠術だと気付くのがレイさんの凄いところ。ダイナマンの紅一点はぶっちゃけブルーやイエローよりこの辺頼りになる。そして婚礼の儀がクライマックスを迎えるタイミングで正体を明かしてカエルシンカを奇襲、花嫁を逃がしてシッポ兵相手に無双。独壇場ですね、レイに発信機を付けて追跡してた4人は何やってたのか。とは言えようやく追いついて名乗りです。
「カエルシンカ!ハートの戦士、ダイナピンクが許さない!」

ロボ戦ではダメージ喰らう→バリアでブロック→ビートハンマーで反撃→科学剣・稲妻重力落としで止めっていうパターンなんですけどね。稲妻重力落しがスゲエかっこいいのは分かるんだけど、ビートハンマーの推されっぷりも凄いよね。ダイナロボが立体化されると、大抵は付属武器ビートハンマーだし。まあ、チェーンに棘鉄球付きのハンマーを振り回すロボットなんて見ないしなあ。
……字面だけ見るとガンダムってそんなだったね。

「私もステキな花嫁になりたいわぁ」「ムリムリ、レイみたいなオテンバじゃあ」「オホン、ワシ……独身なんだがね」ドッ引きする一同……。一見するとエピローグのコメディに見えますが、おい夢野久太郎、アンタ将来を誓い合った相手がいるだろう。明かされるのは終盤も終盤、48話「夢野博士の大秘密」だけど。名台詞があるよ、「許してくれるか……こんな男でも。戦ってくれるか……こんな男の下でも!」ああ早く後半戦いかないかなあ。

次回は「突撃チョロッポ兵」。個人的にはダイナマン屈指の微妙話ですからサクッと終わらせるよ。所謂、特撮ヒーローテンプレな脚本だしね。
第12話「狙われた血液銀行」
さて12話です。いよいよもって単発話。書くこともそうありませんからチャッチャと行きましょう。

舞台は後楽園遊園地。今も昔も戦隊と言えば後楽園。新潟だと安田アイランドって遊園地によくヒーローショーが来てたもんですが、ホントどうでもいいですね。
んで、楽しく乗り物から降りてきたカップルを強襲するはノミシンカ。当然の事ながらノミですので血を吸ったりジャンプ力が高かったりするんでしょうが、
「お前をノミ人間にしてやる~」
って、ヴァンパイアっぽさも持ってるらしいですね。まあこいつに限らず昔から特撮の悪役は血を吸った相手を仲間にするってタイプが多いです。枚挙に暇がないどころか、血を吸う系でそうでない奴を探すのが困難な位。ダイナマンと同時期だと、チェンジマンの宇宙獣士ウーバとか。ごめんね、俺チェンジマンも大好きなんだ。郷さん男前過ぎるし桂木さん綺麗だからバイオマンも嫌いじゃないんだけど「グリーンヅゥ!」の人があんまりなのでイマイチ。

毎度ながら脱線してますね。さてノミシンカに襲われたカップルですが、ヴァンパイアに血を吸われた犠牲者の慣例に倣って他の人を襲い始めます……が、突然バタリと倒れこんじゃって。「地上をノミ人間だらけにしてみせる」ってタンカを切ってたらしく、その様子を見たアトン様はカンカンです。そこでまあまあとなだめに入るカー将軍。
「アトン様、ノミシンカの体内で毒液を作るためには、まず奴のエネルギー源である人間の血を確保せねばなりません」
「血だ、血だ、人間の血だ~1日3000リッターは要る~」
1日3トンと来たかこの欠陥進化獣。っていうかこれはもう生みの親であるカー将軍の責任問題か、ノミって種族そのものが進化の方向性を誤ってるかどちらかだろう。でもここでテンション上がって、献血車や血液銀行を襲えって簡単に口にしちゃうのがメギドクオリティ。案の定キメラに揶揄されてご立腹です。
「ダイナマンに嗅ぎつけられて邪魔されるかも……?」
「ええい!俺がやっつけてやる!」
「あーら?まだ懲りてないのぉ?」
「なにぃぃ!?」
「やめんかメギド!」
締めるところはピシャリと締めるアトン様。「お前に任せる。お前の今のその怒りを、今度こそ彼奴らに思い知らせてやれぃ!」父性に溢れてますよ帝王。
ちなみに血液銀行ってホントにあるんですね。ずっと先のドリルホースの回で大量に登場する架空機関みたいなもんかと思いました。

さて一方のダイナマン。レイさんが拾ってきた子犬に南郷の鉢植えが蹴倒されたりしてる、概ねいつも通りの発明センターに、大変だ大変大変!と駆け込んでくる竜さん。どうやら付近で献血車が襲われる事件多発中とか。
「愛の献血をする、人々の善意を踏みにじるなんて許せない!」
流石にそのセリフはどうかと思いますレイさん。で、ダイナマンが献血車を秘密裏にバックアップするんだけど、ぜんぜんジャシンカは尻尾を出さない。シッポ丸出しなのにねって上手いこと言ったつもりか。業を煮やして囮作戦、献血車を偽装するとまんまと引っかかりましたよノミシンカ御一行。
しかしここはメギドが出現、ノミシンカを逃がして作戦を切り替えます。献血車から病院狙いに。彼にしては珍しく対応が機敏ですね。……いや、毎度機敏な事は機敏なのか。切替えが下手なだけで。
んで大幅パワーアップを遂げたノミシンカ、早速ノミ人間を試してみます。……成功、今度はノミ人間にされたものが別の人間を襲いはじめました。この調子で次々に……と思ってたら、近くに居たノミシンカが標的にされるという展開には吹かざるを得ない。
「俺に噛み付く奴があるか!」
なんだろうこの旧ドラえもんチックなコメディ。さてそんなコントの現場にダイナマンも急行します。が、逃げろ逃げろと速攻退去。先ほどの戦闘でも活躍できなかったし、直接戦闘力は低いのかもねこの進化獣。

そしてノミシンカはメインターゲット、血液銀行へ。血液保存室に侵入し、金庫をノミファイヤーで溶かす……それは中の保存血液にとって大丈夫なのか。そして中の血液をチューチューやると、おかしいなんだか目が回る。ほらやっぱり加熱なんてしたせいで成分がおかしくなって……たわけではなさそうです。物陰からしてやったりと出て来るダイナマン。弾さんの手にはお酒が。
「洋酒ならまだまだあるぞ」
「もう一杯い か が ?」
色からしてカンパリにしか見えない。だとすれば多少はいけるか……と思ったけど、常温のカンパリストレートってそれ苦行だなあ。
「おのれ騙したな、シッポ兵、やれーい」(ふらついて立てない)

シッポ兵が足止めしてる間にノミシンカはまんまと逃げおおせます。手分けして探すダイナマン、南郷・レイ組が空き地を捜索中に見つけたのはレイさんが拾ってきた子犬、ムク。わんわんと吠える先にはノミシンカが。急いで他のメンバーに連絡も、アルデヒド脱水素酵素が強いのかすっかり酔いが醒めてるノミシンカ、本気でアタック。なんか口から鉄棒をばんばん射出して牢屋を作り、二人を閉じ込めてしまいます。そこへ颯爽と現れるメギド王子。まずはお前たちから血祭りってそれはフラグですね分かります。
「ダイナキック!」
ほら言わんこっちゃない。あとはまあ、消化試合です。

しかしまあ、予告どおりに内容の無い回でしたね。次回はカエルシンカ、レイファンには評価が高いエピソードですよ。
第11話「魚が人間を襲う日」
さあダイナマン全話感想もようやくDVD2巻目に突入ですよ。2巻は11~20話まで収録。見所は16.17話の九州ロケシリーズと、南郷の優しさ、泥臭さが光る19話、無茶スタント&ポロリもあるよ!の20話。って11~15話は見所無しかって言われると俺はアルカイックスマイルを浮かべる他無い。
ちなみになぜか水棲系の進化獣が多い巻です。進化獣分類はいずれやってみたいところだね。

グランギズモ内、アトンの前に進化獣を伴って現れたのはご存知カー将軍。
「アトン様、キメラ様のアイディアを元に創り出した進化獣、イルカシンカにございます」
「イルカは知能が高く超音波をキャッチするという。その能力に目を付けたのだな、キメラ」
妙に博学なアトン様。キメラも頷きます。
「はい、イルカシンカを使って海に住む魚を操り、エネルギーを運ぶタンカーや貨物船を襲わせ、パニックを起こさせるのです!」
「なるほど、考えたな」
「まずはマリンランド(水族館)の所長を操るのです!」
「なに、マリンランド?」
「はい、彼は既に魚を自由に操る事に成功しております(カー将軍)」
「その能力をイルカシンカに吸い取らせ海の支配者とします!」
「よし、頼んだぞキメラよ」
「お行き、イルカシンカ!」
「イルカシンカ~!」

……昔の特撮だとさ、怪人が名乗るじゃない。ウチの弟これがツボらしくって、一緒に昔の戦隊見るたびに大笑いなの。というか彼に言わせると戦隊ってのはいい大人が全身タイツ来て大真面目にこんなことやってるのが馬鹿みたい、らしい。よし殺す。中でもターボレンジャーではヤミマルが「さすらい転校生、流星光(ナガレボシ ヒカル)」って名乗るシーンや、鍵盤の上に逆立ちしてピアノを弾く場面で大爆笑。「ターボレーザー!」って武器の名前を叫ぶシーンでまた爆笑。よし、ころころする。多分「ウチの弟がターボレンジャーを馬鹿にするんですが」ネタは日記でも2回位書いた記憶があるんだけど、そのくらい俺は怒ってるんだぜ?

キメラ様の思考が意味不明なことになってる点はスルーして下さい。「まあそんなもんだよね」って心が無ければ特撮なんて見れません。

場面変わってマリンランド。島とレイのツーショット。二人でイルカを見に来てるみたいです。しかも島、マリンランドの所長とは顔見知りのようで、余裕のフリーパス状態。が、そんな所長を誘拐せんとジャシンカが襲い掛かります。追いかける島たちは岩礁でシッポ兵たちと対決。島は私服のまま海に潜ったり浅瀬でバトル。……11話の放送日は1983/4/16。当然ですが撮影はこれよりもっと前なので、ずぶぬれ余裕で殺陣を演じる卯木さんはすげえなあという。

……ところで今の今まで全く説明しなかったけど、登場人物と俳優はみんな一致してるよね?一応、
ダイナレッド=弾北斗=沖田さとし
ダイナブラック=星川竜=春田純一
ダイナブルー=島洋介=卯木浩二
ダイナイエロー=南郷耕作=時田優
ダイナピンク=立花レイ=萩原佐代子
だけど、まあ常識だよね。こんな日記読むのはニッパーさんかダイナマン好きな何者かだけだもんね。

さて。ダイナマンの残り三人も駆けつけますがイルカシンカにはキメラの妨害もあって間一髪逃げられます。この時画面はレッド&ブラック&イエロー/ブルー&ピンクに分かれてるんだけど、レッド側の暗いこと!やっぱりブラックってのはカラフルさがウリの戦隊ものだと扱いが難しいんだなって。スーツに光沢入りの新素材が使われるのはバイオマンからだしね。ダイナマンはまだ野暮ったいまんまです。だがそれが良い……かどうかは見る人次第。

さて本編に戻りましょうか。イルカシンカですが逃げる時、最後っ屁とばかりにイルカ超音波(動きを止める)→イルカ潮騒返し(頭と口から潮を吹いて攻撃)→イルカ爆弾(口から爆弾発射)の三連コンボでブルーを海に叩き落してます。なんだ強いじゃないかイルカシンカ。

海に消えた島と連れ去られた所長。ダイナマンも二手に分かれて後を追います。弾・レイ組が島の手がかりを掴めなかった頃、星川・南郷組は所長を追って岩礁地帯を探索。
「キメラの奴、所長をどこへ連れてったのかなあ」
「追跡というものは忍の一字でござるよ」(ピシッと一本指を立てながら)
何この竜さんカッコイイ。と、南郷が何か発見したようです。指差す先には白亜の建造物。うろつくのはマシンガンで武装したシッポ兵。なんという怪しさ大爆発。
施設の中ではイルカシンカに操られた所長が操る魚の実験て書くとややこしいですが、そんな実験に成功。意気上がるジャシンカに冷水を浴びせ掛けるような星川・南郷の活躍でイルカシンカを海岸に引きずり出します。その活躍の様子が今日の画像。静止画だと分かりづらいけど、狭い足場で全力ダッシュする竜さんはやっぱり変態だと思う。見てるこっちが不安になる位。さて、弾さん達も追いついて、リベンジバトルスタート。

一方海の藻屑と消えた島が目を覚ますとそこは海の底。そして目の前にはマーメイド。
「ごめんなさい島洋介さん。私がここへお連れしたの」
どうやら心のそこから海を愛する若者を母なる海は守ってくれるらしいです。海底なのに服が濡れないのも会話が出来るのもそのおかげ。海すげえ!
「助けて、島さん。海の生物が恐ろしい超音波に操られようとしています」
すると周りの魚たちが語りかけます。
「タスケテー シマサン タスケテー」
ごめん、これシュールなホラーだわ。でも島はやる気になったみたいです。
「よし、みんな安心するんだ、所長は僕が助け出してみせる!」
というかマリンランドの所長は何故そんなにカリスマを持ってるんだ。

……と、海岸で目を覚ます島。今のは夢?ノーノー、右手に握り締めていたのは人魚のくれた貝殻のネックレス。島は彼女との約束のため、海の生物を守るために戦うのだった。

そして勝利。
この話、実はもへったくれもなく正面からのゴリ押しで勝ってます。所長を助け出す→イルカシンカ弱体化→勝利!じゃなくて、5人揃ってスーパーダイナマイトだ!→勝利!だからね。ダイナマンにとってスーパーダイナマイトは問答無用の必殺技で、どうやってそれを撃つ局面に持っていくかが戦闘のコンセプトになります。まあ、だからこそメカシンカが必殺技を防いだ時の絶望感が物凄い訳で。

しかし最近、ブルー=クールな二枚目・サブリーダーって戦隊が増えたね。昔は海の戦士ってのが多かったと思うんだけど。まあドラマ重視の昨今じゃあ海の戦士ってキャラだと絡ませづらいし、仕方ないのかもしれないけど。
第10話「宇宙からの侵入者」
科学戦隊ダイナマン第10話。まだ宇宙人といえばグレイでは無くタコさんだった頃の話です。

冒頭。「このところ各地では異常な現象が起こっていた」
そしてこれぞ宇宙人が来る予兆、WAO!と決めてかかってチャネリングに精を出す竜さん。思い込んだら一直線ですね。ちなみにこの異常な現象がどんなものかについては一切フォロー無し。流石は80年代前半のジャリ番だぜ。

んで、その様子をしっかりモニターしてるジャシンカ。あんたたち番組後半まで科学戦隊秘密基地を突き止められなかったんじゃないんですか。まあさておき、カー将軍が紅染めのマントを翻し、
「アトン様、例の宇宙人騒ぎを利用して、進化獣タコシンカを創りました。タコシンカはあらゆるエネルギーを吸い取ります。地上にあるものは全て何らかのエネルギーに頼っています。それら全てのエネルギーを、この馬鹿げた騒ぎを利用して……」
「父上!この作戦、私めに!」
「やってみろ」
眼をギラつかせたメギドを見て出オチを感じたら、貴方も立派なダイナマニア。

釣り客で賑わう岩礁に出現したタコシンカ。宇宙人だぞ~とビビらせておいて、釣り人の持っていたラジオからエネルギーを吸い取ります。テンションが上がったのかその後は電線から直吸。

その頃、竜さんは発明センターで、大気中に流れる不可解な音をキャッチしていた。
「うむ、確かに地球上で作られた音とは違うな」
夢野博士、それどう聴いてもオルゴールです……が、どうやら宇宙人の交信自体は本物だったみたい。慌てて音波の強い場所へと出かける5人ですが。
この竜さんの格好、どう見てもツッコミ待ちだろツッコんだら負けだぜヘヘイヘイ。
さて、実際にアダムスキー型の円盤が現れ、竜さんは交信スタート。しかしそれをたまたま通りかかったタコシンカが見てました。タコみて。しめしめとばかりに宇宙人を装ってダイナマンに近づきます。
「ワタシ、宇宙カラ来タ宇宙人」
「宇宙人さんだ~」
「ソウダ、ソウダトモ」
騙されてひたすら馬鹿にされる竜さんは今見ても情けなく、辛い。やっぱ春田さんはかっこいいヒーローやってこそだよなあ。ダイナブラックのコミカルさも氏の新しい魅力を引き出してると思うけど、ゴーグルブラックとかマッドギャランはかっこいいよマジで。ゴーグルブラック・黒田官平なんて運動神経抜群な大学の将棋部部長で、冷静ニヒルなサブリーダーなんだぜ。将棋の駒を指弾にするとか何この強キャラ。

そして怒りに燃えるダイナマンの活躍でタコシンカは倒れましたとさ、おしまい。
一応補足しておくと、竜さんと交信してたホンモノの宇宙人がピンチに加勢してくれたり、エネルギーを吸い取るタコシンカ相手にブラックがノーガード戦法で対抗したりするんだけどね。なんというかでも纏めるとホントこんなもんなんだ。この話考えた寺田憲史って脚本家の事はよく知らないけど、ダイナマンで手がけてる他のエピソード見ても、アレな人だと言わざるを得ない。

流石にこれだけだと短すぎるから、忙しい社会人のためのダイナマン一気視聴の勧めでも。明日の取引先が稀代のダイナマン好きだった時のためにどうぞ。理解に必要なのはキッチリ1クール13話。

第1話:有尾人一族の挑戦(プロローグ)
第2話:夢を追う戦士たち(メギドの尻尾が5本→4本に)
第8話:悪の花王女キメラ(キメラ登場)
第34話:強敵!メカシンカ(メカシンカ登場)
第36話:出たぞ!必殺技!(ニュースーパーダイナマイト会得)
第37話:女将軍ゼノビア(ゼノビア登場・発明センター閉鎖)
第38話:若返れ!天才頭脳(メギド投獄)
第42話:挑戦ダークナイト(ダークナイト登場)
第47話:悪の願い十本尻尾(ラスト5話で話は一気に収束)
第48話:夢野博士の大秘密
第49話:カー将軍の最期
第50話:よみがえった強敵
第51話:明日をかけた戦い

これ見ても分かるとおり、これから20話以上に渡って、ストーリーの進展は基本的にありません。俺も一回見ただけの話ばっかりですのでモチベーションが続くか微妙だけど頑張るよ、34話以降は本当に面白いんだから。
第9話「決死の爆弾レース」
さあスピードの元ネタです。というか前の記事から実に10ヶ月以上開いてるんだな。

発明センターでバイクの調整に励む弾さんの下に子供たちが訪れる。持ってきたものは日本最高峰モトクロスレース開催のチラシ。

「弾さん、出てー」
「エミちゃんたち、弾さんが優勝するって友達に言いふらしちゃったんだって」
「弾さんに優勝してもらわないと嘘つきにされちゃうんだって」

ま さ に ガ キ 。
これには弾さんも苦笑せざるを得ません。子供たちの期待にこたえるべく出場を決意しますよ。ここで竜さんがポスターを丸めてメガホンにしてたり南郷が変な顔をしてたりするんだけど、ダイナマンは本当に路線変更前と変更後の落差が激しすぎて違和感しか感じない。個人的には後半のシリアス一直線が好き。

所変わってグランギズモ。
「9本尻尾の帝王アトン様に申し上げます。弾北斗、ダイナレッドがオートレースに出るという情報を入手しました!」おいバカ王子、そんなポスター広げながら自信満々に言うなよ、シュールすぎる。

「私は弾北斗を罠にかけ、ダイジュピターを手に入れる作戦を立てたのだ!」
「何、ダイジュピターを?」
「凄い自身ですこと」
「当たり前だ!ポッと出のお前(キメラ)とは戦いのキャリアが違うわ!」
いや貴方、作戦失敗したり尻尾切り落とされたりしてただけじゃないですか。

モトクロスレースのスタート地点。居並ぶバイクの中に弾の姿が。旗を振って応援する仲間達+子供たち。サムズアップで応え、ゴーグルを装着する弾。カッコいいけどゴーグルのゴムが捻じれてますよ。
そしてフラッグが振り下ろされ、レーススタート!どうでもいいけどレースのフラッグって国旗使うのかな、チェッカーフラッグって言う位だから紅白模様だと思ってたんだけど。

「たちまち弾北斗は二位以下を一週以上突き放し、ぶっちぎりのトップに立った」
すげー、弾さんすげー。と、ここでシッポ兵の横槍が。なんとコース上の→看板を←向きに変えて弾をコース外へ誘導します。……って「一週以上突き放し」って事はこのコースを少なくとも一周はしてる訳で……あれ?あっさり誘導される弾さんを見ると、なんだか頭が可哀想な子に見えてきて寂しい。

そして登場サソリシンカ。弾さんの両手に手錠を嵌めてバイクから降りられなくします。もちろん、ポーズが取れないから変身も出来ません。あまつさえ爆弾まで仕掛けちゃう。いや普通に攻撃しろよ。
「走れ走れ弾北斗。お前に仕掛けたのはスピード感知爆弾」
「スピード感知爆弾!?」
「スピードを20km以下に落とすと、爆発するのだ!」

すげえ、ハリウッドを余裕で10年は先取ったよダイナマン!ブーバ→プレデアーといい、アメリカの監督は日本の特撮大好きなんですね。とはいえ大ピンチ。レースからも取り残されちゃって、コース外から見守っていた竜さんも思わずコース内に入って弾に話しかけます。ってここ普通に走ってるバイクをひょいひょい避けながらバイクと併走して弾と会話するんだけどさ、合成とかじゃなくこんなの撮る辺り流石はJAC。この回をはじめとしてダイナマン前半は竜さん&島の無茶アクションが心の支えです。

弾を助けようとする4人に立ちはだかるはサソリシンカ。弾を助けたければダイジュピターをよこせ、ってなるほどそういう作戦ですか。竜さんは隙を突いて爆弾の解除を試みるんですが、メギドに邪魔されます。
「爆弾は無線で爆発させることも出来るのだぞ。これが最後通告だ。午後三時までにダイジュピターを花神峠へ持って来い!」

八方塞かというところにアイディアが。車にハコ乗りしながら走ってるバイクの爆弾を取り外す。どう考えても無茶ですが、案の定失敗します。やはりバイクに取り付かなければ無理だ……という事で取り付いてみたのが今回のピクチャ。春田氏のダイナマン・アクションを語る上では外せない所なので要チェックですね。

一方時間ギリギリなのでダイジュピターは花神峠へ。小躍りするメギドはイエローたちに母艦をよこせと迫ります。そして遠くで爆発が。
「フハハ、レッドは死んだぞ。さあダイジュピターを渡せ!」
うん。……うん?メギドさん交渉とか人質とかまるで理解してない。しかし間髪要れずに誰何の声。「待てい!」
「メギド!ダイジュピターは渡さん!」
「ダイナレッド!生きていたのか!?」
「スピード感知爆弾は外した!」
「ダイナマンに不可能は無い!」

ここで作戦は失敗なんですが、撤退せずに「サソリシンカ、かかれっ!」って言っちゃうあたりがメギドクオリティ。いや番組の構成上ここで逃げられても困るんですが。

まあこの後は言わなくても分かりますよね。かくて平和は守られた。分かんないのは途中でレースを抜けておきながら驚異的な追い上げで優勝しちゃう弾さん。アンタどれだけ厨性能なんだ。

次回はダイナブラックが頭悪く描かれる話なのでぶっちゃけ不快なんですがどうなることやら。
チンタラやってるせいかちっとも進まないダイナマン感想マラソン。無事に完走できるかねえ。という訳で第8話。キメラ初登場です。
冒頭、巨大な花の種をアトンに献上するカー将軍。なんとジャシンカに伝わる伝説の「人食い花」の種であるという。さっそくメギドに人食い花の栽培を命じるアトン。
「人食い花が咲いた時こそジャシンカ帝国の春が来るのだ」

誰上言。

一方、花咲き乱れるフラワーガーデン「花屋敷」を訪れる南郷とレイ。そこに現れたのはチョウシンカ。ちなみにこの進化獣、巨大化すると「超進化獣チョウシンカ」になります。言葉遊びしてる場合か。
で、フラワーガーデンから逃げた先は岩礁。まさに俊樹ワープも真っ青の超展開ですが、広い心でどうぞ。変身して応戦し、辛くもチョウシンカの追撃から逃れます。

ちなみに「花屋敷」に現れたチョウシンカの目的は悪魔の蝶(蝶々型のビットだと思いねぇ)を使って花の蜜を集める事。そして蜜を与える事で人食い花は急成長って寸法さ。地味な作戦だなあオイ。

そして悪魔の蝶は発明センターにも現れた。目標は南郷が品種改良した「いい香りのする花」。その匂いをかいで皆がうっとりする中で一人「ようし、この花だ」とか言ってる弾さんはマジ外道だと思います。みんなも弾さんが何思いついたか分かるよね?

場面変わって花畑。一面の花に目もくれず、次々と怪しい箱に群がる悪魔の蝶。不審に思ったメギドが箱に近づくと周囲が大爆発。
「メギド!まんまと罠にかかったな!」
「罠!?」
「その箱の中には、悪魔の蝶が大好きなとても香りのいい花が入っているのだ!」
「おのれダイナマン!」

悪魔の蝶は全滅、メギドは撤退。そしてアトンの怒りに触れちゃいます。「花のエキスさえ集める事が出来んのか!」

悔しがるメギド。そんなグランギズモに来客が。王女キメラ登場ですよ。
「出来の悪い息子を持って苦労なさっているようだから、見るに見かねて飛んで参りました」
「黙れッ!女のクセになんと言う無礼な!」
しかしキメラのじゃじゃ馬ぶり(今じゃ死語だけどな)を気に入ったアトンとカー将軍は作戦指揮権をキメラに移してしまいます。メギド、哀れ。

ところで花屋敷を荒らされて、花の世話をしていた弥生ちゃんも涙目です。見かねた南郷は花の種をプレゼント。「花は根っこさえ残ってればまた花を咲かせるんだ。元気を出しなよ」

そんなほのぼのムードをぶち壊したのはキメラ+チョウシンカ。チョウシンカは弥生ちゃんをさらうや猛ダッシュで逃げ去ります。残された5人はキメラ相手に応戦。
「お前たち――只者じゃないわね」

そうだ!とばかりに変身する5人。だから何故そこで名乗るのだ。
しかしそこはキメラも初登場補正がかかってます。変幻自在の妖術でダイナマンを翻弄。思わず物陰から様子を窺っていたメギドが悔しがりますよ。
「小娘め……こしゃくな妖術を使いおって」

さて、さらわれた弥生ちゃんは車に乗せられ護送中。こっそり花の種を車から捨てるヘンゼルとグレーテル作戦にダイナマンは応えられるか。
ちなみに、弥生ちゃんをさらった理由は、いつも花に囲まれていて花の匂いが染み付いているから。ある程度まで育った人食い花なら弥生ちゃんを食べて成長できると踏んだキメラの作戦でした。
人食い花の前に弥生ちゃんを差し出し、
「開けー人食い花 開けージャシンカの人食い花」
キメラのロッドから光線が迸ると見事に開花――って、結局妖術じゃねえか!

そして弥生ちゃんも食われようとしているところにやってきましたダイナファルコン突撃。チョウシンカを吹き飛ばし、ギールとギーラが哀れ人食い花の餌食となってしまいます。リストラともいう。

人食い花はダイナロッドでキッチリ爆破し、バトルスタート。
ところで、ダイナロッドはバイオマン以降主流となった「剣モード+ガンモードの標準支給武器」の元祖って言われてるんですよね。チェンジソード(ガンモードでもソード)やプリズムシューター(ダガーモードや剣モードでもシューター)のことなんですが、俺は異を唱えますね、ダイナロッドは剣として使ったこと無いもの。基本的には銃として使うか、各人の個人技(レッドファイヤー、イエロー雷光落とし)を使うか、或いは投擲するかだし。件の系譜はチェンジマンからだと思いますよ。バイオマンはまた少し別のものだしなあ。

閑話休題。今までならテキトーに戦ってENDだったんですが、今回はキメラがいるんで普通に大苦戦です。妖術で謎の空間に閉じ込められてフルボッコにされてますよダイナマン。ちなみにこの「真っ暗な空間に閉じ込めて相手を翻弄する」って幻術、ジャシンカの王族に伝わる術と見たね。アトンやキメラが使うほかにメギドも小規模ながら空間作れるしね(大抵はダイナレッドに打ち破られるけど)。ダークナイトに至っては最終決戦でアトンをも上回る使い手になってるし、ああやっぱりいいなあジャシンカ。

話が逸れまくりましたが、5本のダイナロッドを組み合わせて閃光を発する技、ロッドスパークでキメラ空間を打ち破った後はごく普通に戦ってフィニッシュです、特記事項なし。

次は映画「スピード」の元ネタだよ。半分は本気さ。
ストレートなタイトルで好感が持てますね。ちなみに高校生の頃に弟とダイナマン見る機会があったんですが、弟はこの回の話で何故か大笑いでしたよ。バカにすんな!

モトクロススーツの弾さんと健太君が登場です。健太君がストップウォッチを持ってるところを見ると、計測みたいですね。そして黙々と走り続ける事3分……長ぇ!今の特撮でこんなに時間使ったら怒られるぞ。

それはさておき、今回の進化獣はカイメンシンカだそうです。海綿ですよ、三葉虫もどうかと思ったけどこっちはよりエッジ。スタッフはどうかしてるね。
さて、カー将軍が自信満々に進める東京火の海作戦、概要はこうです。ガソリンスタンドを襲い、カイメンシンカのもつカイメンボールにガソリンを染み込ませて撤退。十分な量のガソリンが確保できたら石油コンビナートを襲撃するという。なんというかテロリストですね。この直接的過ぎる作戦、嫌いじゃないぜ。

「既にこの腹の中に濃縮した1万トンのガソリンを飲み込んでおります」
……って、おいカイメン山。濃縮するって言っても1万トンだぞ、どれだけ重いんだお前の体。それに1万トンてことは10,000,000リットル。リッター149円だとすると1,490,000,000円かよ。ちょっとしたオイルショックじゃねーか。

さっそく街でカイメンボールを試し撃ち。しかしそこは弾北斗、跳び蹴り一発、カイメンシンカをふっ飛ばします。沸いて出たシッポ兵もそばに落ちてた木の枝で撃退。さすが剣道の有段者、三倍段は伊達じゃないっすね。
そうこうしてる間に他の4人も駆けつけ、形勢不利と見たカイメンシンカはカイメンボールを弾幕にして逃げてしまいます。なお、このシーンでダイナマンが吹き飛ばされてるところはOPの使い回しです。何気に美味しいなカイメンシンカ。

ところで石油コンビナートって東京から至近の場所は千葉の市川ですね。川崎や袖ヶ浦にもあるそうなので、どちらかというと東京以外が火の海になる予感ですが大丈夫なのか。

逃げ去ったカイメンシンカの足取りがつかめないダイナマンでしたが、健太君の親が経営するガソリンスタンドが襲われたことを契機にジャシンカの狙いを悟ります。そしてジープでコンビナートに向かうカイメンシンカ御一行をマシーンで追跡。
……いつからだろうね、敵がこの手の乗り物に乗らなくなったのは。宇宙海賊ブーバなんて乗り物の性能を最大限に引き出すとかD-liveの斑鳩みたいな能力持ってるほど目立ってたのに。やっぱり予算不足かイメージに合わなかったのか……。

ともあれ、追いついたダイナマンはシッポ兵を轢き殺したり撥ね殺したりしながらカイメンシンカを追い詰めます。そして名乗り→白兵戦。ここで遠距離からカイメンボールによる爆撃が行われるんですが―ダイナマンはこれを突破します。そして、

(5人揃って決めポーズ)「ダイナマン!」

何故かもう一回ポーズを決めるんですよ。ここで弟の腹筋崩壊。

まあ後はいつも通り適当にあしらって勝利です。毎回戦闘シーンの感想が投げやりだと思われそうですが、特記することがないんですよ。かなり後半になりますがブーメランジャッカルとかワープロアルマジロの回なら語るんだけどね。

そしてエピローグ。ポケバイを買ってもらった健太君をダイナマンは微笑ましく見守ります。南郷なんかは乗せて乗せてとせがんではずっこけるという三枚目ポジション。まだこの頃はコミカル戦隊路線だったんですよねダイナマン。人気が微妙だったせいか、テコ入れが入るのはまだ先の話ですよ。
タイトルはカッコいいですね。さて、本編ですが、新種の植物を探して南郷と島は山に登ります。そのとき突然起こる地鳴り。原因を探るために先へ進んだ二人はタケルという少年に出会います。
実はここ数日ずっと地鳴りが続いていて、原因を探るために学校を挙げて捜査に乗り出したものの、途中で飽きて抜け出してきたみたいですタケル君。そして他のみんなはいつまで経っても戻ってこないとか。まあ、いかにも過疎って感じの山奥の分校です。総生徒数は10人に満たないとはいえどこに消えたのか……そして地鳴りの原因は?
まあ言うまでも無くジャシンカが絡んでるんですけどね。今回は東京近くの断層を刺激し、人工的に大地震を起こして東京を壊滅させる作戦みたいです。前回と比べると直接的ですが極めて効果的な作戦ですね。ジャシンカの作戦は基本的にガチです。今回や次回の「東京火の海作戦」、後期のゼノビアの作戦みたいに直接人類の文明を破壊するものが多く、危機感を持ちながら視聴できますよ。たまに回りくどいものもありますけどね、バクシンカやこの先のタコシンカみたいに。どう回りくどいかはそのとき説明しますけど。
尚、今回の作戦を指揮するのはヘビシンカ。咬んだ人間を意のままに操る能力を持っていて、これで断層を刺激する装置を完成させる人手を集めるみたいです。

さて、ようやく分校に先生が帰ってきたと思ったら様子がヘン。目は釣りあがり顔色は悪くクマのような濃いめのアイシャドウが……どう見ても洗脳されています、ありがとうございました。無理やりタケル君を連れ去る先生。しかし止めに入った島と南郷はヘビシンカの襲撃を受けてしまう。さらにヘビシンカに咬まれ正気を失ってしまう島。ツルハシを持って南郷に襲い掛かります。凄いこわい絵なんですけど、今はこれ放送できないだろうなあ。格闘の最中、パーカーのフードが邪魔になって頻繁に直す辺りも昔の特撮っぽくて、今じゃ放送されないだろうなあとか。
て言うかヘビシンカ、上機嫌で見てないで南郷も咬んで人手にしろよ。そんなんだから隙を突かれてダイナイエローに変身されちゃうんだよ。……って、敵の目の前でダイナイエローに変身した?
待て待て、秘密の戦士はどうしたんだ。疑問をよそに島を気絶させ、ヘビシンカと大立ち回りを演じるイエロー。……この回は1〜5話とは違う人が監督してるんですよね。ダイナマンは秘密の戦士って設定を完全にスルーです。今までの監督は悔しかっただろうなあ当時。それともジャリ番だから適当だったのか、ちょっと気になるところです。
で、ここでダイナマン到着。ヘビシンカはレッドたちに任せ、南郷は薬草を探しに行きます。流石植物研究のプロフェッショナルですね。しかも適当に探すのかと思ったらしっかり薬品を使って毒の成分を研究してて噴いた。結果、ヘビシンカの毒にはドクロカズラの実が効果アリと判明。探し回り、ようやく見つけた矢先にメギドが迫る。
必殺の邪神剣コウモリ返しでイエローは崖の下に。やったぞ!と得意げなメギド。っていうか、死体の確認しろよ。だから駄目なんだよお前は。案の定ダイナマンは崖に掴まって気を失っている南郷を発見。その手にはしっかりとドクロカズラの実が。
「……拙者が行こう」
助けようとするレッドを制し、断崖を忍法で駆け上がる星川さんがカッコよすぎる。その後ドクロカズラの実で正気を取り戻す島。操られているフリをして逆にヘビシンカに接触、アジトの位置を4人に知らせる大仕事。
潜入したアジトの中では人々が強制労働……させられてない。働いてるのは先生一人だけ……。これなら周りで囃し立ててるシッポ兵でもいいじゃねえか。
で、なぜかノコノコアジトを出てきたヘビシンカにダイナマンが宣戦。一方島はアジトを爆破、人々にドクロカズラを配って逃がし変身……てやっぱり正体は隠さないのかよ!

ちなみにこの回で稲妻重力落としのエフェクトがかわります。今までは剣を構えたまま科学剣が光って敵を両断だったんですが、キチンとスラッシュする動作が加わります。カッコよくなってるので超重要です。

……いや、ほら。前に言ったでしょ、この辺りのエピソードはグダグダだって。25分番組だったらもう少しスピーディーになったろうに。
歌の話。
個人的にゲキレンジャーは今一歩、という感じだけどTVOPは歴代でぶっちぎりに一番好き。二番目はメガレンジャー。どっちも曲と映像がピッタリで燃える仕上がりになってると思うね。

さて、今回の進化獣はバクシンカ。夢枕という不思議アイテムを使うイカした奴です。まあ当然ですが東南アジアとかに住んでる「バク」ではなく、「獏」がモチーフです。悪夢を操るんだろうなあとか思ってたらいきなりパジャマ姿で画面に登場。しかも眠りだすとか、お前何考えてんだ。

しかしバクシンカは子供たちにこわい夢を見せることが出来るそうな。この夜、子供たちはドラキュラや狼男に襲われる夢で目が覚める。そして翌日、その夢が現実になってしまった。帰宅途中の子供たちを怪物が襲う!
というところでダイナマン登場。ダイナキックで怪物を吹っ飛ばすと、正体見たりシッポ兵。逃げていくシッポ兵、追うダイナマン。そのうちに怪しい洋館にたどり着く。そこで待っていたのは睡眠中のバクシンカ。
「進化獣!ここで何をしている!?」

どう見てもおやすみです。本当にありがとうございました。

さて、見かけこそふざけてますがバクシンカの夢枕攻撃は強力です。なんと枕を使ってダイナマンを圧倒する戦士を5人も召還。二刀流の侍・隻眼の忍者・拳士・ガンマン・女騎士。ボッコボコにやられるダイナマンの前にメギドが颯爽と登場です。
「バクシンカは夢枕さえあればどこからでも悪夢を送る事が出来る。そしてそれは現実に起こるのだ!」
起こる、っつーか変装までして子供襲ってたのはジャシンカじゃねーか。

「人間どもは夜眠れなくなり昼は不安におびえ、そしてついには体が弱って死に絶えるだろう」
……搦め手過ぎるだろ!駄目だこいつ、早く何とかしないと……。

とはいえ、バクシンカの夢を止める術は無く、子供たちは不安に怯えてしまいます。バクシンカを倒せばいいのだろうけど、居場所を点々とするので捕まえられない……そこで弾が名案を考え付く。
それはバクシンカにダイナマンからの挑戦状を届けるというものだった。

<全文>
バクシンカ!子供しか怖がらせることが出来ないのか!ダイナマンと戦う夢を見たらどうだ!? それともダイナマンが怖くてそんな夢を見る事は出来ないのか!くやしかったらダイナマンと戦う夢を見ろ!!

……あれ、居場所が分からないのにどうやって挑戦状を届k(略

さて。この挑発に乗ったバクシンカ、まんまと夢の中でダイナマンと戦い、圧勝します。しかしダイナマン、実際にその夢を見た子供たちの話を聴き、夢を現実にしようと現れたバクシンカを返り討ちに。こうして平和が戻ったのでした。

……実際には長回しのアクションがやたら多いから文章にするとあっけないなあ。島がサイを使ったカンフーアクションで有尾人を圧倒するシーンとか、カッコいいにも程があるのに。
突然ですが、ダイナマンのOP「科学戦隊ダイナマン」は他の戦隊OPに比べるとやや見劣りするかなって思わなくもないです。まあ前後が結構支持されてる名曲だってのもあるんですが……でもEDは戦隊屈指の出来だと思ってます。ていうか戦隊ってEDの方が好きな曲が多いかな、OPが熱いと大人気のゴーゴーファイブもEDの方が好きだし。まあなんにせよ、今度みんなとカラオケ行ったら「夢をかなえてダイナマン」を熱唱する事は確定ってことですよ

さて、本編。今回は三葉虫を進化させます。カー将軍も4回目にしては随分端っこを持ってくるもんです。当時の子供たちは分かったのか、三葉虫って。この人は第7話でもマイナー生物持ってきますが、それは追々。

「何億年もの間化石として生きてきた三葉虫は、進化獣となった今、逆に人間を化石にすることができるのです」
逆、逆って何だ。人間が化石にした訳じゃないですよ将軍。まあそれはさておき誕生したサンヨウチュウシンカ、化石ガスでダイナイエロー、南郷を石にしてしまいます。

実は南郷はラーメン大好き。イエロー=カレーのイメージが強い中でイエロー=ラーメンという新機軸を打ち出したことはもっと評価されてもいいと思う。結果としてイエロー=ギャグというレッテルが貼られただけでも、だ。話が横道に逸れてますね。さて今日も後楽園遊園地売店のラーメンを研究に来た南郷、うっかり進化獣と鉢合わせてしまい、あえなく石化という運びなのでした。

一方発明センターでは子供たちが南郷の帰りを待っています。何でも「粉を入れるだけで、5秒でラーメンが出来る機械」が完成したらしく披露会に呼ばれたんですね。なのになんでラーメン食べてたんだ南郷。

そんな時、非常召集の暗号が。どうやら進化獣が人を石にしまくってる模様。直ちに現場、後楽園遊園地にダイナマン出動。

サンヨウチュウシンカ「グエッヘッへ、化石になーれー」
ダイナマン「まてーい!」
サンヨウチュウシンカ「なに、ダイナマン!?」

確かに「なに」ですよ。そりゃ正義の味方がジェットコースターで登場したらねえ。しかも対抗してシッポ兵はコーヒーカップとかから登場するし、なに回ってんだ君ら。
で、海賊船やメリーゴーランドを戦場としてバトルが開始されるわけですが、このサンヨウチュウシンカ結構なやり手です。石になって攻撃を防御、そのまま体当たりする化石パンチ(どう見ても体当たりですが無害です)・化石爆弾(どう見ても手榴弾ですが略)で攻撃と隙が無い。
イエローを欠くダイナマンはスーパーダイナマイトが使えず、退却します。

ジャシンカ側はダイナイエローが出てこない→もう化石になっている!という思い込み(正解だけどさあ)で各地の搬送先を強襲、石になった人々を誘拐して施設に集めます。ダイナイエローを捕らえればダイナマンの秘密に近づける、と一人ずつ石化を解いて剣を突きつけ「貴様、ダイナイエローか!?」

このあたりの短絡さは流石バカ殿、メギド王子ですね。ただしダイナマンもうかうかしてられません。
「君たち五人は秘密の戦士だ。絶対に秘密を知られてはならん」という夢野総司令の言いつけどおり、秘密裏に南郷捜索を始めます。
後楽園遊園地探索中、弾が南郷の痕跡を発見、タッチの差で南郷の身柄はメギドに奪われてしまいますが、星川が石化人間運搬用のトラックに飛び乗り、追跡を開始します。
つーかこの時のメギド、甲冑着たまま遊園地を闊歩するわ甲冑のままトラックに乗り込むわで、もう何というかどうにかしろよアトン様。

首尾よく敵のアジトに忍び込んだ星川は、南郷が解凍された機に人質を逃がし、正面からは連絡を取っていたレッド・ブルー・ピンクが襲撃。南郷の取調べはうやむやのまま戦いに突入するのでした。

「五人の戦士がいる限り、地上を化石の荒野にはさせない!」

サンヨウチュウシンカの堅い守りもスーパーダイナマイトは防げず、かくして一件落着。ちなみに南郷の作った「5秒ラーメン装置」は失敗でしたとさ。どっとはらい。
<あらすじ>
コウモリシンカのコウモリガスを吸った人間は日の光を恐れ地に潜る。進化獣をやっつけろ、ダイナマン!

<感想>
あらすじが段々やっつけになってきました。というかこの日記の構成そのものに悩んでるのもあるんですが。
さて。正直ここから先はストーリー的にあまり見所がありません。この回はまだマシかな、4話以降はホントに無い。もし「明日の取引先の専務がダイナマンのガチマニアなんだけどストーリーだけ抑えたい」って人がいたら、3話から34話まで一気にすっ飛ばし推奨ですね。ただマニアはどうでもいい話にこそ突っ込むものなんで、そんな事態になったら諦めるのが一番なんですけどね。

さて。今回はコウモリを進化させます。カー将軍曰く、
「我らと同じように光無き世界に追いやられ、太陽の世界に恨みを持つ者を進化獣に仕立ててご覧に入れます」
らしいんですがキバヤシ裸足の言いがかりですね。まあそんなこんなで出来たコウモリシンカ、ノリノリで「太陽を憎むものの恨み、思い知れ!」とかやっちゃう子です。
一方のダイナマンは子供と無邪気に発明タイム。弾が作った新型オートバイの走行実験です。しかしこいつがクリーンエネルギーどころか真っ黒な煙を噴出して街を暴走。そのままスクラップの山へと突っ込んでしまうと言うアンチエコロジーぶり。今だと放送が危ぶまれそうな真っ黒ぶりですよ。
尚、こういうコミカルなシーンでは映像を早回しすることで効果を上げますが、戦隊では戦闘中もアクションのキレの良さを強調するために1.2〜1.5倍程度、映像を早回しする事が多いそうです。
さて、そんなこんなで町中を煤だらけにしちゃった弾さんですが、間の悪い事に直後、コウモリシンカのガス攻撃で人々は太陽の光で苦しむ体質になってしまう。お前のせいだ!と詰め寄る住人を何とか押しのけて、ダイナマンはコウモリシンカを追うのでした。
……まあ空飛んで逃げられるんですけどね。ところでダイナマンは飛ぶ怪人が多いっすよ。まあそれに対して「なら俺たちも飛ぼう!」ではなく「叩き落としてボコろう」ってのがダイナマンらしくて非常に好きですが。今回も番組後半では戦闘機:ダイナマッハで追っかけまわし、撃墜します。

所変わってグランギズモ。人間が次々に地下に潜る様を見てアトン様はご機嫌です。
「人間を排除して地上にジャシンカ帝国を築き、そのときこそ真の王者にふさわしい十本尻尾の帝王になるのだ」
はい、ここはテストに出ますね。ダイナマン最大のキー・フレーズ、十本尻尾。アトンにとって地上征服は手段でしかなく、真の目的は十本尻尾となることなんです。現にアトンは終盤、十本尻尾になる方法が明らかになるやジャシンカの目的を地上征服からシフトしますしね。こういうの、いいですね。敵が単に地球征服を目的にしてないのが。

で、なんやかやでコウモリシンカを追い詰めて、名乗りです。
「この世にダイナマンがいる限り、この緑と太陽の世界は貴様らには渡さん!」
ヤベエ、超かっこいい。濡れる。コウモリシンカを無事に撃破して街は平和に。
でも人知れず戦うダイナマン、発明センターに残された子供たちは呟いてました。
「弾さんたちどうしちゃったんだろう」
「逃げちゃったのかなあ」
「でも、騒ぎを起こして責任を取らないなんて、酷いわ」

なにこれ。風刺番組?
ああ、DVDの4巻・5巻が楽しみだなあ。
最初に言っておく。この日記におけるダイナマンの項は人様に読んでもらう事を主目的としていない。勿論読んで貰えると凄い嬉しいけど、「科学戦隊には興味ないから止めろよ」と言われても困る。内向きなんだよ、1年後かそこらに読み返して一人でニヤニヤするために書いてるんだから。

<あらすじ>
ダイナマンへの復讐を誓うジャシンカはサイシンカを作り出し、メギドを筆頭に地上制服を再開。それを食い止めるためにダイナマンも出撃。ダイナレッドへの雪辱に燃えるメギドは一騎打ちの末、必殺の「邪神剣コウモリ返し」でダイナレッドを倒す。止めを刺そうとするも突然の火山活動で地震が起き、決着は流れてしまった。
弾は邪神剣コウモリ返しを破るための修行に打ち込み、星川との特訓を経て攻略のヒントをつかむ。
再戦ではダイナレッドが見事にメギドを撃退した。後は空気だったサイシンカをぶっちめて終わり。

<感想>
ジャシンカは怪人を一から生み出します。プログレッサーっていう機械を生命のスープ(原初の海を模した構成で出来ている特殊な液体)で満たし、それを物凄い勢いで進化させ、未来へと進化を進めることで進化獣を生み出す。つまりカニシンカにせよサイシンカにせよやつらの未来の姿ってことだね。……未来のサイは二足歩行した挙句に火器まで仕込んでるのか。

ところでこの第二話なんですが、見所は沢山あります。ダイジュピターの旋回シーンでは律儀にも4基あるバーニアの出力を個別に変えてるし、弾北斗の決めポーズである「両手サムズアップ」が初登場するのもこの回です。メギド王子が愛馬を駆って現れる際には「どけどけーい邪魔だ邪魔だどけどけーい」ってテメエいつもここからはメギド王子起源!
嘘です、いやこれらも見所だけど最大のポイントはメギド王子と夢野博士の台詞。
「我が有尾人一族にとって尻尾は身分をあらわす絶対のシンボル!命の次に大切なものだ!」
「君達は戦うだけの戦士ではない。子供と一緒に大きな夢を追う戦士なんだ。子供たちが夢を、大きな夢を、もっと大きな夢を持てるような未来にするために君たちダイナマンはいるのだ」

尻尾至上主義はメギド王子のキーワード。彼は「尻尾が多けりゃ偉いのか!?」という命題に苦悩し、その古き考えを乗り越える事で新たなパラダイムを作り上げようとします。これは作中ラストへの流れを牽引するポイントなので覚えておくと吉。
つーか、俺を含めてダイナマンが好きな人ってのは大抵ジャシンカ側の方がより好きなんですよね。あんな魅力的な敵役見たことないぜ、マジで。

一方ダイナマン側のキーワードは「夢」。これも5人が若き科学者であり、戦いが終わった後は自分の夢のために頑張るというラストへの重要なファクターです。自分たちの夢、子供たちの夢、豊かな夢を育んでいける世の中を作ること。正直言って夢野博士のセリフを聴く度に涙が出ますが、作中では正直活かしきれてないですね。ジャシンカとか夢野博士のキャラが立ちまくった結果、ダイナマンのテーマは中途半端になった感があります。……あれ、ゲキレンと同じパターンじゃね、これ。

尚、ダイナマン五人の夢はそれぞれ、
レッド:無公害エンジンでワールドオートレースの優勝
ブラック:宇宙人とお友達になる
ブルー:人工エラの開発
イエロー:植物の品種改良
ピンク:動物とお話できる機械を作る

……ピンク以外はこの夢にちなんだエピソードがあったんだけど、ピンクもあったかなあ。覚えてない。ところでイエローメインはいい話が多くて泣けますよ。今からwktk。

話が逸れましたね。第二話は特訓によって敵を倒すという当時流行のスポ根路線が初お目見えした回でもあります。ダイナマンでは何回か同じような特訓を繰り返しますし、新必殺技ニュースーパーダイナマイト開発時には全員が血の滲むような猛特訓に臨んだりしますよ。さて、今回はダイナレッドですが、彼の必殺技は世界樹の迷宮で言うところのブシドーみたいな感じになってます。
構え:ダイナ剣「夢の翼」→必殺技:ドリーム返し
これに加えて今回の修行で大太刀と小太刀の組み合わせを習得。
構え:ゴールデンスパーク→必殺技:ドリームギャラクシー
になる訳ですな。異端の解釈なんで信じられても困りますが。

余談ですが、特訓中に弾が「駄目だ!」と頭を抱えて拳を床に叩きつけるシーン、これ36話でもまんま同じシーンが出てきます。意図的なのか、弾役の沖田さんが演じ分けられないのか微妙なところ。
<あらすじ>
日本各地で休火山が突然噴火するという事件が相次いだ。気象庁は直ちに調査に乗り出したが原因はようとして知れない。
そんな折、夢野発明センターへ向かう弾北斗(ダイナレッド)は奇妙な光景を目撃する。砂丘から現れた怪人(進化獣:カニシンカ)が女の子を泡で包み込み、トラックに載せて連れ去ろうとしていたのだ。その時、弾のオートバイに飛び乗る女性が一人。戸惑う弾に彼女、立花レイ(ダイナピンク)は叫ぶ「何してるの、追って!早く!」
謎のトラックを追跡する二人に、トラックからは容赦ない銃撃が浴びせられる。その様子を見ていた島洋介(ダイナブルー)、南郷耕作(ダイナイエロー)らも弾たちに加勢する。弾が得意の剣術で泡を叩き割り何とか女の子を助け出したが、待ち伏せていた黒づくめの男たちは手りゅう弾を雨あられと投げまくる。その危機を救ったのが突然現れた星川竜(ダイナブラック)。
星川の助けもあって弾たちは泡で包まれていた他の人たちも救い出し、黒づくめを撃退する。敵わじとみた男たちは正体を現した。それはなんとまだら模様の1本尻尾(シッポ兵)。シッポ兵たちは5人を圧倒し、海岸に追い詰める。そこに海底からカニシンカも姿を見せ、必殺のカニ爆弾によって5人は海へと落下していった。

その頃、噴火した火山から巨大な戦艦が姿を現した。有尾人の母艦にして戦闘要塞たるグランギズモ、艦内では9本尻尾の帝王アトン、7本尻尾の軍神にして偉大なる科学者カー将軍、5本尻尾のメギド王子の姿が。実は人間に尻尾を生やさせる実験のためにカニシンカを使って誘拐をさせていたのだ。

弾は夢野発明センターにたどり着いた。そこへ次々と集まってくるのは先ほど死線をくぐった仲間。再会を喜ぶ5人の前に夢野発明センターの主、夢野久太郎がおもちゃの機関車にまたがって子供たちとともに登場。
待ち合わせに遅れた理由を問う夢野。弾が「尻尾を持つ人間と出くわした」と告げるや目つきが鋭くなり、急用を思い出したと子供たちを発明センターの外へ出す。夢野がスイッチを入れると5人は発明センターの真の姿、ダイナステーションへと導かれる。彼らを待っていたのは科学戦隊の司令官、先ほどの夢野博士だった。時を同じくしてメギド王子はカニシンカを率いて地上征服を開始した。夢野は告げる。
「このままでは人類は滅びる。人類を救えるのは君たちしかいないのだ」
「よし、やろう!僕たちがやらなきゃならないんだ」
「オウ!」

5人はダイナマンに変身し、戦闘母艦ダイジュピターを発進させる。グランギズモと交戦し艦載機ギズモスキートを撃墜したダイナマンはそのままメギド王子の元へと降り立った。メギドが誰何の声をあげる。
「一体何者だ!」
「悪を倒す正義の味方、ダイナマン!」
「何ぃ、ダイナマン!?」

たちまち敵味方入り乱れての大乱戦に。そんな最中ダイナレッドと、愛馬「流れ星」に乗ったメギドは一騎打ちを始める。互角の戦いだったがカニシンカのカニ爆弾の余波でふらついたメギドの隙をダイナレッドは見逃さなかった。尻尾を1本切り落とされたメギドは撤退する。その後ダイナマンは必殺技スーパーダイナマイトでカニシンカを倒した。超進化(ビッグバンプログレス)を遂げ巨大化したカニシンカだったが、ダイナロボの科学剣・稲妻重力落としの前に敗れた。

<感想>
今日から科学戦隊ダイナマン全話レビュー始めますよ。そもそも、科学忍者隊はデアゴスティーニが取り上げるほど有名なのにダイナマンは微妙にマイナーじゃないですか。一般人に聞いても「ああ、爆発だっけ?」とか「火薬戦隊だよね」とかいう返事しか返ってこない始末。
そうじゃねえんだよ、ダイナマンの良さってのは心沸く音楽、ダイナミックなアクション、錯綜する敵味方の人間ドラマ、濡れるほどかっこいい出渕デザイン……ああもう語りきれねえ!って感じなんですよ。
しかしまあ流石に冷静な目で1話を見直してみると、ツッコミ所は満載でした。敵が攻めてきて5人が出会って戦いを決意する、Aパートでここまでやっちゃってますが今時の戦隊だと1話丸々使っても消化しきれない事さえあるもんね。この辺りは時代の流れだなあ。
でも時代が移ってもアクションの凄さは色褪せないね。1話からJACの二人(ブラックとブルー)が飛ばしまくり。特にブラックの春田純一氏は戦隊アクションの分野ではスタア中のスタアなので見ててドキドキが止まりません。
ちなみに初回なだけあって、レッドとブラック以外の名乗りポーズ、ダイジュピターが発進する際の電子音、ダイナミックジャンプ時のアングル、重力落としのエフェクトなどが後期と微妙に異なってます。個人的には変更後の方が好きだな。

最初だから説明が多くてむやみに長くなっちゃったけど、次回からはもう少し抑えるつもり。けど個人的な神回である「爆発!無言の怒り」とか「島!君は青い稲妻」「カー将軍の最後」「よみがえった強敵」辺りは熱く語るかもしれない。まあつまり34話以降はほぼ毎回スゲエってことですよ。

ところでカニシンカでググるとしょこたんブログが引っかかるんですが。なに、結婚しちゃうぜ?

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