もう子供ではいられない

「違うよ父さん！これはスレイヤーズとかとは違うんだ！すごく深い話なんだよ！月9とか見るよりぜんぜんレベル高いんだ！」

とかこの年で俺が言ってたとしたら、未成年者略取の容疑で逮捕された際にマスコミがこぞって飛びつく気がする。中学生のとき出会わなくて良かったと思うよ。勘違い君になっちゃう可能性が高そうだし。

で、読み終えました。正直完結記念にみんなで鍋でもやりながら語ろうかと思ったんですが、語るところが無さ過ぎる。内面吐露と心象描写メインで話が進むから、もしアニメ化したら動画枚数が少なくて済みそうですが、監督とシリーズ構成は夜逃げしそうな感じ。そもそも異能に関する説明が少なすぎてさっぱりなんですよ。ジャンプ理論でさえなく、結果があるから原因としての異能の存在が全肯定されてるような押し付けがましさが全編を通じて拭えなかったと言うか。そういうものだと割り切って読むには俺が頑固すぎるんでしょうか。

勿論好きな部分もありますよ？人食い（カーニバル）とか、永久立方（キュービック・ループ）とか、厨臭いネーミングには心躍りました。でもやっぱり作者としての説明責任は最低限果たすべきだと思いますよ。5000円以上する特別版で謎のすべてを解明、とかじゃなくて。

まあ、七々見のおかげで多少は救われた。一回も喋ってないけど。描写さえされてないけど。つーか、いーちゃんの本名が最後まで伏せられたままなんですが、誰かこっそり教えて下さいよ。

あ、そうそう。俺は次の休みの日にでも戯言を全部売っ払うつもりですが、このシリーズの設定自体は好きだよ。開き直っていーちゃん＆人識＆赤き制裁＆チームvs13階段＆四神一鏡＆玖渚機関＆殺し名＆呪い名で能力バトルやった方が分かりやすい面白さになった気はした。あれ、本当に面白くなりそうだよ？主人公大ピンチで死んだはずの[策士]参上とか。

これ以上書くとガムあたりに「marioさんはホントに好きなんですね＾＾」とか書かれそうだから以上、終了。