ボウケンジャー+カブト
ネタバレしか含みません。まだ見てなくて、見に行く予定の人は見ないでね。

まずはボウケンジャーから。チーフが叫びっぱなしなところで-10、ソウタ君が相変わらず早口なところで-5、明石パパに向かって「お父様」とか言い出すピンクがご褒美すぎて+5。90点てとこですか。
あと、波打ち際で下着まで濡れてるピンクと、水を飲むときに口元がアップになるイエローは諸田監督の自重を促したい。

内容的にはOPで既存のネガティブが一掃されたりと物足りなさはあったものの、ハイテンポな展開とカタルシス抜群の戦闘で概ね満足。いいね、こういうどこに金をかけたかが分かりやすい特撮は。

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問題のカブト。
うーんと、問題点はいくらでもあって正直整理し切れてないんですけど。
・話が分かり辛すぎ
・暗すぎ
・叫びすぎ
・次長課長浮きすぎ
・新キャラの掘り下げ足り無すぎ
・ネオゼクトの設定適当すぎ
・台詞臭すぎ
・エピソード0だとしても説明つかないこと多すぎ
こんなもんか。思いつき次第追加で。

まず、いきなりテレビ版と設定が違いすぎてて意味不明だった。子供もすげーワイワイしだしたしね。「ねーカブトはー」って台詞が印象的。そうか、確かにこれ、変身しなきゃカブトだって分かんないよな。

次。暗すぎ。全体的に。ひよりをはじめ、テレビのレギュラーもゲストもガシガシ死んでほぼ全滅状態。特にひよりのシーンなんか延々引っ張ってテンポを悪くしてる。つまんなかったもん、実際。iアプリはじめちゃう位。

で、叫びすぎ。天道が。感情表現で、叫ぶってのは一番どうしようもない演技だと思う。まあテレビ天道と映画天道は別人です、って言われればそれまでなんだけどさ。

次長課長。意味不明。マジで。どうでも良いけど、パラレルの表現だったらここでひよりがサバ味噌を作れないorサル自体が別の店だった方が分かりやすくて良かったかも。映画天道は少なくともこの世界がパラレルであることを知っている(はじめからハイパーゼクターの存在を知っている)わけで、そこで天道に「元の世界とは違う」とため息でもつかせておけば。

新キャラの掘り下げとネオゼクトの設定。
やべーでしょ。ネオゼクトなんか「ゼクトに反旗を翻した」としか語られてないし。構成員の台詞から「自由を勝ち取りたい組織」って漠然と分かる程度。活動内容も理想も目標も一切謎。矢車さんが言ってたようにホントただの反乱分子にしか見えない。
新キャラ3人は、武蔵はいいんですよ。ラストに出てきた人外キャラってことで。登場は唐突だったけど、ゼクトの切り札なんでしょ?薔薇の花でエキセントリックさも出てたし、変態ぶりも伝わってきた。
対して、ケタロスとヘラクスは酷くない?
まずケタロス。「我が魂はゼクトと共にー!」って末期の台詞と土下座だけが一人歩きして中身がまったく見えない。ゼクトライダーのリーダー格らしいけど、何でそこまでゼクトに忠誠を誓うのかが共感できないからラストの台詞もガノタが「ソロモンよ、私は〜」とかほざいてる様にしか見えないんです。
で、ヘラクス。こいつも謎。何でゼクトを抜けたのか一切説明してない。「ゼクトの犬め!」とは言ってるけど、映画版の世界はゼクトが治安維持をしているわけで、それを否定してまで掴みたいものが何だったのかさっぱり不明。これじゃあ会社を辞めて自由に生きたがってる若者と……いや、なんでもない。少し胸が痛んだだけやねん。
龍騎のバカ新人の人。この人もエクスキューズ不足。裏切りの伏線が一切張ってないから、なんじゃそらって気分にされる。ドレイクは……こんな女に……。

台詞がクサイのはもういいよ。諦めた。

で、映画の考察。
テレビ版と繋がるようで繋がらないんだね、これ。
まず映画ではひよりと天道が兄妹で、母の形見も渋谷隕石の欠片じゃなかった。で、エンディングでベルトを天道(小)に渡してるけど、テレビ版では血縁が無いからこのあたりは設定が変わったパラレルですね。で、ひよりの母さんが渋谷隕石で死ぬ前に渋谷隕石の欠片で出来たアクセサリーを着けてたのは何でだろう。
例えば1999の渋谷隕石衝突前にパラレルその1のハイパーカブトが地球に迫るワーム隕石をハイパークロックアップで相殺、破片が地球へ(隕石の欠片がアクセになる)。で、今回の映画ではパラレルその2のカブトがテレビ版の時代に隕石を移動させたとすれば……ああ、この場合二回目に地球に迫ってくる隕石が無いか。

で、映画版の天道ははじめからハイパーゼクター狙いで動いてたってことは、他の時代から来た存在or他の時代から来た存在に説明を受けてるってことで間違いないと思う。でないとゼクト所属でもないのにゼクター持ってる時点でおかしいし。ということは映画版以外の世界ではカブトがゼクト所属で、ハイパークロックアップでこの時代に来たってことになるのか。じゃあそのハイパーゼクターはどうなったんだ?
あと、コーカサスのハイパークロックアップが超加速で、本人も時間逆行について知らなかったってのはどういうことなのか。ひょっとして見た目からしてもハイパーゼクター時間逆行はカブトの専用能力なのかも。

多分書き落としてることがまだあるはず。とにかく尺が足りなかったし、詰め込みすぎだったと思いますよ。「おばあちゃんは言っていた。どんなにすばらしい食材も、むやみに混ぜれば生ゴミになるってな」
というかネオゼクト要らないと思います。無くても話として成立するし。
そういえばおばあちゃんの正体も不明だね。てっきり未来のひよりだと思ってたのになあ。

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