黄のぼやきを読んで凄く考えさせられた。

4年前はね、派遣社員に無限の可能性を感じてたんだ。雇用の流動化・成果主義を諸手を上げて歓迎してたんだ。だからこそ派遣会社に就職したし、次代の先駆者だと誇りに思ってた。会社のコアのみを正社員で固めて、退職後の団塊世代を派遣労働力として使うシステム。派遣社員として幾つもの会社を渡る事で経験と視野の広さを見に付けたスペシャリストを作り上げる仕組み。学卒即就職・一生社畜というレールから放たれて、自分のキャリアを自分で作り上げる社会。
ずっとそんなことを夢見てたんだけど。

でもね、やっぱり考えが足りなかったよ。
実際には多くの派遣社員は考えの足りない若者かリストラに遭った「使えない」人。団塊世代はがっぽりと退職金を貰って悠々自適。
会社もいつ辞めるかもしれない相手にノウハウを教えるなんて事は無く、結果文字通り会社の歯車にしかなれず、社畜化はむしろ進んでしまった。

ホントにね、欧米的な雇用制度バンザイだった頃の俺が恥ずかしいですね。結局派遣会社は規制緩和と景気拡大の間で弱者から効率よく搾取する存在でしかなかった。日本的終身雇用にはいいところも沢山あるし、第一これだけ根付いてしまったシステムを変える事は大抵じゃなかったってことなんだろう。

去年の10月に雇用対策法が改正されて原則的に年齢による就職差別が禁止されたけど、どれだけの実効があるだろう。お茶汲みは若くて可愛い女の子がいいし、力仕事は20台の若者が一番。年を取れば物覚えが悪くなるし精密作業も出来なくなるのは事実なのに。

4月からは非正規雇用の均等待遇がスタートしますよ。正社員と同じことをやらせてるパートには正社員と同じ待遇にしなさいっていう取り決め。どこの会社が守るんだ、どうやって守らせるんだ。

今日も、52歳じゃあ8年しか勤められないから、って理由で面接さえしてもらえない人がいた。別の人は職を転々としていたらどこも雇ってくれなくなって生活保護を受けている。ノルマをこなせなくて精神病になった人も来た。定年まで月に45万貰ってた人の横では月に15万も貰えない30代が相談している。

なんだろうね。この仕事をしているとこの国の未来に対して明るい展望が何一つ持てないんだ。とりあえず今の「ダメな奴には補助金掴ませて黙らせよう」っていう方針じゃ行き詰まる事は誰にも分かりきってるのに、経団連が牛耳ってる所じゃあ近視眼の会社優遇政策が取られるんだよな。20年後にはばら撒く金も無ければ競争力を維持する層さえ無くなってるかも知れないのに。

そんなことを感じた一日でした。仕事について相談する若奥様を前にして。すげーぜ、2歳って。もっとガキだと思ってたけど十分アリだね。椅子に座らせようとすると嫌がるし、お母さんが帰る時に「お兄ちゃんにありがとうは?」って促すと、
「ありあと」
って、こいつぁもう俺のフレディが天元突破しても仕方ないね。金払ってまでして欲しくはないけど、道を歩いてて二歳児が無料でチンポ咥えてくれるサービスがあったら試すね。一色ヒカルvoiceで「早ぅビキビキに勃起させぇや」とか言ってきたらワンダフルだね。みんなもそうだろ?

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