「いやーやっぱりボルトですよね、ゲイも惜しかった」
とか誠意の無いこと言ってたせいでしょうか。まさか全く知らない土地で、全く知らない酔っ払いの世話を午前2時まですることになるとは思いませんでした。ていうか昨晩何が起きたのかいまだに俺自身納得できてないんだけど、始発で宿舎に帰ってきて1時間ほど寝てから出勤した、この頭に残る痛みだけは本物だろう。

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多分、日本では飛び抜けて遅い、今更なワイルドアームズAdvanced3rdの、感想。

・システム
>装備品の意義が希薄:無印の時も思ったけど、ホントに酷い。装備はミーディアム
>とアクセサリだけでいいと思います。

2の感想で書いたものだけど、まさか本当にそうなるとは。個人的には大正解だと思います。シナリオ的にもジェットは武器の持ち替え出来ないし。何よりもミーディアムを3つまで持てて、一つのミーディアムに5つまでPS付けられる、ってのが秀逸。スキルも基本的には一人一つになったし、分かりやすくて戦略味は増してる、理想的ですね。使わないミーディアムが無いってのも嬉しいポイント。

VITの導入やエンカウントキャンセルの仕様変更もスッキリして、嬉しい。欲を言えばアイテムで回復したかったが、それは求めすぎかな。ABYSSはその辺がアクセントになってるし。

・フィールド
コンパス見づらい。もっと色を濃くするか、画面端で固定・常時表示にして欲しい。
ついでに相変わらず地図が見辛い。自キャラがドットなせいで、地図を開いても場所を見失うし、設定的に仕方ないけど海と陸が分かりづらくて困ります。マップ制覇100%の時とか、文字通り目を皿のようにして画面見てたし。
さらに言うなら可視領域が狭い。もう少し視点低くして奥の方まで見れるようにするとか……街から出て、乗り物がそばにあるかどうかマップ回さないと分からない場所があるってのは……。
あと馬、ちょっとクレバス越える判定が厳しすぎませんか。最初ティティーツイスター行く時、あまりに渡れないんでフラグが足りてないのかと思いましたよ。
さらに言うなら、ボス戦が唐突すぎやしませんか。ドラクエとかだと、おどろおどろしい門があったりボスに話しかける必要があったりするじゃないですか。接敵場所が読めないのもきついし、良く分からん魔獣がいきなり襲ってくるのも謎すぎる。

・戦闘
キャラが動き回るじゃないですか、無意味に。これね、すっごく好き。なんというか、やられた!って感じですよ。順番が来るまで横一列で、自分の番になったら前に出て攻撃、ってパターンがRPGの戦闘だと思ってた俺には大ショック。意味なんか無いんだけど、常に間合いを探ってるんだ、とか妄想の余地は広がりますよね。戦闘の間にポジションが動きまくるのも戦闘にテンポを生んでる一因だと思うし、とにかくコレは評価したい。
難点を言うなら敵味方の相対位置がぐるぐる入れ替わるから、同じ種類の敵が複数出たときに「左側にはだいぶダメージ与えた筈だけど右側は一発しか殴ってない」とかそう言うのが分かりづらいのが。一回アナライズすれば以降は残HP確認できるようになるけど、それも面倒だしなあ。
バステ、被ダメも2とは雲泥の差ですよ。コレはもう完全に個人の趣味なんですけど、戦闘が終わってから次の戦闘に入るまでにどれ位の割合でキャンプ画面を開くかっていう。個人的にはWA1くらい戦闘ごとにベリーやバステ回復を使うのが好きなんですけど、3rdも特に序盤~中盤は毒や病気、麻痺みたいな状態異常に対処しなきゃならない機会が多くて楽しい。しかもPS次第では防げる、って自由度も心地良い。2はザコ戦が本当におざなりって言うか、普通に進めてれば無視してダンジョンクリア出来ちゃうから……。

通常攻撃がARMになったのも大きな、嬉しい変更。1も2も普段はARM使う機会なんて滅多にないし、2なんかハイパーかけて殴った方が強いし。4人が4人とも性格の違う銃器を使ってるのも見てて楽しい。
ただ、「逃げる」がなくなったのは衝撃だった。誰々のピンチが本当に危機的状況になっちゃうんだもの。風見鶏手に入れたときのありがたみと言ったら!

・音楽
2ほど耳に残る曲は無かった。というか2のレベルが高すぎた。ついでにOPアニメ、2の方があきらかにクオリティ高いよね、そのうえ2曲もあったし。ただ、曲が悪いというよりはあくまでもBGMとして振舞ってたな、という感じ。2はアニメ調に傾倒しすぎてる感があるし。

・操作性
ブロックをつかむ時に、座標が中心からずれてると掴まずにダッシュしてブロックに激突→ノックバックがひたすら不快でした。あと、プラグインの対象を選ぶとき、誰がどのミーディアムを身につけているかわからないのが。コレはテストプレイの段階で気付いてほしかった。

・キャラクター
ギャロウズがスパロボOGのジャーダ、クライヴがトライガンのヴァッシュ、ジェットがブリーチ日番谷隊長に見えるんだけど俺、病気かな。あるいはこじつけかな。まあどこにでもあるデザインですよね、キャラは。そんな中で異彩を放つクライヴの髪。緑色は無いっスよ、一番浮いてますよこの人。
ライバルもシュレディンガー一家はいちいち狙ってますよね。あざとい。美味しいところは結局マヤが持っていっちゃうし。エレニアックの魔女っ娘のコスとか、もう脚がエロすぎて戦闘を終わらせたくなかったり。
脇もケイトリンやベアトリーチェもアグネスポイントが貯まりそうなパーソナリティだし、訴求性の高いキャラが多い。
それでも主人公PTはホントに魅力的。こっちの言いたいツッコミを先回りしてくれるギャロウズにニヤリとしたり、青臭いヴァージニアにドキドキしたり。ヴァージニアは最後までキャラがぶれなくてとても良かった。エロ同人が読みたいキャラアワード2009下半期に颯爽と現れた新星ですよ。EDもお気に入りで、終了直後補正は避けられないけど今までやったRPGの中でも3本の指に入るエンドでした。まあラストバトルはなんじゃこりゃって位に冗長で盛り上がりどころが分からなかったんだけど。

・世界観
砂の海には一本取られた。最初、バスカーコロニー傍の砂地に全く進めなくて違和感を覚え、ジョリーロジャーって周りは砂漠なのにどこが港町なんだ?って疑問が氷解した瞬間。魔族の正体だとか外つ国の話とか、他にも気に入ったポイントはあるんですよね。荒野荒野してるし、渡り鳥って存在に説得力がある西部劇チックな雰囲気は愛せる。最後にお尋ね者になってるとかもうご褒美でしかない。ていうかベル☆スタア。

・その他
ゲーム開始のメニューで、HDDへのインストール、みたいなのを選ぶと2の終盤フィールドの曲がかかるのは演出がいいというか、WAって過去作を大事にするんですね。ていうか大事にしすぎです多分。涙のかけらはシリーズ通しての重要アイテムってことで大目に見れても、他の用語まで過去作から持ってこなくてもいいだろうに……と思う。どこまでも製作者の自己満足でしょこれ。自己満足といえばアラン・スミシーの立て札だとか本棚の本の記述だとか街の人の台詞だとか、完全にライターが自分の世界に入って周りを見て無い感がアリアリ。オナニー自慢をされてる気分になって萎える事この上ない。特に本の記載は不自然すぎて神の目線すぎて気持ち悪い。ウンザリすぎて後半は本棚を調べられなかったほど。

・総括
スーマリ2がスーマリ3になったとき位に進化を感じた。2と同じハードとは思えない……って、ハード代わってましたね。じゃあスーマリ3がワールドになったとき並の驚き。advancedの名に恥じない出来でした、個人的に。世間での評価は関係ないと言いたいところなんだけど、ラスボス戦だけは酷いってのに納得。でも1だって唐突だったうえに弱いじゃんラスボス。2がほぼイベント戦闘だってことを考えれば……、贔屓の引き倒しですねこれじゃ。でもいいんだ、ヴァージニアが宝箱を開ける時のハイキックで全て許そう。

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