福袋に見る地方民の悲哀

今まで福袋買ったことなかったけど、来年は買うぞーって超気合いれて情報収集を始めたんだけど、何よ予約って。しかも既に終了って。
今回の正月休みは実家滞在を１日短くして1/2に千葉帰り、1/3に駅伝の復路見終わってから買いに行こうと思ったのにそれじゃ遅いどころか元日の明け方から並ぶとかキチガイか。
っていうか福袋って１万円でひょっとしたらテレビが当たるかも？あるいは１００円相当の単三電池かも？みたいな年の初めの景気付けみたいなものかと思ってたら、何この生活家電限定福袋とか玩具（男の子向け）とか。ブルーレイ録画機福袋￥59,000とかもうギャグとしか。これじゃあ福袋の名を借りた単なる安売りじゃねえか。くそっ、負けてられないぞ。

という訳で弟にメール。「ごめん、福袋ごときに舐められっぱなしじゃ面子が立たないから大晦日に千葉帰って並ぶわ」→即、父からの折り返し℡で説教。……そうだね、気に喰わないことがあるとすぐカッとなるのは悪い癖だね。「すぐに物を捨てるのも整理が上手いんじゃなくて気が短いだけだバカめ」ってそんな真理を突かれても困るというか。

福袋はね、東京一極集中がもたらした社会悪なんですよ。あるいは首都圏の人間のみが利益を享受できる地方軽視・地方無視の暴挙。だって元旦のヨドバシなんて、ソフマップなんて地方民は行けないじゃないですか。地方の人間が雪をかき分けて地元の電気屋にたどり着き、低く抑えられた給料から搾り出すように１０万円払って手に入れる電化製品を。関東の人間は、東京の人間は、電車で悠々買いに行ってエレガントに手に入れてしまう。給料だって地方民より沢山貰ってるのに、地方民よりずっと安くだ！

ただしここで闇雲に、東京人を打ち倒し日本に真の平和と平等を！ってスローガンを掲げるのは理論が飛躍しすぎ。そうじゃない、真の敵は他にいる。
この状況を放置し、地方が大雪で喘いでいるのに霞が関から動かず首都圏に住み続ける民主党政権こそが全ての元凶。搾取され続ける地方民よ、今こそ剣を取り立ち上がれ。我ら祖先より受け継ぎし誇り・愛国の魂を燃やして民主党を打倒せよ。
ソフマップが新潟の田舎の方でも福袋を売ってくれる。親戚回りがあるから1/3の昼から位で。そんな理想国家のために！

というネタで一本映画作れないだろうか。冷静に考えてみたらアニメに対する興味がなくなればブルーレイレコーダーはいらないし、ゲーム好きじゃなくなればゲーム福袋も要らないわけで、はじめからそうすれば良かった。そうしよう。双子葉類・単子葉類。