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今回はライブ初参加の弟と一緒に盛り上がる予定だったんですが、雪のせいで大宮の切替器が故障したらしくて新幹線が軒並みストップ。
あのな、大宮駅ってのは上越・長野・東北の各新幹線が通過する『北への玄関口』であり交通の要衝。鋼の錬金術師だったらアームストロング姉を配置するし魏だったら郝昭に守らせる、ジブラルタル海峡やホルムズ海峡並みの超重要ポイントなんですよ。テメエやる気あんのか大宮駅えぇコラおぉコラ。
というわけで大宮駅は絶対に許さない。絶対にだ。

1時間前にはSSAに着く予定が、大宮駅に着いたのは開演50分後。さらにそこで在来線が全部止まってるという事態。構内アナウンスも、「高崎線は運転を見合わせていますので上り電車をご利用の方は次の京浜東北線に」→「高崎線の上り列車がまもなく到着します」→「高崎線の上り列車ですが安全確認のため停止しております」という混乱ぶり。結局SSAに着いたのは開演1時間30分後。新都心駅ですっ転んで線路にカバン落とすわガチ大雪で駅が埋まってるわで酷い話だった。

そんなわけで1日目は後半からの参加。アリーナだったけど楽しむどころではなかった。輝夜と恋タンやってくれたのは嬉しかったけど。あとうっちーエロすぎジョルノ綺麗すぎ制服似合いすぎ、りっぴー成長しすぎシカちゃんのぷりんてんぷすがぷらんたん過ぎ。

そして問題の帰り道。もうライブ中から不安で仕方なかったんだけど、今回はホテルを西立川の、元住んでた場所のそばに取ったんですよ。
翌日はちぃ散歩しながらライブまでの時間つぶして、ついでにモノレール乗ったり多摩動行ったり中大の北口の坂を登ってみよう、ってね。

まあ実際にはSSAを解き放たれた17,000人が新都心駅を占拠するという事態に。(先に帰らせた弟がは真っ先にホームに入った集団にいたのに、新潟に着いたのは翌日の2:30だったという魔境)
ホームも改札もラブライブ!のファンでいっぱいで、徐々に
1.大宮駅まで雪中行軍 2.駅に残って電車が動くのを待つ 3.近くの飲食店で事態の推移を見守る 4.行動を決められずオロオロする
というふうに分かれていった感じ。

さて、ガム・ナギPと合流した我々は一旦SSAと逆側の飲食店を見に行くも全部CLOSED。引き返す途中で改札前が飽和状態で身動きが取れなくなってるのを見て、「SSA側のロイホで会おう!」と申し合わせたうえで肉壁に吶喊。10分後に何とか辿り着いたロイヤルホストはさながらラブライブ!ファンの避難場所。温かい店内で順番待ちをしているところに響く無情な「申し訳ございませんが当店23:00で閉店となります」

ここで軍師ナギPの立案によって、北与野まで歩いたうえで埼京線に乗って池袋まで行く、という戦略を採用。近くにいい店がないか斥候に行っていたガムを待って行動することに。
関係ないけどガムの帰りが遅いから、と携帯に電話したら知らない女が出て狼狽えてしまった。どうも前の電話番号が別人に充てられちゃってたらしいんだけど、ノリノリで「にっこにっこにー♡ガムちゃんどこぉ~?はやく帰ってきてよぉ~」とかやんなくてよかったよ即通報だよ。

電車内ではラブライブ!のライブ帰りなのにWUGの話をしはじめるワグナーたちに「女と逢った帰り道で別の女の話か!お前たちに誠意はないのか!」とか言い放とうと思ったけど、ナギPの家から閉め出されたらネロ@ルーベンス確実なので言わないでおいた。あ、ナギPさん泊めて頂いてありがとうございます。

ナギPの家ではスペース☆ダンディのゾンビ回見たりWUG見たりした。妖怪ウォッチを薦められたりもしたけど、どうかな。でも基本的にアニメに詳しい人達がこぞって薦めるものには何らかの見るべき点があるとは思ってる。

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雪でベチャベチャだとマジで街を歩く気にならないので秋葉原の喫茶店でずっと時間潰ししてた。で、開演。あ、個人の意見だし後で自分が読み返すために書いてるものなので気持ち悪くても謝らないしμ’sのみんなが好きだから特定の誰かをdisる気持ちは一切無い。甘いお菓子はみんな好きだけど中でも森永のMOONLIGHTが一番好きだとか、その程度のことでしかないよ(予防線)。

セトリ
1.Music S.T.A.R.T!!
2.僕らは今のなかで
3.夏色えがお1,2,Jump!
4.Wonderful Rush
5.微熱からMystery
6.キミのくせに!
7.Cutie Panther
8.夏、終わらないで。
9.UNBALANCED LOVE
10.Pure girls project
11.輝夜の城で踊りたい
12.もぎゅっと loveで接近中!
13.baby maybe 恋のボタン
14.LOVELESS WORLD
15.Mermaid festa vol.1
16.No brand girls
17.Snow halation
18.START:DASH!!
19.友情ノーチェンジ
20.僕らのLIVE 君とのLIFE
21.きっと青春が聞こえる

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穂乃果からはじまるキャスト紹介で、おそらくはvita版ラブライブ!の3Dモデルをスクリーンで動かしてたんだけど、以前のニコ生でCMされてたものよりだいぶ見れるようになってた。ただあのCMは背景がやっつけ空間だったのがヤバい印象を加速させてたんで、まだ安心は出来ない。

3rdではジョルノが絵里っぽい髪型にしてきたりえみつんが穂乃果っぽく結んでたりしたけど、今回はうっちーがやってくれたというかことりちゃんそのものだったというか天使。
……と言いたいところだけどなんかレイヤーっぽくなってて、却って年齢を実感させられた。μ’sでは(というかlily whiteでは)年齢弄りが恒例になってきてるけど、そろそろ難しいよね色々。

まあジョルノたちだけでなくシカコもより花陽っぽくしてたし、演者とキャラの垣根がどんどんなくなっていく感触はある。そらまるチャンは矢澤にことシンクロし過ぎてて、そろそろ補完計画完了しそう。
てか今回のライブではそらまるが今まで以上にどこから見ても可愛すぎてどうすんのこれ。真面目な進行を任せられてコメディリリーフも出来てバラードを歌えば可憐な花とか、階段降りるのが苦手ってだけのパーフェクトアイドルじゃないですか。一部誇張、あるいは胡蝶の夢。

りっぴーはまさか凛ちゃんに合わせてショートヘアにする訳にはいかないんだろうけど、その若さからか場を重ねるごとに成長著しくて驚く。アンコールの友情ノーチェンジとかもう堂々たるセンターぶりに震えたもの。

三森は衣装チェンジで肩を出した時にもう「黒いな……」って印象が先に来ちゃって申し訳ない。でもラブライブ!のダンスのレベルをくっすんと一緒に底上げしてるのは間違いないし、初期のライブでは一人輝きが違ったのも事実。周りのレベルが上ったことで前ほど目立ちまくることはなくなったけどやっぱりダンス巧者だし、「見られる」ことへの意識に関してはずば抜けてる。カメラが回ってる間はずっと求められる表情を崩さないんだもの、凄いって。

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キャスト挨拶はコール&レスポンスが定着した人とそうでない人で若干温度差が。失敗を乗り越えて3rdで完成を見た「チョットマッテテー」やKKE、にっこにっこにー!は会場の息がピッタリ合ってて安定の一体感。「イエローダヨー!」もラジオでの告知のみだったけど上手くいってたんじゃないかと。まあチラチラ映るターコイズのラブライブレードが腹筋に悪いけど。
くっすん・えみつん・うっちーは手さぐりしてる感じかな。三森さんはレスしづらいを地で行く人なのでもうみんなでワーキャー盛り上がってあげるのが優しさじゃないですかね。

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OPの「music S.T.A.R.T!!」はまずその衣装に驚いた。スカートがヒラヒラ舞うたびに意識がそっちに持っていかれて、ここが戦場だったら死んでるな的な扇情感が凄い。CGだと野暮ったい衣装で、特に外套脱いだらクソダセェ!って印象だっただけに、演者が着こなす姿は、逆に3次元からアニメPVに逆輸入されたんじゃないかと思ってしまうほど。

続けてアニメOP、「僕らは今のなかで」。気付いたんだけど6thとこれってセンターの3人は一緒なのな。この結果だけ見ても6thの選挙はアニメから入ったラブライバーの意向が占める割合が大きくなったんだなと。

夏色→ダフラの流れは3rdのダフラ→夏色を彷彿とさせる。1st・2ndライブで客席を温めた動きのある曲なだけにそらまるの膝が常に心配でした。

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1年ぶりのユニットコーナーはlily whiteから。正直リリホワは三森・くっすん・りっぴーだったらもっと激しくダンサブルな曲でもいいと思うんだけど、キサラPに一番愛されてるというか趣味丸出しというか、だいたい80年代アイドル路線なのが惜しい。シャボン玉だとかカメラに向かって手を振る仕草だとか、何もかもが(体験したことはないけど)トラディショナルなアイドル、という感じ。

今回の見所はMCで、先日誕生日を迎えて晴れてアラサーの仲間入りをしたくっすんにSSA+LVからのハッピーバースデイソング。そしてりっぴーの「私ももうすぐそっち(アラサー)に追いつくから」発言に名状しがたい表情を見せる三森。そうだね、りっぴーが25歳になったら三森さんは30歳だもんね。あなたがアラサーになったら私はThirtyよ、だもんね。

そういえば思った以上に20代前半のファンが多くて驚いた。ナギPが「アイマスのファン層とは年齢差を感じる」と呟いてたけど、自分自身も20代後半~30代中心だと勝手に思ってたのでちょいショック。追いかけるのに資金力が必要なコンテンツだと思うんだけどなあ、大学生くらいだとホントにバイト代を全部つぎ込むくらいの。

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BiBiはまあ、総括するともう「反則じゃねえか」って感じでしたね。まあ別に総意って訳じゃなく俺の好みなだけかもしれないんですけど。
「Cutie Panther」は奈落から上がるでも袖から現れるでもなく、舞台上段からシュポーンと射出されるという登場、ノワールの対比が際立つ衣装で女豹のポーズと尻尾を使ったトリッキーなダンス、そして
\キューティー!/ \パンサー! イェー!/とレスポンスしやすい曲調。会場全体の温度が2℃くらい上がったんじゃないかと錯覚するほどの盛り上がりでした。

MCでは相変わらず全力で笑わせにくるそらまると、敢えて手綱を握らないジョルノ。「Bi-Bi!」「Bi-BiBi!」「BiBi-BiBi!」で会場を煽ったうえで脱がせ合いっこから衣装をパージすると純白のフリル付きワンピースに身を包んだ3人が。

そこからはじまる「夏、終わらないで。」はラブライブ!には珍しく完全にメロディアスなバラードなんだけど、伸びのあるPile様の声がリードして、透明感のあるジョルノの声が彩りを添えて、そらまるのギリギリなボーカルが大人っぽいだけで終わらないあどけなさを演出していて(好意的解釈)。

自分たちが一瞬で沸騰させた会場の空気を自分たちでしんみりさせて退場するBiBiを見たら、もう前述のとおり「反則じゃねえか」以外には言いようがないよ。

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Printempsは事前にMCやらを決めずに出たとこ勝負でいこう!ってことにしてたらしいんだけど、やっぱり打ち合わせなしだとフワフワするね。3人とも別に仕切りが上手いタイプではないしね……。

それにしても花陽メインの曲は「孤独なHeaven」といい「コドクの回廊」(神様と運命革命のパラドクス。μ’sのメンバーが声優をしているという設定のゲーム)といい今回の「UNBALANCED LOVE」といい、なんで悲哀にまみれた曲ばっかりなんだろう。これはスタッフがかよちん曇らせ隊なのか、シカコの困り顔が好きなのかのどっちか。
でも実際、シカコの表現力は随分磨かれたなって思う。孤独なHeavenは久保ユリカ8:小泉花陽2くらいの按分だった歌い方が随分と花陽に近づいてきた。

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ライブver.のイントロからは新衣装での「輝夜の城で踊りたい」だったんだけど、まあこれは3rdの衣装が完成形過ぎたのでなんとも。ダンスはより洗練されたと思うんだけど、最後のお辞儀も壇上で膝を付いての3rdの方がインパクトあり。

MCでバレンタインの話をしてたのは1stライブのセルフパロディだろうか、という考えすぎ。アンコール時の「アンコール止まってない!?も~続いてないと出ていけないじゃない!」はおそらくセルフパロディ。

「もぎゅっと“Love”で接近中!」は、ダンスも曲調もゆるふわ系というか、肩の力抜いて聴いてられるんですよね。アニメPVの出来も個人的には1st~6thまででは一番だと思います。メイド風の衣装もエロいし、立体化されないことを祈る。買っちゃうだろうから。

「Baby maybe 恋のボタン」はサビ前の「並んで歩いてるとき ふと会話途切れて♪」の振付けが好きなので久しぶりに見られて良かった。曲自体もスノハレまでしかなかった頃に延々と聴き込んだので思い入れがある。

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SDキャラの寸劇を挟んでの新衣装で「LOVELESS WORLD」。なんか曲と歌がどんどんズレていって、おや?っと思ったけど、ジョルノとくっすんかな?頑張って戻してたね。

んでサプライズの「Mermaid festa vol.1」。来るとは思わなかったので驚いた……けど、あんまり記憶に残らなかったな。多分カメラワークの問題だと思うから編集後の映像がはやく見たい。振り付け自体はアニメPV化の希望が根強いくらい情熱的でカッコイイんですよ(俺調べ)。

「No Brand Girls」はやっぱりライブだと盛り上がるなと。参加型にしてたり落ちサビ前を繰り返すライブver.を使ってたりと工夫を感じた。ただ、ノーブラ→スノハレって流れは3rdでもやったので、若干守りに入った感は否めない。もっと色々試していいと思うんだけどね。

そんな「Snow halation」ですけども、意地の悪い言い方をすれば「盛り上がるのが分かり切ってる曲」なんだよなあ。実際いい曲だし響くものはあるけど、個人的にはPPPH入れずに聴きたい曲でもあるので痛し痒し。

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アンコール時の新作アニメはちょっとにこまきが鼻に付き過ぎるきらいはあったけど概ねハラショーな出来。にこっち可愛いなあと久しぶりに感じた。なんかアニメは素直に可愛いと言えないようなキャラ付けされてた感があるので。まあ最終話で穂乃果にアイドル観を語るにこは好きなので否定一辺倒なわけでもないですが。

そういえば今回の寸劇は初日・2日目と同じやつを流したんだけど、初日なんて3つ流したうちの3つ目しか見てないのに脚本が誰なのかを確信できる程度にはラブライブ!って書き手の特徴が出やすいというか、愚直にアニメ前のGOD原案キャラを墨守するばかりが正義とはいえないんだろうなとも考える次第。
ああでも、After ANIMEの真姫ちゃんは俺の好きな真姫ちゃんとは完全に別人だよ。
キャラを一般向けにスポイルしまくったせいで本来の魅力とは別の部分がクローズアップされて評価されてるキャラが少なからず居ることだけはアニメ化の罪として絶不許の構えだよ。今でも公式で入手できるものだとFirst Fun Bookだけが経典だよ。
閑話休題過ぎた。

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アンコールに関しては、アニメ12話版「START:DASH!!」の、落ちサビでカメラがステージにパンしていく演出は何回見てもいいなーってことと、「友情ノーチェンジ」でりっぴーの堂々たる成長ぶりをあらためて実感したくらいか。今回はキャスト挨拶もWEncoreもなかったので食い足りない感じが凄い。最後の「僕らのLive 君とのLife」も「きっと青春が聞こえる」もライブTシャツ無しダンス無しだったし。
初日はこの構成も「2日目があるから無難だな」くらいにしか思わなかったけど、2日目も同じ事されると2期への繋ぎ感だけが残る。
まあ3rdのフィナーレが想定外に劇的なものになったから同じことを繰り返さないように、って配慮だろうなとは思う。観客は毎回やろうとするだろうし、毎回それに応えてたら茶番だしね。

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次回は1年後、SSAスタジアムモード!(アニサマと同様の形式)ということだけど、Blitz→TDCホール→パシフィコ横浜→SSAほどの驚きはなかったというか、今までが指数関数的な駆け上がり方だっただけにね。まあ潜在的な動員数はおそらく飽和寸前だろうからこれでも十分に冒険なのかもしれないけど。

というのもラブライブ!のファンが今後爆発的に増えるというのは考えづらいのよな。アイマスのPSP版が発売されたあたりで複数のPからアイマスを薦められたけど「今更……」って感じで乗り気じゃなかった経験があるし、アニメ1期が肌に合わなかった人が2期からファンになるとは考えづらいし、楽曲ももう60曲以上あるから今から追いかけるのは障壁が高い気がする。
そう考えると無軌道な拡大路線は採れないよね。ただでさえファンの数が増えると統御しきれないし(聞いた話では今なお新規国民を増やしてる某王国でも新参と古参の軋轢があるとかないとか)。

どちらかと言うとこれでSSAの音響とか設備は把握できただろうから裏方さん頑張れと。Pile様やうっちーのマイクが入ってなかったり、ミスがものすごく目立ったので。ものすごく目立ったので(大二言)。

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↑までも十分に個人的な意見だけどここからは更に。

今回の子安くん脚本の寸劇、ライブのテーマとして「終わらないパーティー」を掲げてたんだけど、これには首をひねった。というかそれでいいの?って感じ。

この楽しい時間がずっと続けばいいのに、って願いは打ち砕かれるフラグだし、アニメや漫画でも永遠に続く世界を願った方って必ずと言っていいほど主人公の説教を食らって痛みのない世界を放逐されるよね。そりゃまあ当然で、無限ループって怖くね?なんて言うまでもなく、繰り返されたらどんなに楽しいルーティンも作業に堕するし。

中でもライブは、パーティーは必ず終わるべきだ。繰り返されるケからハレに出かけ、ケへ戻ってくるのが生活だってのに、ささやかな逃げ場所たるハレがケになっちゃったら心の安息をどこに求めていいか分からない。

そもそも永遠に続くことはラブライブ!のテーマと相容れない。随分増えた感のある2次元アイドルコンテンツの中でラブライブ!が先発するアイマスであったり後発の例えばWUGと最大の差別化を図っている点は「スクールアイドル」であることに尽きる、と思う。

アイドルであることはラブライブ!のレーゾンデートルではない。極論すれば「廃校を救うために女子野球部として甲子園を目指す9人の少女たちの物語」でも全く問題なくラブライブ!として成立する。
ラブライブ!が描いてきたのはアイドルとしての葛藤や苦悩、成功と輝きでは無い。アニメが特に顕著だけど、描かれているのは常に9人の世界、メンバー同士の関わり方であって、ライバルとの対立であったりファンとの交流であったり業界への挑戦であったことは一度もない。だからこそスクールアイドルの全国大会たる「ラブライブ!」は申し訳程度の舞台装置として名前が出るだけで、大会概要を詳らかにする必要はなかった。

更にもう一つ、と言うかこっちが本筋なんだけど、スクールアイドルは学生であること、3年間限定であることが大事な要素。
本人がどんなに抗おうとも所詮は学生の課外活動であり本分は勉強であること、様々な都合で転校することだってあり得ること。アニメでも穂乃果たちがラブライブ!出場の条件として赤点を免れるために頑張ったり、「ずっとこのまま3人で」を願ったことりちゃんが留学しそうになったりしてたね。職業アイドルならばありえない、あくまでもアイドル活動は寄り道であるというメッセージ。ただし、大人からすれば寄り道ではあっても本人たちはそれに真剣で、学生としての限りある時間をそれに費やすからこそ生まれる輝きがあって。

そう、時間は限られている。どんなに人気があっても同じメンバーで活動できるのは1年だけ。卒業式が来ればエリチカは消える。希はいなくなる。にこは……アニメ版ならまだ部室に居座るかもしれないけど、まあいない。
残酷なまでの時間経過って、上手く使えば素晴らしい効果を挙げられそうな、他の競合コンテンツとの差別化を図れそうなポイントだからぜひ使って欲しい。具体的にはラブライブ!の終わりはフェードアウトではなく、せめて「3年生は卒業しちゃったけどこれからもμ’sは終わらないよ!」であってほしい。商業的には現実的じゃないし、エリチたちのいないμ’sを見たいかと言われたら返答に詰まるけど、キッチリ完結させて欲しい。
これが「終わらないパーティー」に異を唱える理由その1。

その2は、演者もファンもそれでいいの?ってところ。くっすんはラブライブ!がデビューだしPile様やりっぴー、シカコはそもそも畑違いの出張営業みたいなもんで、ジョルノは今年30歳を迎える。
他の声優も売り出し中ではあるけれどこれ1本でずっと食っていけるわけではないし、ラブライブ!が終わった後も「それぞれが好きなことで頑張れるなら 新しい場所がゴールだね」って、「次は次の夢を叶えるため 行こうよ振り向かずに」「次は次の夢を叶える旅へと 頑張るよ 頑張るよ もっと世界へ!」って手を振って別れたいと思うんだよね。
賞味期限てどんなものにでもあって、3年経てばもっと若くて可愛い声優(に限定する必要はないが)ユニットが出てくるかもしれない。もっとのめり込めるものが出てくるかもしれない。そんな時に「ラブライブ!はいい加減惰性だしなー」と思われるよりは本格的な下り坂に入る前に店じまいした方がキラキラした思い出を残せるんじゃないだろうか。

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まああんまり関係ない話になったけど、満足感が足りなかったのも事実なので次のライブが楽しみです。5月のブシロライブにはえみつん・ジョルノ・三森・徳さんが出演するわけだし、μ’s来ませんかね……ここ最近ずっと来てるし……。
アニサマも多分出るんじゃないかなあ。こっちも行きたいけどチケット取れる気がまるでしないや。今年も誰かがチケット余ったらご相伴に与ろう。

ライブでやらなかった「愛してるばんざーい」「Oh,Love&Peace」「Paradise Live」を続けて聴いたらメンタルに深刻なダメージを負った。傷を癒やすために1stのDVDを見なければ。

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