映画見たよ。

○12人の怒れる男
名前は知ってたけど、白黒の映画でしょー。チャップリンとかトーキー映画みたいな感じなんでしょーという先入観で敬遠してたんですよね。あ、チャップリンとかトーキーが何なのかは知りません。まさに名前だけ。
……っていうかggったら1957年の作品なのね。70年代の映画かなーって思ってたので、60年前って聞くと流石に古く感じる。ただ、自分が生まれる前にもヒトが生きてて、映像で記録が残ってるというのが不思議だしなんなら信じられないし、それを自分が見てるというこの状況に畏れを抱いてしまう。うまく伝わらないけど。

約1時間半がアッという間で非常に面白かった。というか小学校でディベート体験させる前にこれ見せたほうがいいよ。同調圧力で「みんな有罪だと思ってるんだから空気読めよ」って言う人はいなかったし、「あんな奴は有罪に決まってる」って言う人もはじめのうちはいなかった。一方で、個人攻撃が起きた時は、キチンとやめろって注意する人がいて、裁判そのものに興味が無い人、意見がウロウロする人もいる。名前が呼ばれることはないのに12人ともきっちりキャラが立っててお見事。
実際に少年が罪を犯したかどうかは明かされず、主観的な愛とか夢からも遠い、地味に男たちだけで進む話と、それでいて爽やかな結末。今年見た映画の中でもかなり好き。
ストレートに面白すぎて言語化が上手くできてないけど、やっぱり往年の名作って強いなと。


○グッド・ウィル・ハンティング -旅立ち-
自分の小さな世界を失いたくない思いから自身の才能に目を向けず愛されることへの恐怖から他人と深く関わろうとせず捨てられることの恐怖から仲間にベッタリな主人公が、カウンセラーと心を通じ合わせていって自分の世界から飛び立っていくという話。
いい話なんだけど、ズシッときたね。耳が痛い。
「君は何がしたいんだね」とか「アンタも勝負から降りたんだろ?」とか「あなたは愛されなくなることを恐れてるのよ!」とか「フィールズ・メダルがそんなに大事か?私は敗北者か?」とか「みんなが欲しいと思ってるものをお前は持ってるくせに」
とか。いちいち刺さる。マット・デイモンがまだ無名の頃に書いた脚本が下敷きになってるらしいけど、若さ溢れる真っ直ぐでパワーのある映画だなあと。出てくる人物たちはみんな何かしらの壁に閉じこもっていて、最終的にはみんなの状況が動いていく。ラストでチャッキーがウィルの家を訪ねてきたシーン、「ウィル?」「……いない」ってそれだけなんだけど、これもまた非常に爽やか。感動的な一言を発するわけでもなく余韻の残るシーンでした。
一方でレビューサイトで名言だ名言だって言われてる「It’s not your fault.(君は悪くない)」はここで感動させるんだろうなと思いながらピンと来なかったんだけど、虐待を受けた子供は虐待されるのは自分が悪いって思い込んじゃうみたいなんですね。自己肯定を促してあげる発言だったとか。
これからも映画を見ることでその辺を察せられる感受性というか、同調できる力を養いたい。ちょっと前にTwitterのTLで、なんでしたっけ。アニメで主人公が恥ずかしいことすると自分がしたような気分になって辛いっていう。あれ、自分は殆ど無いんですよ。良し悪しは別として、他人の痛みを感じられる人間になりたいですね作文おしまい!

今年見た映画ランキングを作って年末の日記のネタにしよう。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
上坂すみれを知ったのは2012年のことだけど、同級生に似てるってことで印象最悪だったんですよね。その上ロシア好きのサブカル高学歴女とか、もう嫌う要素しかないじゃないですか。
まさか4年近くかけてゆっくりと評価が上がっていってとうとう好感度がプラスに転じるとは思わなかった。この人、賢いし話がマニアックで面白いね!(手のひらクルフィックス)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
アイドル事変は新潟代表が主人公なのは嬉しいけどおにぎり好きキャラはマジで新潟のリサーチ不足というか、Gガンでネーデルガンダムをお出しされたオランダ人の気分だよ。
新潟県民はね、小麦が大好きなの。ラーメンは日本屈指の超激戦区だし、イタリアンは新潟県民のソウルフードなんて気取った言い方はしなくても空気のようにそばにあり水のように大切で母のように優しく父のように僕を励ましてくれる料理なんですよ。私の日記をわざわざ読んでくれる人でイタリアン知らないなんて人はいないだろうから説明は省く。
いずれにしても富山代表として上田麗奈さんがメイン格なので応援はしたいコンテンツ。しかし「今期もうえしゃまに仕事があってよかった」とか言ってる間にすっかり売れっ子だな。嬉しいけど無理しないでほしい。種田さんの復帰、待ってます。

コメント

ジョー
2016年9月13日1:12

あー、12人の怒れる男は俺も見たよ、高校の視聴覚室で。
豊川悦司がいい演技してんだよな。

で、なんか違うなと思ったら俺が見たのは12人の優しい日本人の方だった。
往年の名作にはかなわないだろうけど、余裕があったら見てみるといいかも。
原作は三谷幸喜だし面白かったよ。

mario
2016年9月13日10:38

トゥイッターで後輩ちゃんに薦められたので今度見るつもりです。というか三谷幸喜って真田丸で初めて知ったんですけどやっぱり有名な人なんですね。

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索