上坂すみれのひとり相撲2016～サイケデリック巡業～

「内田真礼が水素水にハマってることをすみぺがラジオで暴露してた」という情報を「」から聞いて、面白そうだと配信分を聴いてみたのが今年の9月。話題としてももちろん面白かったんだけど、それ以上に驚いたのが上坂すみれの喋りの上手さ。最近の女性声優の多くがものを知らないのが可愛いとか初々しいのが可愛いとか私生活がだらしないのが可愛いとかって扱いをされててウンザリしてたところに、明らかに自分の世界を持ってる上坂すみれがスイと出た。
初めて名前を知ったのはμ’sの3rdでガムと一緒にパシフィコの物販に並んでたときの話題だった筈。それからファンタジスタドールの出演で顔を見て、あまりに同級生にそっくりでヘイトが高まって。
それから、きのこの山派だとか横山三国志が好きだとかそんなところで少しずつヘイトが薄れていき、Inner UrgeのCMで「痩せたら割と見られるな」と思って、ラジオに至ったワケです。
ライブの参加を決めたのは完全にノリだったけど、結果から言うとファンクラブの入会を決めるくらいパワーのあるライブだった。

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まずファンの年齢層が高い。噂には聴いてたけど以前行ったTrySailと比べると明らかにハゲ率・中年メガネ率が高いもの。TrySailはウェイ系大学生が多かったけど、この現場だと20代と30代の参加者が拮抗あるいは30代の方が多いまでありそうだった。40～50代が目につくのも、女性ファンが2割はいそうなのも意外。

そして開演前の場内BGMが星雲仮面マシンマンだとか横山三国志のOP「時の河」だったりするのがどうかしてる。いよいよ開演かと思ったら大相撲の解説席で実況者とプロデューサーがコントはじめたり、スクリーンに控室の中継が映されたり、本人は花道を通って入場したと思ったら先導してたレスラーが解説席にフライングボディプレスをかましたり。
休憩時間には杉田やマフィア梶田が出て来るコントVTRが流れたりシンデレラやプラズマジカの声優の話題がちょくちょく飛び出したり、客席いじりが多いのも特徴かな。TrySailのシャツを着てた夏川椎菜ファンを吊し上げたり、上智大学の赤本を持ち込んだ受験生ファンをみんなで応援したり、そもそも開幕すぐに皇居に対して一礼するわ、曲の合間に客席の声を拾ってトークを広げるわ、完全に上坂ワールドだったと。
圧巻だったのは実際に力士（本職ではなくまわしを巻いた劇団員だろう、勿論）が土俵入りしたところと、その際の読み上げは相撲協会の方がやってたということ。女性声優のライブで体感7~10分くらい裸の男達だけがステージに居るとかどんなだよ。

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曲の方はまあこんなもんだよなという感じ。取り立てて褒めるべきところはない。ただしステージ演出は無茶苦茶にカネがかかって、規模の大きなビームやミラーボール、ダンサーは6人＋土俵入りした力士が多数＋空中で演舞を披露するエアリアル・ダンサーが3人。雪は降らせるわ爆竹は鳴らすわ炎は吹き上げるわ奈落からポップアップしてくるわステージの奥は大きな障子を置いて（踊ってる影が映り込んで雰囲気が出る）緞帳代わりにするわ……。
キングレコードと文化放送は力入れてるんだなと素直に感心した。

4月からはテレビで冠番組もやるそうで、本当に声優部門のエースとして売り出されてるんだなあって。……やっぱりアレだな、本人が好きというよりは売り出し方に圧倒されたというかそっちの方が強いな。