5/29追記
割とボロクソに書いたけど、WUGちゃんは3週間という限られた中で必死で稽古して、8公演やり遂げたんだよなあという思いと、カネを貰って演技を見せている以上、高いクオリティを目指すのは当然だし稽古の頑張りに想い至らせることなく、消費者として出された成果物を純粋に消費すべきだという思いが脳内でぶつかり合っている。
少なくとも、演出意図を理解するため、書く前にもう一回全編通すべきだったとは思った。制服のデザインはかやたんと美佑が好き。みにゃみはセーラー服がハマってて実年齢を問いたくなる。好みはともかく、まゆしぃはキチンとしてれば美人の顔立ちね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
例によって頓珍漢なこと書いてても、リアルタイムの感想を反芻せずにお出ししてるので仕方ない。毎回こんな予防線張ってるけど、アイマスにせよWUGにせよ最近知ったばかりの人間がクリティックな立場を取るのってすごくリスキーなんだもの。お前に何が分かる!って言われたら返す言葉が無い。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今年1月にWUGちゃんが挑戦した舞台がBD映像化。WUGの7人はオリジナルキャストで、映画版Wake Up,Girls!のストーリーをなぞるものになっている。
私服高校だったので女子高生の制服大好きなんですよ。都合6種類の制服が見られるだけでもう嬉しい。さらにライブシーンの一部は7人別々にカメラが追いかけていたので推しの子をずっと見ていられる。
まゆしぃは長台詞が多いし美佑はアニメキャラよりスタイルいいのが分かるし、タチアガレ!の背景でキャストクレジットが流れる演出は映画を思い出して震える。EDは吉能ファン貰い泣き必至で、とてもいい舞台でした。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
でまとめられたら楽なんだけど、少なくとも3つ、気になったことがあった。
1.I-1Clubの存在意義
2.ゆき模様、恋のもようの存在意義
3.この舞台の存在意義

I-1の皆さんがこの舞台を彩ってくれたのは分かるし新曲披露もあってファンが喜んだであろうことも想像には難くないけど、旧劇場版におけるI-1の存在意義って、クリスマスにドームでライブやるくらい大きなアイドルユニットであるという情報と、それを真夢に伝えるのが仲良しだったI-1のメンバー、よしめぐである、ってことだけですよね(舞台ではアニメだとTV版で明らかになる真夢の過去も盛り込んでるため、志保も必要)。
正直、I-1に割いた時間をWUGに回して欲しかった。正確には、WUGが描写不足って訳ではないので、別のことに使って欲しかった(後述)。

ガッカリしたのは優しくスタイリッシュな新曲「ゆき模様、恋のもよう」の使い方。劇場版には無い、舞台の追加シーンでの登場で、劇中ではトゥインクルの2人が作った、実波たちが知ってる曲だということから考えてもCDリリース済みと思われる。「何かを見失った時に作った曲」で「(ライブが出来るかわからない、そもそも練習場所も確保できずにメンバーの心もバラバラになっていた)今の私たちと同じだね」と思うような曲らしい。
……本当に?
これすごく綺麗な片思いのラブソングなんだけど本当に「何かを見失った時」に作って「その時のWUGが共感できる」曲なの?言の葉 青葉の方がよっぽどそれっぽくない?
そんな違和感を抱きつつもどこで披露されるのかなと思ってみてたら、本編にはこの曲を歌うシーンが無い(みんなで口ずさむシーンはある)ときた。
てっきり「舞台WakeUp,Girls!テーマ曲」くらいの扱いを期待してたので大きく肩透かしだった。この追加シーンはとにかく展開が強引に感じて、真夢の告白で佳乃や菜々美がどう心を動かされたのか、真夢はどのタイミングでこの曲をトゥインクルから借りてきたのか、そもそもこの時点で真夢とトゥインクルに面識は無いのでは……と気が散ってしょうがなかった。

結局、I-1の存在にせよ、ゆき模様、恋のもようの存在にせよ、舞台版はシナリオがなってないと結論づけたい。なぜならベースになっている劇場版Wake Up,Girls!はTV版の前日譚、WUGちゃんたちの物語の序章であって、これ単体での評価が難しいものだから。
まず丹下社長がただウルサイだけのオバサンで終わってる。
I-1は真夢が「アイドルである前に人間です」を選び志保との人気投票で負けたために解雇された「人間である前にアイドル」という集団で掘り下げが止まっている。
WUGはカネも無い場所も無い中で飛び入り参加したステージでタチアガレ!を歌って、真夢の「誰かを幸せにすることができたら、それはきっと自分に返ってくる。そのときの私は、そう確信した」というモノローグで締め。
正直、物足りない。
ただ、舞台そのものがちょくちょく劇場版を見てること前提で作られてるのを感じたし、舞台のコンセプトが劇場版を舞台化!なら仕方ない。

でも、個人的には劇場版に+αして劇場版を見たことがない人でも舞台だけでスッキリするようなものに仕上げてほしかった。
例えば、タチアガレ!で初ステージを終えたメンバーが「お客さん全然いなかったね」「でも歌えて気持ちよかった」「これで私たちアイドルデビューしたんですよね?WakeUp,Girls!は解散したりしませんよね?」「それはまだ分かんないでしょ」なんて言い合ってたら強くなっていた雪はいつの間にか12月の穏やかな粉雪として舞い降りてきて誰からともなく「ゆき模様、恋のもよう」を歌いだす。歌い終わった後、みんなで笑いあって、これからも頑張ろう!から件の真夢モノローグに繋げば、「誰かを幸せにする」の『誰か』がWUGメンバーだということが分かりやすいし、仙台で居場所を再発見した真夢が幸せであることも理解しやすい。

I-1関係はTV版でI-1の公演を見に行った帰りに志保と真夢が握手してやり取りするシーンをシチュエーションだけ改変して、よしめぐと真夢の会話に志保が割り込んでくるとか仙台で2人がばったり会うとか、真夢がWakeUp,Girls!が自分のいるべき場所だと考えてる旨を志保に伝えるだけで存在意義が増すと思う。今回の舞台だとあまりにも関係がパラレルで、両者がクロスするところが無さすぎたから(ちょくちょく舞台の前後の配置でライティングを用いた比較表現がされてたから、完璧なアイドルグループをであるI-1とそうでないWUGを比較するって演出意図はあったのかなと思う。その場合、脚本がI-1を掘り下げてないという事実がますます厳しい)。

伏線回収がBtBまで引っ張られる丹下社長周りはバサッと設定を改変するしかなかったのでは。単に事務所が泥棒に入られたとかじゃ駄目?

他にも、内輪ネタとか中の人ネタが満載のオーディションパートは極端にテンポを削いでたし、丹下社長は声似てるなーと思いつつも本当に五月蝿くてヘイトを稼ぐだけだったし、大田組による「これからどうなってしまうんだ~刮目しようじゃないか、彼女たちの熱き生き様を!」から繋がるシーンが真夢の回想とI-1のライブパートって、段取りおかしくない?とか、見てて腑に落ちないシーンがあまりにも多かった。
その場にいたら興奮したであろう舞台終了後のライブパートさえ、なんでこのタイミングで関係ない曲をやるの?この舞台の完成に取って付けたような7GW
は必要なの?って思ってしまった。Knock Outはフル2回も要らないだろう、とか。極上スマイルは最初なんでやねんって思ったけど、I-1とWUGが並び立って歌う演出がよかったので○。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
最終的にはかやたん制服似合いすぎ問題のお陰で助かった。このグループ、かやたんといい愛ちゃんといい、実年齢が高い方が制服姿しっくりくるんですけど……。そんなまとめ。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索