読書21

2017年8月4日 読書
わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~ 著:西林 克彦

・Kindle Unlimitedで実質無料だったので。
・言いたいことは分かるし妥当とも思うがくどい

・文章の部分部分に関連を見出すことで「わかった」と感じるが、それが真の理解とは限らない。むしろ半端に「わかって」しまうことでそれ以上の理解を妨げることにもなる。
・「わからない」状態は「わからない」ものを潰していけばいいが、一度「わかる」状態になると、その理解を疑って(不安定な状態にして)より深く理解しようとするのは勇気が要るし難しい。

・妥当でない理解を招く原因は
「全体の雰囲気から都合の良いように解釈する」
「知っている結論や前提条件から決めつける」
「例示を『まあ色々ある』とスルーしてしまって検証しない」
「自分の中にある常識やステレオタイプの物語に当てはめてしまう」
等。

・慣れ親しんだ自分の常識を片手に「いつそれを逸脱するのかな?」という気分で読むのがオススメ。
・読み終わった文章をまとめてみたとき、あまりにもスルスルと引っかかりもなく簡単な時は地の文にない勝手な解釈をしていないか疑おう。
・きれいごとには注意しよう。無難なことならわざわざ書かないでしょ。
・事例はなぜそれを用いたのか、他の事例とどこが並列でどこが対比で、どこが『比べられていないか』に注意しよう。
「三国志9は優れたゲームです。君主として部隊を指揮する面白さを存分に楽しめます。また、三国志13も素晴らしいゲームです。お気に入りは呂布です」
という文があった場合、三国志9も13も「いいゲーム」として並べられてるけど、9は「君主として」13は「お気に入りは呂布」の部分は比べられていない。気が抜けた読み方をしていると9も13も君主プレイだと勘違いしてしまう。

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