読書25

2017年9月7日 読書
ザ・コーチー最高の自分に出会える『目標の達人ノート』ー 著:谷口 貴彦

・いわゆるコーチングの本は何冊か読んできたけど、同じテーマで何冊か読み比べるといいと聞いたので、この前に読んだ『仕事は楽しいかね』と比較してみようと。
・小説形式だけど、山あり谷ありではなく、主人公の運命は冒頭からずーっと右肩上がりの進研ゼミスタイルなのでストレスフリー。
・観念論かと思ったら、実践的な内容で驚いた。これならできそう、と思わせてくる。
・『仕事は楽しいかね』は要約すると、
「人生は計画通りにいくはずないんだから目標を立てると辛くなるんだ。とにかく手当たり次第に100回試してごらん、失敗しても死なないから」。
一方でこっちは「人生にしっかりと計画を立てよう。でも、夢と目標と目的とゴールとビジョンと行動計画は別物だからしっかり定義して区別してね」
で、真逆のこと言ってる。でも「他人に憧れて模倣しても駄目だよ」って点では意見の一致を見るのが面白い。

目的:やりがい・生きがいに繋がる最上位概念。要素がゴールに含まれるとモチベーションを維持しやすい。
夢:叶えたいと願うもの、こと。小さくても大きくてもなんでもいい。
ゴール:現実に手に入れようと思った夢。
目標:ゴールに到達するための目印。チェックポイント。
行動計画:ゴールを達成するためにすべき行動を数値に落とし込んだもの。
ビジョン:ゴールを手にした瞬間のイメージ。生き生きと鮮明に描くことで、ゴールへ進むための推進剤になる。毎日でもビジョンを描き続け成功を想像し続けることがモチベーションの維持につながる。また、このとき得られる、得たい感情は人によって違う(自己完成感・安心感・優越感etc...)。

○死ぬまでに叶えたい夢のリストを100個作る。目標ではなく願望を書くこと。こんな事いいなできたらいいな、でいい。現実性も無視してかまわない。リストをずっと眺めていて、絶対に実現したいものが出てきたらその夢がゴールになる。
○ゴールを3つに分解する。具体的には、ゴールの構成要素(知識・能力・ツール)、ゴールを手にしたときのイメージ図(=ビジョン)、ゴールへ至る行動計画(目標を通過するためのアクション)。
・目標と行動計画の違いは、目標が『状態』なのに対して行動計画はアクションであること。目標が「9/30までに20万円用意できている」なら、行動計画として「貯金を崩す」「コレクションを処分する」「周囲に借りる」「副業に精を出す」などがある。目標は「やるべきこと(Do)」ではなく「通過状態(Be)」で表現すると硬直思考から逃れやすいし、ノルマ感が薄れる。
・ゴールの構成要素は「必要な知識」「必要な能力」「必要なツール」に分解する。
知識:学習法、メンタルトレーニングの知識、法令、具体的なデータ等
能力:集中力・記憶力・生活習慣の改善・説得力・筋力等
ツール:計画表・イメージ写真・参考書・集中できる場所・ライバル等
○行動計画は「知識」・「能力」・「ツール」の獲得・活用を含む形にすると書きやすい。これに期日や量、(場合によっては目的)を盛り込んだものが目標になる。また、目標は必ず「私は~」からはじめること。

・ゴールを設定し、それに向かって行動することが(失敗しても「ここまでは上手くできた」「今度はうまくやろう」というパワーに。何もしない=何も分からず不安な状態が一番怖い)次の夢をゴールに設定するパワーになる。
・ゴールを持って行動する人は関連する情報へのアンテナが高くなる。女性がセール情報に目ざといのはこれが原因。また、強い願望は学習意欲と効率を高める。クリアしたいゲームの攻略情報がスルスル頭に入るのと一緒。

・ゴールを他者と比較されることはブレーキになる。ゴールへ向かうことは自分を成長させようとすることであり、誰かになろうとすることではない。他人の物差しで自分を測ることは、自分の成果・達成で得られる感情を他人に譲ることになるので絶対にしてはいけない。
・ゴールに対する無知もブレーキになる。行動のため、まずは調べよう。
・目標はゴールや目的のための通過点なのでいつでも再設定してよい。
・目的は山頂だが目標は道標にすぎないので選択肢はいくらでもある。
・結果はコントロール出来ないが、プロセスはコントロールできる。評価軸を結果ではなくプロセス(ゴールに向かうことで自分にどんな変化があったか、どんな能力、ツールが増えただろうか)で自分を評価する。

・人によって得意な行動特性が違う。自分は先行逃げ切り(短いスパンで行動計画を立て、目標を微調整し続ける)か、追い込み(最初はゆるい目標を設定し、後半に山を持ってくる)か、挑戦型(無理を承知で限界を超えた目標を設定し、駄目でもそこそこの結果に繋がっている)か。
・自分の価値観にあった同士を選ぶことでモチベーションが上がる。同じ意味でも「夢を叶える」「夢を掴む」「夢を実現する」「夢を手に入れる」「夢を形にする」等で細かいニュアンス、自分が受ける感じが変わってくる。自分が喜ぶ言葉で自分をアジテーション。

・会社は上から目標が降ってくるが、それを自分のものと擦り合わせないと行動への意欲が沸かない。部下のゴールを設定する時は部下の価値観と会社のそれをきちんと理解してマッチングするもの、側面を設定すること。
・部下は行動に責任を持ち、上司は結果に責任を持つ。

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