読書26

2017年9月17日 読書
タモリさんに学ぶ話がとぎれない雑談の技術 著:難波 義行

・雑談の技術と銘打ってはいるけども、この手の技術は窓口接客に活かせる筈
・雑談の引き出し方、話し方特化で上の目論見はやや外れたけども、興味深く読めた。

・雑談は相手が楽しんで話せる、早口になるエピソードを選ぼう。そして楽しそうに話したものを覚えておこう。家族、趣味、土地……それらは相手にとって大事なもので、上手くくすぐると雰囲気を良くしてくれる。
・まずは「きっかけ」→「魅力」→「エピソード」の流れで聞いていくのが綺麗だが、きっかけを覚えていない、そのコンテンツの魅力よりも話したいものがあるなど、相手の雰囲気を察して流れに任せる事が大事。
・魅力を訪ねて帰ってきた答えは、別の人との会話で「そういえばこういうところが魅力だって話してた人がいたけど~」というネタになる。
・いきなり「はじめたきっかけは?」とか「どんなところが魅力なの?」とか訪ねたら面接になってしまうので、
「なんか周りの影響があったの?」「スゲー楽しそうなんだけど、なかなか踏み出せないんだよね~」
「自分もたまに見るけど、やっぱり実際にやってると違うもんなの?」「イベント前日は翌日のことを想像しちゃう?」
「長くやってると変な人にも会うんじゃないの?」「怖い目に遭ったりしなかった?」
など、相手を釣るようなフレーズを持っておくと良い。
・質問が浮かばなかったら5w3H(How、How many、How much)を。ただし、項目を埋めるため矢継ぎ早に聞いていくのではなく、相手が話したそうにしているポイントを長めに語らせる。
・相手が話してきたら自分もそこから連想されるエピソードを一つ披露して着地するのが貸し借りなしの話題の切り方。自分主導に持っていっては相手が白けてしまう。

・話題に困ったら、季節・道楽・ニュース・旅(出かけなくても、この時期の北海道はもう雪がふるんだってね~のような伝聞でも可)・知人(そういえば最近あの人ってどうしてますか?)・家庭(そういえば娘さん、もう中学生くらいでしたっけ?)・健康・仕事・衣食住で。
・逆に政治・経済・宗教・野球の話はNG。地雷がどこにあるか分からない。

・次の話題は、前の話題のときに出てきたキーワードを使うか、連想できるものを。ライブの話題だったら、途中で出てきたサイリウムの話題にするか、ライブ→好きな歌→カラオケの話題にしたり。

・相手が全然分からないことを返してきた時は上っ面の返しをせずに、「たしかこういうものでしたよね?」とか「どういうものでしたっけ?」と確認すること。でないと相手も「ああこいつ分かってないな」と早々に切り上げてしまう。
・質問はマクロからミクロへ。ミクロから入ると話についていけなくなるし、そのあとでマクロに戻すのも間抜けだ。
・続けて質問をする時は詰問口調にならないようにマジックフレーズを使おうね。
・相手のノリが悪ければ、地方出身者の場合、東京に出てきて困ったことは鉄板。東京近隣の場合、一人暮らししてるの?→いつから?・困ったことは? →何人で住んでるの?家族ネタへ、としておけば外しづらい。
・一つの話題でできるだけ長く会話を引っ張れるように考えながら質問しよう。相手が内容を話したいのに前提の細かいところを根掘り葉掘り聞いたり、相手を否定するのは止めよう。
・会話はキャッチボールだから、相手も質問に返す時はさらに帰ってくるボールを期待しているはず。取りやすい玉を投げよう。WUGちゃんがいいんですよ→ほほう、と言うと?はともかく、えー、良くないよ。とか、俺はアイマス派だね。とかは問題外。
・男はマウントを取りたがるけど、知ってることでも大したことないことでも興味を示されたり驚かれたほうが相手は喜ぶよ。
・とりあえず笑おう。笑えば楽しくなるし、こっちが楽しんでると思えば相手もいい気分になる。そこでスパッと会話を着地させるのは、こりゃもう場数ですな。

・話をする側になった場合も同じく、ネタは季節・道楽・ニュース・旅・知人・家庭・健康・仕事・衣食住で考える(木戸に立ち掛けし衣)。あらかじめそれぞれの項目で2つくらいネタを持っておくと安心。ネタ探しは「子供の頃の~」「高校の時の~」「社会人になって~」で探す。面白かったこと、失敗、怒り、達成など、前提条件無しで共感してもらいやすいものを。
ミリオン3rdでぜっきーの成長ぶりに感動した、と言われても1stの大関英里を知らないと共感できない。バンドリ!で大々的に売り出された愛美よりおざぴゅあが当たってるのは愛美の心境を想像するだけで興奮する、とか特殊な性癖を語られても共感できない。
・話の組み立ては全体→細部へ。時・場所などから人・物・行動へ。時々の感情を盛り込むと聞き手がオチまで迷わない。「ライブで初めて行く街で迷っちゃって」という導入だと「スマホで調べれば?」という疑問が相手に浮かぶ。「学生の頃」と加えておけばその頃はスマホが無いというお互いの共通認識を活かせる。
オチで聞き手をホッとさせるのか笑わせるのかで、感情を表現する言葉は変わるが、ホッとさせるなら迷っちゃってハラハラした(不安を煽る)、笑わせるなら逆にワクワクした(楽しいことへの期待を煽る)を使うと良い。
・枝葉は削って簡潔に。文章や映像ならともかく、会話は相手の緊張感が保たない。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
1年で26冊読んで感じたこと、取り入れられそうなことをメモに纏めるという今年の目標は達成。あとは日記を読み返して実践しないと意味は薄いけども、知った上でやらないのと、知らないから出来ないのとでは大きな違いがあるから、やらなくても大丈夫だよ。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索