結論から述べると、今年度最高のライブでした。まだ今年度はじまって1ヶ月しか経ってねーよ!という話であれば今年はじまって、でもいいや。満たされた感覚だけでいえば、ライブ翌日の高揚感はあるにせよここ数年で最高峰、と言ってもいいかもしれない。

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さて、仕事が忙しいっていうよりなんかもう無理なこともあり、救いを求めて参加した今回のライブ。12月はI-1・ネクストストームと、2月はI☆Risと共催だったからWUG単独のライブは久しぶりだとワクワクしてたんだけど、考えてみたら今回もRGRちゃんが一緒だったわ。
でもファミリーみたいなものだしいいよね。夜の部ラストで吉能も「WUGも、RGRちゃんも、あとワグナー!お前らもみんな家族だ!」って言ってたし。

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んで、えっちらおっちら徒歩で幕張へ。なんだか駅前がものすごくガヤガヤしてる。いかにもな筋肉質のガイジンと開放的な服装にサングラスの若い女性の姿が目立ったからWUG以外にイベントがあるのは察したけど、オタクの姿も見える。みんなライブTを着てるのにグリーンスリーブスフェスのものではない。胸に書かれた英語をすれ違いざま読むと――
BanG Dream!
バンドリか……。そういえばRoseliaの中の人の引退ライブが5月だったわ。道端で盛り上がりを見せる人たちを尻目に、海浜幕張周辺のイベンターとしてはマイノリティに属するであろうワグナーはそそくさと会場へ。

ところでメッセは12月のライブや2月の音泉イベントでも来てて、どっちも音響イマイチ、広さイマイチ、ステージの視認性イマイチというどうしようもない場所だったから期待値低めにしてたんだけど、今回の会場は幕張イベントホールの方でした。こっちは凄くいいんだよ。特に2階席はステージ全体が見渡せるしトロッコで演者がすごく近くに来てくれるし。ただ今回はアリーナ席だったのでシークレットシューズを装備。気休めだけど少しでも高さを稼がないとチビはなんにも見えないからね。

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開演前に中央の大プロジェクターにコマーシャルが映るのはライブあるあるだけど、i☆RisやRGR、WUGの曲でさえ誰も騒がない、サイリウムを振らない光景というのは寂しい。ちょっと淡々としすぎてるような……。
そんな流れが変わったのはおなじみのBGMが流れたとき。おやくそく体操2だ!ライブの諸注意を喚起するこの動画、回を重ねるごとに参加メンバーが1人ずつ増えて、今回はなんと一気に全員参加!ジャージにサングラスで謎の踊りを舞うというイロモノ企画、そういうの苦手な香耶は参加しないだろうな……というところ、取り憑かれたように踊るみにゃみやメンバーを遠巻きに眺めて(隅っこで体育座りするのがカワイイ!)、最後に懐から取り出したサングラスを付け「分かった?」とドスの利いた声で締めるのが、パーソナリティを活かしてて実によかった。
しかもこのおやくそく体操、夜の部は別ver.。ゾンビのような挙動でフレームインしてくるメンバーにぶつかりつつ最後はやはり中央、サングラスで「いいじゃん、マナー守ろうよ!」。ありがたい演出です。

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今回は事前に告知されてたようにランキング形式で曲を披露していく、というコンセプト。昼は一般投票・夜はファンクラブ投票だけど、どっちも投票するのはワグナーだしそんなに差が出るのかね、という気持ちだった。個人曲が一人だけランクインしたら気まずいし、2-5とか3-4でメンバーを分けて歌った曲で片方だけってのもバランスが悪い。タチアガレ!、7GW、アガペー、極スマ、少女交響曲、BtB、7Sensesは全部入るだろうし、第一RGRがいるんだから(既にカバーしてる曲はもちろん譲るにしても)彼女らの少ない持ち曲も全部入ってくるだろう。要するに予定調和のお手盛りなんだよなと期待せずにいたんだけど、上に挙げたのはフラグかよってくらい見事に全部ひっくり返されたね。

【昼の部】
01(15位). HIGAWARI PRINCESS/Wake Up, Girls!
02(14位). 7 Senses/Wake Up, Girls!
03(13位). オオカミとピアノ/山下七海
04(12位). カケル×カケル/Run Girls, Run!
05(11位). リトル・チャレンジャー/吉岡茉祐・Run Girls, Run!
06(10位). 恋?で愛?で暴君です!/Wake Up, Girls!
07(9位). プラチナ・サンライズ/田中美海・青山吉能
08(8位). 極上スマイル/Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
09(7位). 7 Girls War/Wake Up, Girls!
10(6位). 16歳のアガペー/Run Girls, Run!
11(5位). セブンティーン・クライシス/吉岡茉祐・永野愛理・奥野香耶・山下七海・高木美佑
12(4位). Beyond the Bottom/Wake Up, Girls!
13(3位). タチアガレ!/Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
14(2位). Polaris/Wake Up, Girls!
15(1位). 少女交響曲/Wake Up, Girls!

【夜の部】
01(15位). outlander rhapsody/吉岡茉祐・青山吉能・山下七海・奥野香耶
02(14位). リトル・チャレンジャー/Wake Up, Girls!
03(13位). 地下鉄ラビリンス/永野愛理・Run Girls, Run!
04(12位). 極上スマイル/Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
05(11位). あぁ光塚歌劇団/吉岡茉祐・青山吉能
06(10位). オオカミとピアノ/山下七海・厚木那奈美
07(9位). Knock out/永野愛理・田中美海・奥野香耶・高木美佑&Run Girls, Run!
08(8位). TUNAGO/Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
09(7位). Beyond the Bottom/Wake Up, Girls!
10(6位). 16歳のアガペー/Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
11(5位). タチアガレ!/Wake Up, Girls!
12(4位). プラチナ・サンライズ/田中美海・青山吉能
13(3位). 少女交響曲/Wake Up, Girls!
14(2位). セブンティーン・クライシス/吉岡茉祐・永野愛理・奥野香耶・山下七海・高木美佑
15(1位). Polaris/Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!

昼の部14位でもう7Sensesが出てきた時は「低いな!」って驚くとともに、新章とは……って気分になったけど、より衝撃だったのは13位のオオカミとピアノ!えっ、久海菜々美の個人曲だけど本当に七海だけで歌ってる……。
ちょっと呆然としてたのは、あれこれマジで集計したんじゃないの?という驚きと、七海があまりにも可愛かったせい。「お耳がちょっと伸びちゃう♪」の振り付けとか「きっと貴方を探し出してみせる!」とか、曲の良さは勿論のこと、やっぱり七海は整ってるし可愛いし綺麗だ……と。ソロイベントではこの子が全員と目を合わせる時間が設けられてるんでしょ?七海と目が合うんでしょ?ショックで倒れたりしない?

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カケル×カケルはショーケースイベントでも見たけど、振り付けがチャーミング。「諦める方が~♪」の脚の振り方は特に。ただそれよりも今回は制服風の衣装がね、よかった。特にあっちゃん。名門女子中学校ありそうな白いベレー帽っぽい何か、好きなんですよ僕。はやまるやもっちーよりどう見ても短いよなあ……って丈のスカートと黒のオーバーニーソックス。あっちゃん自身ダンスが得意というだけあって、筋肉は付いていながらもしなやかな脚に釘付けだったね。
ただ、カケル×カケルがここで来るのか!という気はした。スライドライドがカケル×カケルより上ってことは無いと思ってたからね。昼の部の終わりにツアーが発表されたけど、RGRにとって試金石になるだろうし、試練の1年になる気もしてる。
というのも、現状はMC回しも拙いし、一見で印象に残る武器も見当たらないから。しかも3人という少人数。WUGは人数も多かったし、まゆしぃの声量と吉能のファルセットは爪痕を残すに十分な飛び道具だよ。WUGの妹分で終わるのか、ファンを獲得して独り立ちできるのか。まるでミルキィホームズとフェザーズを見ているような気になりますよ、不吉な例を出して申し訳ないけど。

MCといえばリトル・チャレンジャー後のMCで「私が一番緊張してた!」とみにゃみに向かってぶっちゃけるまゆしぃが「そういうのは最後のMCで」と制されてたり、最後のMCでもやっぱりみにゃみに宥められてたり、夜の部でもPolaris衣装のティアラと髪をみにゃみに直されてたり、「自分に何かあったらセンターを任せられるのは美海」という言葉を思い出すふれあいでした。

9位のプラチナ・サンライズが発表された時の感想は、「こっちかー」というもの。2ndライブで歌った2人曲で、自分は残り5人で歌ったセブンティーン・クライシスの方が好きだったんですよね。まあ人気のある2人のカッコいい曲だし妥当かな、と思ってたんですが、それより目を見張ったのは8位極上スマイル。えっ、ライブの締めで全員歌唱になることに定番のある、ひたすら盛り上がって楽しい極スマがもう来ちゃうの!?もちろん演者全員で、ステージだけじゃなくトロッコや2階席の外周、コール・アンド・レスポンスを交えた盛り上がりのままライブは怒涛の後半戦へ。
で、ここで選外になった曲が50位~16位まで紹介されたんだけど、自分が投票した曲はポンポンと2曲とも「残念でした」。ジェラ、シャツとブラウス、セブンティーン・クライシスに投票してたわけだけど16位までにセブクラが……無い!
うおおおお!?って声を上げちゃったね。流石に50位より下ってことはないだろうからこれ7位より上じゃん!って。
それにしても全体的にバラードに厳しい結果だったとはいえ雫の冠も同じ夢を見てるも50位に入れなかったのは、新章が好きでWUGにハマったファンがいるなら残念だったかもしれない。

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7位がセブクラだと確信してただけに7GWやアガペーを抑えての5位は大健闘。プロジェクターの映像加工も気合が入りまくってたし、こんな嬉しいことはなかった。

4位以降は個人的にまあそりゃそうだろという曲ばかりだったんだけど、Polaris、いいですね……。曲もいいけど歌詞も、みんなの歌い方も。やっぱりまゆしぃはこの子、天稟があるわ。クレバーで落ち着いた頼れる存在であり、料理と怖いものが苦手とかいうかわいい弱点もあり、周囲を圧倒する歌唱力とお芝居への真剣な取り組み、こりゃ女性ファン多いだろうな、と改めて納得。
ただWUGの現場って女性が極端に少ないんだよね。TrySailよりは居るかなってくらい(分かりづらい)。今回のライブでも前の列に1人だけ見つけたんだけど、全体色のエメラルドクリーンではなく緑色を2本持ちで振ってた……香耶は女性ウケしないってのは単なる決めつけだったんですかね。自分が女性だったら、彼氏が七海や美海のファンになる分にはともかく、香耶推しになるのだけは絶対に嫌なんだがなあ。

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昼の部ラストのMCでは演者がライブの感想を言ってく中で香耶がつい「みなさん1位の予想は当たりましたか?」って言っちゃって「まだ発表してないよ!」ってツッコまれてたのが香耶らしい。そういうとこだぞ(喜)。
お知らせの最後に「5/15Happy Birthday吉能&鼓子」の文字が。鼓子ちゃんは16歳になるそうで、メンバーが思わずこぼした「16歳のアガペーか……」という呟きに「やめろよ!これから歌いづらくなるだろ!」って返したのは年功序列BBAこと永野愛理25歳。奥野香耶(27)がどう思ってるのか気になりますね。
まあ、夜の部でアガペーを歌ったあと、
香耶「最後、鼓子ちゃんの隣でどうしよう……って思った」
愛理「私が真ん中でポーズ決めるの、どうなのって思ったわ」
って言ってた二人、吉能の「アガペー歌ってる時はみんな16歳!ワグナーも心は16歳だからね!」ってフォローが沁みた……というか吉能は本当にいい子だ。

なお、夜の部ではお知らせ発表中にスライドが真っ白になるというハプニングが。すかさず七海が「ななみホッチキス!」して会場中が「あー今日もいい天気だなー」になっちゃうの、七海の良さが最高に活かされた感じしたね。

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夜公演まで時間があったので昼のみ参加のガムと合流して感想戦など。新作アプリゲームやVTuberについて話しましたね。ガチ恋とガチ恋でないものの境界はまだ分かりません。愛し方はまだ知らない、愛することは知ってるみたいで素敵ですね。

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夜の部は15位がoutlander rhapsody。WUGとRGRの合同ライブで挨拶もしてないうちから4人曲という流れにちょっと笑っちゃったけど、14位でリトル・チャレンジャーを、まゆしぃ+RGRで歌った昼とは趣向を変えてWUG7人で歌うのはよかった。イントロで組まれた円陣、みんなで突き上げる人差し指に背中が震える。
極スマが12位まで落ちてきてるのにも驚いたけど、11位あぁ光塚歌劇団→10位オオカミとピアノの流れは大いなる意志の存在を感じずにいられない。光塚歌劇団のメンバーとして出落ち感のある曲を謳い上げた2人に久海菜々美として近づく七海、そしてアニメのifエピソードを思わせる寸劇を経てのオオカミとピアノはスタッフの頑張りを感じた。
というか今回はトロッコを色んな動線で走らせたり2階席に演者が現れてみたり、会場のどこにいてもみんなが楽しめる、そんなライブに仕上がってて素直に脱帽ですよ。

9位に来るのがアニメではなく舞台でI-1クラブが歌ったknock outってのはいかにもファン投票的というか、ここを逃したらもう聴く機会なんて無いだろうって思いが票に結びついたみたいで面白い。8位のTUNAGOも一般では選ばれなかった曲で、10人・5台のトロッコが会場を周遊して一夜限りの歌声を響かせてたのはエモーション揺さぶられたね。周りを見渡すと必ずWUGとRGRの誰かがいて、ひとりじゃない、繋がってる――と感じられた。

7位BtBに続いてのランキング発表タイムでは7GWと7Sensesが選外になってる一方でスキノスキルが16位とあとちょっとだったり(発売日が投票締切日)、よりストレートに「聴きたい曲を」というファン投票らしい残酷さも垣間見えた。特に個人曲のランクインを集計すると、いや下衆の勘繰りだし有効票数が分からないし単純に曲が好きだからor好きじゃないからって理由で票数なんて簡単にブレるけど、自分の曲が上位に選出されないのはちょっと可哀想だなって。でも俺は下衆だから「そんな不憫なところも魅力だよ」とか思っちゃうんだ。

タチアガレ!が5位になっちゃうところも濃いファンならではなのか、「定番曲にはみんな投票するだろうから俺はこっちに」という集団心理のなせる業か。4位のプラチナ・サンライズではトロッコに乗った2人が中央で堂々たる歌唱。特に吉能は、美海が歌ってる時はマイクを下げゆっくりと周囲を見渡して、睥睨しているかのような存在感。一転、自分のパートで伸びやかな歌声を耳にすると、熊本県はこんないい子を育んでくれたんだなと急に涙が出てきてしまった。「エモい」って言葉は、というか「ポチる」とか省略形の動詞を使うのは避けてるんだけど、これはエモいと表現するのが一番適切だな……って。吉能、最高です。

セブンティーン・クライシス2位はセンターの美佑自身が「信じられなくて踊り終わっても汗が止まらない!」と言うように少々やりすぎ……というかワグナーのみんなそんなにこの曲好きなの?outlander rhapsodyが15位に選出された件といい自分が多数派になるのに慣れないからちょっと疑ってかかってしまうよ。

1位のPolarisは昼夜聴いても納得の完成度。特に落ちサビのまゆしぃから優しく重ねていくような「つながって みちびいて 輝いてUh~」。聴き終わったあとで体に力が入らない、リラックスしてるのに胸は締め付けられるようなフィナーレでした。

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本当に、本当にいいライブで、WUGはじめてって人も連れてくればよかったとちょっと後悔するレベルでしたね。
自分は声を掛けるのも人をコンテンツに誘導するのも苦手だけど、WUGは夏から冬にかけて年またぎの大型ツアーを企画してる。自分一人でももちろん楽しめるけど、WUGの良さをもっとみんなに知ってほしい。ままならない状況でも力強く羽ばたくWUGちゃんたちを見てると、自分も頑張ろう、って勇気が湧いてくるから。

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