承前
当日朝に庶務課の同僚から「職場の鍵の開け方がわからない」「警備の解除方法が分からない」という電話が。いやそれそっちの所掌でしょなんで俺に聞くの。
続いて上司から「昨日の起案OKしたけど私にはうまくやる自信がないんです」とかいう謎のLINE。立て続けに部下から「実は金曜日までに関係各所へ連絡する案件を忘れてました」ってオメー木曜日に確認したときは大丈夫ですって言ってただろ!
不安に苛まれつつ、目的地の市原へ向かう電車に。

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そういえば6/15にWakeUp,Girls!の解散が発表されましたね。
覚悟は常々してたので特にショックは無いです。アニメが売れなかったし、結成5年で新鮮味も若さも薄れてきて、個人で仕事を持ってこれる子にとってはこれ以上ユニットを引っ張ってもしょうがないし、いいタイミングなんじゃないですか。
――本当にそう思っているのならお前が泣く必要は無かろうに。原因を理解することと結果を受け容れることは違う。交通事故で死んだ子供に「トラックに撥ねられたんだから死んで当然です」って話しかけたら恨まれても仕方ない。

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五井駅に着いたのが開演1時間ちょい前で、会場行のバスを待つ明らかにそれと分かる集団。会場までは3.5km。暑いけどあそこに並ぶのはなあ……とジョギングしたら30分くらいで到着。10人も並んでない物販列でシャツとパンフを購入。
「以上でよろしいですか?」と会計の兄ちゃんに聞かれて、一瞬言葉に詰まる。
個人カラーのタオルやチャームを買うかどうか……去年WUGのファンになってからずっと揺れてる問題で、結局絞ることはできなかった。吉能は推し変推し増し大歓迎!って感じだし、香耶は単推しじゃないならどうぞ別の子を推してくださいってスタンスだし。
飼ってるモロクトカゲにどうすればいいのって尋ねたら「吉能と付き合って香耶推しになれば吉能の反応も楽しめて二度美味しい」との回答が。流石オーストラリアの熱砂に生きるヤツは言うことが違う。

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セトリ ()内は夜公演。どうも公式がRTしてるレビューを見てると、今回はセトリのネタバレに割と慎重みたい。特にSHIFTとかノンストみたいなライブで初めて演る曲は。

開幕ナレーション:山寺宏一
1.SHIFT
2.恋で?愛で?暴君です!
3.地下鉄ラビリンス
MC
4.君とプログレス
5.シャツとブラウス(ジェラ)
MC
6.Non stop diamond hope~MIYU ver.
キャラソンメドレー(1コーラスのみ)
7.プライド
8.ぽんとPUSH! もっとSMILE!
9.ユメ、まっすぐ
10.ドラマチックを君と
11.Dice of Life!
12.Party!Party!
13.シャリラ!
14.セブンティーン・クライシス
MC
朗読劇 -ホーム命名秘話-
MOVIE
15.16歳のアガペー(ゆき模様 恋のもよう)
16.タチアガレ!
MC
17.ワグ・ズーズー(HIGAWARI PRINCESS~MIYU ver.)
18.極上スマイル
19.Polaris
アンコール
En1.One In A Billion
En2.僕らのフロンティア
En3.7 Senses

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会場入りしたらTank!が流れてる。それからもトランペットやドラムスがセッションするビッグバンド・ジャジーな曲が続き、レディースエーンドジェントルメン!と山寺宏一さんがライブの開幕を宣言。こうなったらもうオープニング曲は分かったようなもんですよね。SHIFT!
幕が上がってステージに設置された階段から降りてきたメンバーが身を包むは、パーソナルカラーのドレスに大きめのドットやストライプがあしらわれていてシャレオツな衣装。そしてステージに並べられた椅子に座ったりその椅子を中央に持ってきて円形にしたり遊び心いっぱいのダンス。CDでは「鍵をなくしてしまったまゆしぃが家中を探し回る」というモノローグが入る大間奏では「昨日のリハーサルで客席に鍵を落としちゃった」「みんなで探しに行こう!」という掛け声とともに客席の間の狭い通路を駆け抜けていく……あまりにもサラッと通っていったから一瞬理解が追いつかなかった。暴漢が一人でもいたらアウトなこの演出にワグナーへの信頼を感じる。

2曲目は「暴君」。身につけていたキレイめ衣装を脱ぎ捨てると黒と銀を貴重にしたシックな衣装にSHIFT。そのままの勢いで地下鉄ラビリンスに突入。ステージは関係ないんだけど隣の席のイエロータオルマンが前2曲ではタイガースタイルだったのにここで突然振りコピおじさんになってて驚いた。というかカップ酒飲んでるんですけど大丈夫なのこの人……。その後もみにゃみのソロで興奮するとかでもなく、謎の存在だった。

OP3曲が終わると各人の持ち味が十分に発揮されたMCへ。「市原、遠かったよね、でも来てよかったって思えるライブにするからね!」と語る美佑、噛み倒すNanaminn、「女の子には分かってもらえると思うんだ、男の人は知らないかもしれないけど……女の子も汗かくんだよ~でも嫌いにならないでね」とかいうあざとさ100%ムーブを発揮する香耶、挨拶がgdgdになって「本日はどうもありがとうございました!」でいきなり締めようとする吉能。ずっこけるメンバー……いいですね。夜は夜で「皆さん元気ですか!私は元気です!……待ってちゃんとやるから!……なんでちゃんとやるって言ってるのにみんな笑うのさ!」と微笑ましい吉能節全開でした(しかも結局締まらない)。

そんなMCを挟んでのI-1コーナーは久しぶりのシャツとブラウス。ずっと望んでた曲を2列目ほぼ真ん中で見られて嬉しい。この位置だと香耶は脚に筋肉付いたなとかNanaminnは腿細いなとか肉眼でしっかり分かる。夜は20列目で距離があったんだけど、オペラグラスのおかげで細かいところまでしっかり見えるのは変わらず。これ本当にいい買い物だったわ、ライブ中はサイリウム振るより演者を見つめていたいタイプなので。
夜公演で演ったジェラも大好きというか、これらにセブンティーン・クライシスを加えた3曲はワグフェスで投票したものなので1日で全部楽しめて満足度が高い。

キャラソンメドレーは当然3巡目。プライドは聴くと分かるんだけど全然ブレスを挟むタイミングがなくて、1コーラスだけで香耶がとにかく辛そうなのが昼夜ともに印象的。まゆしぃと吉能はホールの入場口から出てきて通路で歌うサプライズ。「最初誰も気づいてくれなくて寂しかったけど、みんなの視線がパッと集まって、笑顔を間近で見れるのが最高に楽しかった」とはまゆしぃの談。シャリラ!の途中からはメンバー全員がステージインしてタオルを振り回す。盛り上がり最高潮のままセブンティーン・クライシスになだれ込んで、市原公演のヒロインは完全に美佑だったね。

朗読劇はアニメファン向け。まゆしぃが恐いもの苦手ってのは中の人からの輸入かな、ZOO!の3話(シロクマが怖がる話)ではそんな素振りなかったし。
問題はその後のMOVIEで、声優ユニットのWakeUp,Girls!は解散するけどプロジェクトは続くよ東北の復興を止めてはならない的なメッセージが「花は咲く」をバックに流れる。避けられない話題なんだろうけどライブの流れを完全にぶった切ってて反応に困ったな。ただ、普段と違う髪型だったりメイクだったりするメンバーの様子が映し出されるので、特に分かりやすいNanaminnと美海のファンは嬉しいかな。

しんみりした雰囲気の中、衣装をバスガール風(というか5周年記念ライブのもの)に着替えて登場したWUGちゃんはここでアガペー→タチアガレ!。この衣装、上品さの中にギリギリの可愛らしさ入ってて、変化球だけど悪くない。5周年で各人が選んだ言葉が刻み込まれているのもいいね。ただ、まゆしぃの"Hope revived”だけは見てて辛いものがあったというか、これ5周年のときに発表したの?

久しぶりのワグ・ズーズーで再び客席を駆け抜けるWUGちゃんたち、楽しさのなかに切なさを内包した極上スマイルからPolaris、そしてアンコールでOIABと爽やかさいっぱいの僕らのフロンティア、締めに7 Senses。
7GWも少女交響曲もBtBも無しというのは思い切ったセトリだった。懐かしい曲も入ってたり、おそらくWakeUp,Girls!の集大成として、FANTASIAを通じてKADODEに至るまで、全ての曲を演るんだろうね。

KADODEに、解散に至るまで。メンバーも意識してたのかな、解散あるいは解散後についての言及はほとんど無かった。1つは吉能が「ツアーがはじまるまで私たちよりみんなが不安だったと思うけど!今は楽しい!が不安に勝ってますか!」という挨拶。
もう一つは昼の部で7/19の誕生日をお祝いされたNanaminnの、23歳の抱負。
「自分にとってデビュー作だったWakeUp,Girls!と同じくらい思い入れを持てる代表作を作りたい」という発言に、その先の未来に目を向ける頼もしさと、寂しさを感じずにはいられない。

そういえば夜の部はオペラグラスで吉能の一挙手一投足を追いかけるマンになってたんだけど、おかげでアニサマ追加出演発表でボロ泣きする吉能を見ることができた。香耶があいちゃんと肩を叩きあう隣で足早にステージ奥へ捌け、スタッフからティッシュを受け取り目元を拭いてから丸めて返して、水を飲んでタオルで顔を覆って静止。ようやくステージに戻ってきてからも表情を隠した手がどかせない。座り込んで何も言えないまゆしぃと一緒にしばらく進行を滞らせた2人を見てると、メンバーにとっても本当のサプライズだったというファンタジーに耳を傾けてしまいそう。
アニサマは参加できないけど、今年だけはちょっとだけBD見たいな。ミルキィホームズの参加も最後だし。というかミルキィホームズのライブ行きたいな……。

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以下、余談。
・毎回毎回センスが全く無いなと自分の中で評価値最悪だったWUGライブのステージ、スクリーン演出なんだけど、ワグフェスあたりからかなり良くなってきた。今回だとSHIFTは気合入ってたし、他の曲も鑑賞の邪魔になる煩さは無かった。
・美佑の父はまゆしぃ推しだけど一応サイリウム2本持ちで赤とオレンジにしてくれてる。一方で弟くんは2本とも紫とか「お前、推し事を覚えるのは早すぎるんだよ!」って切れてる美佑はWUG最年少だけどお姉ちゃんだな。
・一方で年齢も下だけどそれ以上に末っ子感がすごいのは吉能か。やっぱりリアルで末っ子だとわがままぶりや自分に注目して欲しい欲が強くなるんだろうか。可愛い。
・ただ、可愛い以上に吉能はシュッとした美人になったな……というのをオペラグラスのレンズ越しに実感する。帰宅してから1st写真集『7 Girls Holiday』見直して、子供っぽい可愛さにテンション上昇。WakeUp,Girls!はキャラクターが時間の経過に合わせて加齢していくけども、高校生から大学生まで青春をめいっぱいWUGにぶつけた吉能本人の物語なのではないかと思えてくる。
・胸に詰め物をしていないと仮定した場合、吉能の衣装は胸のあたりがかなり窮屈そうに見えた。誰でも写真集を出してほしい訳ではないけれど、吉能は背丈、肌の白さ、脚の長さと細さが理想形なのでもっとピクチャーが見たいんだよなあ。
・まゆしぃは2ndあたりまでと比べて非常に女性らしくなったというか、本人もラジオでよく言うし言われてるけど、丸くなったという表現が一番わかり易いんだろうね。ステージで見せる笑顔も勝ち気で挑戦的で挑発的なだけでなく、ファンを、メンバーを慈しむような目をするようになった。

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水色推しのライブ感想みたいな内容になった。

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