Detroit:Become Humanの感想
2019年1月27日 日常正月に体調崩して外出できなかったので買ったPS4。なんかキャンペーン中で5,000円引き&ゲーム2本くれるってことで、1本はこれをチョイスしました。理由は、
a.ファミ通WUGちゃんねるでまゆしぃがプレイしてたから
b.実写みたいに映像が綺麗だから(据え置き機を買ったのはPS2以来)
c.アドベンチャーゲームならモンハンとかGOD EATERより操作が簡単そうだから
感想としては、「心に残る名作だけど周回プレイに難あり」と言ったところ。
ネタバレありで感想書くからプレイ予定の人は絶対に読まないで欲しい。プレイ予定がない人にはプレイして欲しい。とはいえこれだけの有名ソフトだとむしろmarioは今更なにを言ってるんだ?って事になりそうだけど、それならそれで「さあ起きて」ごっこして遊びましょうよ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
1.ストーリーの出来は抜群
西暦2038年、業務用・家庭用・軍用さえアンドロイドが普及し、人間と同じ外見を持ちながらどんな仕事も不満なくこなす彼らによって街は失業者で溢れていた。そんな中、アンドロイドが突然暴走し、人に害をなす事件が発生する。社会への影響を考えると事件を公にはできない。当局は彼らを「変異体」と呼び、捜査をはじめた――
というのがメインストーリー。
ゲームは3人の主人公たるアンドロイドを章ごとに切り替えて進む。1つの章は短くて10分程度、長くても最終章以外は20分程度、しかも次に何をすべきか、が大目標と中目標に分けて示され、少目標たるオブジェクトも視認できるという親切設計。物語に集中できるね。
PCである3人のアンドロイドは、
変異体による事件を捜査する捜査官:コナー
成り行きからDV被害者の少女をさらって逃げてしまったお手伝い:カーラ
理不尽に廃棄された経験から、アンドロイドの自由獲得を目指す活動家:マーカス
という3人。
そして3人共「これを選べば正解」という行動がとにかく見えづらい。
事件解決を命じられたコナーはあるとき、無実のアンドロイドを無意味に殺せば事件の鍵を教えてやると持ちかけられるが、そのとおりにするのかどうか。アンドロイドはモノだから殺人罪は適用されないが、人と同じ外見をした者、それも無実のモノを捜査官として殺していいものか……。
アンドロイドを率いて行動をはじめたマーカスは平和的にアンドロイドの権利を主張するべきか、革命によって自由を勝ち取るべきか、常に決断を迫られる。そしてそのどちらも正解ではない。何をしても事態は悪化し、仲間は次々に処分されていく。
一方でカーラは少女を守って逃げるという目標が一貫しているものの、優先順位を突きつけられる。少女のために他の誰かを犠牲にしてもいいのか、それを少女が望むのか。
この手のゲームの1週目は心の赴くままに進める主義なんですが、コナーは目的を達成する機械としての自分を貫いた結果、相棒の刑事と最終的に反目し、彼を殺してしまう羽目に。マーカスは平和を志向しながらも人間たちに理解されない焦りと不安から最終的に化学兵器を爆発させ、人類との戦争に突入。カーラは少女のためにすべてを犠牲にし、最終的には少女をかばって死亡。
選択肢のたびに本気で迷って、先に進むのが怖くなって辛くなって、久しぶりにゲームでドキドキしました。
2.個性豊かな人間たちと一層豊かなアンドロイドたち
個性豊かっていうか、人間はまあ概ねクズばかり。
カーラの主人はアンドロイドに仕事を奪われ女房に愛想を尽かされた麻薬中毒で、「俺をそんな目で見やがって……俺だって頑張ってるのに上手くいかないんだ!」と娘を虐待したかと思えばいきなり「俺がどうかしてた……お前を大事にするよ、許してくれ……」とか泣き出す(尚、このあと突然怒って娘を殺そうとする)髪の薄い中年。
コナーの相棒はアンドロイド医師の手術で息子を失った壮年の警部補。職場には昼まで現れず夜はバーで過ごし自宅ではスコッチを煽って退廃的な生活を送っている。
警察周りは碌なのがいなくって、出世欲まみれで皮肉屋でアンドロイドを見下してるギャビン、冷酷なパーキンスなんかもプレイ中に反感を抱くこと必至。
マーカスだけは主人がいい人で、偏屈で変わり者だけどアンドロイドを差別せず、心の赴くままにキャンバスを彩ってみなさいとかまあ無茶言うものの、人間同様に扱ってくれて嬉しい。だがその優しいカール老人の息子は麻薬中毒で親にカネをせびりに来るクズという……。
一方でアンドロイドはいい人が多くて個性も抜群。まあPCが全部アンドロイドである以上、アンドロイド側に感情移入させなきゃいけないから無理もないんだけども。マーカス編は平和主義のジョッシュ、革命のために流血も辞さないノース、仲間の命が最優先のサイモンという思想の違う3人が仲間にいて、こちらの行動で高感度が上下するという女神転生のL-N-Cみたいな事になってて、個人的にはジョッシュがまあ酷い。
「話し合いが大事だ無抵抗を貫くんだ」→で、言うとおりにしたら警官から発砲されて「お前の行動で仲間が死んだんだ、こんなことをしなければ……」ってそもそも論でこっちを批判してくる、済まなかったよって謝れば「後悔しても仕方ない、結果はどうあろうと俺たちのしたことが歴史になるんだ!」とか言ってくる。ノースは武力革命というより破壊衝動に駆られてるようにしか見えないし、マーカスでなくても「教えてくださいカール。僕はどうすれば……」って言いたくなるわ。
3.効果的な演出による圧倒的な没入感
プロローグで犯人が人質をとってマンション屋上の縁に立ってるシーンもカメラワークで高さを表現したりデトロイトの街の灯りと天空の闇のコントラスト、ヘリのローター音がとにかく印象的で、映画みたい!というお約束の感想を抱く。
でもこんなのはほんの触りで、カーラが「動くな!」という命令と「動いて対象を助けなければ!」という命令の二律背反に悩む場面、コントローラーを動かそうとすると内面の壁が画面に現れて、その壁を何とか破壊することでただの機械から感情を持ったアンドロイドへと変異を遂げるシーンはゲームでしか表現できないものになっている。
カーラ編は女2人で逃げ惑うことになるのに、出てくるNPCがアル中の中年だったり粗野な中年だったり無口でマッチョな黒人だったりアンドロイド嫌いの男性店員やこっちを疑り深そうな目で見てくるモーテルの主人や家宅捜索にやってくる警官と、もう心細くて不安になる相手ばっかり。世の女性はこんな気分で男性を見てるのかしらと思うと、ジェンダーおばさんに若干の理解を示せるかもしれない。
マーカスは廃棄され埋立地で覚醒するシーンが初見だとドキドキする。アンドロイドが無残に打ち捨てられる場所で、自分は視覚も聴覚も壊れててロクに前は見えないわ音はノイズ混じりだわで、嵐の中を泥だらけになって這いずりながらまだ動いていて互換性のあるパーツを他のアンドロイドから奪い取って復活を果たす。
ほかには高所のシーンがとにかく見どころですね。巨大なオーロラビジョンが映し出されるビルをよじ登ったり(黒っぽい服装なので、オーロラビジョンが白くなるたび「見つかるのでは?」ってドキドキする)、雪の中をパラシュートで降下したり、夕日をバックに飛び降りたり、暗闇の中で海中にダイブしたり、廃ビルから張り出した板切れの上に座ってデトロイトの街を眺めたり。
一番好きなのは後に引けなくなった状態で、亡くなったカールの墓にどうすればいいのかと相談をしに来るシーン。当然墓石は何も答えず虚しい心のまま帰途につくところ、ドラ息子と無言ですれ違う。うっすら積もった雪の上には来る者と去る者の足跡2つ。たった数秒なのになんともドラマティックだった。
ドラマティックというかネタとして記憶に残るのはコナーだろうか。ビジネスライクで優等生な発言をしたかと思えば容疑者の家に踏み込む際には「開けろ!デトロイト市警だ!」と威圧したり、尋問のシーンで「28箇所の刺し傷だぞ!確実に殺したかったんだろう!」「僕が殺ったといえば終わるんだ!そんなに難しいことか!?」と豹変したり、普段はいい人なのに吹き替え俳優の名演も手伝って面白キャラっぽくなってる。
4.ご都合主義かつ雑な展開
ただ、問題も無いではない。アンドロイドと人間を見分ける方法がこめかみのリング&「自分はアンドロイドです」と書かれたユニフォームだけなのにリングは簡単に外れちゃうとか、繊細な機械なのに四肢がワンタッチで簡単に付け替えできるとか、化学兵器を積んだトラックが電源入りの起爆装置まで一緒に運搬してるとか、計画から犯行まで1日足らずでテレビ局をジャックする手際が良すぎるとか、収容所で今まで出会ったアンドロイドと謎の再開とか、カナダ国境で今まで出会ったアンドロイドと謎の再開とか、ノープランでバス停へ来たら眼の前の女性が人数分のチケットをうっかり落とすとか、挙げればキリがない。
一番えーって思ったのは1週目で、コナーは機械のままハンクと友情を深めたいと思ってたんですよね。人の心に目覚めた機械じゃなく、あくまで機械として人と相棒になりたいと。でもあるシーンで強制的に関係が友情→敵対に。幸せになるためには機械ではなく人の心を手に入れなければならないという。
この手の「どちらを選ぶのが正しいのか」ってコンテンツで露骨な正解を設けるのは好ましくないと思っているので、感情を獲得しないとどうあがいても悲惨な最期を迎えることになるのは理不尽に感じた。クリエイターの主張だと言われればそれまでだけども。
5.四半世紀前みたいなUI
そして何よりの問題は再プレイ性の酷さ。SFC版のかまいたちの夜みたいなもんで、シーンスキップはないしチャプターの途中でやり直せる場面は決まってるし、間違った選択をした場合さっさとロードし直さないと自動セーブでやり直しが効かない。1つの選択が後に影響を及ぼす場合、その選択をしたら影響が出るシーンまでは一切飛ばせず、ムービーを含めてずっとプレイしなければいけない……。
2週目からは効率を考えて回収して3週半でプラチナトロフィー取ったけど、満足感より疲労感が勝ったな。出来は本当に良かったからここだけは本当に残念。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今はHorizon Zero Dawnプレイしてるけど、最序盤でもう投げそう。地図が読めない弓が当たらない3Dが動かせない。若いうちに「無理だ」と諦めずモンハンか三國無双、バイオハザードやサイレントヒルをやっておけばよかった。
a.ファミ通WUGちゃんねるでまゆしぃがプレイしてたから
b.実写みたいに映像が綺麗だから(据え置き機を買ったのはPS2以来)
c.アドベンチャーゲームならモンハンとかGOD EATERより操作が簡単そうだから
感想としては、「心に残る名作だけど周回プレイに難あり」と言ったところ。
ネタバレありで感想書くからプレイ予定の人は絶対に読まないで欲しい。プレイ予定がない人にはプレイして欲しい。とはいえこれだけの有名ソフトだとむしろmarioは今更なにを言ってるんだ?って事になりそうだけど、それならそれで「さあ起きて」ごっこして遊びましょうよ。
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1.ストーリーの出来は抜群
西暦2038年、業務用・家庭用・軍用さえアンドロイドが普及し、人間と同じ外見を持ちながらどんな仕事も不満なくこなす彼らによって街は失業者で溢れていた。そんな中、アンドロイドが突然暴走し、人に害をなす事件が発生する。社会への影響を考えると事件を公にはできない。当局は彼らを「変異体」と呼び、捜査をはじめた――
というのがメインストーリー。
ゲームは3人の主人公たるアンドロイドを章ごとに切り替えて進む。1つの章は短くて10分程度、長くても最終章以外は20分程度、しかも次に何をすべきか、が大目標と中目標に分けて示され、少目標たるオブジェクトも視認できるという親切設計。物語に集中できるね。
PCである3人のアンドロイドは、
変異体による事件を捜査する捜査官:コナー
成り行きからDV被害者の少女をさらって逃げてしまったお手伝い:カーラ
理不尽に廃棄された経験から、アンドロイドの自由獲得を目指す活動家:マーカス
という3人。
そして3人共「これを選べば正解」という行動がとにかく見えづらい。
事件解決を命じられたコナーはあるとき、無実のアンドロイドを無意味に殺せば事件の鍵を教えてやると持ちかけられるが、そのとおりにするのかどうか。アンドロイドはモノだから殺人罪は適用されないが、人と同じ外見をした者、それも無実のモノを捜査官として殺していいものか……。
アンドロイドを率いて行動をはじめたマーカスは平和的にアンドロイドの権利を主張するべきか、革命によって自由を勝ち取るべきか、常に決断を迫られる。そしてそのどちらも正解ではない。何をしても事態は悪化し、仲間は次々に処分されていく。
一方でカーラは少女を守って逃げるという目標が一貫しているものの、優先順位を突きつけられる。少女のために他の誰かを犠牲にしてもいいのか、それを少女が望むのか。
この手のゲームの1週目は心の赴くままに進める主義なんですが、コナーは目的を達成する機械としての自分を貫いた結果、相棒の刑事と最終的に反目し、彼を殺してしまう羽目に。マーカスは平和を志向しながらも人間たちに理解されない焦りと不安から最終的に化学兵器を爆発させ、人類との戦争に突入。カーラは少女のためにすべてを犠牲にし、最終的には少女をかばって死亡。
選択肢のたびに本気で迷って、先に進むのが怖くなって辛くなって、久しぶりにゲームでドキドキしました。
2.個性豊かな人間たちと一層豊かなアンドロイドたち
個性豊かっていうか、人間はまあ概ねクズばかり。
カーラの主人はアンドロイドに仕事を奪われ女房に愛想を尽かされた麻薬中毒で、「俺をそんな目で見やがって……俺だって頑張ってるのに上手くいかないんだ!」と娘を虐待したかと思えばいきなり「俺がどうかしてた……お前を大事にするよ、許してくれ……」とか泣き出す(尚、このあと突然怒って娘を殺そうとする)髪の薄い中年。
コナーの相棒はアンドロイド医師の手術で息子を失った壮年の警部補。職場には昼まで現れず夜はバーで過ごし自宅ではスコッチを煽って退廃的な生活を送っている。
警察周りは碌なのがいなくって、出世欲まみれで皮肉屋でアンドロイドを見下してるギャビン、冷酷なパーキンスなんかもプレイ中に反感を抱くこと必至。
マーカスだけは主人がいい人で、偏屈で変わり者だけどアンドロイドを差別せず、心の赴くままにキャンバスを彩ってみなさいとかまあ無茶言うものの、人間同様に扱ってくれて嬉しい。だがその優しいカール老人の息子は麻薬中毒で親にカネをせびりに来るクズという……。
一方でアンドロイドはいい人が多くて個性も抜群。まあPCが全部アンドロイドである以上、アンドロイド側に感情移入させなきゃいけないから無理もないんだけども。マーカス編は平和主義のジョッシュ、革命のために流血も辞さないノース、仲間の命が最優先のサイモンという思想の違う3人が仲間にいて、こちらの行動で高感度が上下するという女神転生のL-N-Cみたいな事になってて、個人的にはジョッシュがまあ酷い。
「話し合いが大事だ無抵抗を貫くんだ」→で、言うとおりにしたら警官から発砲されて「お前の行動で仲間が死んだんだ、こんなことをしなければ……」ってそもそも論でこっちを批判してくる、済まなかったよって謝れば「後悔しても仕方ない、結果はどうあろうと俺たちのしたことが歴史になるんだ!」とか言ってくる。ノースは武力革命というより破壊衝動に駆られてるようにしか見えないし、マーカスでなくても「教えてくださいカール。僕はどうすれば……」って言いたくなるわ。
3.効果的な演出による圧倒的な没入感
プロローグで犯人が人質をとってマンション屋上の縁に立ってるシーンもカメラワークで高さを表現したりデトロイトの街の灯りと天空の闇のコントラスト、ヘリのローター音がとにかく印象的で、映画みたい!というお約束の感想を抱く。
でもこんなのはほんの触りで、カーラが「動くな!」という命令と「動いて対象を助けなければ!」という命令の二律背反に悩む場面、コントローラーを動かそうとすると内面の壁が画面に現れて、その壁を何とか破壊することでただの機械から感情を持ったアンドロイドへと変異を遂げるシーンはゲームでしか表現できないものになっている。
カーラ編は女2人で逃げ惑うことになるのに、出てくるNPCがアル中の中年だったり粗野な中年だったり無口でマッチョな黒人だったりアンドロイド嫌いの男性店員やこっちを疑り深そうな目で見てくるモーテルの主人や家宅捜索にやってくる警官と、もう心細くて不安になる相手ばっかり。世の女性はこんな気分で男性を見てるのかしらと思うと、ジェンダーおばさんに若干の理解を示せるかもしれない。
マーカスは廃棄され埋立地で覚醒するシーンが初見だとドキドキする。アンドロイドが無残に打ち捨てられる場所で、自分は視覚も聴覚も壊れててロクに前は見えないわ音はノイズ混じりだわで、嵐の中を泥だらけになって這いずりながらまだ動いていて互換性のあるパーツを他のアンドロイドから奪い取って復活を果たす。
ほかには高所のシーンがとにかく見どころですね。巨大なオーロラビジョンが映し出されるビルをよじ登ったり(黒っぽい服装なので、オーロラビジョンが白くなるたび「見つかるのでは?」ってドキドキする)、雪の中をパラシュートで降下したり、夕日をバックに飛び降りたり、暗闇の中で海中にダイブしたり、廃ビルから張り出した板切れの上に座ってデトロイトの街を眺めたり。
一番好きなのは後に引けなくなった状態で、亡くなったカールの墓にどうすればいいのかと相談をしに来るシーン。当然墓石は何も答えず虚しい心のまま帰途につくところ、ドラ息子と無言ですれ違う。うっすら積もった雪の上には来る者と去る者の足跡2つ。たった数秒なのになんともドラマティックだった。
ドラマティックというかネタとして記憶に残るのはコナーだろうか。ビジネスライクで優等生な発言をしたかと思えば容疑者の家に踏み込む際には「開けろ!デトロイト市警だ!」と威圧したり、尋問のシーンで「28箇所の刺し傷だぞ!確実に殺したかったんだろう!」「僕が殺ったといえば終わるんだ!そんなに難しいことか!?」と豹変したり、普段はいい人なのに吹き替え俳優の名演も手伝って面白キャラっぽくなってる。
4.ご都合主義かつ雑な展開
ただ、問題も無いではない。アンドロイドと人間を見分ける方法がこめかみのリング&「自分はアンドロイドです」と書かれたユニフォームだけなのにリングは簡単に外れちゃうとか、繊細な機械なのに四肢がワンタッチで簡単に付け替えできるとか、化学兵器を積んだトラックが電源入りの起爆装置まで一緒に運搬してるとか、計画から犯行まで1日足らずでテレビ局をジャックする手際が良すぎるとか、収容所で今まで出会ったアンドロイドと謎の再開とか、カナダ国境で今まで出会ったアンドロイドと謎の再開とか、ノープランでバス停へ来たら眼の前の女性が人数分のチケットをうっかり落とすとか、挙げればキリがない。
一番えーって思ったのは1週目で、コナーは機械のままハンクと友情を深めたいと思ってたんですよね。人の心に目覚めた機械じゃなく、あくまで機械として人と相棒になりたいと。でもあるシーンで強制的に関係が友情→敵対に。幸せになるためには機械ではなく人の心を手に入れなければならないという。
この手の「どちらを選ぶのが正しいのか」ってコンテンツで露骨な正解を設けるのは好ましくないと思っているので、感情を獲得しないとどうあがいても悲惨な最期を迎えることになるのは理不尽に感じた。クリエイターの主張だと言われればそれまでだけども。
5.四半世紀前みたいなUI
そして何よりの問題は再プレイ性の酷さ。SFC版のかまいたちの夜みたいなもんで、シーンスキップはないしチャプターの途中でやり直せる場面は決まってるし、間違った選択をした場合さっさとロードし直さないと自動セーブでやり直しが効かない。1つの選択が後に影響を及ぼす場合、その選択をしたら影響が出るシーンまでは一切飛ばせず、ムービーを含めてずっとプレイしなければいけない……。
2週目からは効率を考えて回収して3週半でプラチナトロフィー取ったけど、満足感より疲労感が勝ったな。出来は本当に良かったからここだけは本当に残念。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今はHorizon Zero Dawnプレイしてるけど、最序盤でもう投げそう。地図が読めない弓が当たらない3Dが動かせない。若いうちに「無理だ」と諦めずモンハンか三國無双、バイオハザードやサイレントヒルをやっておけばよかった。
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