面白そうではあるが写真付きの本だろうし、6本脚系は避けなきゃなと思って、まずは目次を確認。水中の生き物が多くて、昆虫は蟻のみ。それならどんな生物でも怖くないわ。

内容は旅行記(捕獲記)+調理法とその感想といったもの。カラー写真も豊富。シビレエイの発電器官はアルミホイルを噛んだような食感、オニヒトデを煮ると黄褐色の泡が大量に吹き出し、オウムガイをつぼ焼きにして濃厚な肝を味わう。
フィリピンのマングローブ林でフナクイムシを踊り食いしたり、アマゾンでデンキウナギの電撃に体の自由を奪われ、ヨツメウオを採りに行ったガイアナ共和国では強盗に襲われ血まみれになる。
沖縄で野生化したグリーンイグアナを待ち伏せし、横浜で1年に渡ってアリゲーターガーを追い求め、メタンガスが泡立つ香港のドブで巨大ナマズと格闘する。
フリックするたび好奇心を軽めに刺激され、上機嫌のまま読んでいるとそのページが飛び込んできた。

オオゲジ。

いや、ゲジゲジはまあ、そりゃ出来れば見たくないけど、バッタとかクワガタとか書くのもおぞましいあれに比べたら可愛いもんですよ。でも、ページの大部分を占めるカラー写真で、警戒色でギラギラな顔より大きいサイズのゲジゲジが顔にへばりついてるアップがいきなり目に飛び込んできたらヒッてなるでしょ。ショックでしょ。熱を加えたら脚を折りたたんで縮んだとか、ポロポロ取れる脚は食感が悪いとか、身は里芋っぽくてイケるとか、そんなコト言われても困るでしょ。

エッセーとしても軽妙な文章でテンポ良く読めるから、暇つぶしにはちょうどよかった。どうでもいいけど著者の顔が市川ユウキに似ててじわじわ来る。

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