評価☆★★★★

最近の若者がよく分からないと嘆く管理職必読!従来の価値が崩壊した現代において、いかに若者にやる気を出させ職場を盛り上げていくかの方法論を記した書。
という触れ込みだったが、まあ読む価値が無い。

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◯アメリカの心理学者マーティン・セリグマンは幸せの5形態として以下を挙げている。「与えられた目標をクリアする=達成」「ドーパミンが放出される=快楽」「良好な人間関係」「自分の行動の意義を実感できる=意味合い」「自分の行動に基準を設け、その中で成長し続ける=没頭」
昔の人は「達成」「快楽」の順位が高く、与えられた仕事で結果を出すことが他の3つも満足させていた。しかし価値観が多様化しワーク・ライフ・バランスが叫ばれる現代の若者は後者3つを優先させる傾向にある。しかし、職場のルールが変わらないのに働き手の欲求が変わってしまったため、若者はその乖離に悩んでいるのが現状。

◯ところで、AIが発達し機械への置き換えが進む中、これからは機械に置き換えられない要素が重要になる。それは「嗜好性」。「偏愛」とも言えるこの感情こそが機械化されない人間の聖域となる。

◯メディアアーティストの落合陽一は「現在4つの革命が起きている」と語った。
「国境線を超えて競争・コラボレーションが起きる=グローバル革命」「発信にかかる時間と距離をゼロにした=インターネット革命」「ロボットが効率よく仕事を行う=人工知能革命」「デジタルなものがアナログなものを侵食する=実世界指向革命(Vtuber(アイドル)、E-ink(紙の本)」

◯イノベーションが絶えず起きる時代では有効な手段が変化し続ける。それに対応するには4番打者を9人揃えるより、特色のあるメンバーを揃えた「ゴレンジャー」が有用。

◯日本は「他人に迷惑をかけるな」を教えるが、インドでは「お前も迷惑をかけるのだから他人の迷惑も受け入れろ」と教える。お互いに迷惑をかけない集団は1人の集まりだが、互いに迷惑を掛け合いながら(フォローし合う)集団は真に集団として機能する。

◯そのために必要なのは「信頼」。異なる価値観を認め合い、理解し、「任せる」こと。そして任せられた相手が道を踏み外さないように「組織の目標」と「個人の興味」をきちんとすり合わせることが大事。

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とまあ、ありきたりなことしか言ってないのに度々挿入される著者の自慢で苛立ちが加速する。自分はこういう鼻持ちならない相手を見るたび、「偉そうに言ってるが俺がお前をぶん殴ったらお前は泣いて許しを請うぞ」ってマウントを取ることにしてる。結局、暴力こそ最も価値があるものなんだよね、剣より強いペンなど無い。

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