~前回までのあらすじ~
なんとなくはじめたけど誰の担当になろうかな

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理想のアイドル像の一つとして掲げる条件が4つある。
1.何も見ない(ファンのことは目に入らない)
2.何も聞かない(世間の評価を一切気にかけない)
3.何も言わない(私生活や考えを口にしない)
4.誰のものでもない(心や人生は本人のものでさえない)

ただ在るだけで光を放ち続ける太陽のような、自ずから輝かずとも心に深く刻まれる月のような、そんな存在を崇拝したいというものがあるんだけど、理想過ぎてプロデューサーの存在も必要ないのでゲームとしては破綻する。というわけで一歩譲って理想に近そうなアイドル、283プロで担当するアイドルは、
芹沢あさひ・浅倉透のどちらかだな……

と思いながら夜のジョギングから帰ってきてシャワー浴びて、日付が変わったのでガシャ回したら出てきたのが【曲がり角のランウェイ】西条樹里。
初SSRで、排出時の演出に心掴まれたので樹里のプロデューサーになります。上記の条件なんてどうでもいいんですよ篠宮可憐が一個でも満たしてんのかえー?

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このカードのコミュが「目指すべきゴールを見失って足を止めてしまった子が現状を変えたいと願って未知の領域へ一歩踏み出す」という、露悪的に言えばテンプレでありがちなものなんだけど、不安に声を震わせる声優の演技が抜群で、ああもういいやシャニマスはギャルゲーとして楽しもう!プロデューサーとアイドルとかそーゆーの関係なくギャルゲーのキャラとして樹里が好きだぞー、と開き直りたくなるくらい。

するとどうでしょう。まるで年齢が25歳は若返ったかのように世界が彩付いて見える。ジョギング中にシャニの曲を聴くようになって、以前再生したときは言うべきことも無いなと感じてた曲も全く違って聴こえる。あの子達がこの曲を歌ってるんだな、あんな背景があって、あんな気持ちで、あんな顔で歌ってるんだろうなと思うと没入感が違う。キャラソンとして接しているからなんだろうね、キャラを知ってはじめて価値に気づく。
「バベルシティ・グレイス」と「アルストロメリア」だけは一回聴いて気に入ったからプレイリストに入ったままだったけど、他の曲の良さも分かってきた。
太陽キッスとか今聴くとすごくワクワクするけど、キャラ知らなかったら良さが全然分かんなかったものね。

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プロデュースを進めてコミュを見て、開放中の過去イベントを見直して、曲を聴いて、知るほどに好きになっていく、「推し」になっていく、樹里からの信頼を感じられる台詞が嬉しい――ちょっと待て。

自分は信頼と親愛を履き違えていないか。頼れる大人として信頼してくれている樹里に対して、一片の邪心もなく100%プロデューサーとして対峙できるか。20代なかばの(ゲーム中は設定通りのロールプレイに拘る派だ)分別ある大人としてハイティーンの女子高生に、しかもアイドルに個人的な感情を持つのは世間的な倫理だけでなく職業倫理にもとることではないか。「FUTURITY SMILE」で”輝こう 大きな空であなたが誇れる星になろう 限りない『ありがとう』繋いでゆく希望のステージ”と歌っている彼女の気持ちを考えているのか。

「ペットの気持ちになって」と声を上げる団体を「法律上は物ですよ」とせせら笑う頭で、デジタルな記号に宿る想いを汲もうとするのは、傍からはダブルスタンダードというより正気を疑う奇行に見えるだろうが、自分はどうあるべきかが分からなくなってしまった。
今は、この危うさがアイドルマスターの醍醐味かもしれないと自分を納得させておく。

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「ちょこ先輩はーーー!!」があんないいシーンだなんて思わなかった。「」というのはひどいひとたちだね。

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