なんだか今年は裏キスも無さそうだしどこか旅行に行きたいなと思ったのが10月半ば。ただし一人旅は携行食だけ持って自宅-観光地-宿のタイムアタックをやるんだろうなというのが過去の経験から分かってたので同行者を募る。Twitterで「旅行に行きたいなァ~?(チラッチラッ」してたら真っ先に声をかけてくれたナギと一緒に他の参加者を募ることに。個人旅行は3~4人、多くても6人までと決めていたので、今回の同行者はジョーさん、epo、ナベ、ナギ。

さて行くことは決めたけど、どこへ行くか。候補は4つ。
長野:善光寺で厄落してもらう
新潟:弥彦神社で厄払いしてもらう
富山:上田麗奈1st写真集「くちなし」聖地巡礼
静岡:体感型動物園iZoo探訪

上2つは夏以降どうも運気が落ちてるので。下2つは2年以上前から「いつかやるリスト」に入ってたもの。最終的には静岡を選んだ。

長野:個人的に2度行ってるし、同行者からも「またかよ」の声が上がりそう
新潟:遠すぎる
富山:人と一緒に回ってどんな顔をしろというのだ
静岡:まあ横浜から30分くらいだろうしサッと行くにはいい感じ

びっくりしたね。自分の中では熱海-横浜-東京がすべて30分位の距離で繋がってるものだと思ってたのに、横浜から静岡が遠い遠い。そして熱海と箱根と伊豆って同じ地域だと思ってたのに全然違った。小学校の社会科からやり直したほうがいい。アフリカの海岸線と沿岸の主要都市は資料なしでもかなり正確に書けるのに何故。桃鉄あんまりやってこなかったからかな。

とまれ、折角だからGoToキャンペーンを使ってみたわけだけど、宿泊価格から35%オフされるのはインパクトが大きい。残念ながら割引前の価格を知らないので、キャンペーンに合わせてプランの基礎価格を35%上乗せしてましたとか言われたら防ぎようがないんだけど、仕方ない。15,000円近い価格が10,000円弱になるのは思わず身を乗り出す安さ。
一方で15%分の地域共通クーポンは、電子版だととにかく使いづらさが目立つ。第一に1,000円単位でしか使えず、お釣りが出ない。そして使える店が全然無い。もうちょっと考えてほしいねこの辺り。

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10/14当日は鈍行でゆっくり河津駅へ。長過ぎる道中で「すべての人類を破壊する、それは再生できない」と、スナックバス江を読む。タツ兄の悩みも森田の僻みも分かる……この作者は目の付け所が天才なのでは。

河津駅からはタクシーでiZooへ。もともと理科室のイモリを30分ずーっと見てられるほど両生類・爬虫類好きなので個人的には超楽しみだったんだけど、人を誘うとなると話は別。「つまらなかったらどうしよう」「不快にさせたらどう詫びよう」そんな事ばかり考えてハラハラソワソワ。期待値を底辺まで下げて、これから食べるってのに皿に盛られた時点ですっぱいブドウな弱い精神。
結果としてはみんな楽しめたようなのでホッとした。っていうか見どころ多すぎて時間ぜんっぜん足らなかったわ。

入り口を入るとすぐにイグアナがお出迎え。おおー、と感嘆していると、一匹だけじゃなく透明なケージのあちこちにいるわいるわ。グリーンバシリスクやブラックマンバのような定番の人気者から、あまり聞かないヘビやトカゲまでわんさかわんさか。ケージの中の植生にも気を配られていて、熱帯雨林の樹木の上、ジャングル風の水辺、荒れ地の灌木と見ていて飽きないし、臨場感たっぷり。臨場感といえば、屋内でも頭に上は洞窟風、足元はコンクリートではなくやや湿った土床なのも雰囲気出てる。そしてそんな通路を我が物顔でのし歩くリクガメ達。「目の前に靴があるとエサだと思って噛み付いてしまいます」と注意書きしてあるほのぼの空間でテンション上がりまくる子どもたちとアラフォー。「触らないで」じゃなくて「乗らないで」なのは面白い。サイズも小さいやつから抱えても持てないような大物まで様々で、動きもミドリガメを想像してると信じられないくらいアグレッシブにペタペタ歩き回る。

別棟には各種有毒生物を揃えていたり綺麗な肌色のトカゲに見惚れたり、1時間半では全然時間が足りなかった。これも「みんながつまらなそうに早く帰ろうぜオーラ出してきたら辛い……」という臆病な自尊心が短めの時間設定にさせたのが良くなかった。

全体的に最&高な動物園だったんだけど、エサのコオロギがケージの中で生きてるのはやめてほしかった。マジでやめてほしかった。あと口に出すのも打鍵するのも恐ろしく忌まわしい例のアレがギッシリなケージが閲覧注意スペースに存在して、チラ見しただけで腰が抜けたのは酷かった。6本脚の昆虫など消えてしまえ。

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宿はホテルセタスロイヤル。金目鯛のしゃぶしゃぶ、アワビのバター焼き、伊勢海老のお造りにバイキング+飲み放題がセットで9,500円。貝ダメなのでアワビはどうかなーと思ってたけど、コリコリしててあまり美味しいもんでもなかった。一方で伊勢海老は思わず「うまっ」っと呟いてしまうほどの美味しさ。タイは……北陸で捕れる魚ではないからどんなものかなと思って食べてみたけど、味がしっかりしてるというか脂がしっかり乗ってるのかな、重めでした。個人的にはどっしり系ならブリの方が好き。
食べ過ぎじゃない?ってくらい5人で時間いっぱいまで楽しんだら、ロビーでスーパーファミコンミニを借りてFF6。フィガロ城からコルツ山を超えてサウスフィガロへ。「必殺技 キー入力ミス!」は伝統芸能。あと友達の後ろで眺めてるだけだったマリオカートを初めてプレイしたんですが、やっべえ面白い、って思いました。一般的なレースゲームほどギリギリを求められるわけでもなく、アイテムやドッスンみたいな障害物、邪魔なCPUの存在で逆転要素があり、コースもバラエティ豊か。流石に「隠れた名作、発掘しちゃいました!」と嘯くほど面の皮は厚くないけど、いやこれ本当に面白いですね……。勝てなかったけど、なんならはじめにプレイしたフラワーカップではゲームオーバーになったけど、楽しかった……。
無料で指定時間にお楽しみくださいと言われたカラオケは前の組が出てこなかったので見送りつつ、食事前、寝る前、朝と3回入った温泉も絶品。
宵闇にライトアップされた山々と木々を眺めつつ熱い湯船にのぼせれば、朝は波の音だけが聴こえる空間で朝日の眩しさと風の冷たさに身が引き締まる。家のお風呂も気持ちいいけど、熱い湯に使って両足を伸ばす気持ちよさ……ああ、今朝入ったばかりなのにまた温泉行きたくなってきた。

宿で唯一不満だったのが腰を痛めそうな薄焼きせんべい布団。個人的に来年5月までにもう一回くらいGoToしたいと思ってるので、今度は洋室の温泉宿を取ろうかな。

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スクランブルエッグにウインナー、パンとジャムにオレンジジュースというビジネスホテルセット(大好き)をしっかり食べつつ2日目はバナナワニ園へ。尚、ナギとナベはそのまま帰宅したのだが……結果的には彼らが正解だったと思いますね。
バナナワニ園、レッサーパンダとかフラミンゴとか面白いものもあるんだけど、見せ方への拘りがない昭和の施設って感じがしました。コンクリートと金網に囲まれた空間にむき出しのパイプ、そこに閉じ込められたワニは死んだように動かず濁った目が虚空を見据える。順路から見えるSTAFF ONLYの扉の向こうに餌やり用かな、一輪車と乱雑に積まれた機械。道には濁った水たまりと錆、主張が強い消防器具入れ。
場内の雰囲気の違いがこれほど見るもののテンションに影響を与えるとは。展示物に魅力が無いとは言わないが、3時間もかかった割に満足度はうーん。

坂道だらけの園内をひたすら歩いたせいか、疲れ果て食事をする元気もなく帰宅。

ご一緒してくれた皆さんはありがとうございました。

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