嘘喰い読みました

2020年11月29日 日常
基本的に青年誌の漫画は好きじゃないです。暴力表現とか性表現がエグいから。筋肉ムキムキマンがドーンと殴ったら悪人がビューンと吹き飛ぶ、主人公が転んだらヒロインのスカートの中に顔を突っ込んでいる、このくらいが許容される限界であって、これ以上は無理。キツイ。具体的には暴力表現が不快だから北斗の拳は読めないし、性表現が嫌だから桂正和は嫌って位。

ただ、それでも機会があったら読みたいなと思って「いつかやるリスト」に貯めておいた青年誌の漫画が2つあって、それが「ONE OUTS」と、「嘘喰い」。全巻無料だし丁度よかった。
以下の感想はネタバレを含みます。

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お話の面白さとしてはババ抜きが底も底。カードギャンブルって画が派手にならない宿命を背負ってて、イカサマも「相手の手を覗く」もしくは「札をすり替える」のどっちかに絞られる。嘘喰いの場合は扱うものが1vs1のババ抜きだから、何回やってもいかにジョーカーを取らせるかという最終盤だけが問題になりがち。敵のキャラクターもありがちな妄執に駆られた狂信者で深みを感じなかった。
ただ、それからはエアポーカーまでずっと面白かった。エアポーカーは10枚のカードと数字を目にした瞬間に「天災」まで含めて理解できたので、ひょっとしたら似たようなものを以前に見たことがあるかも。
お話としてはKY宣言が綺麗で好き。弥鱈立会人が大活躍する話でもあるし。
ラビリンスは門倉立会人がいいキャラしてるのが良かったけど、配管工を伝う音で全部把握してましたとか、それは無理がねえかな……ってのが。
業の櫓はよく分からなかった。
バトルシップはガクトかっこよすぎ問題。
ハンカチ落としは復活と死亡が曖昧なのが嫌(みんなして5分までは再生できる前提でいるのも違和感だし、一方で5分を越えたらまず蘇生しないと決めつけてたり)なのと、完全に個人的な話で注射器に圧倒的な恐怖を感じてるから駄目。血管が浮き出る描写も怖いから嫌。ドラゴンボールが読めない理由は暴力表現とこれの合わせ技。
で、終章はこれ、要らなくない?素直に蜂名直器復活!で締めてよくない?って思った。解説っぽいサイトで補完はしたけど、
実は辛くも勝利した相手は世界を闇から操ろうとする7つの巨悪の1つに過ぎなかった!とりあえず7つのうち2つはダイジェストで倒したけど3つ目で獏さん負けちゃった!しかも負けた相手と獏さんには宿命があるぞ!獏さんが死んでお屋形さまが賭郎に復活!死んだと思った獏は生きてた!これからも戦いは続くぜウォォー!を4話くらいでまとめるのは無理だって。ハンカチ落としで綺麗な着地点を散々匂わせ用意してからのジャンプ10週打ち切り漫画みたいな終わり方で本当にモヤモヤしてる。

好きなキャラは立会人に集中しちゃうんだけど弥鱈悠介と門倉雄大。どっちも一回きりだと思ってたから終盤までずっと出番があったし強キャラ扱いも嬉しい。大船さんはバトルシップ終盤とかプロトポロスで無茶苦茶カッコよかったね。

3週間ほど朝起きて嘘喰い読んで帰宅して嘘喰い読んで、って生活が続いてたので、明日からそれがなくなるのは残念。また朝起きてimg見て帰宅してimg見ての生活に戻ってしまう……。

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