Nintendo Onlineのいっせいトライアル(期間限定でゲームを無料配信するサービス)の対象になってた「Good Job!」ってゲームが面白そうだったからプレイ。

物理演算エンジンを使ったクォータービューのパズルゲームで、操作するのはピクトグラムっぽい人型のキャラクター。オフィスビルの各フロア、各部屋で出されるミッションを「過程は一切問わないので」達成しろという内容。
荷物をBの部屋まで届けて、というお題ならBの部屋まで廊下を歩いて自力で運んでもいいし、壁を破壊してショートカットを作ってもいいし、荷物をBの部屋までぶん投げてもいい。何をしても咎められないし評価にもほとんど影響せず、時間制限もゲームオーバーもなく、ミッション達成さえすればどんなに不格好でも「Good Job!」と盛大にお祝いしてくれるのが最高に気持ちいい。

オフィスだから色んな人が働いたり休憩したりしてるけど、その脇でプレイヤーが何をしても一切気にされないし、話しかけられたりもしない(キャラクターのセリフは全編通してゼロ)。仕事してる人の机を引っ張ってどかしたり、机の上に邪魔なゴミを積み上げたり、挙げ句イスごとふっ飛ばしても非難されず、自販機の脇で談笑してる人々のところにソファやコピー機をぎゅうぎゅう詰めにしたり、フォークリフトで暴走したり研究室のガラスを割りまくっても誰も気にしない。

この、「誰も気にしない」のにミッションさえクリアすれば「Good Job!」と手放しで祝福してくれるところがセラピーめいた快感につながってる。
ゲーム中にヒントはほとんどなく、自分で考えて気づかなければいけないことばかりだけど、使うボタンは少ないし難易度もそこまで高くない。それでも、「あーこうすればいいのか」とニヤリとしながら自力でゲームを遊んでいるという確かな実感が得られる。

お気に入りはインクを吸収して巨大化するキューブが破壊の限りを尽くす4-3と、最後のパーツの隠し場所で一本取られた5-4、CPUと心が通じ合う6-2あたり。逆ににどとくんな!と思ったのは突然今までにないレベルの精密さを求められる6-4と、反射レーザーが多すぎて何が起こってるんだか分からない7-4。ここはゲーム中唯一解法を見てしまった。4-1も淡々と床を汚すCPUにイライラさせられるけどポリッシャーで手当たり次第に破壊する快感で相殺できる。

通常価格は2,000円。全32面というボリュームを考えるとはっきり言って高い。けど、7,000円で買って一回も起動せずにアンイストールしたゲームが片手じゃ利かない身としては、スッと入れて夢中になれて、2周目とか考えずに終わりにできるゲームってすごく貴重で、遊んでよかった!と心から思える良作だった。

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